ハロウィンとは、元々はケルト人(主にアイルランドおよびスコットランドなどの北部欧州が中心)の文化であり、教会暦を教会全体で使用するカトリック教会、聖公会、ルーテル教会、正教会、東方諸教会の全てで、ハロウィンは教会暦上の祭としては祝われない。先述の通り、元々ハロウィンの起源はキリスト教では無い。また、近年日本の様にバカ騒ぎやお祭り騒ぎするような国の方が少なく、世界的にはあまり認知されているものではなく、むしろ悪魔信仰としている意見等否定的な意見も多い。現代でハロウィンが大々的に行われているのは主に英語圏が中心であり、例えばアイルランド、イギリス、およびイギリスが進出・侵略して植民地化するなどして「イギリス帝国」の一部に組み込みイギリス流の文化を広めた場所(米国、カナダ、ニュージーランド、そしてオーストラリアなど)に広まっている。しかしそれ以外のカトリック信者の多いラテン系諸国(ローマ帝国時代にラテン語が広まり、その後、口語ラテン語の地域方言が歴史的に変化した言語が話されることになった地域)、たとえばイタリア・スペイン・ポルトガル・フランスおよび中南米諸国のブラジル・ペルー・アルゼンチン・コスタリカ・ニカラグア等々では、人々はハロウィンにほとんど興味が無く、東方教会(正教会・東方諸教会)の広まる地域(東欧・中東など)においてもハロウィンを無視している。
※物語とは多少関係ありません。
それでは物語を始めましょう。
346プロ。言わずと知れた美城グループ内の大規模大手の芸能プロダクションである。そんな芸能事務所内で起きた記録にも記憶(一部人物例外あり)にも無いある不思議な10月30日の物語である。その物語を語る前に時間軸を10月29日に戻してみよう。
10月25日午前6時30分頃
それは、日当たりの悪い薄暗い空間から起きた。それは靄の様な物が浮遊していたが、普通の人間には全く感知されずそれは徐々に大きくなり、人型に形作られた。そして、暫くするとビジネススーツを着込んだ少し色黒の外人となった。
「フム。此処は何処だ?まあいい、少しは遊んで行こう。ふふふ」
と男は誰にも聞こえないように呟くと、日の当たる場所に広場の方に歩いて行った。暫く、周りの町を見ながら、人混みの中をゆっくりと歩いていき、ある巨大な看板に目を止め,口を少し歪めた。
「丁度良い。あの看板の処に行こう。もう少しで楽しい、楽しいハロウィンだしな。楽しくなりそうだ。その前に少し準備をしよう」
と言うと、フッとその姿が突然消えたが、それを見た人間は一人もいなかった。
場所が変わり、346プロ正面玄関。
「あの、すみません。此処で一番偉い人に会いたいのですが?お会いできますか?」
「ああ、すみません。アポを取ってますか?」
とある男性に突然話しかけられた千川ちひろは突然話しかけられた男性に警戒しながら、答えた。すると、男の目が怪しく輝き、ちひろは、其の目を見るなり、頭がボンヤリとし上手く思考が出来無くなった。
「もう一度言います。此処の責任者に会わせろ」
「…判りました。此方です。ついて来て下さい」
「ありがとう」
とちひろは、虚ろな目をしながらも足取りはしっかりとしていた。
「何か、皆が忙しそうだが何かあったのかね?」
と男が聞くと。ちひろは歩きながら、疑問に答えた。
「ええ、先週アメリカから帰国した専務の方針で此処の全業務やプロジェクトが休止になりあらゆる部署が今バタバタと忙しいのです」
「そうか、ならわかった」
と男はそれを聞くと、誰にも見られずに口元を歪め笑った。
エレベーターにちひろと男を乗せ、目的の場所の階で止まり、暫く歩くと、ある部屋の前に立ち止まった。部屋の横にプレートが掲げられており其処には『アイドル部門の統括担当部署室』と掲げられていた。
「此処になります」
「そうか、ありがとう。ああそうそう、君は今までの事を私が部屋に入った瞬間先程30分間の事をすべて忘れるんだ。いいね」
