ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中   作:ELS@花園メルン

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こんばんわ!ELSです。



2話 黒龍と主

 

オカ研が昨日、誠二の家で会議?を行った翌日。

祐斗とユーマと一誠はいつものように雑談を行っていた。

 

 

「おはよう、祐斗。」

 

「おはよう。…昨日、兵藤君の家に行って部活したんだけど、気になることがあったんだ。」

 

「気になること?」

 

 

一誠が尋ねる。

 

 

「うん。兵藤君の母親が昔の思い出ってことでアルバムを持ってきたんだけど、その時、一誠君と栗毛色の幼馴染の一緒に撮った写真に聖剣が写っていたんだ。」

 

「聖剣?…ああ、その子の親が教会の神父だったそうで外国から持ってきた物だって言ってたな。」

 

「前の僕なら聖剣ってだけで冷静さが無くなってたかもしれないけど、何でだろうね?不思議と心が静かだよ。」

 

 

祐斗は冷ややかな笑みを浮かべる。

 

 

「あ、写真を見たなら一誠の写真ってそれ以外にも残ってたんじゃない?」

 

 

ユーマが祐斗に尋ねる。

 

 

「いや、何も残っていなかったよ。全部捨てたって言ってた。そして他に気になることがあったんだけど、誠二君の写真が一定の時期からしか無いのと、兄弟のはずの一誠君と兵藤君を一緒に撮った事が無いと兵藤君のお母さんは言ってたよ。」

 

「不思議だね、それ。」

 

 

すると、

 

ピリリリリ

 

 

「あ、ゴメン。メールだ。…はぁ。」

 

「どうしたんだ?祐斗。」

 

「昼休みにクラスマッチの練習をするからグラウンドに来いって。何でも、生徒会と混合で野球の練習をするみたいだよ。…憂鬱だ。」

 

「仕方ないさ、小猫のことはよろしくね。」

 

「うん。じゃあ、行ってくるよ。」

 

 

祐斗は教室を出ていく。

 

 

――――――――――――――――

 

グラウンド

 

このグラウンドは人が来ない様に人払いの結界を張られていた。

 

 

「小猫!?あなた、どうして!?」

 

「…なんですか?私がここに居てはいけないんですか?」

 

「だって、あなたはもう私の眷属じゃないわ!もう、部外者よ!」

 

「本当にそうですか?」

 

 

小猫は不敵な笑みを浮かべる。

リアスは小猫の魔力を確認すると、

 

 

「あ、あら?きちんとルークの駒の反応がある…。おかしいわね、ま、まあいいわ。」

 

 

小猫からイーヴィル・ピースの反応がして焦る。

 

 

「塔城さん、一体どういうことなんだい?」ボソッ

 

 

祐斗が小猫に小声で問う。

 

 

「イーヴィル・ピースをユーマ先輩からもらった駒で取り込んで誤認させてるんですよ。もし、他の種族の転生アイテムがあれば取り込むことで仲間と誤認させることができるんです。」ボソッ

 

「へぇ、すごいね。」ボソッ

 

「神々の力を込めた駒ですから。…恐らく、北欧のトリックスター、ロキ様の力かと思います。」ボソッ

 

「神の加護を受けた駒か…。聞いただけで凄そうだよ。」ボソッ

 

 

祐斗は驚く。

 

 

「ということは、匙君たちも?」

 

「はい。生徒会長は未だに眷属だと思い込んでるでしょう。」

 

 

すると、リアスが声を張る。

 

 

「さあ!今回は生徒会とオカ研での合同チームよ!クラスマッチまですぐだから、精一杯訓練するわよ!!」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

「で、ソーナ?今回の競技は何かしら?」

 

 

とリアスはまだ明らかにされていない競技内容をソーナに問う。

 

 

「悪いんすけどね、リアス先輩。競技は当日決めるから――――「ドッジボールです。」はぁ、会長?」

 

「構いません。むしろ、誠二君のためになるのですから。」

 

「ありがとうございます。ソーナ先輩。」

 

 

誠二はソーナに微笑む。それを見て、ソーナやその他は顔を紅くする。

 

 

 

「あ~あ、やってらんねぇ!」

 

「…匙?」

 

「悪いんすけど、俺抜けますわ。」

 

「「「な!?」」」

 

 

匙の唐突な発言に生徒会メンバー(誠二側)は驚く。

 

 

「さ、匙?あなた、あなた何を言ってるのかしら?」

 

「いや、そうでしょ?当日に発表なのに、バラしてまで特訓するなんて卑怯な事、俺にはできないっすわ。」

 

「誠二君のためですもの、それに我々、悪魔は人間とは違う。力では圧倒的に差があるのに、どちらにしても勝つのは私たちです。それなら別に知ってても問題は無くって?」

 

 

とソーナはいかにも人間を見下した言い方をする。

 

 

「あんた、それ本気で言ってます?」

 

「さ、匙!?主に向かってなんですか、その口のきき方は!?」

 

「いやぁ、貴族のお嬢様はどんな手を使っても勝ちたいんですね~。俺は真似でき――――ゴフッ!」

 

 

ドゴッ!

