ハリー・ポッターと二人の子供   作:ショウユー

4 / 4
再び、お気に入り登録ありがとうございます。

とても嬉しく思います。


今回は三人称(にしたつもり)でお送りいたします。


4 魔法魔術学校

組分けが無事終わり、ダンブルドア校長から一言二言あり豪華な食事がテーブルに現れた。

 

アルファードはブツブツと言いながら食事をしていた。隣にリコリスがいたらきっと注意されている事だろう。

 

「アル、何をブツブツ言っているんだい?」ハリーがアルファードに聞いてきた。

「だって、なんで姉さんがスリザリンなんだ?納得がいかない。それに…」

「それに?」

「いや、なんでもないよ」

 

アルファードはリコリスの方を見ると、リコリスは笑顔で周囲の上級生たちと会話している。

 

「なんだかんだ言っても、アルってシスコンよね?」ハーマイオニーがアルに言う。

「うるさいなぁ」アルは更に仏頂面だ。

「まぁまぁ、美味しい食事が台無しになってしまうよ!」ハリーは食事に注意を向けようと頑張っている。

 

エバンズの双子が知り合った一年生はリコリスを除き、皆グリフィンドールに決まっていた。

周りのグリフィンドールの女生徒は何やらコソコソと話している。ハリーは英雄、アルファードは親譲りのイケメンだ。

中々に騒がしい。

 

「姉さんと話したいことがいっぱいあったに。これじゃ、まともに会話も出来そうにない…」

 

アルファードがそうつぶやくと、近くにいたロンの兄で監督生のパーシーが教えてくれた。

 

「君はフクロウがペットかい?それだったら手紙でお姉さんと会話すれば、他のスリザリン生にとやかくは言われないんじゃないか?」

「あ!そうですよね。ありがとうございます。そうだった…早速ノーヴァが役にたつや!」

「双子でも同じ寮に入るとは限らないのね?」

「あぁ。他にも双子はいるけど、うちのフレッドとジョージぐらいじゃないか?同じ寮なのは」

「へー。まぁ確かにパチルの双子も別の寮だったみたいね」

 

そんな話をしながら、食事をしデザートを食べ終わるとテーブルの上にはまた食器だけになった。

ダンブルドア校長が禁じられた森には入っていは行けないとフレッドとジョージの方を見ながら言い、さらに管理人のフィルチさんからの伝言を伝え、酷い死に方をしたくない人は四階の廊下へは入るなと注意事項を述べた。

そして監督生に連れられ皆寮へ向かった。

 

ハリーとロン、ネビルと同じ部屋に割り当てられたアルファードはホッとしていた。

 

「君たちと同じ部屋で良かったよ。これで違う部屋だったら僕…」

「アルって案外寂しがり屋なんだね」

「僕は結構人見知りするんだ。いつも最初に友達を作るのは姉さん。それで僕もなじめる」

「ねぇ、全然話はかわるんだけどさ」

「なに?」

「着替えた時に目に何かを入れていたけど…」

「それ、コンタクトだろ?君も目が悪かったのかい?」

「いいや、これは度の入っていないカラーコンタクトさ。ママが学校に入る前に付けろって。部屋以外は外すなって」

「ふーん。それって痛くないの?」

「慣れかな?最初はチョット怖かったけど、慣れちゃったから大丈夫」

「リリーもカラコン入れていたよね?」

「うん。入れてたね。そのカラコン?をしてると、ハリーと同じ目になった感じがしたね」

「あぁ。それは僕も思った」

「え?そうなの?」

「「うん」」

 

ネビルは疲れたのか、直ぐに寝てしまった様だ。3人はネビルを見てあくびをした。

 

「明日から授業があるし、もう寝ようか」アルファードが提案するとハリーとロンは頷いて、3人ともベッドへ潜り込んだ。

 

 

 

 

 

 

翌朝、少し早く起きたアルファードはリコリスとマリーゴールド宛に手紙を書いていた。時間が出来たらフクロウ小屋に行ってノーヴァに頼もうとアルファードは考える。

 

「それにしても、携帯が使えればリリーと直ぐに話せるのにな。面倒だな…」

 

手紙を書き終わったアルファードが呟くと、ハリーが目を覚ました様だ。

 

「ん…っはぁぁぁ~」伸びをしたハリーは起き上がり、眼鏡を手探りで探し当て掛けるとアルファードに気が付いた。

 