「はい。貴方様が部屋に入った瞬間、30分間の事をすべて忘れます」
「よろしい、では行ってくるよ」
「はい、行ってらっしゃいませ」
とちひろが恭しく頭を下げ、見送ると男はドアを開け部屋に入って行った。
「あれ、私なんでこんな処に居るのかしら?」
「おや、ちひろ君こんな所で如何したのかね?」
「あ、今西部長。いえ、ちょっとボンヤリしちゃって...」
「おやおや、大丈夫かね。少し休んだ方が良いと思うよ」
「いえ、大丈夫ですよ。そういえば、今日部長さんは休みのはずですよね」
「いやいや、間違って来てしまったよ。まあ、少し部署に戻って、身の回りの整理をした後帰るよ」
「そうなんですか?ちゃんと休んで下さいよ」
「ハハハ、ありがとう。じゃあ私はお暇させて貰うよ」
と言いながら、今西部長は部署の方に戻って行った。
「さてと、私も今日の朝会議の準備をしないと」
とちひろは朝の会議の準備の為に踵を返し小走りに戻って行った。
一方『アイドル部門の統括担当部署室』の中に入った男は、いつの間にかた下げようの黒塗りのカバンを持ち、美城常務の個別部屋にノックをし、ドアノブを握り部屋に入っていた。部屋の中の日光がまるで後光の様になる様に配置された机の上で各種書類にペンを走らす常務がいた。常務が顔をこちらに向けて怪訝そうな顔をし、声を走らせた。
「なんだ貴様、何処から入ってきた。まだ、此方の予定では貴様の様な奴と面談するような時間ではないはずだぞ!」
「いえいえ、少し私のお願いを聞いてほしいだけですよ」
「貴様のような不審者にお願いを聞く暇もないんだ!とっとと帰りたまえ。私は忙しいんだ」
と常務は不信感と苛立ちを覚え、男を追い払おうとしたが、男は何食わぬ顔で常務に近付き、常務と視線を合わせると男の目はまたしても怪しく輝いた。
「少しお話しましょう。良いですね」
「ああ、分かった。ではお話を聞きましょう」
と常務は虚ろな目をしながら、答えると、近くにあった椅子を用意し、男に座る様に促した。男は、椅子に座ると、足を組み話し始めた。
「まずは私の自己紹介から始めましょう。ふむ、そうですね私の名は、イーサン・レインと申すことにしましょう。しがない貸衣装屋をやっています。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼む。で、その貸衣装屋が我が346プロに何のご用でしょうか?」
「いえ、簡単な要件ですよ。もうすぐハロウィンの様なので、その日限定で此処の施設全部署の職員とその関係者全員で仮装をして欲しいと言うお願いと、その仮称衣装は私が用意しますのでその為の部屋を貸して欲しいと言う用件だけですよ」
「なんだ、そんな事か。良いだろう。此処の部屋を貸してやる。準備は早めに終わらせろよ。後、今日の朝会議で、君がその件を説明しろ」
と常務がメモ用紙に空き部屋の位置を書くとイーサンに手渡した。
「おお、ありがとうございます。では準備が終え次第。直ぐに朝会議に出席しますのでよろしくお願いします。良いハロウィンにしましょう」
というと、イーサンは踵を返したが、その口元は歪に笑っていた。
そんな事が起きているとは其処に居たものは誰一人知らずに、時が流れ、朝会議時にイーサンが先程の常務と同じ様に会議に居合わせた全員に優しく(・・・・)説明していた時に一人だけその空気を感じ取る人がいた。
今西部長である。彼は、346プロから帰宅する時に本社に視線を見上げ何かを感じ取るが、それが何なのかは分からずに視線を前に向け歩き出そうとし、噴水前に来ると、噴水のため池の壁の一部に小さな割れ目を見て、手を触れながら、誰にも気づかれることなく呟いた。
「誰だか良く解らんが、何か此処で悪さをしようとする不届き者が居るみたいだね。良いだろう、もし、ここに何かしら危害を加えるのなら私が直々に相手をしてやろう」
