ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中 作:ELS@花園メルン
ユーマたちが駒王学園に転入し、祐斗たちとレイヴェルの歓迎会を行ってから、既に数日が過ぎた。
「祐斗、グレモリーは堕天使がこの町に侵入してるのは気づいてるのかい?」
ユーマは問う。
「多分気づいてないと思うよ。ここ最近は部長たちは誠二君との交流に夢中だしね。知ってると思うけど、生徒会も悪魔なんだ。この前のパーティの次の日は生徒会長の蒼那先輩が、その次の日は副会長の真羅さん、そうやってどんどん部室には誠二君目当ての女性が集まってるんだ。これじゃあ生徒会の匙君も大変だろうね。」
「匙?…ああ、ヴリトラの彼か。シトリーは眷属の信用というものを失うだろうね。」
「そうだろうけど、僕は誠二君が怖いよ。魔王ルシファー様とレヴィアタン様は悪魔業界ではかなりのシスコンで名が通っているからね。何股もしている彼のことをお二人が知ったら、一体どうなることやら…」
祐斗はその時のことを想像すると、体を震わせていた。
「レヴィアタンの方は問題ないかもね。」
「どうしてだい?」
「このままだと彼は魔王にまで手を出しかねないということさ。」
「…ああ、なるほど。おっと、ゴメンね、部長から連絡が有ったから今日はこの辺で。」
「ああ、また明日ね。」
「うん、バイバイ。」
祐斗は携帯に連絡を受け、部室に向かっていった。
「…まさか、敵対勢力の侵入にも気づかないほどの無能だとはね。」
ユーマは教室でポツリと呟く。
オカルト研究部 部室
「失礼します。…はぁ、またか。」
祐斗が部室に入ると、リアスが普段座っているところには机と椅子がなく、大きめのベットが置かれ、そこには誠二と大勢の女子が居た。
「部長!何のご用でしょうか!!」
話を聞きそうにないので、大声でリアスの名を呼ぶ祐斗。
「あら?祐斗、いたの?今日の夜に堕天使の討伐に出るから準備しておいてね。それだけよ。」
「!?気づいてたんですか?」
「ええ、誠二がね。ね~誠二?」
「ああ、そうだね、リアス。というわけで木場頼むぞ。(アーシアも確実に俺の女にしてみせる!)」
そう言って二人はまたイチャつきだす。
「わかりました、その時間にまた来ます。」
「ねえ、祐斗?」
「はい、なんでしょう?」
部屋を出ていく祐斗をリアスが呼び止める。
「最近部活には参加してるけど部室に来ないのはなぜかしら?」
「それは部長たちの日ごろの行いを振り返ってから言ってくれませんか?それでは。」
「あ、ちょ!祐斗!待ちなさい!!…私たちの何がいけないのかしら?」
「きっとヤキモチですよ、リアス。誠二君が多くの女子と仲良くしてるから、きっと嫉妬してるんですよ。」
「そうよね、ソーナ。いくらあの子の顔が良くても誠二には敵わないものね。」
祐斗が出てからリアスとソーナはそう話すが、
「はぁ、あなた方にはがっかりですよ、部長、ソーナ会長。」
祐斗はオカルト研究部を後にする。
「へぇ、かの赤龍帝は気づいてたのか、それは驚きだね。」(棒
「そうみたいだよ?でも、なんで堕天使はこんなところに来たのかな?」
再び教室に戻るとユーマたちはまだ残っていた。なのでまた話に参加する。
祐斗の疑問にゼストが答える。
「元聖女アーシア・アルジェント。奴がここにある廃教会に飛ばされてきたことが原因だろう。なんでも聖女様は悪魔さえも治癒できる神器を持っているからと異端と見なされたそうだ。その神器を狙っているんだろうさ。…まあ俺たちにはあんな神器興味も無いがな。」
「赤龍帝の実力を拝見するいい機会かな?…僕たちも教会に奇襲をかけようかな?姿を隠してだけど。」
「何!?じゃあ、赤龍帝とは俺にやらせてくれ!」
ゼストはワクワクしながら提案する。
「…俺がやりたかったんだけどな。じゃあ、祐斗とやろうかな?」
「え…?」
「大丈夫だよ、手加減するから。
「…わかったよ、一誠君。その時は僕の力を見せてあげるよ。」
「……なら、私はローゼリンデ先輩とやりましょうか。」
「私ですか?あなたと戦うのは久しぶりですね。わかりました。」
