突然僕が帝国華撃団の隊長代理になりました   作:真宮寺さくら

95 / 132
運動会騒動1

「この力の波動はサイコパワー」

 

「サイコパワーという事は奴か?」

 

 

「フフ、久しぶりだなリュウ」

 

「「ベガ」」

 

「そうだ、だが今は紫藤直哉の力を奪う事が重要だ」

 

 

「あがあああ」

 

「直哉君」

 

「さくらちゃん来ちゃだめだああがあああ」

 

 

「直哉君!!」

 

「いいぞこの力はサイコウ・・・む」

 

「貴様邪魔をするか?」

 

「破邪剣征・桜花放心」

 

 

「むう、貴様もかだが、今は退くとしよう」

 

そう言って、ベガは撤退したが、紫藤直哉は、霊力を奪われてしまった。

 

 

果たして直哉達はベガに勝てるのか?

 

 

 

ニューヨーク市街地・・・

 

 

「・・・」

 

「直哉君・・・」

 

「リュウ彼は、どうなんだ?」

 

「・・・駄目だ彼はもう・・・」

 

!!

 

「そんなーー」

 

「ただ彼紫藤直哉を助けだせるとしたら、真宮寺姉弟だが、直哉があれでは・・・」

 

「お姉ちゃん抱っこしてーー」

 

「直哉君今は駄目だよーー」

 

「えーーー何でーーーお姉ちゃんの意地悪ーーー」

 

「うがあああ」

 

「直哉君如何したの?直哉君?」

 

「リュウこれは一体?」

 

 

「拙いな一刻も早くベガから奪われた力を取り戻さないと彼は死ぬ」

 

「出来るかな!!お前達に」

 

 

「「ベガてめえ」」

 

「ショウリュウケン」

 

「何だその技は?行くぞサイコ爛漫クラッシュ」

 

「「「「「きゃあああ。うわああああ」」」」」」

 

「ギャアアアア」

 

「何だあの技は?」

 

「何あの小僧の力を限界を超えて使っただけだがね」

 

「何だと!!」

 

「私がこの力になじんだらその小僧は死ぬがな」

 

「それまでに私に一撃を与えれる事ができれば、お前達の勝ちだ」

 

 

そして直哉を救う為の戦いが始まった。

 

直哉の体内・・・

 

「このままじゃマスターが死んじゃう」

 

 

「落ち着けユーリ」

 

「そうだよ直哉を救う手段はあるよ」

 

「でも・・・」

 

「ユーリ、もしここでシステムUDを使うと、キリエニばれますよ」

 

!!

 

「それでもいいよ、マスターとさくらが笑顔になれるなら」

 

「そうですか・・・わかりました、レヴィ、王様」

 

「了解」

 

「仕方が無いのユーリが決めた事なら」

 

 

そして直哉の体が輝きだした。

 

 

「「「「「「こ、これは」」」」」」

 

 

この場にいる全員が、突然の事に驚いていた。何故なら動かせない直哉が動き出し、ベガにダメージを与え、ベガから奪われた霊力を奪いか返したからだ。

 

「ガアアアア馬鹿な貴様もこの私と同じ事が出来るのかーーー」

 

「さくらちゃん皆トドメ行くよ」

 

「「「「「「おう」」」」」」」

 

 

「「破邪剣征・桜花竜巻流弾」」

 

「何のサイコ爛漫クラッシャー」

 

そして二つの技がぶつかり合い、次元の裂け目が出来、すべての人間は本来のあるべき場所に戻った。

 

 

支配人室・・・

 

「僕は、如何したらいいんだーーー」

 

「直哉君」

 

「直哉お兄ちゃん如何したの?」

 

直哉の叫び声に驚きさくらとアイリスが、支配人室にやって来た。

 

「ああ、ごめんねアイリス、さくらちゃんこれを見てよ」

 

そう言って直哉は、さくらと、アイリスに2枚の紙を見せた。

 

2枚のうちの1枚は海軍の要請で、帝国華撃団戦力増強計画の一つ新型量子甲冑製造依頼でだった。

 

そしてもう一枚は、陸軍の要請で海軍の要請を受けるなという内容だった。

 

 

「「これは直哉君のお兄ちゃんの気持ちわかるよ」」

 

「陸軍も海軍も、私達の協力者だし」

 

「そうなんだよ如何したらいいと思う?二人とも」

 

 

「ごめんね直哉お兄ちゃん。アイリスには難しいから」

 

「直哉君ごめん私もでも、私は直哉君の事信じてるから」

 

そう言って二人は、支配人室を出て行った。

 

「二人からも捨てられましたね、直哉」

 