と言いながら、ため池の壁から手を放すと不思議な事にそこには一切の切れ目が無くなっていた。そしてもう一度本社の方を見た事の無い厳しい眼つきと顔つきでふと睨み付けると柔和な顔つきに戻し、今川部長はゆっくりとした足取りで帰って行った。
今西部長の手首にはキラリと少し大きめな十字架が日の光を反射させ輝いていた。
「「「「「「「「「「えええ~。ハロウィンの時に仮装して仕事をするんですか」」」」」」」」」」
と地下室に少女達の驚愕した声が響いた。
「はい。今年のハロウィンはそうした方針だそうです」
とやや鋭い三白眼と目元のシワがトレードマークの男性の声が部屋から聞こえてきた。彼の担当部署である『シンデレラプロジェクト(以下CPと明記)』の仮部屋は、余り日が当たらない場所だったが、部屋の中は、年頃の少女たちの明るい声が響いていた。
「はい。今日の朝の会議で急遽決まりました。只、衣装やその装飾品等は此方から貸衣裳店を此方に呼ぶそうなので、時間が空いた時にそこに行ってください。勿論その貸衣装代等は、全て無料の様なので気軽に来て欲しいそうです」
「あれ、ってことはもしかしてプロデューサーも何か仮装するの?」
と本田未央が疑問を口にするとプロデューサーが、
「はい。私も一応貸衣装を試着して、頼んできました」
「うっそ。どんな仮装をするの。私聞きたいな。ね、卯月も気になるでしょ」
「私ですか~。私も少しプロデューサーの仮装は気になりますけど...」
とプロデューサーの顔をチラチラ見ていたが、プロデューサーは
「秘密です」
と答え、それっきり黙秘した。
「では、そろそろ各自の今日の予定を確認後、行動してください。私からは以上です」
といった後プロデューサーは部屋から出ていき、後に残った少女たちは今日の各自の行動を確認後、30日のハロウィンに向けてどんな風にするかの話題で持ちきりだったが、一人の小柄な少女が、
「何か今日のプロデューサー変じゃない?」
と、ぼそりと言った後、愛用の大きめなウサギのクッションに寄りかかりながら呟いた。
そして10月30日のハロウィンの日を迎えた。
10月30日『ハロウィン』当日 午後4時
346プロ芸能事務所敷地内には、色とりどりの装飾で敷地内と事務所内が飾られており、そこで働く多くの人物が自分好みの仮装をしていた。また、其処に所属している各種アイドル達も極一部を除き、様々な仮装をしていた。そんな空気は、現在凍結され、白紙状態の地下内に配置転換された『シンデレラプロジェクト』専用室にも同じような和気藹々とした空気が流れていた。そんな中そこに向かうための廊下に2人の男性が並んで歩いていた。
「それにしても、君がこんな企画にこんな格好をするとはねぇ」
「やはり、変だったでしょうか?」
「いやいや、少しくらい君のお茶目な面が見れて、びっくりしたよ。それにしても常務があんなことを言うとはねぇ。今でも信じられんよ」
「私も、あの時一瞬常務が何を仰っているのかは、判らなかったのですが、隣に居た人の話を聞いていると、そんな疑問が消えてしまったのです」
「おや、不思議な事もあるんだねぇ」
とのんびりとした足取りの今西部長がプロデューサーの言葉に少し驚く様な口ぶりでプロデューサーの方に足を止め、振り向き仮装したプロデューサーを見て、少し笑みを浮かべながら、
「けれど、君もそんなに不満そうな顔には見えないけれどねぇ」
「余り、こんな格好を人目にさらすのは恥ずかしいのですが....」
と言いながらいつもの癖で首の方に手を回した。
「でも似合っていると思うよ。まるで寡黙なナイトのようだねぇ」
と笑った今西部長の言うとおり、プロデューサーの恰好はまるで中世風の騎士の恰好と酷似していた。さらに腰には、模造剣がぶら下がっていた。(イメージとして、『コードギアスシリーズの騎士服』)
「そういえば、今西部長は仮装しないのですか?」
