比企谷八幡は893の跡取りである   作:曉 焔

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投稿おくれてしまったこと、ここで謝罪します。

ほんっっっっとうにすいませんでしたあああああああ!!!!
PCに某有名コーラをこぼして壊してしまったんです。
これからは用事が結構詰め込まれているので多少遅れますが投稿できます。
ほんとうにすいませんでした。

さて本編ですが、長い間触れられなかったのでスランプしてます。
完全にワケワカメです。

それでも構わんッ!!!という寛容な方はどうぞゆっくりしていってください!


死食会と忍び寄る恐怖

いまおれの前には、クッキーというお菓子からダークマターにトランスフォームした、学園都市第二位も真っ青な暗黒物質が鎮座している。

何とも言えぬ芳醇な香りを醸し出しているのだが、何しろ見た目がアレなせいで手をつけられない.........。

能力者は満面の笑みで差し出し、協力者はそれを青い顔で睨みつけている。

女王の御前で、死刑囚は椅子に縛られ処刑人の手によって命が絶たれる。

冷徹の女王の神殿で、今まさに死食会が行われようとしていた。

 

 

こうなった原因は、たった数時間前.........。

 

________________________________

 

女王の命令で城へと連れてこられた俺。

器具をそろえ、材料を用意して菓子作りが開始された。

由比ヶ浜が挑戦し、雪ノ下が手助けをする。

そんな中で俺は____________

 

 

 

 

 

 

_________あかん、あかんてこれは........。

 

 

生まれたばかりのガゼル張りに震えていた。

だってお前らアレだよ?今ちらっと見えたんだけどさ、ゴム製のヘラが溶けて消えたんだぜ?

雪ノ下が目を離した瞬間に、何か真っ赤な物を投下してたんだぜ?

これはもう、死ぬしかないじゃない!!(涙目

 

 

それから数十分後、どうやら完成したらしい。

二人とも作業を止めてこちらに歩いてきた。

クッキー本体は見えないのだが、とてもいい香りがすることから成功したんじゃないだろうか?

唯一雪ノ下の顔が若干青いのが気になるが......。

 

 

「ヒッキー!出来たよ出来たよ!」

 

「ええまあ、ある意味完成かもしれないわね.........毒殺料理の」

 

「なに言ってんだよ雪ノ下。クッキーは見えないが、スゲーいいにおいがするだろうが」

 

「........はぁ、もうどうなっても知らないわ。死んでも骨は拾わないわよ?」

 

「何そのセリフ?俺死んじゃうの?」

 

「ふっふっふ、さあヒッキー!私特製のクッキーを召し上がれ!!」

 

 

そう言って俺の前に差し出されたのは、未知の暗黒物質。

とても爽やかで気持ちの良いにおいがするのだが、見た目が............。

 

 

「どうしたのヒッキー?早く食べてよー」

 

「あのな由比ヶ浜、こういっちゃなんだが普通一般的に言うクッキーってやつは、こんなプリンみたいにプルプルしてないし、時々色が変化することも無い。ってか虹色に光るとか逆に何入れたんだよ........」

 

「えっとー....確か.....ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン?ってやつだったかな?」

 

「ッ!?お前あほなの!?なんでクッキーの中にC4の原料入れてんだよ!!なに?俺を汚ねぇ花火にして去るつもりだったの?それよりも雪ノ下ぁぁぁ、なんでンなもん家にあんだよ!!お前も賛成したの?季節先取りしようとしたの?人間花火しようとしたの?」

 

「.........そんなわけないわ?そもそもそんなもの家にないわよ」

 

「なぜに疑問形なんだよ......どちらにしろこれは食えないな。悪いな由比ヶ浜、せっかく作ったのに味見してやれなくて」

 

「ううん、残念だけど危ないんでしょ?だったらたべないほうがいいよ。それよりもそのヘキサなんとかっていうのはそんなに危ないの?」

 

「ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン、C4......高性能爆薬の原料の名前だ。2006年から量産された爆薬の中ではぴか一の威力。ニトロ基6個と分子の構造自体が歪みを持っているということは?」

 

「強力な破壊エネルギーを持つ火薬になる......かしら?」

 

「そういうことだ、因みにこいつは消火能力にも優れているがな。こいつを作るためにはグリオキサールとベンジアミンからウルチタン構造を制作して、ベンジル基を除去した後にアセチル化、最後にニトロ化を施して製造すればできるんだが......由比ヶ浜はどうやって作ったんだ?」

 

 

