頑張ってみてくださいね~
荒山コウタは転生者であった。
よくある神様のミスでによってトラックに跳ね飛ばされて死んだ後
どこか良く分からない場所で、神様によって一つだけ能力をつけて好きな世界に
転生させてやろうという言葉を聞き、選んだ世界は彼が生前に
好きだったオンラインゲーム、『PSO2』
そして、神様に貰う能力は『攻撃力超アップ』
この能力を貰って、彼はオンラインゲームとしてのPSO2のストーリーが始まる
数年前に転生したのであった。
ーー数年後ーー
『よっしゃ! 今日もダーk...宇宙のゴミ共の殲滅に行きますかっと!』
彼は刀を使う最強のアークスとして有名になっていた。
『今日は浮遊大陸にでも...』
そう思い彼は、浮遊大陸の探索任務を受注してキャンプシップへと転送される。
彼が居なくると、ロビーで、とあるカップルが噂話を始める。
『おい、アイツだよな? 荒山コウタって?』
『えぇ、なんでもアークス最強の刀使いで、任務を失敗したことはないそうよ?』
そこに、風格からしてベテランであろうアークスがやってきて会話に参加する。
『ただ...』
『ただ?』
『アイツは何かおかしい感じがするんだよな...』
『おかしいって...何が?』
『あぁ、俺は何度かアイツと任務に行ったことがあるんだが...』
『それで?』
『アイツは何と言うか.......ゲーム...だな』
『ゲームってどういうことですか?』
『おう、アイツはエネミーとの駆け引きがゲームをプレイするような感じで、緊張感が全く無いんだ』
『しかもアイツが新種のエネミーに会っても名前と行動を知ってるような反応をするって
噂を聞いたこともある...』
『不思議な人ね...』
自分が噂されていることなんていざ知らず、コウタはキャンプシップで一人、悦に浸っていた。
『くぅぅぅ! 最ッ高だぜ! あの神から貰った攻撃力超アップと
ゲーム時代に
『今日も、この力で簡単に任務を終わらせて、俺が最強ってことを見せつけてやるぜ!』
そう言って、彼は自慢の愛刀[ヤミガラス]と共に、今回の任務遂行地域へと向かう。
一方そのころ、
火焔『楽しいね~、君もそう思うかい?』
『キュィィ!』
火焔『わからないけど、多分楽しんでるよね!』
その時、私はふとした疑問を抱く。
火焔『...そういえばこの子って、何か食べるのかな?』
と言っても、ダーカーについてほとんど知らない私にわかるはずもなかったのだが...
『キュィ?』
不意にケオトウツの耳がぐるっと動く、どうやら何か気になる音があったようで
音が聞こえたのであろう方向へ走り出してしまった。
火焔『あっ! ちょっと待ってよ!』
私もそちらへ走り出すが、ケオトウツの動きはかなり素早くて、ついには見えなくなってしまった。
火焔『速すぎるよあの子...』
その時、私の耳に聞きなれない何者かの声が聞こえた。
火焔『誰だろう...一旦隠れておこうかな...』
私は一度物陰に身を隠して、再度その人物の居る方向に耳を傾ける。
『うぉ! 何だコイツ...ゲーム時代でも見かけたことねぇぞ!』
『キュィィ!』
先程走って行ったケオトウツは、どうやらその人物の方へ向かっていたらしい。
『どうやら新種のダーカーみたいだな...と...えず...て..くかな』
『キュィィ!』
ケオトウツの鳴き声によって一部聞こえないところがあったが、嫌な予感がして
私はケオトウツとその人物がいるであろう方向へ走り出す。
ちょうどケオトウツが見える位置に到着した瞬間
『グレン...テッセン!』
男が何かを言った次の瞬間にはその男がケオトウツの後ろに立っていて、
ケオトウツは地面に倒れ、灰になって消えようとしていた。
何が...起こった?
『またつまらぬ物を切ってしまった...なんてな』
今...この男がケオトウツを?
火焔『貴様ァァァァ!何をしたァァァ!』
殺す...コイツは絶対に私が殺す!!
『うわぁ! 何だお前...ってかなんでそんなに怒ってるんだ?
俺はダーk...宇宙のゴミの駆除をしただけだぜ?』
ゴミ...? ゴミ...だと?
火焔『貴様! 私の
無意識の内に私は、自分自身の中から溢れる怒りを体現させたような
燃え盛る刀を生み出す。
『下僕? お前まさかDFか!?』
火焔『せめてもの情けだ...一太刀の元に苦しむことなく殺してやるッ!』
『ハッ! 何を言うかと思えば...俺の攻撃力超アップに
思ったのかッ!』
そう言って彼は愛用のヤミガラスを構え、技名をコールする。
『グレン...................』
しかし、その先が言われることは永久に無かった。
なぜなら...
火焔『遅い...』
火焔が手に持つ炎で出来た刀によってコウタの身体は既に、半分に分断されていたからである。
二つに分かれたコウタの身体をも焼き尽くすかのように切り口から炎が上がる。
火焔『...ふぅ』
一息ついた火焔だが、倒されてしまったケオトウツの事を思い出して
再び気分が沈む。
火焔『ケオトウツ...どうにかして生き返らせる方法は...』
暫くの間考え込んでいた私だが、周りから聞こえてくる騒音が気になって、顔を上げる。
火焔『あ......』
私の前方50mくらいが、火の海になっていた。
火焔『や...ヤバい...私がここに来た目的忘れてた...』
せっかく綺麗な景色を見に来たのに、その景色を壊して帰るのは如何なものであろうか。
火焔『どうしよう....』
どうすることもできない私の真後ろに赤黒い粒子が集まって、【
が現れる。
創晶『やはりこうなっておったか...』
火焔『【創晶】さん...これどうしましょう...?』
創晶『しょうがないの...ほれ』
創晶が軽く手を振ると、周囲にあった炎が氷に閉じ込められる。
火焔『私の炎が...』
創晶『其方はまだ、力の使い方もちゃんと把握しておらんからの...これくらいなら
楽勝じゃよ』
しばらくして氷は炎によって溶け出し、水となった。
それと同時に鎮火も完了したようで、アムドゥスキアの景観は守られたのであった。
火焔『あの...ありがとうございました』
創晶『気にするでない......いや...ふむ......よし、措方よ』
火焔『はい? なんでしょう?』
創晶『暫くの間、妾の館に住みこみで働かぬか?』
火焔『はい?』
創晶『措方をそのままにしておくのはちと危険での...DFについても色々教えてやろう』
火焔『確かに、私もこのままでは不味い気がします』
創晶『なら、決定じゃの』
火焔『はい! これから、よろしくお願いします!』
というわけで、これが私が今ここで御嬢様と挨拶を交わしている理由だ。
私はこの一週間の間に、仕事の内容や口調の矯正など、色々なことを学んでいた。
もちろん教わったのは仕事に関することだけではなく、
実はケオトウツが完全に死んでしまったわけではなく、一時的に消えただけ
(ケオトウツを形成するダーカー粒子が霧散するため、再び生成するのに時間がかかる)
ということなども教えてもらった。
さすがに館に来た時にいきなり執事服に着替えさせられた時は、かなり恥ずかしかったのだが
4日も経つ頃には慣れてしまった。
さて、私は今から御嬢様と共にナベリウスに行くことになっている。
火焔『...それでは参りましょうか【
創晶『よろしく頼んだぞ、【
そして今日も、DFの、DFによる、DFの仕事が、始まる.......
前回言い忘れていましたが、惑星オスクリダ-は自己設定で
スペイン語か何かで【闇】という意味です。