「僕はもうこんな歳だからねぇ。余りそういうのは似合わないような気がしてね。それに、この件を聞いたのは昨日だったからね」
「そうなのですか」
と意外そうな顔になったプロデューサーに今西部長は、話を少し変更するようにプロデューサーの恰好について、
「まあ、偶にはそういう風な格好をしてもいいと思うよ。さてさて、君の恰好を見たら彼女たちはどんな反応を示すか楽しみだよ。おっと君も彼女たちがどんな格好になっているか。少しは気になるんじゃないかな?」
と少し悪戯したような笑みをプロデューサーに投げかけた今西部長に、プロデューサーはいつもよりも困惑ながら首に手をあて、険しい顔つきになり今西部長は、
「おっと、悪戯心が過ぎたようだねぇ。悪かったよ」
と笑みを浮かべ、『シンデレラプロジェクト』専用室のドアの前に立ち、少し横に移動し、プロデューサーにドアを譲った。プロデューサーがドアを数回ノックした後、ドアノブを回し中に入って行った。
「おはようございます。皆さん」
「「「「「「「「「「「「「「おはようございます。プロデューサー」」」」」」」」」」」」」」
「おおー。随分とカッコいい服装だね。プロデューサー」
「わぁ―。カッコいいなー」
※「おおー我が遂行なる騎士ではないか!」※申し訳ありません。中二病に罹った事の無い作者には上手く表現できません。読者が思う中二病的表現でお願いします。
「いやー。プロデューサーって、服装もロック風だねぇ」
「リーナちゃん。それってロックっていうかにゃあ…」
「ふーん。中々似合っているじゃないの。プロデューサー」
等々
と部屋に入った瞬間、シンデレラプロジェクトのメンバーがそれぞれ違った個性的な仮装をしており、プロデューサーの服装を見てこれまた一時的に騒然となったが、パンパンと手をたたく音が聞こえ、振り向くと事務員の千川ちひろが、
「はいはい、皆さん騒がないで下さい。プロデューサー、今日の予定を皆さんに伝えてくださいね」
「ありがとうございます千川さん、では今日は皆さんには、ハロウィン用の346プロダクションの宣伝写真を個人用と集合写真用と其々撮らせて貰います。また、雑誌のインタビューもありますので、速やかに移動の方をお願いします。その後、此処の敷地内のみを使ったパーティーを346プロ全メンバー参加の形で執り行いますので、よろしくお願いします。なお終了時刻は午後9時ですのでその点については気を付けてください」
「「「「「「「「「「「「「「はい(了~解)」」」」」」」」」」」」」」
と、其々はっきりとした口調で受け答えた後、プロデューサーが、
「では、笑顔で頑張ってください」
と穏やかな顔つきでエールを送った。
その頃、346プロダクション内の本館地下に臨時に開設された。貸衣装屋『Rental Magic Attire 』では、昨日まで大いににぎわいを見せ、活気にあふれていたが現在は其処の部屋全体がうす暗く、陰気に満ち溢れており、昨日までとは比べることが出来ないほどがらりと雰囲気が変わっていた。そしてそこの部屋の裏側の一角では怪しく揺らめく何本もの蝋燭が等間隔でまるで何かの魔法陣の様に並び、床には不気味な顔面像が祭壇の上に厳かに置かれていた。その祭壇の前にイーサンが何やらぶつぶつと難解な言語を唱えていた。そしてそれを唱え終えると、不気味な顔面像を反転させた。その反転させた顔面像には更に悍ましい顔面が描かれていた。その瞬間不気味な一陣の風が吹きすべての蝋燭の火が消えた。消える瞬間、イーサンの不気味な笑みと人間ではない化け物の影が近くの壁に移りこみ消えた。
その一陣の不気味な風がその346プロダクションの敷地内に吹いた時刻は丁度パーティが始まった時刻と重なった。しかし不思議な事にその不気味な風は敷地内から出ることが無かった。そして、その風が収まった時、敷地内にいたほぼ全ての人物が時間が停まったように固まり異変が起きた。そんな中今西部長は自分のオフィスの机で仕事をしていたが、ピクリと何かに反応するように顔をあげた。その表情はいつもと違い鋭い目付きだった。
