ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中 作:ELS@花園メルン
今回、少し工夫をしました。
読み辛ければメッセージを送ってください。
1話 転入生と復讐者
『4月』
桜が舞い散るこの月、駒王学園は新学期を迎え、1,2年生は進級し新入生を迎えている。
しかし、学校に入るのは新入生だけが全てではない。
駒王学園2年に転入生がやってきた。
「えー、4月の最初だが転入生を紹介する。なんでも、一人は親の都合で海外から帰国してきたそうだ。…それでは、椎名、グレアム、イルバーン、フレイア入って来てくれ。」
教師の言葉に4人の生徒が入ってくる。跳ねた紅い髪の男子、灰色の髪の男子、銀色の髪の男子と女子が入ってくる。
「
と紅い髪の少年は頭を下げる。
「ゼスト・グレアムだ。親同士が知り合いで一誠と共にこの国に留学に来た。以上だ。」
と灰色の髪の少年は手短に自己紹介を終える。
「ユーマ・イルバーンです。二人とは友人で、日本について学びたいと思い、二人についてきました。よろしくお願いします。」
と銀髪の少年は控えめに頭を下げる。
「ローゼリンデ・フレイアと申します。ユーマのお付きとしてこの国に参りました。皆さんとは仲良くしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。」
銀髪の少女は丁寧にお辞儀する。
「「「「きゃぁぁぁぁぁ!!」」」」「「「「うおぉぉぉぉぉ!!」」」」
とクラスで叫びが広がる。
「男子はとってもイケメンでフレイアさんはとっても美人!!」
「ああ!グレアム君!私を罵って!!」
「おおおお!フレイアさん!女神のようなお方だ!!」
「イケメン死すべし、イルバーンは特に死すべし。」ボソッ
と口々に感想、文句を述べている。
先生にはこの騒ぎを抑えることができず、最初の授業はつぶれ、質問の時間が続く。
昼休み、ユーマたちは4人で集まり、談笑していた。
すると、
「ちょっといいかな?僕は木場祐斗。よろしくね。」
金髪の少年が話しかけてくる。
「ん?お前の顔…どっかで…?」
ゼストは祐斗の顔を見ると自分の記憶の中をたどっていく。
「そう?僕もかつては外国に住んでたから、どこかで顔を合わしてるのかもね。…!?」
祐斗は悩み続けているゼストの首元を見ると、どこか驚いた顔をする。
「…ねえ、グレアム君。「あん?」君は教会に住んでたのかな?」
何処か険しそうな顔でゼストに祐斗は問い詰める。
「ああ、こいつは――「ユーマさん!」はぁ、この話は後だ。」
ゼストが話そうとしたときに廊下から一人の少女がやってくる。
「ん?ああ、レイヴェル。そういえばここの1年に入学したんだったね。」
「はい!お父様にお願いしてこの学園に進学させていただきました。(それにユーマさんもいますし。)」
やってきたのは駒王学園の制服に身を包んだレイヴェル・フェニックスだった。
「そう、でも住むところはどうするの?」
「ユーマさんたちが宜しければ、そちらのお宅でお世話になれと、お父様が。」
「そうなの?別にいいよね?」
ユーマは一誠たちに問い、一誠たちはうなずく。
「本当ですか!?じ、じゃあ早速本日からお邪魔させていただきます!」
とレイヴェルは喜ぶ。
「ね、ねぇ。フェニックスさんとイルバーン君の関係ってどうなの?」
二人の会話を聞いていた生徒の一人が一誠に問う。
「二人は両家公認の婚約者だよ。」
一誠の回答にまたも生徒が騒ぎ出す。
「うそぉぉぉ!?」
「まさかの両家公認だなんて!?」
「入り込めないわ!?」
「くそっ!美人の従者と年下の許嫁だと?リア充め…」
「それでは私はこの辺で失礼します!この後、クラスの方とお食事の予定がありますので。」
「うん、またね。」
レイヴェルは教室を出ていく。
こうして、ユーマたちの騒がしい昼休みは終わりを迎える。
放課後
部活に入っている生徒は部活へそれ以外の生徒は帰宅したり、教室で談笑したりしている。
「グレアム君、少しいいかな?昼の続きを話したいんだけど。」
「いいぜ。しかし、場所を変えよう。どこかイイトコねえか?」
「屋上がいいと思うよ。…一誠君たちはどうする?」
祐斗はゼストを誘い、屋上に向かう途中、一誠たちにも来ないか尋ねる。