シュテルが直哉に言う。

 

 

それから数日後・・・

 

直哉は陸軍と海軍の間に板ばさみとなって、数日がたったある日の事帝都で海軍と陸軍の合同運動会が開かれる事となった。その結果で帝国華撃団の戦力増強をするかしないかが決まる事となった。

 

地下司令室・・・

 

「「「「「「「「「「ええーーー軍の大運動会に強制参加ーーー」」」」」」」」」」

 

「そうです.僕達は海軍側から出撃する事になります」

 

「それは僕とさくらお姉さんもですか?」

 

佐谷直哉が直哉に、質問する。

 

「ええ、そうですよ佐谷直哉君」

 

「直哉君頑張ろう。私も頑張るから」

 

もう一人のさくらが、佐谷直哉に声をかける。

 

「しかしよ、直哉あたい達が、海軍側で出るとしてもよ、明らかに陸軍が不利じゃねえのか?」

 

カンナが直哉に、質問をする。

 

「確かに私達が居るだけでも、海軍に有利ですわね、ねマリアさん」

 

 

「確かにそうね、すみれ」

 

「皆さん大丈夫ですよ、その点については」

 

??

 

「それはどういう事?直哉君」

 

さくらが、直哉に質問する。

 

「実はですね、今巴里華撃団の方々が、間もなく帝都に到着するんですよ」

 

「「「「「「「「「「ええーーどうしてーー」」」」」」」」」」

 

「はっまさか」

 

「マリアさん気がつきましたね」

 

「そうです今回巴里華撃団の方々は、陸軍の助っ人の為に帝都に来るんですよ」

 

「「「「「「「「「ええーーーなんだってーー」」」」」」」」」」

 

直哉の発言を聞いて、驚く花組だった。

 

 

「巴里華撃団の参加は陸軍と海軍の間で、公平を喫する為の参加です」

 

「成る程、運動会としては、帝国華撃団vs巴里華撃団にしておけば注目はされますしね」

 

「ええ、マリアさんの言う通り、陸軍と海軍には、そちらの意味合いが強いでしょうね」

 

「そしてこれは僕と大神さんにしか関係ありませんけど、言いますね」

 

「この運動会に負けた方の男性隊員は、勝ったほうに1年留学する事となります」

 

「「「「「「「「「ええーーーそれじゃあ私達と言うか海軍が負ければ、直哉君が居なくなるの?」」」」」」」」」」

 

「そういう事ですね、そして海軍が勝てば、大神さんが戻ってきますね」

 

「「「「それもなんか嫌ですわ、そうだね、うちもや、そうですね私もです」

 

「はいすみれさん、アイリス、紅蘭、織姫さん今月の給料2割カットです」

 

「「「「ええーーーそれだけはやめてーー」」」」

 

「駄目です」

 

 

「「「「そんなーーー」」」」

 

そんなこんなで花組に対する説明を終えた直哉だった。

 

その夜

 

直哉とさくらの自室・・・

 

「さくらちゃんよく聞いてこのイベントの裏には・・・」

 

「・・・そんなーーー」

 

 

翌日・・・・

 

大帝国劇場に大神達巴里華撃団がやって来た。

 

「皆俺は、大帝国劇場に帰ってきたぞーーー」

 

「イチローうるさいよ」

 

「お兄ちゃんうるさいよ」

 

「ほんとですわ」

 

「隊長他の方にも迷惑になるので、余り大声出すのは止めて下さい」

 

「すまないマリア、アイリス、すみれ君、コクリコ」

 

「まあまあ、マリアさん先輩はテンションが上がってるだけですから」

 

「あ、直哉お兄ちゃん」

 

「あ、直哉さん」

 

エリカは、直哉に会えて内心喜んでいた。

 

「直哉お兄ちゃん抱っこして」

 

「「「ええーーー」」」

 

 

大神達巴里華撃団は、アイリスの言葉に驚いていた。

 

「アイリスここで、抱っこしていいの?」

 

「いいよ直哉お兄ちゃん」

 

「アイリス俺がしてあげるよ」

 

「嫌アイリス。お兄ちゃんより、直哉お兄ちゃんがいいもん」

 

「そんなーー」

 

「アイリスが羨ましいです」

 

 

エリカはアイリスを、羨ましそうに見ていた。そして大神はショックを受けてへこんでいた。

 

 

「いいな羨ましい平和だな。薫お姉ちゃんに会いたいよ」

 

 

佐谷直哉は、紫藤直哉達と巴里華撃団を見てそう呟くのだった。

 

 

「直哉君・・・やっぱり私じゃ薫さんの代わりは駄目なの?」

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。