本当に能力者って確率が上がってきたんだが......もしあるとしたら、親愛死創だとか瀕死にさせる程度の能力とかそこいらかもしれん。

少なくともここいらに火薬の元になりそうなものは見つからなかった。

ということは、身近にあるもので新しい製造法を確立させたか零から生み出したのか......どちらにしろ由比ヶ浜はなんかすごいということくらいか。

 

 

「そんなことよりどうしてそんなことをあなたが知っているのかしら?」

 

 

ッ!?しまった!そのことを忘れてた、こいつらは俺がヤクザの跡取りだということを知らない。ってことは、そういうことを知っているはずもないよな。

なんとかして話がずれればいいが......。

 

 

「そんなことより、十分くらい違う部屋にいてくれないか?」

 

「うまく逸らせてはないけれど、何をしようというのいうのかしら」

 

 

逸らせなかったか....これは後で聞かれるやつだが、まぁいいだろう。

 

 

「.................お前らに、本物のクッキーってやつを見せてやるよ」

 

 

雪ノ下は納得いかなかったみたいだが、由比ヶ浜に諭されたようで違う部屋に向かった。

 

 

「もう誰もいないよな?雪ノ下には悪いが道具は勝手に使わせてもらおうかね」

 

久しぶりの菓子作りだ、ところどころミスがあるだろうが...........。

 

 

「さぁ、special duty ......といこうか」

 

 

_______________________________

 

 

時間通り十分後に返ってきた二人に、作ったクッキーを見せる。

すこし手間取ったが普通にできた。

飾り気はないが、少なくとも味は保証しよう。

 

「ふつう......ね」

 

「ヒッキー、見た目普通のクッキーだよ?」

 

「普通で悪かったな...とりあえず食ってみろ」

 

さあ、どうなる?ちゃんと出来てればいいんだが....。

 

「「......ッッ!?」」

 

「すごく悔しくて遺憾だけど、おいしいわこれ」

 

「うそ...おいしい!ヒッキー美味しいよこのクッキー!!」

 

「家のシェフを遥かに凌ぐ味ね、一体何をいれたのかしら......」

 

「別に何もしてねぇよ。雪ノ下が由比ヶ浜に教えたレシピと同じものを作ったんだ」

 

これは本当に同じレシピで作ったものなのだ。

多少完成までにアレンジを加えたが、それ以外はすべて同じものなはず。

 

ほらみろよ由比ヶ浜。

ちゃんとレシピ通りに作ればこんなにうまいんだぜ?

 

 

「それで?あなたは何が言いたかったのかしら?」

 

 

あ、やっぱりばれちゃいますか、そうですか。

 

「なぁ、由比ヶ浜。このクッキーをその渡したい奴とかいうのにやれよ」

 

「へ?ヒッキー何言ってるの?これ私が作ったやつじゃないよ?」

 

「いいか?古来より男ってやつは、異性が自分に作ってくれたっていうだけで嬉しがる生き物なんだよ。今回はその心を利用して相手におくるっつうことだ。それなら由比ヶ浜が料理できなくとも関係ないしな」

 

「あなた......近年稀に見るほどの外道っぷりね。それ以上近づかないでくれないかしら?比企谷菌が移ってしまうわ」

 

 

お前の方がひでぇよ......てかバリアも効かないとか強すぎだろ比企谷菌。

誰か菌で世界滅亡させるゲームで名前入れただろ?

遂には世界を滅ぼすとかボツリヌス菌よりすげぇじゃん......。

世界最強の毒素を持つのは比企谷菌だったんや...。

今俺の顔はかなり引きつっていると思う。

 

「あん?もう夜中じゃねえかよ...それじゃ俺は帰るわ」

 

カーテンが閉まっていたせいか気付かなかったのだが、時刻はもう九時を指していた。

今更だが家の者にも迷惑だというのと、これから面倒なことが起こりそうだからさっさと退散することにした。

由比ヶ浜は雪ノ下の家に泊まることにしたらしい、電話で親と思わしき人物と話している。

その間に、俺は素早く靴を履いて外に出る。

俺の家の奴らはおそらく心配してないだろう、なんせ鬼みたいな訓練させられて鍛えられたんだからな!