こうして、ユーマたちと祐斗は別れ、時間は夜になる。
教会
ユーマたちは正体がばれないようにそれぞれフードつきの黒マントをかぶり、教会のはずれに居た。
「さて、皆、手筈通りに行こうか。ゼストは兵藤誠二と一誠は祐斗とローゼリンデは小猫と、僕と黒歌はグレモリーとクイーンを相手にしようかな。…あ、でも後々ややこしくなるから殺さないでね。」
「へへ、リュウガとは別の赤龍帝。楽しみだぜ。」
「祐斗の実力はどんなものかな?」
「白音とは1度戦いましたが、あれからどれ位成長したでしょうか?」
「いいにゃ~。ローゼリンデ。私も白音と戦いたい~。」
「さて、紅髪の滅殺姫と雷の巫女。どんな実力なのかな?」
ユーマたちは教会の穴が開いた天井から飛び降りる。
グレモリーSIDE
「お、お願いよ!私を助けて!!」
傷だらけの堕天使レイナーレが誠二たちに助けを乞う。
「嫌だね。彼女を殺しておいて、自分は助けろだって?ふざけないでくれるかな?…もういいからさ、死になよ。」
誠二は赤龍帝の篭手で倍加した魔力を放つ。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
レイナーレが居た場所は何もなく、焦げた跡が残っているだけだった。
「お見事ですわ!誠二君。」
「さすが誠二ね!」
そう言って、朱乃、リアスは誠二に抱き付く。
そんな三人を尻目に祐斗と小猫は小声で話す。
「ほとんど倒してたのは僕たちなんだけどね。」ボソボソ
「私たちのことは眼についてませんでしょうから…祐斗先輩、そろそろ皆さんが来るころです。」ボソボソ
「うん、わかってるよ。教会にいた神父たちや堕天使よりも彼らとの戦いの方が緊張するね。塔城さん、彼らの実力はどれ位なの?」ボソボソ
「全員、わたしより強いです。別格なのはユーマ先輩とゼスト先輩と一誠先輩でしょうね。あの人たちは神器なしでも相当な強さですから。」ボソボソ
「はは、僕大丈夫かな?」ボソボソ
「…さあ?」ボソボソ
祐斗はユーマたちと戦い生き残れるか、少し不安が満ちている。
「さあ!彼女を悪魔に転生させて、帰るわよ!誠二!」
「そうだね。!?リアス、危ない!!」
誠二はリアスと自分に向けられた魔力弾を回避する。
「来ました、祐斗先輩。」
「そうだね!塔城さん!」
「へぇ、今の位は躱せるのか?…さぁ!お前の力を俺に見せてみろぉぉぉぉ!!!」
教会の天井から黒マントの人物が5人飛び降りてくる。
「一体何者!?ここが悪魔の領地と知って、私たちに攻撃しているのかしら?」
「悪魔?何を言ってるのさ?ここは、この町はずっと人間の町だ。そこに勝手に入り浸って、君たちも先の堕天使となんら変わらない存在なのさ!」
「私たちをあんな汚い連中と一緒にしないでくれるかしら!みんな!やるわよ!!」
リアスたちも戦闘態勢に入る。
「お前の相手は俺だ!赤龍帝ぃぃぃぃ!!!」
「なんなんだよ!?お前たちは!!(なんだ?こんな奴ら原作には出てきてないぞ!)」
ゼストは双魔銃剣を構え、誠二はブーステッド・ギアを構える。
「さて、君の力を見せてもらおう。チェンジ、Modeノワール!」
「君も剣を使うのか…。僕の力がどこまで通じるのか、確かめさせてもらうよ!」
一誠は刀を祐斗は魔剣を構える。
「あなたがミッションに出てから、どれだけ成長したか見せてもらいます!」
「…行きます。」
ローゼリンデは背丈ぐらいの真っ赤な槍と反対の手に大きな楯を小猫はグローブをはめた拳を構える。
「残り物の相手だけど油断は禁物だよ?」
「分かってるにゃ!」
「残り物って随分ひどい言いぐさね!私の領地へ無断で侵入したことを後悔しながら消滅なさい!!」
「あらあら、うふふ。誠二君にイイトコを見せるチャンスですわ、行きますわね?」
ユーマは大剣を構え、黒歌、リアス、朱乃は魔力を練り始める。
SideローゼリンデVS小猫(白音)
「まずは力を見せてもらいましょう!」
「はい!」
ローゼリンデは楯を構え、突進する。
対して小猫は、手を前に構え、足を踏ん張り受け止める構えをする。
ドォォォン!!
