地下司令室・・・
「直哉さんあんな感じで、よかったのですの?」
すみれは直哉に聞く。
「ええ、あれでいいですよすみれさん」
「当面の目的はあの二人の変装を知らない振りすると言う目的ですから」
直哉とすみれが話していると、花組全員とシュテル達が集まってきた。
「直哉君これからどうする気なの?」
「あの二人に明日から契約が切れる3日後まで舞台出演させるから」
「「「「「「「「「「「「ええーーー」」」」」」」」」」」」
直哉の発言にこの場にいる全員が驚いていた。
翌日・・・
支配人室・・・
「猪さん、蝶さんお疲れ様です」
「「お疲れ様です支配人」」
「今日二人を呼んだのは、貴女方には、今日から舞台に上がって貰います」
「「ええーー舞台だと」ですって」
「ええそうです。貴女方の記念に最後の3日だけ、舞台に上がりませんか?」
「はい上がらせてください支配人」
「おい、蝶・・・いいのか?俺達の目標は?」
「いいのよ後回しで」
「よかったーそれではお願いします」
こうして、猪と蝶は、帝劇の舞台に上がる事が決まった。
10月公演最終日・・・
「さあ皆今日で今月の公演は最後よ、猪さんと蝶さんにいい思い出にしてもらいましょう」
「「「「「「「「おう」」」」」」」」
「お前達感動したぞ」
「ええ、本当に」
猪と蝶は、感動し泣いていた。
「降魔でも、泣く事があるんだな」
直哉は心の中で、そう思いながら花組の仲間を見ていた。
そして舞台が始まった。
舞台の最中はお客様も、最初は猪と蝶の登場に唖然としていたが、花組と共に頑張る猪と蝶にも、声援がかけられるようになっていた。
舞台終了後・・・
「猪さん蝶さんお疲れ様でした.今回の演劇勝負ですけど、私達の完敗です」
「悔しいですけどねでも、猪さんと蝶さんに私達が忘れかけていた、大切な物を思い出せたと思います。ありがとうございます」
「「さくらさん」」
「「こちらこそありがとう」」
「フンお前達も、墜ちたものね、敵と仲良くするなんて」
その時何者かがさくら達の前に現れたのだった。
「「お前は殺女お前も蘇っていたのか?」」
「「ええ、そうよネウロ様によってね、今回の私の使命は、猪と蝶貴方達の処刑よ」
「何ですって」
「あらさくら私の邪魔をするのね、これは私達降魔の問題なのに?」
「最初は敵でしたけど、今は、私達の仲間です。猪さんも蝶さんも」
「さくら貴女も馬鹿ね、この2人が人になれる訳じゃない、元々怨念の塊に過ぎないのに」
「そんな事はないわ」
「そんな事あるのよさくら」
「え」
「ギャアアそんなこの俺がーーーー殺女貴様ーーー」
「早く消滅しなさい猪」
殺女がそう言うと、猪は消滅した。
「ああ・・・あああーーー」
さくらは猪の消滅を見て、冷静を失い殺女二突撃するが殺女は、軽く受け流し次の標的である蝶をも消滅させたのだった。
「嫌よ嫌、またしてもこの女に殺されるなんてーーーあああああーーー」
「それじゃあねさくら」
「私と戦いたいのなら、日本橋に来る事ね」
「待ってるわね、帝国華撃団」
そう言って、殺女は飛んで行った。
その後さくらは、自分達の部屋に戻り、直哉に猪と蝶のことを伝えた。
翌日・・・
直哉はさくらからの情報を花組全員に伝えると、やはり二人の死は花組に、少なからずともショックを与えていた。
「皆ショックを受けている所悪いけど、出撃するよ日本橋に」
「・・・・」
「帝国華撃団出撃せよ!!目標地点日本橋」
「「「「「「「「了解」」」」」」」」
日本橋に向かう途中・・・
「さくらお姉さん。なんか僕嫌な感じが、するんだ」
「直哉君どういう事?」
「ええ、それは私達も感じてるです」
「「わあ、ユーリちゃんどうしてここにいるの?」
「私達はマスターから貴方達と行動するようにと言われたので、もしかすると、貴方達の宿敵が、出てくるかもしれないという事で」
「「そうなんだ」」
そして、佐谷直哉達が話していると、旧黒乃巣会の本拠の地下空洞に降魔殺女の姿があった。
旧黒乃巣本拠・・・
「来たわね帝国華撃団。待ってたわ」
「「降魔殺女」」
「久しぶりね帝国華撃団2年ぶりね」
「「「「「本当にあやめさんだ」」」」」
「あやめお姉ちゃんどうしてアイリス達の邪魔をするの?」
「久しぶりねアイリス。聖魔城以来ね」
「そんなのは簡単よアイリス、貴女が人で、私が降魔だからよ」
「そんなのおかしいよ、あやめお姉ちゃんは人間でかえでお姉ちゃんのお姉ちゃんだよ」
「・・・姉さん」
「かえで・・・久しぶりね」
「姉さん・・・直哉君攻撃開始しなさい」
「・・・いいんですねかえでさん?」
「ええ・・・いいわ」