「いや、いいよ。…ゼスト、教室で待ってるからな。」
祐斗とゼストは教室を出ていく。
「レイヴェルは来ないのか?」
一誠がユーマに問う。
「彼女はこの町の管理人のグレモリーの所にあいさつに行ってるそうだよ。」
「アイツが居るところか…」
自然と一誠は拳に力を入れる。
「それよりも一誠?白音に会わなくていいの?」
「…会いたくても、今はあいつグレモリーの根城の旧校舎に行ってるだろ?不用意に近づけないって。」
「それもそうか。」
屋上
放課後ということもあり、屋上から見える景色は夕焼けによってオレンジに染まっていた。
「さて、木場祐斗、イヤ悪魔。話ってのはなんだ?」
「!?…知っているのか。単刀直入に聞く。君は教会に所属しているのか?友人の彼らも。」
祐斗は声に少し怒りを混ぜていた。
「ああ、所属してたさ。
「?元?」
「ああ、数年前に嵌められたきり戻ってねえよ。…あんなブラックなところで働いてられるか。」
「よければ何があったか聞いても?」
「聞いてていい話じゃねぇが、まあいいさ。……あの夜、俺は教会の命である施設の破壊任務を任された。その施設では≪聖剣計画≫という人工で聖剣を使える人間を育成していた施設だ。知っているか?」
「ああ、知っているさ。片時も忘れたことなどない。」
「話を続けるぞ。施設に向かったら火が上がっていた。生存者を確認しに行ったが、一人以外くたばっていて、その一人も虫の息だった。」
「っ!?…そ、その一人は?」
祐斗は恐る恐る尋ねる。
「あの時の光景は眼に焼き付いている。『神は我らを導くと嘘の話をしてきた。イザイヤは無事に逃げられたのか?』と、そう言って最後の一人も死んだ。」
「そ、そんな!?」
「それから外に出たら、教会の兵士がやって来て俺を犯人扱いしてきたから俺は奴らを皆殺しにし、今にいたる。」
ゼストは話を終え、祐斗を見ると祐斗は涙を流していた。
「僕は!僕たちは!教会を!神を信じていたんだ!聖剣を扱えるようになれば、神のために戦える。そう教わって!でも、奴らは僕たちの居たところに火を放ち、皆殺しにしてきた!!仲間が僕を逃がしてくれなければ!僕も死んでいた!……だから!!僕は悪魔になったんだ!!みんなの仇を討つために!……そのために悪魔になったはずなのに、今のままじゃ決して討てない。どうすればいいんだ…僕は?」
祐斗は涙を流しながら、訴える。
「復讐か。いいじゃねぇか!俺はお前が気に入った!」
「え?」
「お前の復讐に俺も協力してやる。そう言ってんだよ。」
「いいのかい?」
「ああ、復讐自体を悪いことだとは俺は思わねぇし仲間もそう言うだろう。しかし、お前はその後は何をやるんだ?」
「復讐の後?…考えたことなかったな。」
「ならよ。俺たちの仲間にならねえか?」
「君たちの?でも、僕は悪魔だよ?それにリアス部長の眷属だ。」
「まあ、すぐに答えを出さなくてもいいさ。とりあえず俺はお前の復讐に協力する。その後に答えを出してくれ。」
「わかったよ、グレアム君。」
「ゼストでいいさ。祐斗。」
「そう?…じゃあ、よろしく、ゼスト。」
ゼストによって祐斗の心は少し楽になり、ゼストたちへの警戒心も薄れて行った。
――――――――
オカルト研究部 部室
「すみません、遅れまし……た。」
祐斗はゼストとの会話を終え部室に向かうと、その光景に絶句した。
なんと、リアスと朱乃が誠二とキスをしていた。
「…祐斗先輩。」
部室の端に小猫が居り、祐斗もそこへ向かう。
「ねぇ、塔城さん。こ、この状況は一体……?」
「先ほど、私と同じクラスのレイヴェルさんがあいさつに来て、彼女が帰ってから急にイチャ付き始めたんですよ。……そろそろ、悪魔の仕事の時間なのに、全く止めようともしませんし。」
「あ、あはは、そうみたいだね。なんかこの空気は嫌だから、僕は外に出てるね。」
「…あ、私も行きます。」
祐斗に続き小猫も出て行こうとしたが、
「小猫ちゃん?どこ行くの?」
と誠二が呼び止める。
「…いえ、邪魔しちゃ悪いと思って速やかに退出しようかと。(見ていて気持ち悪いとは言わないで置いた方がいいですね。リアス部長が怒って、まためんどくさくなるし。)」
「そんな、邪魔だなんて思ってないよ。むしろ小猫ちゃんも一緒にどうかな?(そろそろ、【魅了】に掛かってくれないかな。レイヴェルも掛からなかったし。)」