「おや、何か悪い者が動き出したようだねぇ。では、少しお仕置きに行きますか。やれやれ、この年も大変だね。さて、今回は少し嫌な相手だろうから準備をしといてよかったよ」
という机の裏にある突起物をカチリと押し込むと、近くの本棚が吸い込まれる様に下に下がり、真新しい扉が現れた。扉の横のスキャニング須地と暗号装置を素早く部長が操作し扉を開けると、そこには多種多様の無数の各種武器が整然と並び現れた。その中を通り、一番奥の所まで行くと、その壁に向かいある言葉を呟くと壁が消え、その中から幾つかの武器を選びオフィスの方に戻って行った。その手には何も握っていなかった。しかし部長は、「此れを使う時が来るとはねぇ」と小さな小さな声で呟き、オフィスから出て行った。
部屋から出た今西部長は眉間にしわを寄せ、顔の表情を険しくした。なぜなら、何時もの廊下空間よりも格段に大きくなっていた。
「如何やら相手は相当上位な者みたいだねぇ。空間を捻じ曲げる力を見ると余りいい加減に出来ないね。どうやら本気で挑まないといけないな」
と言いながら、ネクタイと眼鏡を正し、廊下を歩いているとある人物に出会った。
「おや、プロデューサー君。こんな所で如何したんだい?」
と問うと、プロデューサーは、困惑した表情で、
「すみません。此処は何処でしょうか?」
と何時もと全く違う声色でプロデューサーが今西部長に尋ねてきた。すると、今西部長は少し驚いた表情をしたが、
「此処は、346プロダクションの施設内の廊下だよ。そういえば、君の名前?」
「自分は、神聖ブリタニア帝国軍特別派遣嚮導技術部所属枢木スザク准尉です。すみません。此処はプリタニアですか?」
「いや、此処は日本だよ。そもそも神聖プリタニア帝国と言う国自体私は知らないな。」
「え、プリタニア帝国を知らないのですか。」
「いや、知らないなぁ。そもそもプリタニアと言うとイギリス本島を指す呼び名だからな。もしかして、君は次元転移したかもしれないね。」
「次元移動ですか」
「うん。多分この服装が媒体となって君の精神だけがここに移動したかもしれないね」
「そんなこと有り得るのことですか?」
「まあ、実際そうなっているしね」
と二人が廊下を歩いていると、廊下の端の壁に寄り掛かっていた見慣れた少女が蹲っており、今西部長はその少女のそばに来て優しく話しかけた。
「おや、赤城君。如何したんだい?」
と聞くと、
「お腹が空きました」
「お腹が空いたのかい?」
と今西部長は、スーツの裏ポケットに入っていたエネルギーバーをみりあに差し出した。
「ありがとうございます。提督」
「赤城君。もしかして君もかい?」
「?どういう意味でしょうか提督」
「すまんが、君の名前を教えてくれないかい」
「はい。天城型巡洋戦艦改装型航空母艦2番艦赤城です」
「やはり、君も彼と同じようだね。やれやれ、どうやら。今回はどうも本気で不味い事態になって来ているね。多分だけど、君達が着ている服装や此処の施設内にいる人間の意識を強制的に他の次元に居る人格と入れ替える媒体となっているみたいだね。相当な実力者が此処の施設内に入っていて、趣味の悪い事をしているんだね。やれやれ、私も本気を出して望まないとね」
と言いながら、内ポケットから煙草とライターを取り出し一服した。それが終えると、スザクに向かって、
「じゃあ、行こうか。その根本を根絶しに行こうか。スザク君」
「イエス・マイ・ロード」
「そんな畏まった言い方しなくても良いよ」
「いえ、もう癖みたいなものなので」
「そうなのかい。まあ好きにしたらいいよ」
と会話をした時に不意に、
「あの、私も一緒に連れてってくれませんか?」
「赤城君。此処はとても危険だよ」
