「これは、人の奥底にある欲望をむき出しにされた結果と思う」
「「「「「欲望を?」」」」
「どういう事ですの?」
「今回の事件は、人が人であるが故の隙を利用されたんでしょうね」
「どういう事直哉君」
「皆さん、今帝都に住む人々を見て、この人達を守る事が出来ますか?
「「「「「それは・・・」」」」」
「どうやら今回は僕達の心を折る作戦のようですね」
「そうですよね、ネウロさん」
「「「「「え、何ですって」」」」」
「よく気が付いたな小僧」
「ああ今回は俺様の作戦だ!!」
「やはりですか、それではこの帝都も貴方の作り出した幻影ですか?」
「さてそれはどうかな?無論貴様達が、俺様を倒せたらわかるがな」
「それでは勝負ですネウロ」
「死に急ぐか小僧お前の姉のようにな」
!!
「まあそれもよかろう。出でよ、わが魔装機兵黒龍よ」
「何だ!!あの魔装機兵は?」
「見るがいい帝国華撃団よ、わが魔装機兵は伝説の生物の龍を形をした、飛行型魔装機兵だ、空も飛べぬ貴様等が、どうやって私を倒すというのだ?
「うわああ」
「「「「「きゃあああ」」」」」
「出でよ脇侍よ」
「出でよ、魔装機兵藪蒼角、魔装機兵銀角」
ネウロは黒乃巣会4大幹部それぞれの脇侍そして、蒼き刹那と白銀の羅刹が乗っていた魔装機兵を召還した。
「何であいつらが出てくるんだ」
「直哉君気をつけて、あいつは幻術を使うから」
「幻術を?」
「そうさ僕と、羅刹は生き返ったのさ、ネウロ様のおかげでね」
「「「「「「「「何だって!!」」」」」」」」
「初めて会うね、君僕の名は、蒼き刹那よろしく、早速だけど死んじゃえ」
「直哉君危ない」
さくらが、直哉を庇った。
「またお前か、よくも僕の邪魔をしたな」
「さて私のこの時代では仕事は終わったな。次はあいつの世界だな、待っていろ紫藤直哉、そして真宮寺姉弟よ」
ネウロはそう言うと、自身の魔装機兵黒龍と共にどこかへ消えていった。
だが、この悪夢はまだ終わらない。
ネウロがこの世界から姿を消した直後・・・
彼の力で呼び出された物全てが、暴走し始めたのだった。
「直哉君これは一体?」
「お姉さん達これは暴走です.お姉さん達は街に被害が出ないように、脇侍を速やかに破壊して下さい」
「「「「「「了解」」」」」」
「直哉君貴方は如何するの?」
さくらが直哉に聞いた。
「僕はその間、一人で蒼角と銀角を相手します」
!!
「危険だわ、直哉君」
「そうですけど、こうするしかないじゃないですか?」
「「「「「駄目だよ」」」」」」
「そうね、駄目だわ、直哉貴方は、花組の隊長だけど民間人なのよ」
「っマリアさんでも・・・」
「さくら」
「はいマリアさん」
「直哉隊長と一緒に行けるわね?」
「はい勿論です」
「マリアさんそれでは・・・僕が囮になる意味が無いじゃないですか」
「直哉君。直哉君の気持ちもわかるけど、私達はもう二度と誰かを守れなくなるのは嫌なの、薫さんの時みたいにね」
!!
「それに直哉君。私達を信じてよ、私達は直哉君の傍から消えないから」
!!
「でも・・・それじゃあ僕が隊長をする意味が・・・」
「意味ならあるぞ直哉君」
「「「「「「「大神さん」」」」」」」
突然の大神の登場に驚く直哉達だった。