「おはよう、アル。随分早いんだね」

「ハリーこそ、早起きじゃないか?」

「とても良くグッスリ眠れたみたいでね。ベッドがフカフカで気持ち良かったのかも」

「そう言えば、ハリーは…」

「…うん。こんな立派なベッドでなんて寝たこと無いね」

「よく眠れたんなら良かったじゃないか」

「そうだね。早速手紙を書いていたのかい?」

「うん。姉さんと、ママにね」

 

しばらくハリーとアルファードはお喋りをしていると、目覚まし時計が鳴り、ネビルは寝起きは良い様だが、飛び起きてベッドから落っこちていた。

2人は見て見ぬふりをしてお寝坊のロンを起こしにかかる。

 

 

ロンを起こしてやっとこ大広間に着く。朝食はどうするのかと辺りを見渡すと、席に着くと朝食が並ぶらしい。

 

「あー、トースト…僕、白いお米が食べたいな…」

「おこめ?」

「うん。東洋に日本って所があるんだけど、僕達はそこから来たんだ。ママとたぶんパパの故郷がこっちでね。ママは僕たちを日本で産んだんだ」

「へー。じゃあそこで育ったんだね?」

「うん。普通のマグルの中でね。そこの主食が白米なんだ。今度ママに頼んで食べさせてあげるよ」

「本当かい?嬉しいなぁ。あ!僕の家族も一緒でも構わないかい?」ロンが言う。

「あぁ。きっと大丈夫」

 

3人は朝食を終え、最初の授業の教室へ向かう。途中でピーブスに悪戯されたり、かなり道に迷ってやっと変身術の教室へ着いた。遅刻ギリギリである。

 

「あなた達、随分とゆっくりだったのね?」

「おはよう、ハーマイオニー」

「おはよう、アル」

「君は随分と準備万端だね」

「えぇ。初めての授業だもの。私、興奮して早く起きてしまったの。あぁ、楽しみだわ」

 

変身術はマクゴナガルの担当で、アルファードは厳格そうな彼女には逆らってはいけないと感じていた。

 

「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの一つです。いい加減な態度で私の授業を受ける生徒は出て行ってもらいますし、二度とクラスには入れません。初めから警告しておきます」

 

マクゴナガルはそう言って、机を豚に変え、また元の姿に戻して見せた。生徒たちは感激して、早く試したくてウズウズしていた。しかし、変身術は本当に難しいと色々と複雑なノートを採り理解した。

その後、一人一人にマッチ棒が配られ、それを針に変える練習が始まった。授業が終わるまでにマッチ棒をわずかに変えたのはハーマイオニーで完璧な針に変えたのはアルファードだけだった。

マクゴナガルはアルファードを褒め、グリフィンドールに5点くれた。それほどアルファードは変身術の才能があったのだろう。親であるマリーゴールドも変身術は得意だったとマクゴナガルは思い出していた。

 

皆が一番待ち望んでいた授業は、「闇の魔術の防衛術」だったが、クィレルの授業は肩透かしだった。教室にはにんにくの強烈な匂いがプンプン漂っていた。噂では、これは先生がルーマニアで出会った吸血鬼を寄せ付けないためで、いつまた襲われるかもしれないとビクビクしているらしい。アルファードはにんにくの匂いの他に変な異臭を嗅ぎ取っていた。そして、なんだか変な気配を感じてクィレルのターバンを凝視していた。

ターバンの話をクィレルが話していると、シェーマス・フィネガンがはりきって、どうやってゾンビをやっつけたのかと質問していた。するとクィレルは赤くなって話をそらし、お天気について話し始めた。

それを聞いてさらに胡散臭げな視線をアルファードはクィレルに飛ばしていた。

 

そんなこんなでホグワーツ生活に慣れ、週末になった。今日はスリザリンとの合同で魔法薬学の授業がある。アルファードは嬉しそうに朝食を食べていた。

 

「おはよう。今日は随分と機嫌が良いわね?」

「おはよー、ハーマイオニー!!」

「あはは。僕らは魔法薬学の授業が憂鬱で仕方ないけど、アルは…ね?」

「あぁ、そう言う事ね。リリーと手紙交換は出来ているの?」

「うん!姉さん、スリザリンでも上手くやっているってさ。それなりに友達も出来たって。ただ…マルフォイが絡んできて鬱陶しいって書いてあった」アルファードは笑って答える。

「それはお気の毒様としか言えないわね…」

「後は僕の話にも真剣に答えてくれたし…でもね、その答えはママに聞かないと解らないって」

「以前、言っていた組分けの時のこと?」

「なぁに、その話、私は聞いてないわ!」

「怒らないでよ、ハーマイオニー。今から話すから…って急いで食事を済ませないと、次の授業に遅れちゃう!!」

 

