比企谷八幡は893の跡取りである   作:曉 焔

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試験終わったああああああああああああああ!!!!!

やっと解放されて、全私が大号泣です。
もう泣きすぎて海が出来るまであります。

やっと投稿できます。
遅れて申し訳ありませんでした。
そういえば今更なんですが、活動報告って何書けばいいんですか?


それでは、本編をどうぞ!!


的中する嫌な予感、遭遇する女王

ふと、思ったんです。

 

 

世間一般のリア充って奴らは、場所すらわきまえずにいちゃいちゃしている。

教室で、通りで、家で、公園で、互いにほほを赤く染め、愛を囁きあう。

 

 

周りに気付かないのだろうか?

 

 

彼らが話しだすと、皆がコーヒーを手に持つのを......。

ある者たちなど、イヤホンをつけて曲を聞きだすのに。

またかと顔をしかめるものや、急に席を外すもの。

挙句の果てには、窓からダイナミックお邪魔しましたするものまで。

 

 

そう、奴らは、我らを精神的に殺しに来ているのだ。

 

 

そんななか、俺は周りに害を与えぬよう、細心の注意を払っている。

何が起きてもステルス状態、もう蛇の大塚さんと同レベルかもしれない。

そんな俺が言えることは、害のないやつが最強だということ。

 

 

俺は誰にも迷惑どころか、悩みすら与えていない。

つまり、俺は最強。俺は無敵。

 

 

俺に勝るものなど、誰一人いないのだ。

 

________________________

 

 

「でだ、比企谷?私が言いたいことはわかるよな?」

 

 

現在俺は国語の平塚先生に呼び出されている。

校内放送で実名出すとか

え?ナンデよびだされたのかって?

 

 

「比企谷ぁ?私はなんていう課題を出したのか分かるな?」

 

「確か高校生活を振り返って......でしたよね?」

 

 

こういうことだ。

課題を出したはいいが、平塚先生にダメ出しを喰らったのだ。

 

 

「そう、私が出したのは『高校生活を振り返って』だ。だがな?それが一体どうしてこうなったんだ?あれか?お前は高校で俺tueeeeeeeeeeeeeeでもするつもりか?」

 

「いえ...目立つのは、まじでかんべんしてほしいのですが!?」

 

「ほう?言いたいことはそれだけか?」

 

 

いや先生?言いたいこと以前に、まず死刑宣告すらされてないんですが?

いやいや、そうじゃ無くて......今さっき顔のすぐ横を、サンダークロススプリットアタックが飛んできたんだけど!?

この人いつの間に波紋の呼吸を会得してたんだ!?

 

 

「待ってください先生!俺を倒しても、DIOは倒せませんよ!?」

 

「..............ふんっ!!!!」

 

「タコスッ!?」

 

 

ああ、溝にクリティカルヒットだぜ...!てか、この人やっぱり波紋使いだろ!?

ジョジョに奇妙になる冒険で旅してたんだろ!?

こんな技使うから、周りの男どもが委縮するんだよ......!!

 

 

「比企谷...いまとてつもなく失礼なことを考えたな?」

 

 

読まれた!?読心術まで...!?いや、独身術の間違いか?

この人って、強すぎて近寄れないよな。

.......おう!?ノー!ノー!胸倉つかむのはノー!

あっ、まって!!こぶしに力入れたらダメ!腕を後ろに引いちゃダメ!!!

後ろになんか見える!?おれは...神か!?独神だとでもいうのか!?

 

 

「......次はないぞ?比企谷」

 

 

おうふ、一瞬三途リバーが見えたぜ...。

 

 

「比企谷、私は今すごく傷ついている。よって君には罰を与えよう、ついてきたまえ」

 

「では先生。もし、俺がこの場で逃げだしたら?」

 

「この私が直々に教室に出向いて、お姫様だっこで連れ出してやろう」

 

「すいまっせんでした!」

 

 

この人怖いよ、すごく怖い、あと怖い。

ボッチに対してなんていう攻撃力を持っているんだ......!?

