直哉の為の合宿始まる
合宿当日・・・
帝国華撃団花組は、帝都郊外にあるキャンプ場に来た。
「大体なんで私達が、こんな所で3日間も過ごさないといけないんですの?」
「ほんとそうだよね」
「まったくやな、うちの貴重な時間をこんなんで、使いたくないわ」
「まあいいじゃねえか、これはこれで楽しいんだからな」
「直哉君大丈夫?」
「うん、でもお姉さんがいないから、楽しめないかも」
「直哉君・・・」
花組と直哉の様子を見ていた大神は、明らかに直哉と、さくら以外の花組とは距離が離れていることに、違和感を感じていた。
「皆明らかに、俺が帝劇に来た当時と対応が、違いすぎる」
暫くして・・・
「直哉さん早く皆のテントを設営してください」
「・・・はい」
「直哉君私も手伝うよ」
さくらがテントの設営を手伝おうとした時すみれが大声をあげた。
「さくらさんやめなさい。私達は舞台女優でもあるんです。そういう事は、使えない隊長代理にやらせときなさい」
!!
「なっ!!なんてこと言うんですか?すみれさん?」
「事実でしょう、戦闘でも満足に指揮も出来ない、敵に捕まるわ本当に少尉が可哀想ですわ」
「すみれさん言い過ぎですよ」
「さくらさん僕はいいから、喧嘩はしないで」
「でも・・・直哉君」
「ふん、いいですね設営が終わっても貴方の仕事はあるんですからね」
「はい・・・」
そう言って、すみれは直哉の元を離れた。
その後直哉は、さまざま仕事こなしている内に、ほかの花組メンバーは、夕食を先に食べ終えていた。
「はあ、僕何のために、来たんだっけ?」
直哉が、考えているとさくらが来た。
「あーあ、お腹すいたわ、直哉君一緒に食べよう」
「え、さくらさん。皆と食べたんじゃ?」
直哉がさくらに聞く。
「え、食べてないよ」
「どうして?」
「私、直哉君と食べたかったから」
「さくらさん」
たった二人だけの食事だが、直哉にとって心が安らぐ時間となっていた。だが直哉には新たな試練が待っていた。
「直哉さん貴方は早くこのテントから出てください」
その夜・・・
「え、どういう事ですかすみれさん?」
直哉が、すみれに聞く。
「ここはすべて女性専用ですから」
「それじゃああやめさんが連れてきた男性も追い出すんですよね?」
「いえ追い出すのは、貴方だけです。直哉さん」
そして直哉はテントをおい出され、寝袋を渡され.外で寝る事となった。
そして、翌日直哉は、風邪を引いてしまった。
「まったくだらしないですわね、一晩外で寝ただけで、風邪を引くなんて」
「・・・すみれさんいい加減にしてください、直哉君は貴女のメイドでもないんですよ」
さくらがすみれにいう。帝国華撃団の中で事が起きる度ぶつかっていた二人の喧嘩が始まった。