小猫がオブラートに包み、退出しようとしても誠二は誘ってくる。
「イラッ)…結構です。すみません、部長。(誠二のせいで)気分が悪いので今日の活動は休みます。」
「そう?いいわよ。」
リアスは余り話を聞かずに小猫に答える。
小猫は部室を出ていき、旧校舎の前にいる祐斗と合流する。
「それにしても変だと思わないかい?部長たちはここ最近ずっとああじゃないか。でも、塔城さんは大丈夫そうだね。」
「ええ、あんな節操なしに気を許すなんてことは無いですから。」
すると、前から眼鏡をかけた女生徒がやってきた。
「こんにちは、木場君、塔城さん。お二人は部活があったのでは?」
「こんにちは、支取先輩。今日は僕たち調子が悪いので休もうと思って…。あはは。」
「…はい、支取先輩は部長に用事ですか?」
「ええ、リアスはいますか?」
先程の状態を見た祐斗には、答えかねてしまう。
「え、え~と…「います。」ちょ!?」
「そう、ありがとう。それでは。」
蒼那は旧校舎へ向けて歩いていく。
「いいのかい、塔城さん!?今向かったら、三人は何を言われるか。」
「いいじゃないですか、自重しないあの人たちが悪いんです。」
そう言って小猫はどんどん先へと歩いていく。
校門前にたどり着くと、ちょうどユーマ、一誠、ローゼリンデ、ゼスト、レイヴェルが帰るところだった。
「一誠先輩!」
小猫は一誠の名を呼び、駆けていく。
「ん?白音!おっと、今は小猫だったな。」
「お久しぶりです、一誠先輩。」
一誠は小猫の頭を撫で、小猫はうれしそうにしている。
祐斗はこの光景を見て、
(飼い主と飼い猫みたいな光景だな…)
と思っていた。
「お?祐斗、お前部活に行ってんじゃねえのか?」
「あ、あはは。今日はもう帰ろうかなって、部長たちは誠二君と取り込み中だったから。」
「誠二?…ああ、赤龍帝か。まあ、あんな雑魚に興味は無い。」
「な、中々厳しい言葉だね。」
「今のリアス・グレモリーの眷属は弱すぎて話にならないからな。」
「それって、僕もかい?」
「ん?ああ、気を悪くしたなら謝るさ。…ゼストから話は聞いたさ。復讐を望んでるんだろ?」
「……そう、だね。でもその後に何をしたいのかをまだ考え付かないんだ。」
祐斗は少し気を落とす。
「ねぇ、今日レイヴェルの歓迎会をしようと思うんだけど、君も来る?」
とユーマが祐斗を誘う。
「え?いいのかい?僕、部外者な気がするんだけど…」
「そんなことないよ。それにゼストが気に入った人だし別に構わないよ。彼、殆ど他人には興味ないし。まあ、僕らは例外だけど。」
「じゃあ、お邪魔しようかな。」
こうして、シャイニング・フォースのメンバー(一部)とグレモリー眷属騎士によるささやかなパーティが開かれた。
――――――
オカルト研究部
「失礼するわね、リアス。…って!あなたたち!いったい何をしているのですか!?」
蒼那が部室に入ってみた光景は
ソファの上で横になり、抱き合っているリアスと朱乃と誠二だった。
「あら?ソーナ?何って、見ればわかるでしょう?」
「そうですわ、会長。我々は眷属同士で親交を深めあっていますの。」
「学校で!不純異性交遊など!今すぐ止めなさい!でなければ、教員や魔王様に今すぐ――「支取先輩。」なんでしょうか、兵藤君。」
誠二は蒼那の話を遮り、【魅了】を使いながら蒼那に話しかける。
「そんなに怒ってはいけませんよ、あなたはとてもきれいなお方なんですから。(さあ、魅了されろ!)」
「そ、そんな、綺麗だなんて!…ではなく、校内でのこういった行為は慎んでください!(あれ?何かしら?彼を見ていると、何故だか頭がボーっとして、おかしいわね、風邪かしら…?)」
「フフフ。(さあ、このまま堕ちろ。)」
誠二は【魅了】の魔法の効力を強める。
蒼那の顔は紅くなり、目はボーっとしている。
フラフラと誠二の前に歩み寄り、そのまま誠二の胸元へと倒れる。
(ふふふ、これで原作のキャラは3人堕ちた。このまま、蒼那の眷属の女やもう少ししたらアーシアも俺のモノにしてやる。)
誠二は不敵な笑みを浮かべ、今後の堕とす目標を決めていた。
こんばんは、ELSです。
転生者兵藤誠二が原作ヒロインといちゃついてる間に、着々と悪魔の内部に種をまくシャイニング・フォース。
さて、次回はどんな物語になるのか!!
感想、あどばいすお願いします。