とすごい音が響き、小猫は楯を受け止め押し返そうとし、ローゼリンデはそのまま力をこめ、小猫を吹き飛ばそうとする。
「なるほど、前よりかは力が付いていますね。」
「グレモリー眷属では私と競い合える相手が居ませんので、ずっと一人で特訓してましたから。」
「そうですか。…ですが特訓していたのは私も同じです!!」
「!?」
ローゼリンデの力が急激に上がり、小猫は祭壇へと吹き飛ばされる。
「今回も私の「まだです。」…立ちますか。」
小猫は立ち上がる。
「以前はここであきらめていましたが、今の私はまだ戦えます。」
小猫のグローブに青い光が灯り、頭に猫の耳が腰に猫のしっぽが生える。
「仙術ですか…。ですが、グレモリーたちに見せてもよいのですか?」
「問題ありません。すでに私たちの周りは結界で覆っていますから。」
「なら、第二ラウンドと行きましょう!」
「はい!」
SideローゼリンデVS小猫 END
Side一誠VS祐斗
祐斗は苦戦していた。剣を作ってもすぐに折られてしまうからだ。
「なあ、祐斗。いつまで何も属性を付与していない魔剣で戦うつもりだ?」
「…そうだね。正直、属性を付与しても通用しないかもしれないけど、使うことにするよ!」
祐斗は二本の魔剣を創造する。
「炎と氷の魔剣か。二刀流なら…。やるぞ、ユキヒメ。」
『ようやく私の出番か?行くぞ一誠!』
一誠はツバの部分が氷の結晶を模している一本の刀を召喚する。
「すごい…!なんてきれいな刀なんだ!」
「よかったな、ユキヒメ。褒められてるぜ?」
『ま、まあ、私がすごいのは事実だ。』
「え?刀から声が?…その刀が何なのか教えてもらってもいいかな?」
「いいぜ。こいつは霊刀・雪姫。氷の刀だがこの世に二つとない一本で名刀中の名刀だ!」
『そして、私は刀に封じられている上位精霊のユキヒメだ、よろしく頼むぞ、キバ。』
「そうなんだ…すごい物を持ってるね。よろしく、ユキヒメさん。…行くよ。」
祐斗が炎の魔剣を振るうと炎の渦が巻き起こり、一誠に向かって移動していく。
「変わった魔剣だがユキヒメの敵じゃないぜ!」
一誠は炎の竜巻に向け走り出し、雪姫を振るうと、竜巻は瞬時に凍る。
「え!?炎が凍るなんて!?」
「雪姫なら大抵の物は凍らせれるさ。…行くぜ、零式刀技・疾風!!」
一誠はもう片方の刀を逆手に持ち、祐斗に向け駆け出し、すれ違いざまに剣を破壊し、体を切り裂く。
「は、はや、い。」
「安心しろ、祐斗。峰うちだ。…だが、祐斗。弱すぎるぞ。」
「そ、そうだね。ぼ、僕も、まだ、まだかな。」
一誠は刀をしまい、しまったと同時に祐斗は倒れる。
「しかし、それは伸び白でもあるさ。…訓練に励めよ。」
一誠は祐斗にそう言うと、他の戦闘を観察する。
Side一誠VS祐斗 END
Sideユーマ&黒歌VSリアス&朱乃
「魔術戦か…。僕苦手なんだけどな。」
「苦手な奴は魔力を自在に操ったりしないにゃ!」
ユーマは文句を言いながら、神器の大剣に魔力を纏わせ、斬撃を飛ばす。
「ぐぅぅぅ!…戦闘中に話とはずいぶんと余裕なんですね?」
「そうよ!あなたたちなんてすぐに誠二に負けるに決まってるわ!!」
とユーマの斬撃を魔力壁で防ぎながら、リアスと朱乃は言う。
「無駄口叩くくらいの余裕があるのなら、もっと強くしても問題ないかな?」
「ちょっと待つにゃ!次は私がやるにゃ!」
「そう?まあいいよ。…僕は赤龍帝の方を見てくるから。」
そう言ってユーマは戦闘を中断する。
「2対1で戦おうだなんてずいぶんと見くびられたものね…」
「後悔しても知りませんわよ?」
「問題ないにゃ、あんたたち位の相手なら10人でも余裕にゃ。」
黒歌は挑発するように言う。
「そう…ならば消し飛びなさい!!」
「雷よ!!」
二人の魔力が混ざり合い黒歌に向かって飛んでいくが、
「何?この程度?」
黒歌に届く前に消滅する。
「「え?」」
「その程度の魔力程度で私と撃ちあいをしようだなんて舐められたものね。せめてこれくらいは見せてもらわないと!!」
黒歌は野球ボールくらいの魔力球を作り、リアスと朱乃に放つ。
「何よ?この程度――――」「あらあら、なんてかわいい魔力―――――」
二人が言い終わる前に魔力が爆発する。
