ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中 作:ELS@花園メルン
ELSです。
今回は教会でのグレモリー戦の後日譚です。
「あれ?ここは、一体どこなのでしょう?」
金髪にシスター服の少女アーシア・アルジェントはベッドの上で目が覚める。
すると、一人の男がアーシアのいる部屋に入ってきた。
「よう、目が覚めたか?アーシア・アルジェント。」
「あれ?あなた様はゼストさんですよね?」
「あん?お前、俺と会ったことあったのか?」
「覚えてらっしゃいませんか?以前一度だけ、私の護衛に就いてくださったことを。」
「わりーな。護衛の仕事なんて腐るほどこなしてきたから、誰を護衛したとかは覚えてねぇや。」
ゼストの発言にアーシアは少し落胆する。
「…そうですか。でも、なんでゼストさんが?あなたは教会を追放なされた身では?」
「へぇ、お前も追放されてんのに人の事言えるのか?」
「うっ…。すみません。」
「それより、教会では俺の事なんて言ってたか聞いてるか?」
「はい。ええと、確か、罪もない子供たちの住んでいる施設に火を放ち、鎮火に向かった教会の方々を皆殺しにし、主の御意向により破門となったと。」
「あのクソ爺ども、今度見つけたら、細切れにしてやる…!」
「ですが!私はそのような事は信じていません!全くの嘘だと考えています!!」
「あ?何でだ?」
「…女の勘です!」
「………。」
「な、何か言ってくださいよ!?それよりゼストさんはなぜ教会を追放なされたのですか?」
ゼストは頭を掻きながら、
「あんまし聞いてていい話じゃないぞ?」
「構いません。私は真実を知りたいのです!」
ゼストは自分が教会を出る切っ掛けになった【聖剣計画】についての話を掻い摘んで話した。
その話を聞き、アーシアは涙を流す。
「そ、そんな…!?教会の方々が罪もない子供たちを虐殺するなど…!?」
「お前は教会の中しか知らねぇから無理もねぇが、外ではそんな行いを裏でしてる教会の奴らなんか五万といるぜ。…まぁ、俺はあんなところからオサラバ出来てむしろ大助かりだけどな。」
「そ、それでは、フリード神父も罪を被せられたのでしょうか?」
「フリード?アルジェントはアイツに逢ったのか?」
「はい…。私が向かった教会に堕天使の方といたのですが…。ゼストさんは何か知りませんか?」
「分からねぇな。俺は教会をアイツよりも先に出たし、今日、駒王町の教会で悪魔の連中と戦った時もアイツの死体は無かったからな。恐らくどっかで生きてんじゃねぇのか?」
「そうですか…。それよりゼストさん、その腕、火傷しているではありませんか!?」
「あ?ああ、いつの間に。「すぐ直します!!」あ?いいって…おい、話を聞けよ。」
アーシアはゼストの腕に両手をかざす。
すると、アーシアの指に付けている指輪が淡い緑色の光を放ち、その火傷をみるみる内に直していく。
「これで完了です!」
「へぇ、それがお前の神器か…。そうだ、お前、これからどうする?」
「私ですか?…正直、あの話を聞いた今では教会に戻りたくはありません。主への信仰心は捨てられませんが。」
「そうか。なら、俺たちと来ないか?」
「ゼストさんたちと?」
「ああ。俺たちはとある勢力の集まりでな。腐りきった悪魔、堕天使、天使の連中を粛清する為に活動してんだ。」
「つまりは【革命】ということですか?」
「…まぁ考えようによってはな。」
「入ります!!」
「決めるの早すぎねぇか?」
「そんなことはありませんよ。それに私が尊敬している、かの『救国の聖女ジャンヌ・ダルク』様も武器を取って戦ったではありませんか!私もその様な行いをしている教会を変えたいのです。私には武力で争うことはできませんけど、サポートならできます。ですから、私を