そんなことされたら、俺の新たな黒歴史が爆誕して学校に来れなくなっちまう。

それ以前に、恥ずかしくて死んじまう。

だが、負けっぱなしってのはどうも気分が悪い。

少しくらい反抗しても許されるはずだ!

 

 

「どうした比企谷?さっさとこないか」

 

「あ、すいません。今行きます」

 

 

........くっそ、俺のチキン野郎!!

 

 

 

________________________

 

 

「ここだここだ。おーい雪ノ下~、入るぞー」

 

 

平塚先生は、ノックもせずに扉を開けて中に入る。

俺もつられてはいったが、心の中の謎の罪悪感が拭えない。

なんかごめんね?ほんとにごめんね?

 

 

「平塚先生、中に入るときはノックをしてください」

 

 

教室の中にいたのは、まさに絶世の美女ともいえる女生徒だった。

彼女は雪ノ下雪乃、ここ総武高校屈指の美少女だ。

絶世といっても過言ではない容姿と、他者を近寄らせない高嶺の花。

静まり返った教室に、ひっそり佇む黒髪の女神。

どんなに上手な絵師でも、彼女を描くことはできまい。

 

 

「その人は?依頼人には見えませんが......」

 

「依頼者は私だよ。相手はこいつさ」

 

「あ、どうも。二年F組の比企谷八幡です」

 

「どうぞよろしく。で、その依頼とはなんですか?」

 

「こいつを入部させるのさ」

 

「......はぁ!?ちょっ、待ってくださいよ先生!そんなこと聞いてませんよ!?」

 

 

なんて人だよ!何させるんかと思ったら部活かよ!?

それじゃあ小町に会う時間と家でグダグダする時間が無くなっちまうじゃねぇか!

 

 

「当たり前だ、今いったんだからな。それで答えはなんだね?」

 

「お断りします。その男からは、身の危険を感じます」

 

 

先生も大概に酷かったけど、こいつも酷いな。

どうせ、目だろ?そうなんだろ?うん知ってる。

 

 

「誤解だ。最近の男子高校生全員が、常にそういうことを考えているわけではない」

 

「安心しろ雪ノ下。この男のローリスクローリターンと自己保身については、どんなへたれにも劣らない。この男の子悪党ぶりは見ていて清々しいくらいだよ」

 

「自分の体を大切にしていると言ってほしいんですが......?」

 

「それでもです。この淀みきった眼は、なにかよからぬことを考えているようにしか見えません」

 

 

あんたはどんだけ俺が嫌いなんだよ......

 

 

「ほう......君にも苦手なものがあるのかね?」

 

 

この安い挑発......先生の方が子悪党だろ......

 

 

「......いいでしょう。今回は、その安い挑発に乗ってあげます」

 

 

お前の沸点の低さも子悪党レベルだがな!!!

 

 

 

 

 

この後、部活の名前当てクイズと、心がベキャッ!としてメリィィ...するような実に多彩な罵詈荘厳を喰らったのちに解散となった。

 

 

因みに家で部活をやると報告したら、組の奴らが119を押したのは余談だ。

 

 

 

 

 

_____________________________

 

 

 

次の日、登校中によく遊びに来る人に会った。

 

 

名前は小野寺さん、和菓子屋を実家に持つ海浜校の生徒だ。

彼女は俺の家を知っている、数少ない人の一人である。

 

 

恥ずかしがり屋のせいか、会話中に顔が赤くなったりと天使な人である。

彼女と初めてあったのは、組の奴らに感謝の気持ちを伝えたいと、和菓子を大量発注したときだった。

当時の俺は、電話という手段を知らなかったから直接向かったっけな。

キョドる俺とは違って、笑顔のまま受け答えてくれたのだ。

さすがに発注願いをしたときは驚いてたけど.........。

無茶なお願いも聞いてくれて、全部届けてくれたんだ。

 

