ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中   作:ELS@花園メルン

21 / 42
10話 竜と悪魔

 

ライザーがリアスに対してリザインと宣言する少し前、体育館前では…

 

 

「ユーマ先輩、アレまだ来ますかね?」

 

「アナウンスは聞こえないから来ると思うよ。…ほら、噂をすれば。」

 

「グギュァァァァァァァ!!」

 

 

誠二は翼を使わずに壁を四つん這いで這い上がってきた。

 

 

「…翼、使わないんですね…。」

 

「何か虫みたいでキモいな。」

 

「暴走したエ○ァみたいですね…。来ます。」

 

 

誠二はユーマと小猫を見つけ、攻撃を開始してくる。

 

 

「ガァァァァ!!」

 

「攻撃は単調だね。」

 

「先輩どうしますか?魔王たちに実力は見せない方がいいんですよね?」

 

「うん。ライザーがグレモリーをどうにかするまでは持ち堪えるさ。」

 

「なら、私が気を流して動きを止めるようにしますので、隙を作ってください。…行きます!!」

 

 

小猫とユーマは左右に飛び、誠二のパンチを避ける。

ユーマは自分に注意が向くように魔法を飛ばし、攻撃する。

 

 

「ゥゥゥゥゥゥゥアアアアア!!」

 

 

誠二は魔法をうっとおしく思い、ユーマを狙い始める。

 

 

「さぁ、こっちだ!」

 

 

ユーマは飛び上がり、体育館の屋上に乗り、さらに飛び上がる。

 

 

「ニガスカァァァァァ!!」

 

 

誠二もその後を追い、ユーマに攻撃を加えようとする。

 

 

「さぁ、落ちて、ね!!」

 

ザシュッ!

 

ユーマは誠二が飛んできたころを見計らい、魔方陣で足場を形成し、誠二めがけて飛び、翼を切り裂き、蹴り落とす。

 

 

「ギャァァァァァァ!!!」

 

「小猫!今!」

 

「はい!」

 

 

小猫は墜落した誠二を気を纏った拳で殴りまくり、気の流れをおかしくした。

すると、鎧を形成できなくなり、誠二は鎧を解除し気絶した。

 

 

「やりました。ユーマ先輩!」

 

「そうだね。ああ、疲れた。このゲーム早く終わらないの?」

 

「ライザー様の実力なら部長はすぐにやられるでしょうが、少し遅いですね。」

 

 

と話していると、

 

 

『ライザー様が降伏しましたので、このゲームはリアス様の勝利です。』

 

「先輩、これって…?」

 

「ははは、面白いことをするね、ライザー。」

 

「先輩には何があったか分かったんですか?」

 

「アイツはグレモリーにとって最も屈辱的な試合の終わらせ方をしたんだ。…お?」

 

 

ユーマと小猫の体が光、消えていく。

 

 

――――――――――――――

 

観戦室

 

 

「ライザー殿はなんてことをしてくれたんだ!もう既に婚約パーティの準備を始めているというのに…!。フェニックス卿!どう責任をとるおつもりですか!!」

 

「責任?」

 

「そうだ!純血同士の婚約は悪魔の未来につながると言うのに、その婚約をライザー殿は蹴ったんだぞ!!」

 

 

と貴族悪魔は怒りだし、ハサンに詰め寄る。

 

 

「君たちは少し黙っていてくれ…。」

 

「サ、サーゼクス様…。」

 

「フェニックス卿、この後ライザー君を借りてもいいかな?」

 

「ええ、構いません。…レイヴェル、彼らの元へ行くぞ。」

 

 

ハサンの言う『彼ら』が誰の事かわかり、レイヴェルは元気に返事をする。

 

 

「はい!お父様!!」

 

 

ライザーの元にフェニックス卿とレイヴェルは向かう。

 

 

―――――――――――――――――――ー

 

ゲームが終了し、ゲームでの負傷者は冥界の病院に送られ、無事なものは全員魔王の城に集められていた。

 

 

「ライザー!もう一度勝負なさい!私を侮辱したことを後悔させてあげるわ!!」

 

「断る。お前の実力などたかが知れている。ゲームの時に瞬殺されなかったことをありがたく思うことだな。」

 

