その頃直哉は・・・
何故か、神社から抜けれなくなっていた。
「これはどういう事?神社から他の場所に行けないなんて」
「ま、まさかこれは、黒乃巣会の罠?もしそうなら、何とかして、さくらお姉さん達に、居場所を伝えないと・・・」
!!
「あ、あ、あ、薫お姉ちゃん」
直哉がここから脱出する方法を考えていると、直哉の前に現れたのは、死んだ筈の直哉の姉だった、薫だった。
「・・・久しぶりなおや」
「お姉ちゃーーん生きてたんだね」
「そうよ・・・」
「今まで、何処に居たの?僕大変だったんだよ」
「ごめん・・・私あの時の記憶が無いのよ」
「そうなんだ」
「直哉今から私と行かない?」
「行くって、何処へお姉ちゃん?」
「楽しい所よ直哉」
その頃さくらとアイリスは、直哉の霊力の名残を辿り着いた場所は、直哉が抜けれなくなっている神社だった。
「さくらなんかこの神社おかしいよ。見ているだけで気持ち悪い」
「え、アイリス大丈夫?」
さくらは、アイリスを心配しながらも、神社の奥に行こうとするが、何故か行けなかった。
「え、きゃああ。これは、まさか結界?」
「アイリスすみれさん達を呼んで来て、私はこの結界を解除をするから」
「うん、わかった」
その頃薫と直哉は・・・
「もう来たか・・・真宮寺さくら・・・だがもう遅いぞ」
「お姉ちゃんどうしたの?怖い顔して」
「楽しい所に行くんでしょ?」
「ええ、行きましょう」
その時さくらの声が直哉に届いた。
「直哉君。待って」
「あ、さくらさん聞いてください。お姉ちゃんが生きてたんですよ」
(如何すればいいの、あの薫さんは、偽者なのに何も出来ない)
「如何したの?何かするんじゃないの?魔を滅する力を持つお嬢さん」
「くっ」
「しないのなら行きましょう直哉」
「・・・そうだね、お姉ちゃん往くのはお前だけだーー」
「ぐわあ、直哉何するの?お姉ちゃんに」
「お前は何者だ、僕のお姉ちゃんは、さくらお姉さんにお嬢さんなんて他人行儀の言葉は使わないぞ」
「直哉君早くこっちに」
「うんさくらお姉さん」
さくらは直哉を守るように前に出て、薫と名乗る者と対峙した。
「くっくっく、まさか俺様が、こんな初歩的なミスを冒すとはな、改めて、自己紹介をしょう。俺の名はネクロ、死霊使いのネクロ様だ
「ネクロと言いましたね、貴方の目的は、何です?」
「フン俺様の目的をたかが人間が聞くだと!!頭に乗るなよ人間風情が」
「「うわあ。きゃああ。くっ直哉君」」
「ふっなかなかやるではないか、人間、女貴様の名は?」
「私の名は、真宮寺さくら」
「成る程お前が奴の娘か・・・皮肉な運命だな」
「貴方お父様を知ってるの?」
「ああ、よく知ってるぞ・・・おっと時間のようだな」
そう言ってネクロは消えた。