アーシアの決意は固いようだ。
その剣幕にさすがのゼストも折れ、
「わーかった。わかったよ!「それでは!」お前は今日から俺たちの仲間だ。なら早速ここにいる仲間にお前のことを伝えねぇとな?」
「はい!!」
ゼストはどこかうれしそうにしている。
アーシアはそんなことには気づかないが笑顔でゼストの後を追っていった。
「そう。それじゃあ、アルジェントは僕たちの仲間になるのでいいだね?」
「はい!」
「いいよ。これからよろしく。」
ユーマはアーシアに英雄の駒を渡し、アーシアはそれを自分の体の中に入れる。
アーシアと駒王町に滞在するシャイニング・フォースの面々であいさつを交わす。
「で…アーシアは何か望みがあるかな?可能な限り叶えるけど。」
「望みですか…?では、私は学校に通ってみたいです!」
「学校か…。駒王学園の制服って余ってるかな?」
ユーマがローゼリンデに尋ねる。
「さすがに無いわね。申請したら学校側で出してもらえるかもしれないけど。」
「じゃあ、アーシアには少し待ってもらおう。制服が届いたら編入してもらおう。…それでいいよね?」
「はい!…学校に通えるなんて夢のようです。ゼストさん!その時は色々案内してください!」
「しょうがねぇな。わかったよ。気が向けばな?」
「はい!よろしくお願いします!」
そんなアーシアとゼストの会話を聞きながら、ユーマとローゼリンデは二人で集まり、
「ねえ、あれって絶対ゼストに恋してるよね?」
「そうね、あの眼は間違いなく。レイヴェルがあなたを見る眼と変わらないもの。」
「そう?」
「ええ、そうよ。(かくいう私もだけど…)」
「ローゼリンデ、どうかした?急に黙って。」
「何でもないわよ。」
こうして、廃教会での悪魔襲撃から一夜が明け、
「へぇ。じゃあ昨日のシスター、アーシアさんは君たちの所で預かってるんだ?」
「そうだね。でも、グレモリーに告げ口しないでよ?何かと面倒なんだから。と言っても向こうはこっちの正体知らないし、心配ないか。目の前に例外が居るけど。」
「や、やだな、ユーマ君。僕が君たちを売るようなことはしないよ。…君たちは今の僕にとって数少ないストレスの発散相手でもあるんだからさ。でさ、聞いてよ――――」
そうなのである。祐斗は普段、部活で溜まった鬱憤をユーマたちの元で吐き続けている。ユーマたちには悪魔の情報を手に入れる機会なので、全く嫌な顔をせず、ずっと聞き手に回っている。
「あ、そうだ。部長がこの前こんなこと言ってたんだ。「ライザーとの婚約が…」って何か知ってるかい?レイヴェルさんと親しい君なら僕よりも詳しいと思うんだけど…」
「ああ、レイヴェルの兄のライザー・フェニックスとそっちのお嬢様が婚約関係にあって、ここ最近は上層部の方がライザーに急かしてるみたいだよ。…でもさ、グレモリーって。」
「うん。誠二君一筋だからね。」
「「絶対、一悶着起きる。」」
祐斗とユーマはそれからもしばらく話を続けていた。
そんな話を1年の教室でも二人の少女が行っていた。
「お兄様は結婚する気は一応あるみたいですけど…」
「…こっちの貴族様は全くありませんでしょうね。
「一応、お兄様の眷属なんですが、今はユーマさんからもらった英雄の駒に悪魔の駒が取り込まれているので、既に仮ではあるんですが、参加しないわけにはいきませんからね…。はぁ、気が重いですわ。」
「レイヴェルも大変ですね。私は駒は貰っていますが、まだ潜入ミッションを継続中ですので悪魔のままなんですよ。…はぁ、あんなところさっさとおさらばしたいのに。」
「「はぁ。」」
少女たちもかなりの鬱憤をため込んでいた。