「「きゃああああああ!!」」
二人は吹き飛ばされ、気絶しそうなところをかろうじで意識を保つ。
「アンタらの魔力を1としても私は1000位あるにゃ。私と撃ちあいたいなら、魔王でも連れてくるにゃ!」
Sideユーマ&黒歌VSリアス&朱乃 END
SideゼストVS誠二
「さあ、赤龍帝!お前の力を見せてみやがれ!!」
「何なんだよ、お前らは!!」
『BOOST』
篭手から音声が聞こえる。
「つまんねぇ。だから、お前の力が溜まるまで待ってやるよ。」
「何!?」
「弱い奴を虐めてもつまらねぇしな。」
「…後悔するなよ。」
『BOOST』
ゼストは誠二が力をため終えるまで、攻撃をしなかった。
何度目かの倍加を行った後、
篭手に埋められている緑色の宝玉が光を放ち、倍加が完了したことを示した。
「行くぜ!!」
『EXPROSION』
「へっ、ようやくか。さあ、行くぜ!」
誠二はゼストに向かい、突進する。
「ん?」
ゼストは軽く回避する。
「なんだ?お前本当に力上がってるのか?」
「僕をバカにするのか?」
「だって、お前の力が上がった気が全然しないからな。」
「ふ、ふざけるな!今に見てろ、絶対お前をボコボコニして見せるからな!!」
何度も誠二はゼストに打撃を行ったり、魔力を放ったりするが、決定打にはならなかった。
「もう、つまんねぇや。さっさとケリを着けよう。」
「は?何を言って――ぐはっ。」
「弱い奴に興味はないんだよ。」
(弱い?僕が?僕は赤龍帝だぞ?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…)
誠二は殴られながらも、自分は弱くないと頭で考え続けていた。
止めと言わんばかりにゼストが蹴りを誠二の顎に決めると誠二は椅子に突っ込んで気絶した。
「はぁ~期待外れか。もういいや、さっさと帰るか。」
ゼストが振り向き、ユーマたちと合流しようとしたとき、
ガラっ
と、誠二が立ち上がる。
「あん?まだ立つのかよ?…なんだ?この感じ?」
誠二は篭手を再び出すが、ゼストに向かおうとしない。
途端、
「グギュァァァァァァァ!!!!!」
と誠二が叫びだす。
「なんだ、おい、手前、一体何しやがった?」
しかし、ゼストの問いには答えず、誠二は叫び続ける。
その声を聴き、ゼストの元に、既に戦闘を終えたユーマたちと決着の着かなかったローゼリンデ、小猫がやってくる。
「ねぇ、ゼスト。あれって何?」
「俺が知るかよ。」
「なんかヤバそうな気がするにゃ。」
「これは何か危険な気を感じます。」
「これって暴走なのでは?」
「暴走?まさか【覇龍】か?」
「イヤ、ちげぇな。それにしては禍々しすぎるぜ。」
すると、誠二の体を黒い鎧が纏う。
「グギュァァァァァァ!!」
魔力を放ってきたが黒歌が咄嗟に防御壁を張り、相殺する。
「威力はそこまで高くないにゃ。」
「でも、あれ赤龍帝だよね?倍加を使って来たら関係ないんじゃ?」
と黒歌にユーマが言うと、
『Boost,booost,boooost,booooost,boooooooost!!』
と音声が聞こえてくる。
「やべぇなこの威力ならこの町が吹き飛ぶぜ!」
「防御魔法張るの手伝ってにゃ!!」
黒歌に倣い、全員が防御魔法を発動する。
『Explosion』
その音声と共に強大な魔力が放たれそうになるが、その途端
『Burst』
と音声が聞こえ、誠二の鎧は解除され、誠二は倒れた。
「「「「「「・・・え?」」」」」」
「なんで消えたんですか?」
「恐らく所有者の体が持たないから強制的に解除されたんだろう。」
「あ、危なかったにゃ。」
「……帰ろうか?」
ユーマの言葉に全員が賛同し、気絶したグレモリー眷属(小猫)以外を置いて、教会を後にした。
おはようございますELSです。
今回はかなりハイペースで進んだので、すでに原作1巻が終わりそうな状態です。
まあ、原作で一誠に悪魔について説明したり、フリードとの絡みがありましたが、誠二は自分から悪魔に売り込んでましたから、説明の必要は無いし、悪魔の仕事でフリードに遭遇するのは仕事にろくに向かってないから、そりゃ会いませんよね?
この時点ではアーシアと誠二はまだ初対面です。
感想、アドバイスお願いします。