 

それ以来、俺は小野寺さんのとこの常連さんってところだ。

今更だが、彼女はとてもかわいい。

そういうのがよくわからない俺でも分かる。

つまり、俺でもこうなんだから周りの奴らがほおっておくはずがないだろう。

 

 

_______簡単に言えば、ナンパされてた。

 

 

休日&美少女だから仕方ないとは思ったさ。

朝からとかお前らなんかスゲーなとか思ったのだが、我らが天使に手を出した瞬間にブチ切れてしまい、一大事用の伊達眼鏡と真っ黒スーツを装備して突撃する。

 

 

「お嬢!お嬢!!やっと見つけましたよ!なにしてるんですか......!!!」

 

「ひ、比企谷君!?どうしてここに!?いやそれよりも.....」

 

「まったく、無断で外出するなど皆がどれだけ心配したことか......」

 

「え、えっと~...ご、ごめんなさい...?」

 

「何故疑問形なのですか......。ほら行きますよ...早く連れて帰って、皆を安心させなければいけません。あなた様のお父様に叱られるのは私なのですよ?」

 

 

ここまで話を進めれば、こいつらにも相手がどういう人か分かっただろう。

顔が青ざめているじゃぁないか...いい様だな!!(ゲス顔

小野寺を護衛するように歩幅を合わせて歩き出す。

結局ナンパ達は諦めたようで、もう追ってはこなかった。

 

 

小野寺さん何されてるか分かってなかったけど...大丈夫なのか......?

すげー心配なんだけど......。

 

 

「ここまでくればあいつらも諦めただろ...で、小野寺大丈夫か?」

 

「う、うん。....っは!?じゃなくて何でここに比企谷君がいるの!?総武高校はこっちの方向じゃなかったはずだよ?」

 

「なに、ちょっと用事があっただけだ。それにもう済んでるからな」

 

「そ、そうなの?......えっと、さっきはありがとね?このままじゃ遅れそうだったから...」

 

「別に何もしてねぇよ、あいつらの愚かさを見てられなかっただけだ。俺があいつら追い払ったことで小野寺に何か利益が生じたとしても、俺は何も関係ない。故に、小野寺が俺にお礼をいう必要も俺がお礼を言われる必要もない」

 

「.......ふふっ、やっぱり変わらないね比企谷君は。あの時とおんなじ」

 

「..........うっせ」

 

「それでもだよ......ありがと」

 

 

可憐なコスモスのようでひまわりのような明るい満面の笑顔を浮かべる。

その笑顔にひきつけられ、人目も気にせず見惚れてしまった。

周りの冷たいプレッシャーで慌てて我に返った俺は、半ば強引に話を変える。

もうすぐだからと俺らはすぐ先で別れ、人がいない所を見つけて制服に着替え直す。

自分の自転車に乗って、ゆったりと総武校を目指す。

 

 

六時間の代わり映えのない授業をこなし、奉仕部の教室を目指す。

何気に長い廊下を超えて部室に来た俺を出迎えたのは_____

 

 

「今日も来たのね、あなたは罵倒されることに喜びを得る人なのかしら?ごめんなさい、これからは私から三十万キロの距離に近づかないでくれないかしらМヶ谷君」

 

 

________心をへし折りに来る氷の女王のお言葉だった。

 

 

「俺はМじゃねえって何回言えばいいんだよ。しかも三十万キロって、あれなの?光の速度で消え失せろってことなの?そうなの?」

 

「あら?変態のくせによくわかったじゃないドМヶ谷君」

 

「ランクアップしただと......ッ!?」

 

「遂に否定しなくなったわね。まあ、私は人の趣味に口を出すほど非道ではないわ。あなたがしてほしいと、土下座をして滂沱の涙を流しながら懇願したのならしてあげなくもないわよ?」

 

「おい雪ノ下、目を輝かせながらドン引きしてるやつの言えるセリフじゃねぇぞ?お前の眼が輝くとかどんだけ罵倒したいんだよ.............後俺は変態じゃねえ!!」

 

 

くっそ!こいつに会うと碌なことがねぇ!こんな思考のせいかなんだか嫌な予感がしてきたんだが......?