駒王学園生徒会室
ここでもまたかなりの鬱憤をため込んでる者たちが居た。
「だぁ~~!!仕事が全然終わらねぇ!!」
「元ちゃん?口より手を動かして!」
「そうですよ、匙先輩。」
生徒会(シトリー眷属)のポーン
「でもよ?本来8人でやる仕事を3人でやってんだぜ?2倍以上の働きをしてるのに全く終わる気配がない。こんな状態だと流石に叫びたくもなるさ。」
「会長たちは今日も来ないんですかね?」
「そうでしょうね。今日も
「はぁ~。あの人たちも兵藤の何がいいんだかな?」
「そうよね。…それに比べると私たちは幸せ者よね~。留流子?」
「はい!!そうですね桃先輩!!」
「な、なんだよ?二人して。」///
実はこの3人、以前から付き合っていた。匙が悪魔なりたての頃はソーナのことを好きでいたが、桃、留流子に同時に告白され、二股ではあるが恋人になった。匙はそのおかげで案外、楽しい生活を送ることができていた。
もし、以前のままソーナのことを好きでいたなら、誠二に魔法をかけられ、ソーナがとられた時点で心が折れていたかもしれない。
「けどさ、なんで急に会長たちは兵藤にくっつき始めたんだ?」
「えーと、会長は確か、新学期になってすぐ辺りだったわよね?」
「そして、真羅先輩と草下先輩がその翌日で巡さんがその次の日。」
「最後に由良か…。でもなんで二人は平気なんだ?」
「「愛のなせる業よ(です)!!」」
「そ、そうか。」///
「何?元ちゃん照れてるの?かわいい~」
「桃先輩!今の顔、写真に撮りましたよ!」
「ホント?じゃあ、後でその写真頂戴?」
「はい!!」
「おい!勝手に人の顔撮るなよ!留流子、その携帯を今すぐ渡せ!!」
匙は写真を消させようと留流子を追いかけるが、
「先輩は自分の彼女に手をあげるんですか?」
「い、いや…って、その嘘泣きには、もう騙されんぞ!!」
「ありゃ?ばれました?」
匙の後ろから桃が羽交い絞めする。
「留流子ちゃん、今のうちに写真を私の携帯にも送っておいて。」
「な!?おい、桃!離しやがれ!」
「桃先輩!送り終えました!」
「ありがと!…さて、この写真をプロテクトして待ち受けにでもしましょうか。」
「止めて!?それだけは流石に止めて!?」
「え~どうしようかしら?…じゃあ、今度デートしてね、二人同時に。」
「お、おう分かった。…じゃあ、消せよ?その写真。」
「何でよ?待ち受けにするのをやめるとは言ったけど消すとは言ってないわよ?ね、留流子ちゃん?」
「はい!」
「な、謀ったな!?桃、留流子!!」
「いや、話を聞いてないあなたが悪いと思うのだけど?」
生徒会の3人はなんだかんだで平和だった。
オカルト研究部部室
誠二は部室にいる少女たちを寝かせ、裸のまま一人考える。
(おかしい…。そろそろ、ドライグが俺に話しかけてもいい頃なのに。それに教会でアーシアを助けたはずなのに気絶して目が覚めるとアーシアはいなかった。リアスが電話して眼が覚めたときいなかった小猫ちゃんに聞いても知らないらしいし、結局アーシアはどこに行ったんだ?しかも、生徒会のメンバーの一部は俺に惚れてないし、小猫ちゃんは結局俺に惚れてない。あの神…まさか、俺に不完全な能力を渡してきたんじゃないだろうな?)
誠二の頭はここぞとばかりに自分の都合のいい解釈しかできないようだし、全く考え付いていないようだった。
自分に惚れていない少女たちの共通点を…
いかがだったでしょうか?
今回での原作との違いは、
アーシアが悪魔にならない。
レイヴェルと小猫の仲が良い
匙は既にソーナのことをあきらめ、彼女二人を持っている
と言うところですかね?
ご不明なところがあれば可能な限り答えます。
感想、アドバイスお願いします。