ソードアート・オンライン もう一つの物語   作:獣王

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第二話

あのクエストからコウは一人のんびりとしていた。コウがいるのは第五十七層の原っぱだ。

 

ザルバ「こんなところでゆっくりしてていいのか?」

 

コウ「俺はソロなんだぞ、自由にさせろよ。」

 

眠っているコウにゆっくりと近づく影があった。影はコウの背後に徐々に近づいて行き、

 

?「うわっ♪ あれ?」

 

影は突然驚かせようとしたらしいが、そこにコウはいなかった。

 

コウ「何の真似だお前?」

 

?「ひゃ!?いつの間に!?」

 

影の正体は水色の髪をポニーテールにした女の子だった。

 

コウ「誰だお前?俺に何か用なのか?」

 

?「う〜んまさかこんなに早くバレるなんて、噂通りすごいね!」

 

コウ「話聞いてるのかお前!?」

 

ゼン「あー、いたいた。」

 

そこにもう一人現れた。この間接触してきたゼンだ。

 

コウ「お前はこの前の。」

 

ゼン「なんだ、あんたのところにいってたのか。この馬鹿が迷惑かけなかったか?」

 

?「誰がバカだ!」

 

ポニーテールの女の子はゼンに攻撃しようとしたが、軽くよけられあしらわれていた。

 

ゼン「こいつはノエル。うちで今面倒見てるプレイヤーだ。今俺たちがしごいてるとこ。」

 

コウ「面倒見てる?どういう意味だ?」

 

ゼン「興味あるか?だったら着いてこいよ、教えてやるよ。」

 

コウ「俺は別に・・・」

 

ザルバ「どうせ暇だろ?」

 

コウ「ザルバ!」

 

ノエル「うわ!?指輪が喋った!?」

 

ゼン「そういえば気になったけどなんだそのうるさいの?」

 

ザルバ「誰がうるさいのだ」

 

ゼン「本当にうるさそうだな。何かのアイテムか?」

 

コウ「あるクエストで手に入れた。この剣と一緒にな。」

 

コウは持っていた白い鞘の剣を見せた。

 

ゼン「ナビゲートアイテムみたいなものか。まぁいいやこいよ。俺たちの事を教えてやるよ。」

 

しぶしぶついていくコウ。三人が向かったのは、フィールドだ。そこには数人のプレイヤーがいた。するとこちらに気がついたのか、リーダーらしきハチマキをつけた無精髭の男が近づいてきた。

 

?「おお来てくれたか!俺は今回依頼したギルド風林火山のリーダーをやってるクラインってもんだ。」

 

ゼン「ギルド番犬所だクエストの助っ人に来た。俺はゼン、それと見習いのノエルだ。まぁあまり期待しないでくれ。」

 

ノエル「なんだとーー!」

 

クライン「いやいや、頼りにしてるぜ。それとあんたはこの間攻略会議で出て行った奴だよな。あんたも番犬所だったのか?」

 

コウ「そんなわけあるか。」

 

ゼン「今うちのボスが勧誘中だ。それでクエストの手伝いだったよな?」

 

クライン「ああ、俺たちのレベルならギリギリなんだが、できればリスクは少なくしておきたいんだ。協力できるか?報酬はしっかり払うぜ。」

 

ゼン「気にするなよ。戦闘で得た経験値と最低限のドロップアイテムで十分だよ。それがうちの方針でな。」

 

クライン「かたじけねぇ。それじゃあ早速向かうとしよう。」

 

一同はクエストに向かい、森林エリアについた。

 

ゼン「それでクエストはどんなものなんだ?」

 

クライン「『音速の雷撃』って討伐クエストだ。」

 

ゼン「なるほどな。それじゃあさっそくいきますか。」

 

一行は森の中を進んでいった。進む中でノエルはずっとコウに質問をしていた。

 

ノエル「ねぇ?どうしてそんなに強くなれるの?なんでパーティを組まないの?あんまり笑わないよね?たまには笑った方がいいよ。」

 

コウ「お前。」

 

ノエル「?」

 

コウ「うるさいんだよ。なんで俺に構う?」

 

ノエル「そりゃあ、強くなりたいからだよ。いろいろ聞けば何かヒントになれるかも知れないし。」

 

コウ「何でそこまで強くなりたい?」

 

ノエル「それは・・・つよくないと、一人になっちゃうし。」

 

