転生先が異世界じゃないって誰得!?   作:ぽけてぃ

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テストが近付いてきてるので頑張りたいです。
(大嘘です)


2話プロローグ②

 

 

―――ま

 

―――うま

 

…………馬?

 

―――悠真!

 

あぁ俺の名前か……誰だ?

 

 

 

「早く起きろ!荒金悠真!」

「いったぁぁ!」

 

いきなり腹を襲う衝撃

腹の痛みに俺は目を覚ます

うぅ~、最近暴力が多いような気が…………暴力反対だろ!

 

「あぁ、何だよ全く」

 

状況を確認するために起き上がる

…………えっ?なんで俺…起き上がれてんだ?……それに声だって……

 

「ふんっ、(ようや)く目覚めたか」

 

そん処からともなく声が聞こえて顔を上げると、そこには幼い少女が佇んでいた。うん、何かデジャブ……

 

「何がデジャブだ、お前の夢の中と一緒にするでない。ここは正真正銘の神が因果率を調整する場所だ。そして私こそ人間が称え、奉り、敬う存在――――神だ」

 

うわぁ~何か偉そう~

 

「神だからな、当然だ」

 

少女は胸を張って言うが、そんな姿を見ると可愛らしいの女の子だと感じてしまう。白のワンピースがそれを更に強調させる

その前に俺ってば、この状況を受け入れちゃってるし。自分でも驚きだが、何か普通より冷静に物事を捉えられているみたいだ。ドッキリという事も考えてみたが、何故かこの空間は人間では到底作り出せる代物ではないと直感した。夢という可能性もあるが、俺が居眠り中に見た空間と、この空間は明らかに存在感が違う

ってか俺、さっきから声出してないけど、まさか心の声が聞こえてるんですか?

 

「当然だ、神に出来ない事など無い」

 

便利だな、それ……………それじゃ取り敢えず質問なんですが、俺ってトラックに撥ねられましたけど、やっぱり死んだんですか?

 

「まぁな、逆にあれで死なないのならそれは最早人間ではない」

 

やっぱりか、頭から血がスゥーっと抜けていく感じで死を直感したもんな。雫には悲しい思いさせるが、これでブラコンを卒業出来るなら、不幸中の幸いかな………あ~ぁ、せめて逝くなら天国に逝きたいな

 

「こら、まだ話は終わっていない。一人で勝手に進めるな」

「すいませんでした、……………それで話とは何ですか?」

 

今思ったが、この光景を端から見たら「幼い少女に敬語で話しかける少年」になるのか、うん、違和感が半端ないな。“神が因果率を何たらかんたらする場所”じゃなかったら有り得ないな、絶体に

 

「実のところ、荒金悠真は未だ死ぬ筈では無かった」

 

あっ、スルーされた……………折角、心を読んでも意味無いことを考えてたのにな………………………んっ?ちょっと待て、今なんて言った?えっ、未だ死ぬ筈では無かったって?嘘だろ

 

「残念ながら本当だ。因果率の調整をしていた時に手元が狂ってな、貴様が死ぬ未来に変わってしまった」

 

いや、あなた神ですよね?何してるんですか、寝惚けてるんですか?そんなので俺が殺されたなんて知ったら後味最悪だよ

 

「わ、私だって万能ではない」

 

さっき「神に出来ない事など無い」って言ってましたよね

 

「~~~~っ!う、うるさい、うるさい、うるさい!」

 

あっ、逆ギレされた…………………って、待て待て!ここで怒らせたら殺されちゃうじゃんか!あっ、もう死んでるんだっけ

 

「お、落ち着いて下さい。神様」

 

取り敢えず、怒りを鎮めなければと思ったが、どうすればいいのだろう

雫だったら頭を撫でてやれば一発だが、相手は神様だ軽はずみな行動は控えないと、消し炭に成り兼ねない

 

「折角、私が貴様を転生させてやろうと考えてたのに!」

 

