天下無双の飛将   作:聖:

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若獅子編2

勝鬨を上げ終えた後、呂布は義経を連れ九鬼本社に向かおうとしたが、空から李が降ってきて義経を回収してくれると言うのでその言葉に甘えた。

呂布は先に戻って行った大和と一子を追いかけ共に戦友達の元へ帰ると英雄に抱きしめられたり、翔一が腕を肩に回してきて歓喜の雄叫びを上げたりと皆が勝利を喜んでいるのを見て頬が緩む。余談だが面識のない女子生徒が数多く握手を求めてきたりもした。

その後、天神館の館長と川神学園の学園長が閉幕の挨拶をして東西交流戦は終わった。

 

 

 

 

呂布が九鬼本社に帰り、エレベーターで自室のある階に上がると家族が全員呂布の帰りを待っていた。

「おかえり、りょー君。」

清楚が微笑む顔を見て呂布も自然と頬が緩む。

「ただいま…清楚。」

「おかえり、りょー。」

「ああ、弁慶もただいま。」

弁慶はふらふらと呂布に近づき抱きつく。

「おっと、どうした弁慶?」

「いやー、久々のりょーの匂いが私を誘うから。」

なんだそりゃと苦笑しながらも弁慶を抱き締める。するとまだ挨拶をしていない義経が少し怒ったように弁慶を窘める。

「弁慶、りょー兄は帰って来たばかりなんだ。いきなり抱きつくのは良くない。」

「おやおや、ヘリから降りた後りょーに抱きついていたのは誰だったかな?ん?」

「んな!?なんで弁慶が知っているんだ!?」

「ふふふ、そいつは教えられないね。秘密の情報網があるのさ。」

義経は知られているとは思わず弁慶を窘めようとするが弁慶の方が1枚上手だったようだ。

そんなやり取りに心が温かくなるのを感じる。そこでふと、もう1人の家族が見当たらない事に気付いた呂布は大きな廊下を見渡すと壁に背を預けて腕を組んでいる与一を見つける。

「与一はどうかしたのか?」

「あー、まあ、思春期にある病気というか何というか…。」

呂布の問いに弁慶は呆れた様子で答える。

「なるほど。与一も年頃だからな、無理に何か言うつもりもない。」

「りょーは年が違わないのに達観してるというか老成してるというか。」

弁慶はクスクス笑いながら抱擁を解く。弁慶に老成と言われて少なからずショックを受けた呂布だが、面に出さずに済んだ。

……清楚には笑われたが。

「お前達はどこの部屋を使うんだ?」

呂布は当然ここに住むのだろうと思い、どこが皆の部屋か聞く。

「私はりょー君の隣だよ。」

清楚は当然だとでも言いたげに微笑む。

「私と義経の部屋はりょーの隣だよ。清楚さんと私達の部屋で挟む感じだね。」

「これからりょー兄とまた暮らせる事を義経はとても嬉しく思う!」

弁慶が離れたのをいい事に義経は呂布に抱きつきながら言う。同い年だが妹のような存在の義経の頭を撫でる。

「与一はどこだ?」

「与一は私達の部屋から2つ間を空けた所の部屋だよ。」

「………まあ思春期だからな。仕方ないか。」

呂布は少し寂しそうに呟く。

(与一も男の子だからな。1人になりたい時もあるか。)