 

匙の頬を誠二が殴る。

 

 

「痛ぇな。いきなり何すんだよ、兵藤?」

 

「会長の言葉に従えないのかい?」

 

「当然だろう?いくら主と言っても従えないことぐらいあるさ。」

 

「そう言って、君は嫉妬してるだけじゃないのかい?」

 

「はぁ?お前、いきなり何言ってんの?」

 

「会長の事が好きだから、僕に嫉妬してるだけだよね?」

 

「お前、頭大丈夫か?」

 

 

すると、

 

スパァン

 

とソーナが匙をビンタする。

 

 

「匙!今すぐ、謝りなさい!」

 

「あなたにですか?それともあなたが愛してやまない兵藤にですか?」

 

「誠二君にです!あなたは彼に対し失礼な物言いをしました!主としてその言動は見過ごせません!」

 

「…結局、会長は兵藤からの評価が俺のせいで下がることが怖いだけでしょう?」

 

「なんですって…?」

 

 

ソーナは静かに怒り、魔力がにじみ出る。

 

 

「匙君!今すぐ誠二君に謝りなよ!」

 

「そうよ!そうすれば、会長も許してくれるから!!」

 

 

と生徒会の誠二側の女子が匙に謝罪しろと忠告してくる。

途端、

 

 

 

 

「どいつもこいつも兵藤、兵藤うっせぇんだよ!!」

 

 

 

 

匙から魔力が迸り、腕に黒いトカゲが現れ、黒いオーラを放つ。

オーラは匙を呑み込み、そのオーラが止むと、そこに禍々しく黒い鎧を纏った匙が居た。

 

 

「さ、じ…?あなた、その姿は?」

 

「もう我慢の限界だ…!今から俺はアンタの下にはつかない!俺は俺の決めた奴と共に歩む!…生徒会書記 匙元士郎(せいとかいしょき さじげんしろう)、現時刻を持って、生徒会をやめます。並びにソーナ・シトリーの眷属を抜けます。」

 

 

その言葉に生徒会のメンバー一部とオカ研メンバー一部は驚く。

 

 

「匙!?あなた、はぐれになるのですか!?そうすれば、どうなるか!?」

 

「別に今すぐあんたら全員で掛かって来てもいいですよ?…俺は自分や大切な奴らの害となる存在は消しますから。…それでは。」

 

 

匙のプレッシャーに当てられ、ほとんどのメンバーが動けなくなっていた。

匙は鎧を解除し、校舎へ向け歩いていく。

 

 

「はぁ、元ちゃんはしょうがないなぁ。ね、留流子?」

 

「そうですね、桃先輩。」

 

「桃?留流子?」

 

 

ソーナは震えながらも二人の名を呼ぶ。

 

 

「会長、私たちも生徒会と眷属を抜けます。」

 

「匙先輩に付いていくって決めてましたので。…行きましょう、桃先輩!」

 

 

花戒、仁村は匙の後を追っていく。

この騒動で練習をすることができずに昼休みは終了する。

 

 

――――――――――――――――

 

「へぇ、元士郎は眷属止めたんだ?」

 

「ああ、もううんざりだぜ、あんな所。」

 

「すごかったよ、あの時の匙君は。ところであの鎧は君の神器の禁手(バランス・ブレイク)なのかい?」

 

「ああ、そうらしい。でも、あんまり使用できる時間は長くないけどな。」

 

「まあ、時間は君の実力次第で伸びるから。…ところで祐斗。君に知らせておくことがある。」

 

 

ユーマは表情を正す。

 

 

「どうしたんだい?」

 

「教会の聖剣エクスカリバーの3本が堕天使コカビエルに盗まれたそうだ。そして、コカビエルは今この町に潜伏しているそうだ。」

 

「!?」

 

「それと教会の聖剣使いがコカビエルを倒すためにこの町に来ているらしい。…つまり、この町に今、5本のエクスカリバーが存在している。」

 

「…フフ、漸くだね。待ちわびたよ。」

 

「祐斗、俺たちはお前に全面的に協力するぜ。」

 

 

ゼストは祐斗に言う。

 

 

「…なぁ、聞きたいんだけど、木場と聖剣に何の関係があるんだ?」

 

 

匙たち旧生徒会組は知らないので匙は代表で尋ねる。

 