“転生”その言葉に、先程までの神様をどう宥めるかという考えを忘れて俺は少なからず興奮を覚える。今までは、もしかしたらあるかも~みたいな感じだったが、どうやら本気だったらしい。夢でしか有り得ないと思っていたけど、実際に俺はここにいるわけで、神様と対峙しているわけで、

転生はしたい、是が非でもしたい

でも、今の状態では100%無理だろう。何としても機嫌を直して貰わないといけない

 

「すいません、転生したいです。転生させてください!」

 

結局は土下座しかなかった。うん、日本人なら土下座だよね、これぞジャパンの最終奥義。ってか初っ端から最終奥義ってどんだけ切羽詰まってるんのよ、俺…………

 

「土下座で許すと思うか!」

「じゃあ何をすれば?」

 

ハリセンボン呑ます?手足切断?往復ビンタ?いや、最後のは違うかな。とにかく考えるだけで切りがない。一体どんな命令をさせられるのだろう、手に汗を握るが今は気にしている場合じゃねぇ

 

「…………でなで…」

「えっ?」

 

何て言った、聞こえませんでしたよ?

 

「先程、貴様が言っていた“撫で撫で”をすれば許してやれなくもない」

……………………………………はっ?

何って言った、撫で撫で?確かに雫にしたって言ったけど……………えっ、それでいいの?

 

「むぅ~~~、さっさとやれ!」

 

神様の顔を見ると顔を赤くしていた。

神様でも少女は少女、そんな仕草に胸の心拍数が早くなるのを感じる

 

「お、おう」

 

そう言って立ち上がり、神様の頭に手を置く。その髪はとてもサラサラでツヤツヤだった。雫と同等かそれ以上だ。

う~ん、雫は髪の手入れに一時間以上かかるけど、多分神様は手入れせずにこれなんだよな、雫が聞いたらどんな反応することか……………いや先ず、“私以外の女を撫でるなんて許さない”何て言われそうだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、いいぞ」

 

「…………………………あっ、分かった」

 

手を離した瞬間に少し寂しい感じがあるのに気付く

どうやら俺の方が、撫で撫での気持ち良さに惚けてしまったようだ。何時もと違う状況に、違う相手、やはり妹にやるのとは違った感覚だな

 

「うん、気持ち良かったぞ、誉めて使わす」

「あ、有り難き幸せ?」

「うむ、宜しい」

 

なんだこの茶番劇

いつの時代劇だよと思ってしまう…………まあ、取り敢えず、神様の機嫌は戻ったので一安心である

正直、雫で何万回もやったので、撫でる事に関して俺はカンストしていると自負している

 

「それでは荒金悠真、貴様は私の計らいにより、転生することになったわけだが」

 

いきなりシリアスモードに持っていく神様に俺は終始困惑するが、それでも神様の語りは終わらない

 

「特に言うこともないので直ぐに転生を始める」

 

すいません、直ぐに終わりました

えっ、て言うか

 

「転生先とかはどうするんですか?異世界に行けるんですよね?」

 

何故だろう、嫌な予感がしてならないが、どうせ特典がランダムとかだろう

異世界に行ければ俺は満足だ、夢にまで見た転生での新たな生活………………やっぱり行くならモンスターとか倒せる世界がいいよな

 

「何を言っている、誰が、何時、異世界に転生させると言った」

 

は?そっちこそ、何言ってんのさ

転生なんだから異世界にきまってんでしょ

 

「そんな決まりは無いし、実際、貴様が転生するのは元々の世界だ」

 

………は?

 

「だが心配するな、傷や怪我は全て完治させて、そのままの状態で送り出してやるぞ」

 

………はぁ?

 

「それではもう一度、人生を楽しんでこい」

 

………はぁぁぁぁぁぁ!?

 

「待っ」

 

待て!と言おうとしたが時すでに遅く、俺の視界は真っ白な光に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ここ何処だ?」

 

次の瞬間、俺の目の前には真っ白な空間ではなくなり、見知らぬ路地裏の行き止まりだった

ゴミ箱の上に座っている黒猫が俺より生き生きした目をしているように見えるのは気のせいだろうか………………………

 

 





次回でプロローグは最後かな?
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