「大丈夫です。元巡洋戦艦の私がこんな所でクヨクヨしたら、お姉さんに怒られます」
と毅然と誇りを持った堂々とした態度と視線を2人に向かい言い放った。暫く2人が考え込むと、
「では、赤城君。私達から離れないようにね」
「ありがとうございます」
と、あかぎは見事な敬礼をして見せた。しかし、今西部長とスザクは何かを感じ取ったのか、鋭い視線と警戒を廊下の奥に向けると、其処からぞろぞろと多数の化け物の恰好をした社員とアイドルがこちらに向かって来ていた。
「やれやれ、本当の別次元の悪魔や化け物も入って来てるみたいだね」
と呟くと、スザクに向かい、
「余り手荒な真似をしないでね。一応此処の大切な仲間だから」
「わかりました」
というと、何処に仕舞ってあったのかスーツの裏から鞘に仕舞われている一振りの西洋剣を取り出し構えを取り、スザクもまた、鞘に仕舞われている腰についていた西洋剣を鞘を付けたまま正面に構えた。
「では、行こうか」
「はい」
と二人は互いに頷くと、化け物と悪魔と化した社員とアイドル達に向かい走りに行き,一人取り残された赤城も、背中に掛けてあった弓を左手に持ち、右手に先端が飛行機状になっている矢を弦に掛け引き絞り、
「私も援護します。戦闘機隊発進はじめ!」
と言った瞬間 弦を離し、矢を飛ばした。その矢は暫く真っ直ぐに飛ぶと、光りと共に変化し、何十機の複葉機になり、見事な編隊飛行を組み、今西部長やスザクの頭上を飛び越えた。その後赤城は、続けざまに矢筒に入っていた矢を連続して飛ばした。矢を飛ばし切り、弓を背中に仕舞い掛け、赤城は両腰のホルスターから2連並列ソウドオフショットガンを両手に持ち自らも化け物や悪魔に向かって走り出した。そして2つの勢力はたちまちぶつかった。
最初は、頭上から赤城が放った複葉戦闘機による機銃掃射によって、前衛の化け物と悪魔を十分に怯ませたのち間髪入れずに遅れてきた複葉攻撃機の見事な爆撃を見舞い前衛の大部分を昏倒させた。その後、今西部長とスザクが戦列乱れた化け物と悪霊たちに突撃し、鞘の付いた状態で、相手を一撃で昏倒させる様に流れる様にそれでいて正確無比な剣さばきを披露し、今西部長の年齢を全く感じさせず、逆に充分過ぎるほど経験慣れしている熟練の様な剣捌きだった。またスザクのまるで本人の様なアクロバットの動きで相手をほんろうし同じ様に一撃で決めていき、集団を相手に充分過ぎる程圧倒していた。また、赤城も的確に二人を援護しながら自身も両手に持っていた2連並列ソウドオフショットガンを流れる様に確実に相手に当てていた。更に、その弾替えも一切の隙のない動きであり、相当な熟練なそれだった。この三人の息の合った連係によって、僅か数分で片が付き、化け物と悪霊に憑りつかれた者は全て、戦闘不能に陥り気絶していった。
そいて、三人は、度々襲撃してきた化け物と悪霊に憑りつかれた社員やアイドル達を無力化しながら進んでいった。暫くすると施設内にある広場に着くと、広場の中央に大型テントが道をふさいでおり、それを照らすように照明が何台もつるされており、その舞台に一人の特徴的な少女が立っていた。そしてテント前には幾つかの機械が整然と並んでいた。
「さあ、今こそ我々ウサミン星人がこの世界を統一する時だ!さあ、選ばれし者よ。立ち上がれ!今こそ我々の力を見せてやろう!オォォォル・ハイル・ウサミン!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「オール・ハイル・ウサミン。オール・ハイル・ウサミン。オール・ハイル・ウサミン」」」」」」」」」」」」」」」」
とノリノリで演説していた安部菜々がいた。また、それを聞いていた機械から大音響で反応を示すと、その演説を聞いていた面々はある意味微妙な反応をしたが今西部長が、
「おや、安部さん。そろそろ終わりにして戻って来て欲しいのだけど」
