僕の想像していた魔法世界はこういう世界じゃない   作:キャラメルコーン

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初めまして、キャラメルコーンと申します。
知識も経験もなく、語彙も少ない駄文製造機ですが、よろしくお願いします。


第0話

色が付いているとも、真っ白であるとも言えない曖昧な景色が一面に広がっている。

 

なんだか思考も記憶もぼんやりしている気がする。

 

少し整理してみようかな。僕の名前は高倉 翔一。まだ中学3年生の15歳だ。

 

確かこの直前には近所のお店にケーキを買いに行っていたような気がする。その後は志望校に合格したお祝いを家族にしてもらえる予定だったはずだ。

 

それがなぜこんな不思議空間にいるんだろう。全く心当たりがない。

 

意識がはっきりしてきたところで遠くに人影が見える。

 

ゆっくりと近づいてみた。なかなか綺麗な顔をしているひとだ。性別がわからないほど中性的で、白い肌をしている。

 

突然話しかけてきた。

 

「君が望めば、今とは異なる世界に連れて行ってあげることができる。さぁ、どうする?」

 

「すみません、話が唐突すぎて何もわからないのですが、どういう

意味ですか?」

 

なぜだか僕にはこの人の言っていることは本当のことであるという根拠のない確信があった。

 

なぜそんなことを思ったのかはやはりいくら考えてもわからないが、そう感じさせる何かが目の前の人からは感じられた。いや、目の前のにいるのは人ではない、正体不明の何かだ。これも根拠はないが言い切れる。

 

「言葉の通り、さっきまであなたが生きていた世界とは別の世界に行くことができる、ということです。福引きで当たったようなものだとおもいなさい。これは旅行ではありません。一度旅立ってしまうと戻ってくることはできません。もちろん、拒否することもできます。あなたはどうしますか?」

 

「⋯⋯是非お願いします! 」

 

別世界に行くなんてことはそうそうあることじゃない。実際にこんな状況になるまで僕だってファンタジーの世界だけのことだと思っていた。

 

「僕はどんな世界に行くことになるのでしょうか?」

 

()()が日常の一部となっている世界です。」

 

魔法、ということはファンタジーの世界なのだろう。きっとよくあるRPGのように魔法でモンスターと戦ったりするのだろう。少し想像しただけでもかなりワクワクする。しかしこれは⋯⋯

 

「そのような世界に行っても僕はすぐに死んでしまうのではありませんか?」

 

僕には魔法が使えない。つまりモンスターに襲われればひとたまりもないということだ。

 

「ご安心ください。あなたが生きていけるよう、最低限の環境に加え、今ここであなたが別世界での生活に役立つと思うものを全て差し上げましょう。」

 

なんということだろう。役立つと思うもの全て、つまり欲しいものは全て用意してくれるというのか。

 

「ではファイナルファンタジーというゲームシリーズの魔法を全て使えるようにしてください。魔力やMP、攻撃力などのステータスも軒並み高めでお願いします。」

 

やはり戦闘力は大事だろう。RPGを基準にしてよいのかはわからないが、ファンタジーの世界ではこれぐらいは必要だろう。

 

「他には?」

 

「同じくファイナルファンタジーのⅦに登場する、マテリアというアイテムを外伝のものも含めた全種複数個と、家の中にマテリアを生成、合成できる設備をください。」

 

マテリアがあればステータスの補強や技の使用、パーティーメンバーの強化ができる。これがあるのとないのでは生存率がかなり変わってくるだろう。そして研究施設が家にあるというだけでテンションが上がる。これは特に意味はない。無くてもマテリアは勝手に増えるし、そもそも最初から全種揃っているのだから必要ないだろう。しかし超すごいマシンに憧れてしまうのだ。これは仕方がない。欲しいものは欲しいのだし、望むならくれるというのだからもらっておこう。

 

「他にはありますか?」

 

「できれば世界に最初に足を踏み入れた時、家の遠くから始まるようにして欲しいのです。できれば戦場の近くに。」

 

家に入るとマテリアの整理で忙しくなるだろう。できれば家に入る前に世界観や周辺の地理を確認しておきたい。あとは魔法を使った戦闘をこの目で早く見たいということだ。危険かもしれないが、自分の魔法が通用するか試しておきたいし、高めのステータスで魔法を放てばなんとかなるだろう。回復魔法もある。

 

「それはあなたの役に立つのですか?

 

「きっと役に立つでしょう。」

 

「他には?」

 

「もうあまり思いつきません。」

 

「では早速旅立っていただくとしましょう。」

 

そこで一度意識が途切れた。結局あの空間で出会ったのが何者だったのかは理解することができなかったし、決して異世界への転移が一概に幸運なことであるとはいえないという事実に僕はまだ気づくことができないでいた。

 

⋯⋯次に目を覚ました時には、またも見たことのない景色、しかしついさっきまでいた空間と違い、僕にも理解することのできる綺麗な景色が広がっていた。




おそらくこの先もこの程度のクオリティになると思います。
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