ハーマイオニーはもう朝食を済ませていたが、アルファ―ドとハリー、ロンはこれからだったのだ。途中、ハリーのフクロウのヘドウィッグが手紙を運んで来たりした。

慌てて朝食を食べ、魔法薬学の教室へ向かった。

 

 

 

教室は地下牢にあり、暗くて何となく好きになれないとアルファードは思ったが、マリーゴールドの研究室も似た様な事を思い出し苦笑した。そして、嬉しそうにリコリスの方を見て手を振っている。

 

「本当にアルはリリーが大好きなのね」

 

ハーマイオニーが揶揄い気味に言った時、教室のドアがバーンと開け放たれ、スネイプが入って来た。カツカツと足音を響かせ教壇へ行き、出席を取った。アルファードの名前を言った時にスネイプは微妙な顔をした。

アルファードはそれを不思議に思った。そして、ハリーの名前まで来た時はちょっと止まってこう言った。

 

「あぁ、さよう。ハリー・ポッター。われらが新しい――スターだね」

 

猫なで声でスネイプが言うとマルフォイ達がクスクスと冷やかし笑いをした。それをリコリスが小声で咎めている。スリザリン生の出席もとり、リコリスの名前と顔を見たスネイプはなんだか優しい目と顔を一瞬だけ覗かせた。

それを見ていたアルファードは吃驚して、スネイプをまじまじと見ていた。途中でハッと我に返り、いちゃもんでも付けられては困ると思い急いで視線を外した。

 

「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ。このクラスでは杖を振り回すようなバカげたことはやらん。そこで、こでれも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。

沸々と沸く大釜、ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中を這いめぐる液体の繊細な力、心を惑わせ、感覚を狂わせる魔力……諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。我輩が教えるのは、名声を瓶詰にし、栄光を醸造し、死にさえ蓋をする方法である――ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君がまだましであればの話だが」

 

もしここに、マリーゴールドがいたら吹き出していたに違いなかった。それ程のスネイプの大演説の後はクラス中が一層シーンとなった。スネイプが突然「ポッター!」と呼んだ。

 

「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」と問題を出した。

 

アルファードはスネイプが何をしたいのか良く分からずリコリスの方を見ると、リコリスは呆れた様な顔をしていた。

リコリスがあんな顔をする時は大概大したことではない時が多い。アルファードはなーんだと思いリコリスがノートを取っているのを見て、慌てて自分もノートを取った。

ハーマイオニーは高々に手を上げて自分は知っているとアピールしているのに対し、ハリーは「わかりません」と言った。スネイプはハーマイオニーを無視して口元でせせら笑った。

 

「チッ、チッ、チ――有名なだけではどうにもならんらしい」

 

スネイプはただハリーを虐めたいだけなのだと理解したアルファードは呆れていた。そんなアルファードの態度を見つけたスネイプは矛先をアルファードへ向ける。

 

「では、アルファード・エバンズ!君が代わりに答えたまえ」

 

アルファードは突然指名されて驚きはしたが、席を立ち少し思い出す素振りを見せると答えた。

 

「眠り薬になります。あまりに強力な為、『生ける屍の水薬』と言われています」

「ほー、良く知っていたな」

「?」

「まぁ、良い」

 

アルファードが席に座ると同時にまたスネイプはハリーに問題を出した。

 

「ベアゾール石を見つけて来いと言われたら、どこを探すかね?」

 

またもや、ハーマイオニーが高々と手を上げてるが、これも無視される。ハリーは、アルの方を見て助けを求めて来た。

 

「人に聞くばかりか。クラスに来る前に教科書を開いてみようとは思わなかったのだな、ポッター、え?」

 

スネイプは更に問題を出す。

 

「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね?」

 

この質問で今まで無視され続けたハーマイオニーがとうとう椅子から立ち上がり、地下牢の天井に届かんばかりに手を伸ばした。

 

「わかりません」ハリーは落ち着いた口調で言った。

「ハーマイオニーがわかっていると思いますから、彼女に質問してみたらどうでしょうか?」

 

生徒が数人笑い声を上げた。スネイプは不快そうだった。

 

「座りなさい」スネイプはピシャリとハーマイオニーに言った。

「リコリス・エバンズ、君は答えられるかね?」

 

リコリスは、はぁとため息を吐きながら席を立ちスネイプの問題に答えた。

 

「ベアゾール石は山羊の胃から取り出す石で、大抵の薬に対する解毒剤となります。モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で、別名をアコナイトとも言い、更に日本ではトリカブトとして有名です」

「ほう、よく勉強しているな。よろしい、スリザリンに5点!」

 