たとえば菓子作りに連行されたりクッキーから炭にメタモルフォーゼしたやつ食わされたり文句言われたり罵倒されたりドン引きされたり.........ガチで碌なのがねぇ!!!

この予感が外れるのが一番いいんだが......。

 

 

突然この部室にノックの音が響き渡る。

ノックされてる時点で平塚先生ではない、ということは依頼者なのか?

ゆっくりと、控えめにドアが開いていく。

 

 

「あの~奉仕部ってここですか?平塚先生に紹介されたんですけど......ってヒッキー!?なんでここに!?」

 

 

入ってきたのはピンク髪でお団子にしてる、凄く立派な胸部装甲を装備してる頭の弱そうな子だった。

てか初対面で人の心を抉りに来るとかこいつも雪ノ下の仲間なのか?

 

 

「俺がここにいるのは、大変遺憾ながら平塚先生の波紋で強制入部させられたからだ」

 

「あなたは...二年F組の由比ヶ浜結衣さんね?ようこそ奉仕部へ。平塚先生経由でここにきたということは、何か依頼かしら?」

 

 

お前は普通に話を続けるのかよ......。

 

 

「うん、ここに来れば助けてくれるって先生が...」

 

「由比ヶ浜さん、そこには一つ誤解があるわね。ここは腹を空かせた人間に魚を与えるのではなく、魚を手に入れるための方法を教える場所よ」

 

「................」

 

 

無言で俺の方を向くんじゃねえよ、絶対わかってないだろこいつ。

分かりやすく通訳して教えろってか?ホントに頭弱いんだな...。

 

 

「あー、簡単に言うなら、ここは願いを叶えてやるんじゃなくて叶えるまでの手伝いをする場所なんだよ。実際に叶うかどうかは依頼者次第だがな」

 

「で?結局あなたは依頼をしに来たのかしら?」

 

「そうそう!実は手伝ってほしいことがあるんだ。簡単に言うとお菓子作りを手伝ってほしいんだけど......」

 

「.......」

 

「クッキーを作ろうと思ったんだけど、私だけじゃ出来なかったから手伝ってもらおうと思ったの」

 

「..............」

 

「家もダメだったし、家庭科室もダメ、だからどうしようかなって」

 

「.........その顔を見る限りでは本当に何とかしようとしたみたいね。分かったわ、私達奉仕部はその依頼を受理します」

 

「.......................」

 

「まずは調理する場所ね、由比ヶ浜さんの家はダメで、比企谷君の家はもってのほか。家庭科室もダメとなれば、あとは私の家ぐらいしかないわね。まあ、器具は一応揃ってると思うから大丈夫かしらね」

 

 

やべぇやべぇやべぇ、嫌な予感がする!

 

 

「お、俺、このあとアレをこうしてこうした後こうする用事があるからこれで...」

 

「何を言っているのかしらこのキチヶ谷君。あなたも来るのよ」

 

「         」

 

 

なん.....だ...と......!?

これは....これはこれはこれはぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁああぁあぁ!!!!

 

 

「あなたに逃げ道なんてあると思っていたのかしら?ひ・き・が・や・くん♪」

 

 

氷の女王は、口元を三日月に曲げてにやりと微笑む。

 

 

_______小町........お兄ちゃんはもうだめかもしれない




う~む、今回はあまりヒッキーが活躍しなかったですな。

まあ、次回の死食会(誤字に非ず)でやらかしちゃうんですかね?
むふふ~、にやにやが止まらないのですよ~!

次回もあれば、よろしくお願いしますです。
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