「な!?ちょ、待ちなさい!!」

 

「先輩、あの人懲りませんね。」ボソッ

 

「あの結末によっぽど堪えたんだろうね。」ボソッ

 

「それで、先輩。私は何時になれば帰れるのですか?」

 

「もうそろそろ君も迎えに行くよ。黒歌が会えなくて悶えているからね…。」ボソッ

 

「…姉さん」ボソッ

 

 

ライザーとその眷属(重傷でないもの)とユーマは魔王の元へと向かう。

 

 

「やあ、よく来てくれたね。ライザー君とその眷属とリアスとその眷属たち。初めての者もいるだろうから自己紹介しよう。サーゼクス・ルシファー、魔王をやっているよ。よろしく。」

 

「今回はどういったご用でしょうかサーゼクス様。」

 

「なぜ婚約を破棄したのかを改めて聞こうと思ってね。で、どうなんだい?」

 

「正直、今のリアスには何の魅力もありません。それに眷属の中で俺を本気で慕ってくれている者たちも少なからずいます。あいつらの事も考えた結果です。」

 

「ふむ、実に眷属にやさしい王だ。それで、リアスに魅力が無いとは?」

 

「以前、駒王学園に訪れた際にリアスとその眷属に会いましたが、リアス、姫島朱乃、兵藤誠二と塔城小猫、木場祐斗との間には既に大きな溝ができていることが一目見ただけでわかりました。俺が結婚したいと思っていた彼女はどの眷属にも愛を与えるそんな女でした。しかし、今の彼女は一人の眷属だけを気にかけている。そのような女とは婚約して結婚しても無駄でしょう。」

 

 

サーゼクスはハァとため息をつき、祐斗、小猫の名を呼ぶ。

 

 

「そうか。なら、木場祐斗君、塔城小猫君に聞こう。学校でのリアスはどんな様子だい?」

 

「正直、良い物とは言えません。リアス様だけでなく、ソーナ様とその眷属の一部もですが放課後に部室にやって来て、兵藤誠二君と体を求めあっています。それは夜まで続き、悪魔の活動にも参加せずにソーナ様に至っては眷属に学校の仕事を任せきっているようです。」

 

「祐斗先輩と同じです。」

 

「…ありがとう。リアス、弁明はあるかな?」

 

 

とサーゼクスはリアスに問う。

その時、

 

 

「その婚約待った!!!」

 

 

と場違いな声が聞こえ、城の扉を破壊した。

 

 

「部長!無事ですか!!」

 

「誠二!」

 

「兵藤誠二君、これは一体何かな?」

 

 

サーゼクスは声を低くし、にらみながら尋ねる。

 

 

「部長を取り戻しに来ました!!(フ、完璧だ!)」

 

「何からかな?」

 

「そこの種まき焼き鳥からです!(アレ?なんだこの雰囲気?)」

 

「ああ、婚約なら破談になったよ。ライザー君が断ったことでね。」

 

「そうなんですか!やりましたね部長!…部長?」

 

 

リアスは震えていた。

 

 

「つまり君は勘違いして扉を破壊し、あろうことか魔王である僕の話を中断したのかな?一悪魔の君が。」

 

「え、い、いや、それは…」

 

「そうだ。リアス、決めようと思っていた赤龍帝の彼の対策だが――――」

 

「誠二をどうするおつもりですか!」

 

「彼は神器を上手く扱えていない。この前のゲームでも暴走していた。それなら封印処置を施そうと思ってね。」

 

「そんな!?誠二ならできます!暴走など二度としません!!」

 

「…その言葉に嘘偽りはないかい?」

 

「ありません!!」

 

「なら、今回は不問にしておこう。…だが、夏休み、君と朱乃君と誠二君には常識を叩きこんでもらおう。グレイフィア、頼めるかい?」

 

「はい、お任せください。」

 

「待ってください!お兄様!祐斗と小猫はどうして何もないのですか!?」

 

「木場君は今回のゲームで活躍し、塔城君は彼と共に誠二君を食い止めた。その報酬のようなものさ。」

 

「小猫は味方に攻撃したのにですか!?」

 

