ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中 作:ELS@花園メルン
アーシアが使い魔を手に入れ、一誠がハーデスと対面した夜。
「はぁ。今夜は月が綺麗だな…。」
祐斗は夜に町を歩いていた。
「聖剣か…。」
「お探しの物はこれですかぁ~?」
「!?」
祐斗は後ろから声がしたので咄嗟に振り返る。
「やあやあやあ。イケメン悪魔君お久しぶりだねぇ!!」
「君はフリード・セルゼン…。その手に持っているのは、聖剣かい?」
「そうなんですよぉ。僕ちゃんの新しい上司に頂きましてねぇ。
「なら僕も以前君と戦ってからどれだけ強くなったのか、斬って確かめてもいいかな?」
魔剣と聖剣による戦闘が開始する。
「では、その勝負。私も混ぜてもらえませんか?」
「「!?」」
フリードと祐斗に銃弾が飛んでくる。
「見つけましたよ、フリード。それと、あなたは…グレモリーの眷属悪魔ですか。今はあなたには用はありません。…さて、エクスカリバーを返してもらいますよ、フリード。」
「あらぁ?キルマリアちゃん、じゃああーりませんか。何何?俺の試し切りの相手になってくれるのぉ?」
「は…?何言ってるんですか?あなたが私を斬る前にその頭に弾丸をバンバーンです、よ!」
祐斗を放っておいて、フリードとキルマリアが戦闘を開始する。
「悪いんだけどさ。彼は僕の獲物だ。邪魔しないでくれるかな?」
祐斗は間に魔剣を投げ、剣は地面に突き刺さる。
「グレモリーの悪魔、邪魔しないでください。これ以上介入するのなら、撃ちますよ?」
「へぇ?ならやってみるといいさ。」
「何何?二人ともおれっちのために斬られてくれんの?いやぁ、ありがとうね!」
「「は?それまでに斬るよ。(撃ちますよ。)」」
聖剣と魔剣と聖銃の戦いが火ぶたを切る。
「さぁさぁ、この速度、見切れるかな?」
「これ位なら!」
「余裕です!!」
フリードは聖剣の能力で加速し、祐斗とキルマリアに斬りかかる。
「あらぁ?これ位は余裕とか聖剣舐めてんすか?…なら、もっとギアを上げちゃいましょうか!!」
フリードは更に速度を上げる。
「どう?どう?悪魔君もキルマリアちゃんもこれにはさすがについて来れないでしょう?」
「そうだね。…なら、君の動きを制限すればいい。…ソード・バース!!」
祐斗は自分の持っている魔剣を地面に突き刺す。
すると地面からたくさんの魔剣が飛び出て、壁のようになる。
「この程度の魔剣はおれっちのエクスなカリバーちゃんの敵ではございません!!」
ガァァン!!
「あ?なんだよこりゃあ!?」
フリードは聖剣で魔剣の壁に突き抜けようとしたが、はじかれる。
「
祐斗はフリードに二本の魔剣を投擲する。
ザシュ!
「ちぃ!クソ悪魔が!調子のってんじゃねェよ!!…ふぅ、確かこんな感じだっけ?」
フリードは一端呼吸を整え、聖剣に力をこめる。
すると、聖剣が光のオーラに包まれ、フリードが魔剣を聖剣で攻撃すると、粉々に砕ける。
「な!?」
「へへへ、バルパーの旦那の言った通りだぜぃ!…形勢逆転すなぁ!悪魔君!」
「そうですか?」
パァンパァン
ギィンギィン
キルマリアがフリードに向け銃を放つ。
「私を忘れてもらっては困りますね。」
「あらぁ?キルマリアちゃんまだいたの?無視されて拗ねて帰ったのかと思ったんだけどなぁ~。」
「イラッ)は?調子に乗らないでくれます?あなたなんか私があれを使えばもう勝ち目なんて無いんですから!」
キルマリアは息を大きく吸う。
キルマリアの体から魔力がにじみ出てくる。
「ちょ!?おま、まさか『歌う』つもりかよ!?」
「歌う?…まさか、フォース・ソングか!?」
「ふふふ。これであなた方を思いっきり撃つことができます。『Sacred Bullet~紅の十字架』発動!!」
BGM 『Sacred Bullet~紅の十字架』
キルマリアから赤いオーラが出て、周囲に行き渡る。
祐斗は膝をつき、フリードは倒れる。