あいつら殺す気できやがった......一般人になんて所業だよ...。

 

夜道を歩きながら、白い息を浮かばせ震える体を摩擦で温める。

 

 

「おお寒い寒い。早く家に帰ってなぜかまだある炬燵でぬくぬくするかね」

 

 

歩く速度を速めたと同時に____________

 

「ようお兄さん、なんならその暖かそうなコート俺らにくれない?一つじゃ足りないから全員分の金はもらうけどね.......あっはははははは!!!!」

 

________不幸だ........。

 

近道しようと路地に入ったのが間違いだった......。

出てきたのは七人くらい......か、余裕だな。

錆びた鉄パイプと金属バット、安いバタフライナイフ...典型的な不良どもか?

まったく...俺の小遣いも残り少ないというのに、そこからコートも奪うとか最悪だな。

大通り近くの路地ってことは他にも被害者がいそうだが。

てか最近物騒になってきてる脅迫事件ってこいつらのことか?

だったらこれ以上被害者を増やす訳にはいかねぇな....。

だれも付近にはいないようだし、きつめに仕置きしておくかね。

正直さっさと帰りたいんだが......。

 

「おいおい、俺みたいなやつから物を奪い取ろうとか酷いやつらだな。脅迫して金を要求する...抵抗すれば力ずくってか?最近の脅迫事件ののやり方にそっくりだな?」

 

「はっはぁ!!同じも何も俺らがそうだからな!さあ、泣きわめいて金を渡すんだな、じゃなきゃどうなるかわからないぜ?」

 

 

リーダー?みたいなやつは、目を瞑ってこれまでの被害者たちの様子を語り始めた。

こいつの仲間と思わしき奴らは、にやにやと口を歪めている。

ぺこぺこして油断させるのもいいと思ったのだが、それだと調子にのってまだやり続ける可能性がある。

きっちりとやるか。

 

 

 

 

________心の底に深い恐怖を.........。

 

 

 

 

取り巻き立ちの後ろに一瞬で回ってやると、驚愕したのか目を見開いたまま動かなくなった。

まあ、俺も最初はそうだったから仕方がないか?

それよりあのリーダー無能すぎだろ?目を閉じるとか、逃げられたらどうすんだよ......。

こいつらもこいつらだな。

狩人が得物の前で身動きを止めたら、得物に狩られるんだよ。

音が鳴らないように全員気絶させ、あほの極地に至っているリーダーの前に戻る。

そして今まさに選択を迫られているかのように演技する。

 

 

「ほう?なら今ここで俺が拒否したらどうなるのか教えてくれるのか?」

 

俺ってつくずく演技ができてねえなおい、怖がってる奴のセリフじゃないだろ。

 

「そうだな......だったら実体験してもらおうか!お前らやっちまえ!...........あん?おいお前ら!」

 

「お前はひとりで何言ってんだ?恥ずかしい.......後ろを見てみろよ、ほら」

 

「....ッ!?てめぇ!こいつらに何しやがった!!アァッ!!?」

 

今気づくのかよ...やっぱりあほだなこいつ。

 

「ただ後ろに回って気絶させただけだ。お前はわからなかったみたいだがな?」

 

リーダー(笑)は目を見開き、突然挙動不審になる。

尻餅をつき、体を震わせながら後ろに下がっていく。

なにかに怯えるように、その眼は恐怖で彩られている。

 

「存在に気付いた瞬間には背後に...本当の絶望を知ったが故に、禍々しく濁った瞳...お、お前、お前が『死神』なのか...?」

 

 

おうおう、また懐かしい名前が出てきたな。

『死神』____かつてのヤクザだった頃の二つ名...だったか?

あのころは、心が荒れてたからなぁ...今思えば何してんだよ俺。

まぁ、今の俺は普通の男子高校生比企谷八幡だ。

あのころとは違う。

 

 

「知らねえな、人違いだろ。どちらにしろお前で最後だ。覚悟はいいか?」

 

「ま、待ってくれ!今まで俺らが奪ってきた金をやる!だから見逃してくれ!許してくれ!頼む!!な?いいだろ!!」

 

「ああ、なら許す...とでも思っていたのか?お前はそういってきた被害者たちを許したのか?違うだろ?だったらこれでQ.E.D終了だ馬鹿が。お前らなんぞ、恐怖に飲まれろ」

 

 

俺は、一歩ずつゆっくりと近づいていく。

 

「ああ....あああ.....」

 

確実に息の根を止めるように、着実にそばに進んでいく。

 

「ああああ.......ああ...ああああ....」

 

そうして、立場が逆転する。

狩人たちは獲物となり、自らが狩られるのだ。

もと獲物は、元狩人の首元にその手を近づけ......

