時は遡り帝都が黒乃巣会に実験を握られてから2日後・・・
「あのーさくらさん僕達はこれからどうなるのでしょうか?」
「直哉君これから私達は、仙台に行くわよ」
「え、仙台にですか?」
「ええ、そうよ昨日花組の皆で話したの、直哉君の安全な場所をね」
「そんなー何故そんな事に」
「直哉君よく聞いてね、もう貴方と私は、帝国華撃団の一員じゃないの、勿論マリアさんやアイリスもね」
「え、そんな」
「そんな私達が安全な場所は、もう帝都には無いのだから、帝都から離れた私の故郷の仙台に行くのよ」
そして直哉は、さくらと共に、さくらの故郷である仙台に向け出発したのだった。
仙台・・・
「あーあ、結局帝国華撃団の負けかよ。これじゃどうなるのかねえ」
「今のところ、やつらは帝都にしか、興味が無さそうだが、いつこちらに来るか、わからねえしな」
仙台に着いた直哉とさくらは、そんな街の声を聞き、我慢をしながら真宮寺家に向かった。
「くっ皆僕達の苦労を知らないくせに言いたい事ばかり言って」
「直哉君。抑えてね私達が敗北したのは、事実だしだから街の人達がそう感じるのは仕方が無いのよ」
「でもそれじゃあ!!」
その時直哉の目に、さくらの悔しさを堪え涙をうっすら浮かべていた.さくらの顔が見えた。
仙台・・真宮寺家・・・
直哉がさくらの実家に実を寄せてから、約1週間が過ぎた頃黒乃巣会に占拠された帝都で新たな動きがあった。それは・・・
黒乃巣会首領天海から、一つの要求があった。それは・・・
「哀れな帝都市民に告ぐ、今から3日の内に、元帝国華撃団隊長の佐谷直哉と、元帝国華撃団隊員の真宮寺さくらの身柄をよこせ」
という内容だった。
それから二日たったある日・・・
直哉とさくらの所に時の首相がやって来た。
「すまない二人とも私達も無茶な要望をしているのはわかっている。しかし、帝都市民を見殺しには出来ない。幸い君達2人が来れば、帝都破壊はしないと言ってきた」
「「・・・」」
「用は貴方は、私達を売ったんですね」
「ああ、そう思って構わない」
!!
「・・・」
帝都東京
直哉とさくらは政府の重鎮達によって、大帝国劇場に連れてこられた。
「ご苦労首相、君達は戻りなさい」
「我々は約束を果たしたぞ、これ以上街を破壊するなよ」
「ああ、約束しよう。と言うよりもうこの世界に私の興味は無いがな」
そして叉丹は、二人を天海の所まで案内した。
「久しぶりじゃな二人とも」
「天海さん今回私達を呼んだのは、私と直哉君を処刑するためですか?」
さくらが天海に聞く。
「いや今回お前達を呼んだのは、ネウロを追いかけてほしいのじゃ」
「「ええーーどういう事ですか」」
「あやつは、魔装機兵黒龍を作り上げ、並行世界に行ったんじゃ、あやつはワシや、叉丹以上の悪魔じゃ、このままじゃと、あやつのせいで全ての世界が永遠の闇に包まれるじゃろう」
「それでやつが向かった世界は、お主達と会った事のある紫藤直哉の世界に向かった可能性があるのじゃ」
「「ええーーー紫藤直哉さんの世界にーー」」