「直哉君。待って」
「あ、さくらさん聞いてください。お姉ちゃんが生きてたんですよ」
(如何すればいいの、あの薫さんは、偽者なのに何も出来ない)
「如何したの?何かするんじゃないの?魔を滅する力を持つお嬢さん」
「くっ」
「しないのなら行きましょう直哉」
「・・・そうだね、お姉ちゃん往くのはお前だけだーー」
「ぐわあ、直哉何するの?お姉ちゃんに」
「お前は何者だ、僕のお姉ちゃんは、さくらお姉さんにお嬢さんなんて他人行儀の言葉は使わないぞ」
「直哉君早くこっちに」
「うんさくらお姉さん」
さくらは直哉を守るように前に出て、薫と名乗る者と対峙した。
「くっくっく、まさか俺様が、こんな初歩的なミスを冒すとはな、改めて、自己紹介をしょう。俺の名はネクロ、死霊使いのネクロ様だ
「ネクロと言いましたね、貴方の目的は、何です?」
「フン俺様の目的をたかが人間が聞くだと!!頭に乗るなよ人間風情が」
「「うわあ。きゃああ。くっ直哉君」」
「ふっなかなかやるではないか、人間、女貴様の名は?」
「私の名は、真宮寺さくら」
「成る程お前が奴の娘か・・・皮肉な運命だな」
「貴方お父様を知ってるの?」
「ああ、よく知ってるぞ・・・おっと時間のようだな」
そう言ってネクロは消えた。
それから数日後・・・
帝都某所・・・
「ネクロお前、失敗したのにまだやるのかえ?」
「フンお前には俺の作戦が終わったかのように、見えるのか?ミロクよ」
「俺の作戦はまだ本格的に動いてないのにな」
「何じゃと!!」
「俺の作戦はまだ始まってもいないだがな、ミロクお前の脇侍を貸せ」
「俺の手駒は、特殊でな、まだ使えないのだ」
「わかった、天海様もお前が求める事は叶えよととの事だからな」
「フフ、さあ悪夢の始まりを鳴らす鐘がもうすぐなるぞ」
ゴーンゴーン
その日の深夜帝都中に不気味な、鐘の音が鳴り響いた。
その日を境に、帝都では犯罪や喧嘩を、する人が増えていった。
そして、元に戻った人々は、皆が揃って言った。悪夢を見ていたと。
帝都政府は、一つの決断をした。その決断とは、帝国華撃団に調査指令を出す事になった。
大帝国劇場地下司令室・・・
「皆集まったな」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「皆聞いてくれ。先ほど帝都政府から正式に今帝都で起こっている事象の調査そして、元凶を倒せと言う指令が来た」
「そういう指令が来るという事は、政府は今回の事件は、人為的に起こされたと考えてるんですね?大神指令」
「ああ、そうだそして俺もそう睨んでいるよ直哉君」
ついに花組が動き始めたがこの事件は、これから起こる悪夢の序章に過ぎない。