「なんだね。只の人間ごときが、我の邪魔をするではない。そうだ人間よ、我に従え、我こそが絶対なる世界の支配者。ウサミン・ド・ウラーサ皇帝であるぞ。図が高いぞ」
「すまんがその命令には従えないな。出来れば、穏便に済ましたいので此処を退いてほしいのだけど」
「フハハハ、そうか退いてほしいか。なら実力を以て我等を退かしてみよ!我は誰にも媚びぬ。実力のみが生きている証拠。人は平等ではないのだからなあ!」
というと、広場の其処彼処から無数の人型兵器がせり上がり、その人型兵器にステージ前に整然と並んでいた機械が次々と人型兵器に合体した。
「フハハハ、さあ、如何する我らが同志が密かに開発量産した『ウサースター』『ウサーランド』『齧花(げっか)』である。さあ、如何する腕弱な人間よ」(イメージとしては、コードギアスシリーズKMF(ナイトメアフレーム=人型自在戦闘装甲騎にウサ耳とウサギの体色風等が付き、肩に人参ロケットと餅つきウサギがマーキングした物がそれぞれ描かれていた))其々およそ100機ずつ。そして、その半数がフロートシステム(電気熱ジェット推進装置とヒッグス場の限定中和による質量封じ込め装置とを組み合わせることで、回転翼や噴進装置などに全面依存せず揚力、推力を発生させる飛行装置。一応固定翼機ではあるが、空中停止(ホバリング)やゼロ距離での旋回さえも可能とするマニューバを実現している。)を装備しているぞ!さあ行け、我が騎士たちよ!不届き者を成敗せよ」
と、菜々が自慢するように言うや、KMFが其々装備しているファクトスフィアを展開し、左腕を高々と天に上げるや、怒号の様に「オール・ハイル・ウサミン。オール・ハイル・ウサミン。オール・ハイル・ウサミン」と内蔵されていた拡声器から音声が流れ、一斉に其々装備された武器を3人に向けて発砲しようとした。その時、
「やあやあ、スザク君じゃありませんか~。探したんだよぅ~」
と何処か間延びした声が346プロ正面玄関から聞こえると、その場にいた全員が声のする方に視線を向けるとそこには、背の低いダボダボな白衣を着た眼鏡を掛けた少女がゆっくりとした足取りで向って来ると、スザクの前で止まると
「おや~、なんか随分と大きくなったみたいだね~。まあいいや、君専用のKMFがいつの間にか消えていて、びっくりしたんだよう。しかも気づいたら知らない所に居たしさ~。でも、此処にある程度製造工場があってさあ。造っちゃった~。君専用のKMF『ランスロット2号機(コードギアスシリーズのKMF『ランスロット』にヴァリス(VARIS:Variable Ammunition Repulsion Impact Spitfire)を廃棄し、その代わりにメーザーバイブレーションソード(MVS:Maser Vibration Sword)を腰背部に小型化したものを4基増設し、X型フロートユニットを装備)』を、さあ、さっさと乗り込んでテストしてみてよ。お、丁度いいや、あれらを標的に実地テストだよ~さあ、早く早く~」
とその博士が言うと、スザクは、少し呆れて、
「あのう、ロイドさん。今の状態わからないのですか?」
「状況?なんかお祭りみたいになっているね。でも、僕には何も関係よね~」
「はあ」
というと、やれやれと言った表情をした。彼は、今新しい玩具を作った職人のような状態であり、彼の性格は向こうの世界と何ら変わっていなかった。そんな会話を見ていた今西部長は、
「(確か、あの子新しく採用された。えっと確か、池袋晶葉という名前だったっけ)スマンがお二人さん。今会話している暇が無い様な気がするけど、いいかな?」
「あ、申し訳ありません。ロイドさんは隠れてください。それでそのKMFはどこに?」
「そうそう、ではお披露目しよう。これがKMF『Z-01 type―βランスロット』だよう」