「味方かも知れないが彼は人殺しをしていたかもしれない。むしろ、彼女は褒められるべきだ。」

 

「…わかりました。」

 

「この話は終わりだ。…次に君のことについて聞きたいな。」

 

 

サーゼクスはユーマを見て問う。

 

 

「君は何者なんだい?そのフード、取ってくれないかな?」

 

「別にいいよ。」

 

 

ユーマはフードをとった。

その姿を見て、リアス、誠二は驚く。

 

 

「なぜあなたがここに!?」

 

「二人は彼を知ってるのかい?」

 

「はい。彼は駒王学園の生徒です。…どういうことかしら?」

 

「うるさいよ、無能姫。」

 

「お前!部長に向かってその口のきき方は何だよ!!」

 

「リアスと誠二君は黙ってくれないかな?」

 

「ですが、この男は!」

 

「黙れ!」

 

「「!!」」

 

 

サーゼクスのにらみを受け、リアスと誠二はすくんでしまう。

 

 

「さて、すまなかったね。ユーマ君。…君は何者かな?」

 

「レイヴェルの婚約者ですが?」

 

 

ユーマはサーゼクスに少しだけ自分の事実を話す。

 

 

「ほう!ライザー君!君の妹には婚約者がいたのかい!!」

 

「ええ。かなり前から。」

 

「つまりユーマ君はフェニックス家に婿入りするということかな?」

 

 

サーゼクスは笑いながら、ユーマに問うがライザーが代わりに話す。

 

 

「いえ、彼はフェニックス家にはきません。レイヴェルが彼の元に向かうのです。」

 

「フェニックス卿はそれで納得したのかい?」

 

「ええ、むしろ父が率先していましたから。」

 

「そうか…。君が此方に来てくれたらよかったんだけどね。」

 

「それなら、悪魔が人間に関わらないと誓うなら考えてもいいよ。」

 

「それは難しいかな。かつてなら出来たかもしれないけど、今では僕らは人間に依存しなくては生きていけないからね。」

 

「そうは言ってるけど、実際は人間を下とみている。そんな悪魔が大勢いる。自分たちは人間の力が無ければ種を増やせないのに、傲慢な態度をとっている悪魔が大勢いる。…お前はそんな奴らを野放しにしている無能の兄はやはり無能ということか…。」

 

「あなた!お兄様になんて態度を取っているの!!」

 

 

とリアスは激昂する。

 

 

「なら、なぜそんな悪魔を野放しにして人間の害悪となる者を倒した悪魔を『はぐれ』と認定した?」

 

「君は…、まさか『彼女』を連れているのか!?」

 

「ああ、人間を道具としか見ていない屑を処罰した『彼女』は僕らと共にいるさ。」

 

「あなた!分かっているの!?彼女は力が暴走して自分の王を殺した、それなのに!!」

 

「『彼女』は暴走なんかしていないさ。ただ命令に従っただけ。」

 

「まさか…彼女にあの悪魔を殺させたのは…!?」

 

「…小猫いや白音。予定変更だ、戻ってこい。」

 

「分かりました。」

 

「「「!?」」」

 

 

小猫とユーマの会話に事情を知らない者は驚く。

小猫は懐から白い駒を取出し、自分に当てる。

すると、体から赤いルークの駒が出てきて、白い駒に呑み込まれる。白い駒はそのまま小猫の体に入っていく。

 

 

「ユーマ先輩、戻りましょう。早く皆さんと会いたいです。」

 

「ま、待ってくれ!?君たちは一体!?」

 

「お前たちに正体を明かすほど優しくはない。…しいて言うなら、お前たちは神の怒りと竜の逆鱗に触れたということだ。」

 

 

ユーマと小猫とレイヴェルは転移魔法で魔王の城から出ていく。

 

その光景を見つめる者とこの後の行動を考える者に分かれていた。

 

 

「(さて…父上に報告してこちらも動かないとな。)サーゼクス様。私もこの辺で失礼します。」

 

 

ライザーとユ―ベルーナは炎の中に消えていく。

 




あ~っと一応今回で原作弐巻は終了です。

感想、アドバイスお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。