呂布は思春期の息子を持つ父親のような考えで納得する。呂布を寂しそうにさせた事で、弁慶が与一に折檻するのは別の話。

「とりあえず、これからよろしく。」

「ふふ。よろしく…って言うのも変な感じがするね。」

「そうかもね。でもまあよろしくー。」

「りょー兄!よろしく!」

呂布はチラリと与一を見る。すると視線が合い慌てて与一は視線を外す。呂布はそれだけで与一との挨拶は済んだと思う。

与一が先ほどからチラチラとこちらを見ていたのは気づいていた。

男同士、言葉多く話さずとも分かり合える。

「それじゃあ紋様が待っているから行こう。」

弁慶は義経を連れて先を進む。与一の前を通りかかった時、与一の首根っこを掴んで引き摺っていく。呂布も続いて歩き出そうとした時、制服の裾が掴まれて失敗した。

呂布は振り返ると引っ張った張本人が呂布に抱きついてくる。

「清楚?どうした?」

「さっき弁慶ちゃんに抱き着かれて喜んでいたでしょう?」

呂布は突然の事で驚いたがすぐさま清楚の体に腕を回し抱き締める。清楚が少し頬を膨らましている。

「弁慶ちゃんや義経ちゃんとあんなに仲よさそうに…。」

「まあ、家族だからな。ハグを求められるのは嬉しいことだ。」

「そうだけど…家族でも妬いてしまうことはあるんだよ。1番最初に私にハグして欲しかったなー。」

「それはすまなかった。」

呂布は清楚の髪を梳きながら謝罪する。そして清楚の顎を指で上を向かせる。

「今は時間がないから謝罪はこれだけで。」

呂布は少し強引にキスをする。清楚も期待していなかったと言えば嘘になるがまさか本当にしてくれるとは思わず驚く。呂布の力強い抱擁と優しいキスに一瞬酔いしれるがすぐに唇が離れる。

「……ん、あ…」

「はは。続きは夜にでも。」

「………うぅ。」

呂布は清楚の顔に物足りないと出ているのを見て笑みが零れる。清楚もまた自分がどのような顔をしていたか自覚して頬を真っ赤に染める。呂布は俯く清楚の手を引いてみんなが待つ大広間へと向かった。

 

 

 

 

「紋様、本当におやりになるので?」

「うむ!盛大に行こうではないか!」

週明けの月曜日。昨日、つまり日曜日の夜、九鬼が世界に向けて大々的に英雄のクローンについて発表した。そして今日から川神学園に清楚達が編入するのだが、それと共に紋白も通う予定であり、しかも自己紹介を全校集会で盛大にすることになってしまった。

呂布は既に学園に通っているため関係があまり無いように思えるが、呂布がクローン組の一員である事を明かす為、再び皆に自己紹介をすることになっているのだが、紋白から提案された登場の仕方が少々恥ずかしいと感じて再度紋白に確認した。

