Baby Steps ~変則バックの使い手~ 作:抹茶小豆餅
いやぁ、あれですね……創作意欲というのを継続させるの難しいですねぇ……
何とか頑張ってモチベ上げたいと思います!
結局高速での違反行為により、父さんは警察署へと出頭していった。やはり無視して逃走したのは不味かったようだ。
そんなこんなで俺一人が、新しい住居の荷物整理を行っていた。とはいってももうすぐしたら母さんも来るし、自分の部屋(勝手に決めた)の整理をしている。
「……うし、こんなものかな」
間取りも対して前の家と違わなかったお陰で、比較的速やかに片付けが終了した。廊下とかにはまだ段ボールが山積みだが、あとは母さんがやってくれるだろう。
「さて、と。んじゃ俺は……」
携帯をポチポチしながら、玄関の鍵を閉める。ちゃんと服装もウェアに着替えて、買ってもらったばかりの硬式用のテニスラケットを携えて、携帯とにらめっこしながら道なりに歩いていった。
♪~♪
歩くことおよそ10分、目的地にたどり着いた。
『清水T.A.』
「ここかぁ。清水テニスアカデミー……綺麗なところだなぁ」
広さは十分。コートも色々な種類があって、それぞれのコートで色々な人がテニスをしていた。明らかに還暦を過ぎたじいさんばあさんから、まだ幼稚園くらいの女の子まで色々と。
「はへぇ~……パンフ見たときから思ったけど、ほんっといろんなやつがいるんだなぁ。――うわっ!? 今のじいさんなんつう角度のクロスだよ……年考えろよなぁ……」
「やぁ、こんにちわ。見学の人かな?」
あり得ない動きをしたじいさんを見ていたら、男の人に話しかけられた。爽やかそうな人で、見た感じ20代中盤、ジャージがやけに似合ってるイケメン野郎だった。
「爆発すればいいのに」
「……はい?」
「あぁすみません。今全世界の非リア充の気持ちを代弁しただけなんで。お兄さん彼女いるでしょ?」
「え? あぁ、うん。年下の彼女が――って! いったい何の話なんだ!?」
けっ! やっぱりリア充か。年下とか………………と、年下とか、羨ましくないんだからな!
「いえ、こちらの話です。俺は村江勇士、多分今日体験に来るとアポは取っておいた筈ですが……」
一応どれだけ相手がいけすかなくでも、敬語だけは忘れないのが俺のポリシー。
「あぁ君が村江くんか。僕は斎藤 聖(さいとう こうき)。一応清水テニスアカデミーのコーチをしている者だ。よろしくね」
握手がてらに斎藤さんからウインクのプレゼント。どこまでも爽やかだなこの人は……。狙っていないのがまたたちが悪い。
「それじゃあテニスコートに案内するよ。ちなみに君は、テニスをやったことはあるのかな?」
「えぇまぁ、軟式ですけど……」
「なるほど、全くの初心者と言う訳じゃないんだね。それじゃあ第三コートに混ざって、軽く打ってみようか? 第三コートは村江くんみたいな体験に来た人たちしかいないから安心していいよ」
お? と言うことは試合もできるのか? ……いや、多分ラリーとかボレーの練習とか、もっというならボールタッチの練習とかかもしれないな。試合したかったんだけど……。
♪~♪
清水テニスアカデミーは、コートにも種類があって人工芝やクレーコート、ハードコートの三種類が整備されていた。俺がつれていかれたのは人工芝の三番コート。
「どうも。村江勇士です。よろしく」
と軽く挨拶を交わす。まちまちと拍手が聞こえるなか、斎藤コーチが手をパンっと鳴らした。
「はい。それじゃあ村江くんを混ぜて乱打に入ろう! 全く打てない人はいないはずだから、コートを全域を使ってみよう! 村江くんもそれでいいかな?」
「いいっすよ」
乱打とは、一般的にはクロス通しで打ち合ったりする乱打クロス、ストレート通しで打ち合ったりする乱打ストレートとがある。コート内に打球をいれるコントロールを磨いたり、ボレーやスマッシュの練習になったりと、オーソドックスながら汎用性に溢れる練習方法だ。
だが今回、クロスともストレートとも言われなかった。と言うことは……。
「それじゃあ、それぞれ適当にコート四隅に散って! その横にいる人同士がペアになって、その対戦相手と乱打してもらうよ」
あぁ、やっぱりか。これ修がよく練習でいれてたやつだわ。実践に近い練習ができるとかなんとか。
ま、俺は打てさえすりゃなんでもいいけど。
「よし、みんなコートに散ったね? じゃあ始めよう!」
「「「お願いしまーす!」」」
♪~♪
清水テニスアカデミーにコーチとしてやって来てもう早三年、これまでに何人もの選手を見てきた。趣味でテニスをしているようなご老人、まだ遊びで楽しんでいる幼稚園の園児、そして――プロを目指す少年少女。
とりわけこの清水テニスアカデミーは、元女子プロの清水 裕子(しみず ゆうこ)さんが立ち上げたスクールで、立ち上げてわずか十数年でプロを数多く排出している名門だ。ちなみに清水さんの娘さんもこのスクールでプロを目指している。
だが僕は、就任してからプロを目指す少年少女の指導も任されてきたが、プロになった人は誰もいない。
理由は色々あるが、多くはプロでやっていけるという自信がつかないということ。そして僕が正しいと思って指導したことも、教え子たちの伸ばすべきところとは違ったりとうまくいっていなかった。
僕には指導者の才能がないのだろう。そう思い、最近は初心者や見学者の指導を主に行っている。プロになるわけでもないのだから、気は楽だ。
そんなある日、ある一人の少年がやって来た。その少年は少し変わっていて、敬語を使うのに人をバカにしたような、自信に溢れた子だった。
だが、その子は――
「――ぬぅおおぉお!? 何で変な回転がかかるんだぁあああぁあぁあ!?!?」
……とんでもない初心者だった。
こ れ は ひ ど い 。
なんか好き放題やってるなぁと思ったり、前回清水さん出すとかいいながら出せてないし……!
次回こそは出ますよ! ……いつになるかわからないけど(笑)
ベイビーステップの三期、やらないかなぁ……。