そんな話をしながらの掃除は終わり、さくらは夏季公演の舞台練習をするために舞台に向かった。そして直哉は、いつもの様に、モギリの準備をしていると、直哉は意外な人物を見つけた。
「あ、あれは、まさか・・・薫お姉ちゃん?」
そう言って直哉は、姉らしき人物の後を追いかけていた。
街中・・・
「はあ、はあ、確かこっちに、来たはずなのに誰もいない」
直哉は街中から離れた森の奥に建てられている神社の境内にやって来た。
その頃大帝国劇場では・・・
さくらとアイリスが舞台練習を終え、直哉の居るはずのロビーに行くが、そこにはあるはずの、直哉の姿が無かった。
「あれ、さくら直哉君が居ないよ」
「あら、変ねいつもならまだここで仕事しているはずなのに」
「アイリスまだ直哉君は、ほかの場所に居るかもしれないから、別れて探しましょう」
「うんそうだねさくら」
アイリスとさくらが、別れ直哉を探して30分後・・・
さくらとアイリスが直哉を探していることを知った、他の仲間達も、一緒に、直哉を探しに、街中を探し始めていた。
その頃直哉は・・・
何故か、神社から抜けれなくなっていた。
「これはどういう事?神社から他の場所に行けないなんて」
「ま、まさかこれは、黒乃巣会の罠?もしそうなら、何とかして、さくらお姉さん達に、居場所を伝えないと・・・」
!!
「あ、あ、あ、薫お姉ちゃん」
直哉がここから脱出する方法を考えていると、直哉の前に現れたのは、死んだ筈の直哉の姉だった、薫だった。
「・・・久しぶりなおや」
「お姉ちゃーーん生きてたんだね」
「そうよ・・・」
「今まで、何処に居たの?僕大変だったんだよ」
「ごめん・・・私あの時の記憶が無いのよ」
「そうなんだ」
「直哉今から私と行かない?」
「行くって、何処へお姉ちゃん?」
「楽しい所よ直哉」
その頃さくらとアイリスは、直哉の霊力の名残を辿り着いた場所は、直哉が抜けれなくなっている神社だった。
「さくらなんかこの神社おかしいよ。見ているだけで気持ち悪い」
「え、アイリス大丈夫?」
さくらは、アイリスを心配しながらも、神社の奥に行こうとするが、何故か行けなかった。
「え、きゃああ。これは、まさか結界?」
「アイリスすみれさん達を呼んで来て、私はこの結界を解除をするから」
「うん、わかった」
その頃薫と直哉は・・・
「もう来たか・・・真宮寺さくら・・・だがもう遅いぞ」
「お姉ちゃんどうしたの?怖い顔して」
「楽しい所に行くんでしょ?」
「ええ、行きましょう」
その時さくらの声が直哉に届いた。
「直哉君。待って」