「奉先…妾の考えた登場に何か不満なのか?」

プクっと頬を膨らませる紋白。2ヶ月前には考えられないような少し甘えた仕草を見せられ呂布は観念する。

「分かりました。僕も覚悟を決めましょう。」

「うむ!奉先はまず先鋒として盛大に行くのだ!」

「御意に。」

紋白の作戦を決行するため清楚を連れて九鬼の特区にある牧場を訪れた。

「りょー君、ここで何をするの?」

「清楚に僕の友、相棒を紹介しようかなと。」

清楚と会話をしながら牧場の事務所へ入る。中で机に向かい仕事をしていた藤堂が顔を上げ待ってましたとばかりにニヤリと笑う。

「来たな奉先。あいつも待ち侘びて朝から昂ぶっているようだ。」

「おはようございます、藤堂さん。僕もあいつに乗れるのは嬉しいですけどね。」

「はは!どうやら盛大に何かやらかすつもりらしいな!……と、それで隣の嬢ちゃんが?」

「ええ。共に乗る葉桜清楚と言います。」

「初めまして、葉桜清楚です。」

清楚は礼儀正しく頭を下げる。

「ほう…これはこれは。」

藤堂は清楚の淀みのない仕草に目を丸くする。

「俺はここで管理人をしている藤堂だ。よろしく。……それで嬢ちゃんは奉先のコレかい?」

藤堂が小指を立てる。清楚は少し頬を赤く染めながらもしっかりと答える。

「はい。今は恋人ですが、いずれ伴侶としてりょー君の隣に立つつもりです。」

「せ、清楚…。」

ストレートな物言いに呂布も頬を赤くする。

「なはは!既に尻に敷かれているようだな奉先!」

藤堂は清楚の言葉に面食らったが直ぐに声を上げて笑う。呂布は頬を染め顔を逸らす。

「と、とりあえず時間がないので俺たちは行きます。」

「ああ、わかった。式には呼んでくれよー。」

呂布は清楚の手を引いて藤堂のからかいから逃げる。そのまま呂布と清楚は歩いて牧場の奥にある馬小屋へ入る。入ると同時に呂布は清楚に向き合う。

「清楚。これから会ってもらう友はまず君を自分と共にいることを許せるかどうか確かめてくる。だから目を逸らさず、落ち着いて友と話してくれ。」

「……わかった。」

清楚が呂布の言葉に頷き、呂布と共に馬小屋を抜けて塀で囲まれている牧草地へ出る。そこにいたのは燃えるような赤。清楚は他の馬には目もいかず、真っ先に視界に入った馬に目を奪われる。その馬、赤兎馬も清楚から目を離さずジッと見ている。

「清楚。」

隣にいる呂布が清楚の手を少し強く握る。清楚は赤兎馬の身体と存在の大きさに呑まれそうになったが手に伝わる呂布の体温に少しずつ落ち着いていく。

「大丈夫。彼も清楚の事を知りたがっている。」

「うん。」

その温もりに清楚は勇気づけられ共に赤兎馬へと近づく。残り2メートルのところで呂布は手を離し清楚と赤兎馬のみの空間を作った。

「……」

清楚は赤兎馬の瞳から目を離さずゆっくり近づく。赤兎馬に手を伸ばせば触れることの出来る距離まで近づいた。

そして少し手を伸ばし止める。数秒の見つめ合いの後、赤兎馬は自身の首を清楚の伸ばした手に擦り寄せる。

呂布はその姿に微笑む。互いが互いを受け入れてくれたことに喜びが溢れ出す。

「これからよろしくね。赤兎。」

清楚の言葉に赤兎馬は尻尾をくるりと回す。

「さて、2人の顔合わせも済んだところで行くとしますか。」

「そういえばりょー君。朝からどうしてここに来たの?」

「それは……」

呂布は言い淀みながら赤兎馬に鞍と手綱を付ける。その行動に清楚は首を傾げていると、いきなり呂布に抱き締められる。

「りょー君!?どうしたの!?」

「口を閉じて。舌を噛むかもしれない。」

清楚の問いには答えず清楚に口を閉じるよう指示を出す。清楚は理解できないまま言われた通りに口を閉じると呂布は清楚を抱き上げ赤兎馬に跨る。

「えっと……もしかして…。」

ここまで来れば清楚も薄々気づく。呂布は赤兎馬の首を撫でながら言う。

「紋様たっての希望でね。姫は私がお連れすることになっている。」

呂布が口調を少し変えて答える。

「では行きましょうか姫よ。赤兎、とりあえず軽く駆け足で九鬼本社に行くよ。」

赤兎馬は頷くように耳を1回転させ、駈け出す。

「きゃっ!」

清楚は落ちないように呂布の首に抱きつく。

「清楚。しっかり捕まってて。」

呂布は片手で清楚を横抱きにしながらもう片方で手綱を握る。馬小屋を抜け特区の入口向かうと藤堂が見送りに来ていた。

「藤堂さん。どうですか、赤兎馬の姿は?」

「…ああ。感動するほどに凛々しく美しいよ。」

藤堂は陽に照らされる赤兎馬の姿を眩しそうに目を細める。

「それにしてもお前さんが赤兎馬に乗る姿。さまになってるな。」

「ありがとうございます。」

ではまた!っと呂布と清楚は藤堂と別れを告げ九鬼本社へ向かった。本社ビルの前には紋様を含め皆が揃っていた。

「奉先!赤兎馬と共に学園へ乗り込むぞ!」

「ええ。行きましょう。」

紋白が赤兎馬の首を人撫でしてから車に乗り込む。以前に1度、紋白と赤兎馬は会って挨拶をしている。呂布はどうなるか少し不安だったが赤兎馬は紋白を受け入れた。これで赤兎馬が少なからず心を許したのは呂布と清楚を入れ3人。だが呂布以外が1人で乗ろうとするのはまだ許していない。

