突然僕が帝国華撃団の隊長代理になりました   作:真宮寺さくら

64 / 132
魔法の国から帝都へ・・・帝都吸血鬼騒動4 意外な協力者後編2

渋谷での戦いから2日後・・・

 

「直哉は外回りの仕事を一人でこなしていた。

 

「さて今日の外回りもこれで終わったな」

 

「よう直哉久しぶりだな」

 

「あ、米田さんお久しぶりです」

 

「所で、劇場の連中は元気か?」

 

「はい元気ですよ」

 

「そうかそうか、なら誰かを襲うか」

 

「え、何ですか米田さん」

 

「何でも無いぞ直哉」

 

 

「そうですか・・・」

 

米田と直哉は、大帝国劇場に戻っていった。

 

 

大帝国劇場・・・

 

「よっ皆元気だったか?」

 

「あ、米田のおじちゃん何時戻って来たの?」

 

「ああ、ついさっきな」

 

「えらい今回は早かったな」

 

「そうか?紅蘭」

 

 

「まあいいじゃないか、無事に戻って来たんだし」

 

「それもそうやね」

 

「そう言えば大神はまだ巴里か?直哉」

 

「ええ、そうですよ」

 

「・・・そうか」

 

(都合がいいな)

 

その後・・・

 

佐谷直哉と真宮寺さくらは、この世界の米田とはあまり接点を作らないでいた。その理由は、初めて出会った時の不気味な笑顔に恐怖を感じていたからだ。

 

その夜・・・

 

2人のいるゲストルームに桜花と名乗る女性が入って来た。

 

「貴女は誰ですか?」

 

「私は桜花、佐谷直哉と真宮寺さくらさんの敵ではありません」

 

「僕達敵ではないですってそれは一体?」

 

「今宵はそんなことを伝えに来た訳ではありません」

 

「今宵は、私の主人から貴方達に渡してほしいといわれて来たんです」

 

そして桜花は、佐谷直哉と真宮寺さくらに二つの瓶を見せたのだった。

 

 

 

「これは・・・?」

 

「これは間もなく必要になると言ってました私のご主人様が」

 

「そうですか、桜花さんあなたのご主人様のお名前を教えてください」

 

「・・・メルク様と言います」

 

「メルクさんにありがとうと伝えてください」

 

 

「はい」

 

そう言った直後桜花は消えた。

 

その夜・・・

 

 

 

その日は、直哉君が4人の後を尾行していたので、私も着いて行く事にした。

 

暫くして・・・

 

「ギャアアアア助けてーーー」

 

悲鳴が、聞こえて直哉君が行った後に私が、行くとそこには・・・

 

「すみれさん。やめてください正気に戻って下さい」

 

!!

 

「さくらちゃん駄目だ!!すみれさんは吸血鬼化してる逃げるんだ」

 

「嫌!!私がここで逃げたら直哉君が吸血鬼にされちゃうそれも嫌」

 

「さくらちゃん」

 

次第に吸血鬼すみれ達に追い詰められる二人だがその時・・・

 

「「破邪剣征・桜花放心」」

 

直哉達を救ったのは、佐谷直哉ともう一人のさくらだった。

 

「「直哉さん。さくらさん大丈夫ですか?」」

 

「「直哉君さくらさん、どうしてここに」」

 

「直哉さん落ち着いてくださいもう大帝国劇場は、敵に占拠されてしまいました」

 

「何だって!!どういう事だい?直哉君」

 

「実はこの事件を起こしたのは、ネウロだそうです」

 

「「ええーー」」

 

「どうして直哉君達が、その事を知ってるんだい?」

 

「実はさくらさんと直哉さんが出かけた直後、私達の前に女性の方が来て、この事件の主犯が、ネウロと、吸血上級降魔となった黄昏の三騎士だという事を、教えてくれたんです」

 

「「黄昏の三騎士だって」」

 

「あの人達は私達が倒した筈なのに・・・」

 

紫藤直哉の隣にいるさくらが言う。

 

「恐らく黄昏の三騎士は、ネウロによって、吸血降魔として、蘇らせたのは、人間の絶望や恐怖を発生させる為でしょう」

 

「大体、ネウロとは何者で、君達にこの事件の黒幕の事を教えた女性は誰だい?」

 

 

「僕達にもネウロの事は詳しくわかりません。ただ彼は自分の事を、死人使いと言ってました」

 

「「ええーー死人使いだって」」

 

「そして僕達に教えてくれた人はメルクと言ってましたよ」

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。