ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中 作:ELS@花園メルン
1話 プロローグ
ユーマと小猫とレイヴェルは駒王町にあるシャイニング・フォースの拠点に戻ってきた。
「白音~!!!」
「わぷっ!?」
黒歌が白音を目にしたとき、いきなり抱きつく。
一誠はそれを苦笑いしながら眺め、ローゼリンデはユーマの元へ行く。
「ユーマ、お帰りなさい。白音が帰って来たってことは…?」
「ああ。悪魔とは完全に敵対する。まぁ、学校には通い続けるけどね。」
「大丈夫なの?あそこはこの町で最も悪魔と近い場所だけど。」
「日中は一般生徒がいるし問題ないさ。それにあの学園にはまだ確保しておきたい人材がいるしね。」
「そう…。ならいいのだけど。」
ローゼリンデはユーマの言葉に納得する。
「一誠先輩、ただ今戻りました。」
「ああ、お帰り白音。」
一誠は小猫の頭を撫でる。それを見て黒歌も
「ああ~、一誠ずるいにゃ。私も白音の頭を撫でる!!」
「ちょ、姉さん。強すぎます…!」
「黒歌止めてやれ。白音の髪が凄いことになってる。」
「はにゃ!?ご、ゴメン白音。夢中になってつい…。」
「夢中になってじゃないです…。」
「こうなったら……逃げる!!」
「待ってください!姉さん!」
黒歌は逃げ出し、小猫はそれを追いかける。
「なあ、ユーマ。」
「どうしたの?ゼスト。」
「シトリー眷属のヴリトラをこっちに引き入れたいから接触してもいいか?」
「…いいよ。しかしヴリトラか…。どんどんドラゴンが増えていくね。」
「ああ、煌竜、冥竜、二天竜の片割れ、竜王の一角。なかなか強いのが多いぜ。」
「あ、そうだ。ゼスト、アーシアを呼んできてくれる?彼女にはせめて護衛の使い魔でも持たせておきたくて。」
「わかった。連れてくる。」
そう言ってゼストはアーシアを呼びに行く。
しばらくしてアーシアとゼストがやってくる。
「ユーマさん。使い魔ってなんですか?」
「簡単に言うと、自分の魔力で契約する友達みたいなものかな。」
「本当ですか!?わたし使い魔が欲しいです!!」
「なら、今度の休みに魔界に潜入して使い魔を探しに行こう。」
「はい!!」
アーシアはルンルンと部屋へ戻っていく。
「なぁ、ユーマ。友達って言ってもよう、肉体派のウンディーネとかを使い魔にさせるなよ?あいつ流石にトラウマになると思うぞ?」
「…そうだね。そうだ!なら、オーディンや他の神に頼んで何体か紹介してもらおう!」
こうして夜が明け、学校に行く時間がやってくる。
教室に入ると、祐斗がおり、ユーマたちを見て少し驚くがすぐに話しかけに来る。
「やあ、昨日部長や魔王様に啖呵を切ったから来ないのかと思ったよ。」
「学校位来るさ。で、あれから昨日はどうだったんだい?」
「部長は塔城さんが奪われたってカンカンさ。誠二君もなんかブツブツ言っててさ。怖かったよ。魔王様は僕らをさっさと帰らせて、自室にこもって何かをしようとしてたらしいけど。」
「奪われたって…。もとからこっちの人間だというのにあの無能姫は。」
「あはは…。」
祐斗は苦笑いする。
「そうだ、祐斗。匙 元士郎に接触したいんだけど、放課後、生徒会室に案内してくれないかな?」
「いいよ。ただ、今日は旧校舎が工事はいるらしくて、兵藤君の家で部活をするとか言ってたから、急ぎ急ぎになるけど構わないかな?」
「いいよ、ありがとう。」
そこで朝の会話は終了となり、何事もなくユーマたちは学校を終えた。
その頃、別の組の教室では…
「ねえねえ、アーシア。どうしたの?そんな嬉しそうな顔して?」
「えへへ、桐生さん。わたし今度、ええと、ペットを買ってもらうんです!!」
「そうなの?よかったじゃない。時間があった時には私にも見せてよね?」
「は、はい!(使い魔って普通の人に見せても大丈夫なんでしょうか…?)」