赤兎馬に乗りながら脇で預けていた方天戟を持ち、片腕には愛おしい女を抱きながらゆっくりと公道を歩く。馬が公道を歩くことは禁止されていないが今日は紋白や九鬼のトップシークレットであるクローン組もいることから朝9時から30分間、公道は呂布達が通るまで通行止めになっており、多くの人が交通整理に駆り出されている。

まるでスポーツの優勝パレードや大国の大統領が通るかのような大規模な通行止めに歩道には野次馬が集まっている。その者達が最も驚くのはやはり赤兎馬とそれに跨る呂布と清楚だろう。

清楚は恥ずかしそうに顔を赤くして俯いているが呂布は堂々たる姿で清楚を抱きしめている。

そして9時20分。呂布一行は学園から少し離れたところで停止する。

「よし!では先鋒を奉先と清楚!そして弁慶達が続き最後に妾でしめる!」

「御意。」

「では奉先!そして清楚!学園に盛大に乗り込むのだ!!」

紋白の命に呂布は頷く。

「清楚。少しだけ赤兎馬が駆ける。しっかりと僕に捕まっているんだよ。」

「わ、わかった!」

清楚はぎゅっと呂布に抱きつき呂布は清楚を左腕で固定。右手で方天戟と手綱を一緒に握りしめ内腿で赤兎馬の胴を力強く挟む。

「よし!では行くぞ赤兎!」

赤兎馬は高く声を上げ地を蹴る。赤兎馬の駆ける速さはまさに光陰矢の如し。清楚は速くて目をつぶっているが、呂布はしっかりと手綱を握りながら赤兎馬と心を1つにしていく。

初めは恥ずかしさがあったが、今となっては赤兎馬で駆ける心の昂りに酔いしれる。友に乗り、腕の中では惚れた女がいる。呂布の心は躍り戦場へ赴くが如く道路を駆ける。

 

 

 

少し遡り8時45分。

F組の教室に担任の梅子が入り教壇に立つ。そして日直の掛け声で朝の挨拶を済ませてから、出欠を取り今日の連絡事項を伝える。

「今日は1時間目の時間を使って全校集会がある。皆、校庭に集まるように。」

「はい!せんせー!」

「ん?なんだ川神?」

一子の挙手に梅子が発言の許可を出す。

「りょーがまだ来てないみたいですけど、何故かわかりますか?」

「りょー?…ああ呂布のことか。呂布ならこれから来ると連絡は貰っている。」

「これから?」

「ああ。全校集会の途中には来るそうだ。……他に質問のある者は?」

梅子がクラスを見渡すが挙手する者が誰もいなかったのでよしと頷く。

「では各自校庭に集合。では解散!」

梅子は教室から出て行った。各々が校庭へ向かう中、大和や一子達、風間ファミリーは校庭へ向かいながら呂布の不在ついて話す。

「これは昨夜の発表関連かな。」

「あの九鬼の言っていたクローン組ってやつか?」

「ああ。」

「ということは呂布も英雄の1人、呂布のクローンと考えるのが当然かな。」

「たぶんな!早く校庭に行こうぜ!」

翔一はウキウキと楽しそうに皆を促す。

外履きに履き替え校庭に出ると生徒がほとんど集まっている。翔一達はF組の列に並ぶ。この学園では基本的に並び方は自由だ。五月蝿く騒ぐと鉄心からの制裁が飛んでくるので集会が始まると静かになる。