 

「そうだね…。少し僕が悪魔になる前の話をしようか。」

 

 

木場は自分の過去を話し出す。

教会の施設で聖剣を扱えるように鍛えられたこと

教会側に騙され、虐殺を行われたこと

その時に自分だけ助かって、リアスに救われたこと。

 

 

「…なんか、壮絶だなお前。」

 

「木場君て単なるイケメンだと思ってたけど…。」

 

「すごい過去をお持ちだったんですね。」

 

 

匙は暗い表情をし、女子二人は涙ぐんでいた。

 

 

「あはは、まあ、そういうわけで僕は聖剣を破壊したいんだ。だから、3人にも協力してもらってもいいかな?」

 

「「「もちろん」」」

 

「ありがとう。」

 

 

すると、ユーマが再び話し出す。

 

 

「それと一誠。教会の戦士ので派遣された中に君の幼馴染紫藤イリナが居たよ。」

 

「…そうか。」

 

「一誠先輩…。」

 

 

小猫はそっと一誠の手を握る。

 

 

「…大丈夫だ。既にアイツの事は何とも思っていない。だから、大丈夫だ。ありがとうな、小猫。」

 

「…いえ。」///

 

「なぁ、イルバーン。他の情報は何かないのか?」

 

 

匙はユーマに尋ねる。

 

 

「教会側は擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)使いの紫藤イリナの他に後2人だ。破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)使いのゼノヴィア・クァルタ、彼女はその他にも聖剣デュランダルの使い手だ。」

 

「へぇ、天然の使い手がいたんだね。」

 

「そして最後の一人、たぶん彼女が一番厄介だろうね。聖銃使いキルマリア・アイディーン。」

 

「うげ…。アイツかよ。」

 

 

キルマリアの名を聞き、ゼストは嫌そうな顔をする。

 

 

「知り合いかい?ゼスト。」

 

「以前、一緒に任務をしたことがあるんだが、あいつは【正義の塊】と言ってもいいぞ。普段は真面目で堅物だが、悪や敵を前にすると自制心が聞かないから危ねぇんだよ。武器は魔石を加工して作った【魔石銃イクシード】が二丁だ。それと、奴は【歌】が危険だ。」

 

「「「「歌?」」」」

 

「聖歌ってこと?」

 

「そんなもんじゃねぇさ。聖歌は悪魔にしか通じねぇが、奴の歌は奴が敵とみなす者、全てに影響を及ぼす【古代の唄(フォース・ソング)】ってヤツだ。」

 

「対処法はあるの?」

 

「敵とみなされなければ効かないが、もし敵対したときにはこっちにも歌が使える奴が必要だ。威力を相殺できるらしい。」

 

「フォース・ソングか…。厄介だね。…デュランダルと聖銃使いはこちらに引き入れたいな…。」

 

「なら、もし悪魔の所に来たら、軽く声掛けをしておくよ。」

 

「そうかい?なら、祐斗、頼むよ。」

 

 

こうして、シャイニング・フォース側の雑談と作戦会議は終了する。

 

 

――――――――――――――――――――

 

廃教会

 

 

「ねぇ~ゼノヴィア~なんで、こんな薄暗いところで寝泊まりするの?」

 

 

栗毛色のツインテールの少女紫藤イリナは青髪に緑のメッシュ入りの少女ゼノヴィアに悪態づく。

 

 

「仕方ないだろう。キルマリアが『ジャスティスを必要としている声が!』とか言って、どこかに行ったまま戻ってこないんだ。集合場所のここでいるしかないだろう?」

 

「はぁ、なんでキルマリアはあそこまで正義にこだわるのかしら?昔からなの?」

 

「いや、昔もそうだが、特に彼女が悪を憎むようになったのは、数年前の話だ。彼女の知り合いが教会の裏連中に嵌められて、破門とされたらしい。そのことが切っ掛けだろう。」

 

「へぇ、そんな話私聞いたこと無いわ。」

 

「当然だ。あの事件は教会でも汚点と呼べるべき事件だ。むやみやたらと外に漏らさないさ。」

 

「まあいいわ。…ああ、誠二君!早くあなたに会いたいわ!!」

 

「君の幼馴染だったか?」

 

「そうよ!素敵な男の子なの!ああ、今すぐにでも彼の家に行きたいわ!!」

 

 

イリナは誠二のことを考え、悶えている。

ゼノヴィアはその同僚の姿を見て、引いている。

 

 

教会の戦士は変わった者が多いようだ・・・。




いかがでしたか?

今回で匙は完璧にソーナと縁を切りました。それがきっかけでバランスブレイクに目覚めます。

次回 どんな展開になるでしょうか!?


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