その夜・・・
2人のいるゲストルームに桜花と名乗る女性が入って来た。
「貴女は誰ですか?」
「私は桜花、佐谷直哉と真宮寺さくらさんの敵ではありません」
「僕達敵ではないですってそれは一体?」
「今宵はそんなことを伝えに来た訳ではありません」
「今宵は、私の主人から貴方達に渡してほしいといわれて来たんです」
そして桜花は、佐谷直哉と真宮寺さくらに二つの瓶を見せたのだった。
「これは・・・?」
「これは間もなく必要になると言ってました私のご主人様が」
「そうですか、桜花さんあなたのご主人様のお名前を教えてください」
「・・・メルク様と言います」
「メルクさんにありがとうと伝えてください」
「はい」
そう言った直後桜花は消えた。
その夜・・・
その日は、直哉君が4人の後を尾行していたので、私も着いて行く事にした。
暫くして・・・
「ギャアアアア助けてーーー」
悲鳴が、聞こえて直哉君が行った後に私が、行くとそこには・・・
「すみれさん。やめてください正気に戻って下さい」
!!
「さくらちゃん駄目だ!!すみれさんは吸血鬼化してる逃げるんだ」
「嫌!!私がここで逃げたら直哉君が吸血鬼にされちゃうそれも嫌」
「さくらちゃん」
次第に吸血鬼すみれ達に追い詰められる二人だがその時・・・
「「破邪剣征・桜花放心」」
直哉達を救ったのは、佐谷直哉ともう一人のさくらだった。
「「直哉さん。さくらさん大丈夫ですか?」」
「「直哉君さくらさん、どうしてここに」」
「直哉さん落ち着いてくださいもう大帝国劇場は、敵に占拠されてしまいました」
「何だって!!どういう事だい?直哉君」
「実はこの事件を起こしたのは、ネウロだそうです」
「「ええーー」」
「どうして直哉君達が、その事を知ってるんだい?」
「実はさくらさんと直哉さんが出かけた直後、私達の前に女性の方が来て、この事件の主犯が、ネウロと、吸血上級降魔となった黄昏の三騎士だという事を、教えてくれたんです」
「「黄昏の三騎士だって」」
「あの人達は私達が倒した筈なのに・・・」
紫藤直哉の隣にいるさくらが言う。
「恐らく黄昏の三騎士は、ネウロによって、吸血降魔として、蘇らせたのは、人間の絶望や恐怖を発生させる為でしょう」
「大体、ネウロとは何者で、君達にこの事件の黒幕の事を教えた女性は誰だい?」
「僕達にもネウロの事は詳しくわかりません。ただ彼は自分の事を、死人使いと言ってました」
「「ええーー死人使いだって」」
「そして僕達に教えてくれた人はメルクと言ってましたよ」
「メルクだって」
「ええ、そう言ってましたよ、メルクさんが言うには、直哉さんは、無茶をするから見ててと」
「何だとメルクがそんな事言ったのか?」
「ええ、それとこれを渡してと言われました」
佐谷直哉は、直哉とさくらに2種類の液体を渡した。
「これはなんだい?直哉君」
「一つは吸血鬼化を防ぐ薬です直哉さんとさくらさん。服用お願いします」
「そして、もう一つが吸血鬼化した人に飲ませると元に戻る薬だそうです」
!!
「すみれさんこれを飲んで下さい」
さくらはすみれに、薬を数滴飲ませると、吸血鬼に象徴ともいえる牙が無くなり、すみれは元に戻った。
「よかったすみれさん」
「直哉さん花組の皆さんの吸血鬼化した人物が誰だか、わかりますか?
「ああ、確証は無いけど、疑わしい人物はいるよ」
「なら取り合えずその人物から黄昏の三騎士の居場所を聞き出しましょう」
「ああわかった」
そして4人は、準備を追え大帝国劇場に向かった。
大帝国劇場・・・
4人が大帝国劇場の中に入るとそこには、吸血鬼化したカンナ、織姫、レニの姿があった。そして・・・
「気がつくのが、遅かったな直哉、さくら」
「米田さんどうして・・・」
「やはりすみれさん達4人を吸血鬼にしたのは、やはり貴方ですか、米田一基」
!!
さくらは直哉の言葉を聞いて驚いていた。
「どうして米田さんが、すみれさん達を吸血鬼に出来たの?
「それはな・・ワシはこの方に力を譲り受けたのだよさくら」
「ケッケ久しぶりだな帝国華撃団」
「「お、お前は黄昏の三騎士の鹿」」
「ほう覚えているとはな嬉しいぞ、決めた米田よ我と共に紫藤直哉を、我らの軍門に引き入れるのだ」