 

「ああああああああああああああ!!!!!!!」

 

______あ、気絶しよった。

 

 

首をつかもうとした手は空を切り、非常にかっこ悪い。

俺は、顔が赤くなるのを自覚しながらてを戻す。

 

こいつらが捕縛用に持っていたのか荒縄でこいつらを縛り、交番の前に転がしておいた。監視カメラの位置・角度、影の配置、人の交通環境すべてを計算してもっていったから、誰も俺らの姿を見ていないだろう。

ちゃんと、盗聴器で録音してある犯行内容と、証拠品を置いておいたから問題はないはずだ。

え?俺の声?ボイスチェンジャーで中性的な声にしてあるさ。

 

結局我が家に帰ったのは12時。

かなり遅い帰宅のせいか、起きているのは誰もいなずにキッチンにおいてったのは、小町印の夕飯と温めて食べてねというメモ。もっちろん一瞬でチンしておいしく食べましたまる。

小町の飯は世界一イイイイイイイイイイ!!!!!!!!

 

小町の夕飯を完食した俺は、食器を片づけて風呂場に向かう。

家の風呂は何故か和風である。

木で出来ていて、したで薪を燃やして温めるのだがなぜ燃えない?

炎を直接あてているのに、着火しない。

やはり湿気とかそんなのが影響しているのだろうか......?

燃えたら終わる.....だが、気持ちいいのは認める。

 

さっぱりして着物に着替えて髪を乾かし、自分の布団へと向かう。

自室にて布団を発見!...したのだが、なかが膨らんでいるように見える。

ちょうど人ひとり分くらいのふくらみ。

まあ、もう眠くてしょうがないから誰か確認したらそのまま眠ってしまおう。

正直自分のプライバシーが侵害されている気がしないでもないが、諦めは肝心である。

 

フラフラしている体で近づき布団をめくると、そこには愛しき妹の姿が......。

驚きで思考停止してしまったが、小町の部屋はすぐ隣。

寝ぼけてこっちに来てしまったのだろうか。

小町を運ぶほど力は残っていないし、向こうで寝ようものなら俺がポリスのお世話になっちまう。

小町に触れないように細心の注意を払いながら布団に入る。

そこまで大きいものではないせいか、必然的に距離は近づいてしまう。

さっきから大きく高鳴る心臓が煩い。

 

「(おいこらうるさいぞ我が心臓!妹だぞ?小町だぞ?なに緊張してやがる!!このまま理性が崩壊して薄い本になって、小町にトラウマを植え付けて嫌われたら世界一残酷な死に方してやる!だからうなじにかかる吐息とか、切なそうな寝言に意識を向けるな!!平常心をたもつんだ!千葉の兄妹は境界線は越えないのだ!!!)」

 

「...おにい.....ちゃ...」

 

......ッ!?この声、心配してくれてたのか?小町のことすらわからないなんて兄失格だな、全く。

布団がずれないようにゆっくりと振り向き、頭をなでる。

 

「安心しろ小町、お兄ちゃんはここにいる。もうどこにも行かないから....」

 

あんなこと...もう二度と小町に経験させるわけにはいかない...。

何のために俺は強くなった?小町という大切な存在に降りかかる脅威を払うために。

悪意を消し去るために強くなった。

今度こそ...今度こそ......守り切って見せる!!!

 

震えている小町の体を抱きしめ、安心感を与えるように頭をなで続ける。

安心したのか力が抜けていく。

小町の顔がすごく赤いように見えるが、風呂場でみた蛍光灯が目に残っているせいだろう。

なんだか、俺まで眠くなってきた。

早く起きないと...明日学校だからな.......。

 

「お休み......小町......」

 

 

 

__________________________

 

 

次の日(今日ともいう)顔を真っ赤にした小町が俺の腕の中にいた。

どうやら俺が、小町に抱きつくように寝ていたらしい。

小町の顔が真紅に近づくほど、反比例するように俺の顔が蒼白になっていく。

俺と小町の顔は三センチも離れてない。

...........死んだ、その言葉で心と脳が支配されていく。

小町の唇が言葉を発っそうと息を吸いこんでいく。

さぁ、今日はどんな罵詈荘厳からはじまるのかな?

 

 

小町の声に驚いた組の奴らが様子を見に来てこの状況を見られ、酷い騒動になったのは完全に余談だろう。




どうだったでしょうか?

時間を重ねればスランプからも脱却できると思います。
それまでは、平にご容赦願います。

あと、誤字脱字があったら教えて下さるとありがたいです。
自分だとなかなかみつけられなくて....。
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