と言うと手元にあったボタンを押すと、4人の手前の地面が一部沈んだ後、其処から白と金色に全体を施された人型のKMFが姿を現すと、それに素早く乗り込んだスザクがの井戸から事前に渡された起動キーを差し込み、起動装置のロックを解除し戦闘準備を瞬く間に終え、外部連絡用スピーカーから
「今西部長、此処は、自分が道を開き、死守します。だから構わず進んで下さい」
「絶対に無理しないで下さいよ!そして必ず帰還してください!」
「イエス・マイ・ロード!」
「私も、残りで援護します!」
とスザクが真っ直ぐな返事をし、赤城が援護しようと先程の戦闘機隊と攻撃機隊を一度矢の状態に戻し,再度弓に矢を射ようとした時、
「そぉぉはさせんぞぉぉぉ。では、頼むぞ『ア級』よぉぉぉ」
「イエス・ユア・マジェスティ。コウテイヘイカニユミヲヒイタツミ、ユルサナイ」
と言いながら、皇帝の前に異形の半人半獣が姿を現した。それは頭部が茸の房のように巨大な物に覆われ、両手にはそれぞれ2連装大型砲が装備されていた。(イメージとしては、『艦隊これくしょん』のヌ級とヲ級の中間体みたいな物)そして頭部から複葉機型の尖兵艦載機が飛び立ち、此方に向かってきた。
「やれやれ、星輝子さんもかい。しかしながら、無理矢理でも通らせて貰うよ。そろそろ時間も不味くなってきたからねえ」
と言うと、今西部長は年齢を感じさせない。有り得ない脚力を披露し目的地に向かい走りだし、それを援護するように2人が其々の敵に向かい、突撃した。
そして両陣営は激突した。
※其処で『シンデレラプロジェクト』内メンバー+αの仮装一覧表。
島村卯月 『さばげぶ』の園川モモカ風の恰好に小さめな魔女帽子。
渋谷凛 オオカミの恰好(犬耳と尻尾と両手足に其々オオカミ風の手袋と靴
本田未央 『戦国コレクション』における塚原卜伝風な格好。
赤城みりあ 赤城型改装空母初期型(20センチ砲2連装2基装備時)の擬人化恰好。右肩に小さ目な空母風甲板があり、左手には小さ目な弓.両腰のホルスターには2連並列ソウドオフショットガン(飛距離を犠牲にし、散弾の拡散範囲を上げるためにバレルを切り詰めたもの)を装備。
アナスタシア JS-2の擬人化(砲塔と砲身を小型した物が右手に装着され、脹脛にキャタピラを模した物を装着し、頭部には斜めに被ったロシア帽(鎌と槌の刺繍))と服装は,南瓜色の服装。
緒方智絵理 『白猫プロジェクト』の白魔術見習生ハルカの服装を薄いハロウィン色である茶色と黒にしたもの
神崎蘭子 ゴシック風黒魔女(イメージとしてハリポタの制服かな)服装一式(とんがり帽子、服、杖等)
城ヶ崎莉嘉 『蒼き鋼のアルペジオ』のイ402の服装に同系色のとんがり帽子等の恰好。
新田美波 『艦隊これくしょん』暁型2番艦響の服装と艤装をハロウィン風の色にしたもの。
双葉杏 『蒼き鋼のアルペジオ』妙高型四番艦のハグロの服装とうさぎ(本人曰く面倒だったので適当に見つけたそう)。
前川みく 『ストライクウィッチーズ』のニッカ・エドワーディン・カタヤイネンの服装を薄いハロウィン風に直し、ネコ耳及び尻尾の代わりに雪イタチ(フェレット)の恰好にしたもの。
三村かな子 携帯RPG『グランブルーファンタジー』内コラボ時の服装をハロウィン風に手直しし、ジャクオーランタンを両手に持っている服装。
諸星きらり ストレートヘヤにし、括れた魔女帽子と茶色系の薄い茶色の大きめ魔導服。
多田李衣菜 カードゲームの「ロードオブヴァーミリオンⅡ」のビューネイの衣装である和服の恰好。
プロデューサー 『コードギアスシリーズ』のプリタニア軍精鋭部隊『ナイトオブラウンズ』の正装騎士服と模造剣。
千川ちひろ 『とある科学の超電磁砲』の常盤台中学服装(作者曰く多分似合うだろう)をハロウィン色に直したもの。
今西部長 通常業務服。
他の登場予定者も各種ハロウィン色を意識した物を着ている。
※此処でのプロデューサーは、作者的には武内Pです。