大帝国劇場
支配人室・・・
「ふむまた、この辺りで殺人事件が起きたのか」
「でもなあ、こう毎日殺人事件が起きてると、客足にひびくよなあ」
最近帝都銀座周辺で、深夜に毎日起きる殺人事件が起きていて、被害者全員共通するのは、全員女性で、その死体は全部がミイラのようにからからに干からびていると言う事だった。
「直哉さんも大変なんですね」
「そんな事ないよ佐谷直哉君」
「直哉君居る」
「居るよさくらちゃん」
「私今から、佐谷直哉君と、さくらさんを帝都観光に連れて行くよ」
「えええーー良いんですか?」
「ええいいわよ」
そう言って二人は支配人室を出て行った。
帝都市内・・・
「直哉君、さくらさんこちらでの生活になれた?」
「ええ、まだ完全にとはいえませんけど、こちらのマリアさんやすみれさんの態度に戸惑いますね、皆さん優しく接してくれますから」
「そうだったね、最初直哉君皆から厳しいこと言われてたね」
回想・・・
「何なんですの貴方は少尉の代わりにここに来たのでしょ?もっとしっかり指揮してくださらない?」
「そうやな、光武がかわいそうやな」
「そうだな、これなら隊長のが、安心できるぜ」
「皆何で、そんな酷い事を平気で言うんですか?直哉君だって始めての搭乗が、実戦でその上、帝国華撃団や帝都の危機を知らない子が、今日始めて東京に来た子にそれを求めるなんて酷すぎますよ」
「さくらお姉ちゃんもういいよ、それ以上言わなくて」
回想終了・・・
「そんな事があったんだ」
「そう言えばさくらさん今から迎えに行く大河新次郎さんてだれですか?」
佐谷直哉が、さくらに聞く。
「ああ、その人は・・・
「さくらさんお久しぶりです」
「あ、新次郎君久しぶり」
「さくらさん今回もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
これがさくらと新次郎との再会と、佐谷直哉達との出会いの始まりだった。
二人のさくらと佐谷直哉が、大河新次郎と共に大帝国劇場に戻って来た。
「それではさくらさん、直哉君僕は支配人に挨拶しに行くよ」
「「「それじゃあ」」」
支配人室・・・
「失礼します大河新次郎少尉花組に着任いたしました」
「ご苦労様です。まさか山口さんが言っていた増員の件が君だとはね」
「ええ、それには僕も驚いてますが、直哉さんそ直哉さんに頼まれていた資料を持ってきました」
「新次郎君、今現在量子甲冑が空を飛ぶ事可能だと思うかい?」
「えーと確か、紐育の方で、試験的に配備される様になったと聞きましたけど」
「これは僕の予想だけど、今起きている事件は何かが起きる前兆と考えてるよ」
その頃王子では・・・
「これだけ人間の血があれば、私が望む混沌がこの世界を覆うだろう。この私ネウロ様の望む混沌がな、さあこの世界に、蠢く魔の力よ、再び降魔黄昏の三騎士に命授けよーー」
ネウロがそう言うと、三匹の降魔が姿を現した。
「俺の名は、猪、縁があればまたあおう」
「けっけっけ俺は鹿、宜しくな」
「ほっほ私の名は蝶よ」
「お前が俺達を蘇らせたのか?
「そうです。私の名はネウロと申します
「けけっネウロだと変わった名だな」
「ほっほ、それで私達に何か用なの?」
「ええ、実は、皆様には、私のお手伝いとして、この地を守る帝国華撃団を無力化してもらいたと思ってます」
「そんな事簡単には出来ないぞ」
「いえ貴方方は、以前より強くなってますし、それに・・・」
王子上空・・・
「ふうんあれが、ネウロね.佐谷直哉がこちらの世界へ来る切欠となったね・・・」
「・・・」
その頃僕とさくらさんは、知らずにいたまさかこの世界にもう来ているとは思わなかった。僕達の世界を破滅に導いた魔人ネウロの存在に・・・