明らかなスリザリン贔屓のスネイプに、アルファードは呆れていた。スネイプはそれから全員になぜ今のをノートに書きとらないのかと嫌みのように言い、皆は慌てて羽ペンを動かし羊皮紙に書き取りを始めた。

 

その後は2人ずつを組みにして、おできを治す簡単な薬を調合させた。アルファードはネビルと組むことになり、それなりにネビルの世話を焼きながら上手く薬を調合で来た。スネイプは歩き回り、全員の出来具合を見て回っている様だ。

リコリスの所へ行くと満足そうに微笑み(ここで周りの生徒が驚いていた)、アルファード・リコリス・マルフォイ・ハーマイオニーの組み以外を注意していたが特に問題なく授業は終わった。

アルファード達が片づけをして教室を出る時、リコリスと話せるチャンスと思ったアルファードはリコリスを探すと、何やらスネイプと話をしていたので諦めて教室をあとにした。

 

 

「スネイプって、スリザリンの寮監だっていうのもあるけど、スリザリン贔屓で物凄く意地悪になるってみんなが言ってるよ」

 

とはロンの言葉だ。特に減点は無かったが、なぜあそこまで目の敵にされるのか理解が出来ないアルファードであった。そして、同じようにハリーも考えていた。

 

「僕ら、なんであんなにスネイプに嫌われているんだろう?」

「なんでだろうね?僕も不思議だよ。そのへん、誰か知ってるかなぁ」

「…あ、ママなら何か知ってるかもしれない。ママとスネイプ先生ってそんなに歳が変わらないと思うし」

「今度聞いてみてよ」

「うん。教えてくれるかはわからないけどね」

 

そんな話をしていると、ハーマイオニーがアルファードに話しかけた。

 

「ねぇ、さっきの話を私にも聞かせてくれるのよね?」

「あ、うん。いいよ」

 

返事をして振り返ると、ハリーとロンは先に歩いて行ってしまっていた。

 

「あの人たち、周りが見えなくなっちゃうタイプの様ね。アル、置いて行かれちゃったわ」

「君も相変わらずハッキリものを言うね。結構傷つく人がいるから、気を付けた方がいいよ?」

「ごめんなさい」

 

ハーマイオニーはちょっと顔を赤くして小さな声で謝って来た。

 

「私、こんな性格でしょ?周りに避けられちゃうのよね」

「うーん、君は優しいんだよ。だけど、それをおせっかいと思う人が多いいんじゃないかな?それに、こんな事を君にあまり言いたくはないんだけど…」

「アル、大丈夫。ハッキリ言って頂戴。あなたが優しくて私の事を思って言ってくれているってわかるから、大丈夫よ」

「うん。じゃあ遠慮なく言うよ?ハーマイオニーって、何でも良く勉強して物覚えも凄く良いじゃない?そのせいもあるんだろうと思うけど、話し方がね。ちょっと上からなんだよ。

偉そうに聞こえちゃうんだ。だから、優しく話す努力をすれば、きっと皆に好かれると思うんだ」

「…そうよね。…うん。私、何となく気が付いていたわ。ここ(ホグワーツ)に来る前、マグルの学校へ行っていた時も、実は友達って出来なかったの」

 

ハーマイオニーは泣きそうになりながら話していた。

それからはアルファードに悩みを打ち明け、ハーマイオニーも努力してみると言ってその話は終わり、アルファードの気になっている話をハーマイオニーに話す番になった。

 

「組分けの時ね、帽子を被ったら帽子が僕に言ったんだ。『おや、また来たのかい?以前はスリザリンだったが、今度はどうするか?』って。それに、『血筋ではスリザリンでも、グリフィンドールでも大丈夫だ』って」

「また来たって言ったの?おかしいじゃない。だって、アルは此処へ来たのは初めてでしょ?」

「そりゃそうだよ。今まで魔法の存在すら知らなかったんだよ?」

「うん。変よね?…。さっきの授業でスラスラと答えていたのって、教科書とか本で読んだの?」

「うんん。…あー、一年生の教科書は読んだよ?リリーと違ってね」

「リリーも知っていたみたいだけど…?」

「あー、リリーはママの昔の教科書も読んでいたね。それを覚えていたんじゃない?ママって、日本では薬師で薬関係の仕事をしてたんだ。魔法薬学も得意だったって…ってあれ?」