すると、
「ねえ、アーシア。僕にも今度ペットを見せてもらってもいいかな?」
誠二が話に割り込んでくる。
「え、ええと、その…。」
「はい!ストップ!!兵藤さ~、アーシア嫌がってんだからそんなに近寄らないでくれる?」
「な!?何言ってるのさ、桐生。な、なあアーシアは俺の事好きだよな?」
「嫌いです!!」
アーシアは即答した。
アーシアの反応を見て、クラスの面々は、
「アーシアさんナイス!」
「あのイケメンにすばらしいダメージだ!」
と口々に称賛していた。
――――――――――――――――――
生徒会室
匙、花戒、仁村は今日も3人で生徒会の仕事をしていた。
「会長たちはまたオカ研か?」
「はい。」
「昨日、リアス先輩が魔王様に怒られたって聞いたけど、会長たちは相も変わらず兵藤君に会いに行ってるそうよ。」
「魔王様に怒られたのか?ハハ、いい気味だな。んじゃ、婚約はどうなったんだ?」
「ライザー様の方が断ったそうです。塔城さんが言ってました。」
「もとはフェニックス家の方が申し出てたんだろう?なんでライザー様が断るんだ?」
「塔城さん曰く、『今のリアスには魅力が無い』だそうです。」
「へぇ、それじゃあ、グレモリー眷属は信用がた落ちだな!」
「のんきなこと言ってられないわよ?」
「何でだ?桃。」
「だって兵藤君関連でリアス様は怒られているのに、会長が似たような問題を起こしたらそれこそ私たちもリアス先輩の眷属と同じ目にあうのよ。」
「まじかよ、ヤバいな。俺たちは何もしてないのに罰なんて受けたらたまんねぇぜ。」
匙はもしもの事を想像して身震いする。
「あ、後、塔城さんはリアス先輩の眷属を抜けたそうです。」
「え!?つまり『はぐれ悪魔』ってことか?」
「いえ、本人に聞いたら、『本来いた場所に戻っただけだ。』って。」
「何だよそれ。いいなぁ、俺も今の主からオサラバしたいぜ…。」
匙は生徒会室で不満をこぼす。
すると、
「じゃあ、僕たちの所に来るかい?」
「「「え…?」」」
すると、生徒会室の扉が開き、ユーマたちが入ってくる。
「失礼するよ。ええと、ねえ、ゼスト、ヴリトラってどいつ?」
「この男だよ。…なぁ匙元士郎。お前、俺たちの仲間にならないか?」
「はぁ?何言ってんだよグレアム。いきなりやって来ていきなり仲間にならないかだって?」
「僕が説明するよ。…僕たちは今の三大勢力による人間への非道な扱いを止め、粛清するために活動している。でも、悪魔、天使、堕天使にだって正しい奴は少なからず存在している。今の君たちや祐斗、フェニックス家みたいにね。そういう人材を三大勢力から引き抜き、僕たちは戦力を強化している。…そこで、だ。君たちも僕たちと一緒に来ないのかって相談だ。」
ユーマはゼストの代わりにシャイニング・フォースの大まかな目的を話す。
「なぜ俺たちなんだ?」
「そうだね…。じゃあ、君は今の悪魔社会をどう思ってる?」
匙は少し考え、話し出す。
「俺はまだ冥界に行ったことがねぇから良く分からねえけど、思うことはある。…以前、眷属総出ではぐれ悪魔狩りに出たとき、相手は全く犯罪を犯したような奴には見えなかったんだ。死ぬ間際も『俺は何もしていない、俺は嵌められた』と呟いていた。俺はその時、会長に聞いたんだ。『今の悪魔は何の罪ではぐれになったのか』と。会長は、『何もしていませんよ。魔王様の命令があったから抹殺したまでです』と。何もしていない奴を殺すなんてどうかしていると思ったさ。」
「そうだね、ここ最近の悪魔の上層部は気に入らない連中をはぐれ悪魔と認定して討伐させているからね。」
「それから俺は戦うことが怖かったんだ。」
匙は再び話し出す。