コウ「?」

 

ゼン「おいノエル、喋ってないで準備しな。そろそろくるぜ。」

 

ゼンはそういい青龍刀似た剣を取り出した。風林火山のメンバーも戦闘準備した。コウとノエルも武器の準備をした。しばらく待ち構えていると、木々の間から電撃が放たれた。

 

コウ「避けろ!」

 

雷撃を辛うじてよけた一同。そして現れたのがまるで四つのスピーカーのようなものがついたモンスター、ソニクラスが現れた。

 

クライン「こいつが目標のモンスターだ!全員やられるなよ!」

 

ゼン「ノエル!無理せずに行けよ!」

 

ノエル「任せなさいって!」

 

全員攻撃を開始した。風林火山はそれなりの場数を積んでいる為か、うまく攻撃して行く。ゼンは武器を巧みに使い荒々しい戦い方をしている。。しかしノエルはというと

 

ノエル「たぁ!」

 

スカッ

 

ノエル「うわわ!?」

 

コウ・ゼン「はぁ!!」

 

攻撃が外れて返り討ちに会いそうなところをコウとゼンに助けられた。

 

ノエル「おお!サンキュウ!」

 

ゼン「いつも言ってるだろう!目をつむって攻撃するな!油断するなって。」

 

ノエル「だってあいつ速いし。」

 

クライン「嬢ちゃんの言う通りだぜ、木々の間をうまくくぐって行きやがる。」

 

ゼン「まぁな、このままじゃあまずいかもな。」

 

コウ「・・・・・俺がチャンスを作る。」

 

ゼン「ああ?どうするんだ?」

 

コウ「見てろ!」

 

コウは逃げていくソニクラスを追いかけた。木々を足場にして。

 

クライン「あいつ木々を次々に足場にして飛んでやがる!?」

 

ゼン「まるで忍者だな。」

 

ノエル「ほぇ〜。」

 

そしてソニクラスを追い越し、落下と同時に剣を抜き、足を一本切り落とした。その衝撃でソニクラスが落下してきた。

 

ゼン「!! 今だ!」

 

一瞬反応が遅れたが、ゼンの言葉で一斉に攻撃に転じた。元々スピード重視のモンスターだった為、あっと言う間に倒すことができた。

 

クライン「よっしゃ!クエストクリアだ。」

 

ノエル「やったー!」

 

ゼン「やったじゃね!」

 

ゼンはノエルの頭をこずいた。

 

ノエル「わわ!?」

 

ゼン「今回のことは後でエリスにいっておくからな、こってり絞られろ。」

 

ノエル「そんな!!」

 

コウ「・・・・」

 

一同は街に戻った。

 

クライン「今回はありがとうな。今度何かあったら今度は手伝わせてもらうぜ。」

 

ゼン「おお、期待してるぜ。」

 

風林火山のメンバーは去っていった。そこに

 

エリス「二人ともお疲れ様です♪」

 

ノエル「ありゃ?エリスなんでここに?」

 

エリス「この街で別の仕事をしていたんです、そしたら二人が・・・ってコウさん!?何でここに!?」

 

ゼン「一緒にクエストにいってたんだ。」

 

エリス「そうだったんですか。ノエルが何か迷惑かけませんでした。」

 

ノエル「何で私限定!?」

 

コウ「ああ、それなりに迷惑だった。」

 

ノエル「なんですと!?」

 

コウ「でも、楽しかった。」

 

エリス「!」

 

ノエル「!」

 

ゼン「へへ!」

 

エリス「・・・あの!もう一度勧誘します!あなたならきっと多くの人の為の力になれるんです!どうか私達に力を貸してください!」

 

コウ「・・・・いいぞ。」

 

エリス「本当ですか!?」

 

コウ「ただし俺は誰の指図も受けないからな。」

 

エリス「もちろん。うちのギルドはそう言うのはしませんから。」

 

ゼン「そう言うこった、これからよろしんじゃねぇ?」

 

ノエル「よろしく♪これで私にも後輩が・・・」

 

エリス「そういうのもないですから?それより聞きましたよ?また基本を忘れたそうじゃないですか?」

 

ノエル「え!?ゼン!」

 

エリス「さぁ帰って復習しましょうか?」

 

ノエル「そんな〜!?」

 

コウ「(ここならもしかしたら・・・)」

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