「どうしたの?」

「ママが家で調合している薬があったんだ。それも研究途中だって言ってた。あれって、多分魔法薬だ」

「へー。魔法薬を研究してるのね。あなた達のママ、凄いわね」

「えへへ。ありがとう。その薬ね、ママの友達の為に調合、研究しているんだ」

「何の薬なのか気になるわね?」

「そうだろう?僕、薬にはあまり興味がなかったからどんな薬を作ってるか知らないんだ。おじさんの病気もどんな病気だか知らないし…」

「あら、話が逸れてるわ。えっと、アルがホグワーツに来たことが無いのにまた来たって言われた事よね?」

「うん。そうそう。…あ…」

「何か思い当たる事でも思い出した?」

「いや、此処に来たことがなかったのは事実なんだ。ただね、魔法を知らなかったって言うのも本当だし、使ったこともなかったってのも本当なんだけど、特急列車の中でリリーと本当に魔法が使えるのか試したんだ。

その時、すんなりと魔法が使えてね。使った時に感じたんだ。あれ?僕は魔法を使ったことがあるかもしれないってね」

「それ、幼児期に癇癪で魔法が暴走したことを思い出したとか?」

「いや、本当にそんな事は無かったんだ。不思議だろ?暴走したこともなかったのに、自然と使えて使ったことがあるって感じるのは」

「そうね。確かに変だわ」

 

それからはあーでもないこーでもないと2人で話し込んでいたが、結局結論は出ないまま、やはりマリーゴールドに聞いてみるのが一番早いという事で落ち着いた。

気が付くと、ハリーとロンが戻ってきていた。

 

「君たち、まだ此処で話していたんだ。随分と時間が経ったけど…?」ハリーが驚いた顔で言った。

「あら、いけない!アル、ごめんなさいね。結局答えが出なかったわ」

「へー、君にも解らないことがあるんだな」ロンがハーマイオニーに突っかかる様に言って、ハーマイオニーは涙目になった。

「ロン、君も結構平気で人の心を傷つけるようなことを言うね」アルは少し怒ったようにロンに注意した。

「なんだよ、君ってそんなだった?」

 

ロンとアルファードが喧嘩になりそうになり、ハリーはハーマイオニーを慰め、場が混沌となりそうなところへリコリスがやって来た。

 

「あら、あなた達こんな所で何をしているの?」

「スリザリンに行った君には関係ない事さ!!」ロンはただ訊ねたリコリスに突っかかる。

「ロン、あなた、それってただの八つ当たりよね?迷惑よ。私はただ、弟と友達が変な雰囲気になってるから声をかけただけなのに」

 

冷静にリコリスがロンに諭すと、ロンは顔を赤くして俯いてしまった。

 

「で、アル。何がどうなってるの?」

「あー、ちょっとしたことなんだよ。ロンがハーマイオニーに『君にも解らないことがあるんだな』なんて言ってね。僕はロンにハーマイオニーが傷ついたって教えてあげたのさ。そうしたらロンが怒ってね」

「はいはい。わかったわ。くだらない事ね」

「姉さん、それはチョッと酷い」

「あら、そうじゃない?皆大人ではないしね。経験して人の心を学んでいくものだもの。それが学校と言うところなんだし、いいんじゃない?大いにやってくださいな」

「相変わらずだなぁ…。ママそっくりだ」

「ハーマイオニーは落ち着いた?」

「えぇ。今までの私の態度で皆に誤解を与えていたって、さっきアルが教えてくれたから…」

「そう。アル、良くやったわ」

「わー、姉さんに褒められた(棒)」

「……まぁいっか。とにかく、これで一件落着で良いのかしら?此処に来たのが私で良かったわね。私、さっきまでスネイプ先生と一緒だったのよ」

「「「「……」」」」

「先生が『あいつ等はあんなところで何をしているんだ』とか言って、あなた達にいちゃもん付けに行きそうだったから、私が代わりに来たのよ?」

「「「「リリー(姉さん)、ありがとう!!」」」」

「あらあら。スネイプ先生はあなた達に随分と嫌われているみたいね」

 

クスクスと笑いながらリコリスは自分の寮へ戻って行った。

アルファード達も仲直りをして寮へ戻った。

 

 

談話室に戻った4人はハグリットの所であった出来事を話していた。ハリーはハグリットが何か隠していると言う。それから夕食に皆で向かい、アルファードはは相変わらずリコリスを探して手を振ってニコニコしている。

それを他の3人は呆れた顔をしながら苦笑して見ていた。

 




書き貯めていた物も此処まで。この先は本当に不定期更新になると思われます。
(気分で書いておりますので、不定期って言っていたのに最新話が出てるじゃん!とか
なるかもしれませんが、念のための処置だと思ってください(;^_^A アセアセ・・・)

読んで下さってありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。