「何時か俺も、罪もない悪魔を殺してしまうんじゃないかって、そんな恐怖に駆られて。…そんな時に桃と留流子は俺を支えてくれた。恐怖で折れてしまいそうだった俺を二人が助けてくれた。だから俺は会長や悪魔のお偉いさんのためじゃなく二人を守るために戦う。…そして、間違った悪魔社会を叩き潰す!だから!だから俺を!お前たちの仲間にしてくれ!」
匙の顔は引き締まり、決意に満ちた顔だった。
「いいのかい?こっちに来ると君は今まで仲間だった人と敵対するかもしれない。…それでもこっちに来るのかい?」
「…覚悟はある。俺は…戦う。」
ユーマは笑い、ポケットから白い駒を取り出す。
「これを。これを胸に当てれば君も僕たちの仲間だ。…一緒に戦おう。」
「ああ!!」
匙は胸に駒を当てる。すると、悪魔の駒が出てきて白い駒に吸い込まれていった。
「…これでいいのか?」
「ああ、お前は今日から俺たちの仲間だ。よろしくな、匙元士郎。」
「匙でいいぞ、グレアム。」
二人はニッと笑う。
「ねぇねぇ、イルバーン君、私たちにも駒ってもらえる?」
「ん?別にいいけど?」
「ありがとうございます!イルバーン先輩!」
ユーマは花戒、仁村に駒の予備が無いかと聞かれ、駒を渡す。
二人はそれを自分たちの胸に当てる。
「お、おい。お前らいいのか?」
「いいわよ。だって」
「悪魔のままだと」
「「元ちゃん(匙先輩)と居られないもの(居られませんから)!!」」
「お、おうそうか。…まぁ、改めてよろしくな、二人とも。」
こうして、シャイニング・フォースに三人のメンバーが増える。
――――――――――――――――――――――――――――
兵藤家
(め、珍しくイチャイチャしていない…!)
祐斗は兵藤家にやって来て、部活動の会議を行っていたが、今日はリアスと朱乃と誠二がイチャイチャしていなかった。
すると、部屋に誠二の母親が来て、
「はーい。お菓子と飲み物持って来たわよ!」
「「ありがとうございます。お母様。」」
「すみません、兵藤さん。」
「いいのよ。あ、あとこれ、ジャーン『誠二のアルバム』。」
「な、なんでそんなもの持ってくるのさ、母さん!」
「あら?こういう時の定番でしょう?」
そして、メンバーで誠二の写真を見ていく。
(そういえば、一誠君は彼の弟だって言ってたけど彼の写真もあるのかな?)
祐斗は一誠の写真を探している。
しかし、どこにも一誠が写ったような写真は見当たらなかった。
しかし、
(あれ…?この写真は…。)
そこには栗毛色のツインテールの少女と茶髪の少年が剣が掛けられた壁の前でゲームをしていたところが写っていた。
「(間違いない。これは一誠君だ。しかも、この後ろの剣は…聖剣!!)…あの兵藤さん、この写真は?」
「あら?まだ残ってたのね、捨てなきゃ。」
「え?捨てちゃうんですか?」
「ええ、実はこの写真の男の子は誠二じゃないのよ。誠二の弟なんだけど、小さいころに行方不明になって…」
「この写真からして、その弟君はこの隣の子と仲が良かったんですか?」
「それがね、変なのよ。一誠とこの写真の女の子のイリナちゃんは仲が良くなかったんだけどね…。」
「そうなんですか、不思議ですね…(つまり、この写真の子が一誠君の仲の良かった幼馴染なんだ。しかし、その子が手の平返したかのように一日で一誠君に冷たくするようになった…。なんか変だな。)あの、兵藤さん。誠二君と弟の一誠君は家族写真とか撮ったことがあるんですか?」
と祐斗は誠二の母に質問する。
「え?……あれ?そういえば、無いような…家では結構、家族写真を撮ってたはずなのに二人を一緒に撮った記憶が一度もないわ…。」
「そうですか、ありがとうございます。(…誠二君は本当に一誠君の兄弟なのか?)」
祐斗は疑問について考えるが答えは解らなかった。
三日前はバレンタイン。
皆さんはどうだったでしょうか?
…私は弟が本命を貰ったと家で聞き、
(うわぁ、マジかよ。爆ぜろ!!)
と考えてしまいました。・・・兄失格ですね…
感想、アドバイスお願いします。