そして今日も鉄心が朝礼台に上がると、自然とお喋りを止めて前を向く。

「今日は急な集会で悪かったのう。だが、これからこの学園へ編入してくる者達がおっての。その者達を纏めて紹介してしまおうと思って集会を開いたのじゃ。」

生徒達は昨夜の九鬼の発表と関係あるのかなと思った。鉄心はそれを是とする。

「皆も気づいておるように今日の編入生は英雄のクローン達が大半じゃ。……さてさて、そろそろ来るはずなんじゃのう。」

鉄心の呟きと同時に一子が辺りを見回している。

「どうしたワン子?そんなキョロキョロとして?」

「なんだか分からないんだけど、何か音がするのよ。」

「音?」

大和達は耳を澄ますが周りがひそひそと話しをしている為よく分からない。

「そんな変な音なんて……ん?」

大和が何かの音を捉えてそちらを向く。何か規則的に聞こえる音が微かにだがあった。それは学園の正門の方から聞こえる。

「何か正門に近づいているな。」

「姉さん。確かに何か聞こえる。」

大和はいつの間にか隣にいた百代には驚くことなく頷く。

「これは…馬が走る時の、えっと…蹄鉄が地面を打つような…。」

「おいおい大和。馬がこんなところを走るわけないだろう?」

「クリス…馬で学園に乗り込んで来たお前が言うな。」

大和はクリスのボケにツッコミながら音が近くなって来ているのを感じる。

「来たようじゃのう。皆の者!正門を見よ!」

鉄心の言葉に皆が正門に目を向ける。地を揺らすような音が近づいて来て、ついにその正体が姿を現す。

「でけぇ馬が入ってきた!?」

「真っ赤な馬…?」

正門を駆け抜け校庭へ入ってくる。そして馬に跨る人物を見てF組の面々は驚愕に目を見開く。

「おい!馬に乗っているの奉先じゃないか!?」

「た、確かに!?」

「それよりもあいつが抱えている女子生徒は誰だ!?くそ!あんな美人を!!」

「……岳斗はブレないね。」

卓也が岳斗にツッコミを入れる。この状況下でもツッコミを忘れない卓也も凄いが皆校庭を駆け朝礼台を目指す巨大な馬に目が離せない。

赤兎馬は朝礼台の側で止まる。呂布は手綱を放し両腕で清楚を抱き上げると赤兎馬の背を蹴り朝礼台に飛び移る。

一連の流れに生徒が呆然としているが呂布は気にせず清楚を朝礼台に立たせ、乱れた髪を手櫛で直してあげる。清楚は擽ったそうにするが抵抗せず呂布の手櫛に身を任せる。

「オホン!そろそろ良いかのう。」

1番近くで呂布と清楚の甘い空間を見ていた鉄心が咳払いをする。

呂布は鉄心に頷くとマイクスタンドの前に立ち方天戟の尻で朝礼台を1度叩く。

「私は性が呂、名は布、字を奉先と申す!4月からこの川神学園へ通う生徒だが私がクローン組であることを話す為に今一度、名乗る機会を頂いた。それとそこにいる私の友、名を赤兎馬と言う。孤高で人には殆ど懐かんので余り近づかないように。」

呂布の紹介に赤兎馬は豪脚で地面を叩きながら吠えた。

その姿を見て、近づかねえよ!っと大半の者が心の中でツッコミを入れる。呂布はマイクスタンドを少し下げ清楚に位置を譲る。

「えっと、私の名前は葉桜清楚です。3年A組に編入しますのでこれから宜しくお願いします。」

「「可愛いーー!!」」

野郎共が先ほどの驚きを忘れたように叫ぶ。

「何か質問がある者はおるかのう?」

「はい!!」

福本が叫ぶように挙手する。

「うむ。発言を許す。」

「彼氏はいますか!?それとスリーサイズを!!」

「この俗物が!!」

「あひん!!」

梅子の鞭術に福本が気持ち良さそうに倒れた。

「スリーサイズは気になるが、彼氏の有無だけ答えてくれんか?」

「はい。私は……。」

質問に答える為に清楚は一歩後ろに立っている呂布の腕を引っ張り腕を絡める。

「せ、清楚?」

突然の清楚の行動に呂布は戸惑う。そして清楚は爆弾を全校生徒の前に投下する。

「私はりょー君と将来を誓い合ってます!……ん。」

「んん!?」

呂布は清楚の言葉に驚愕するが清楚が背伸びをして唇で物理的に口を塞がれる。

「「「やっぱりかーー!!!!」」」

登場から何となく察していたが野郎共は涙を流しながら地に突っ伏す。女子生徒は肩を落とし落ち込む者や黄色い歓声を上げる者がいた。

「ふふ。これでもう私達公認だね。」

「はは…。参りました。」

清楚の小悪魔のような笑みに呂布は苦笑することしかできなかった。

 





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