「ぐ…。なんだ?力が入らない?」
「あらら、相変わらずのこの効力、さすがの僕ちゃんもちょっと不味いかな?」
「これで存分にその頭を撃ちぬくことができますね?」
「キルマリアちゃ~ん。謝るから許して…くれないよね?」
「当然です。さぁ、神に祈って死にな――!?」
キルマリアは咄嗟に飛びのく。
キルマリアがいたところに鎖とが突き刺さる。
近くの建物の上に紫色のコートを羽織り、仮面をしている男が月明かりに照らされ、立っていた。
「何者です!?」
「…!」
「うわぁ!」
男が鎖を振るうと、祐斗の体に巻きつき、祐斗は男の隣に簀巻きの状態で寝かされる。
「!?なぜ歌が効いていないのですか!?…いったん、引きます!」
キルマリアは歌を中断し、戦闘を中断し撤退する。
仮面の男も祐斗を抱え、その場を離れる。
「あれ~?僕ちんは放置ですか?だれか、助けて~。」
フリードはその場に取り残される。
その後は誰も来なかったので、動けるようになってからフリードは自分で帰った。
男は人気のない広場に着くと、祐斗を降ろし、鎖を解除する。
「君は…?」
「解除。」
すると、男の服装が変わり、仮面も外される。
男の正体は一誠だった。
「い、一誠君!?」
「危なかったな、祐斗。」
「助かったよ。でも、君はどうして歌の中を動けたんだい?」
「ん?すまん、少し待ってくれ。」
すると、一誠は耳に手をやり、耳の穴から耳栓を引き抜く。
「み、耳栓…?」
「ああ、これで何とかなるかなと思って実験したけど、大分離れていたら効果は無かったな。だが、あいつが歌うことに専念していたら俺も動けなかっただろうな。」
「そうかい…。それで、さっきの姿は?」
「ああ。あれは冥府の主のハーデスからもらった俺の新しい力だ。武器は鎌と鎖。あれの試運転も兼ねていたんだ。」
「冥府…。なかなかすごいとこまで行ってたんだね?」
「ああ、周りは死神だけだったぜ。…祐斗、何であそこで戦ってたんだ?」
祐斗は夜の出来事を簡単に伝える。
フリードに遭遇して戦闘になった時にキルマリアが乱入してきたことを。
「お前、無茶はするなよ?お前は弾丸にあたっても、切られても即死なんだからな。」
「分かってるさ。でも、あの時は聖剣を目にしてガラにもなく少し熱くなってしまったからね。今後は自重するとするよ。」
「そうしてくれ。そうでないと、俺たちは仲間を失うことになるんだからな。」
「ははっ。そうだね。…ゴメン、部長からの連絡だ。…はぐれ悪魔の討伐か…。」
「それなら問題ないだろう。俺はそろそろ帰るよ。また学校でな。」
「うん。さっきはありがとうね。また学校で。」
一誠と祐斗は別れる。
祐斗は集合場所の廃工場へ向かう。
―――――――――――――――
廃工場
「今日のはぐれ悪魔はクモ型の悪魔らしいわ。前衛を祐斗と誠二で私と朱乃が後方から援護。…さぁ、行くわよ!!」
工場の中は暗く、月明かりがぎりぎり差し込んでいたが、雲が出てきて月は隠れてしまう。
祐斗は魔剣を誠二はブーステッド・ギアを出し、奥へと進む。
「キシャァァァァ!」
クモの鳴き声と共に糸が降り注ぐ。
「…(この程度なら。)」
祐斗は軽々と敵の攻撃をかわしていく。
「うお!?っと、へへ、これ位!」
誠二は強気な発言をするがどの攻撃も紙一重だった。
「はぁ!!」
祐斗はクモの尻から出ている糸を斬り、天井からぶら下がっているクモを落とす。
「兵藤君!」
「まかせな!行け!ドラゴンキャノン!!」
倍加した魔力をレーザー状にして撃ち出す。
「ぎゃぁぁぁぁ!」
クモはそれをもろに受け、体液をまき散らす。
クモは糸を吐き、逃げ出そうとするが、
「逃がさないよ!」
祐斗の声と共に剣がクモに突き刺さり、地面に磔にする。
「消し飛びなさい!!」
リアスが磔のクモに魔力を撃ち、消滅させる。
クモ型の悪魔はあっけなく倒された。
「(あっけないな…)部長、失礼します。」
祐斗は速やかに工場を出て、帰宅しようとする。
「なぁ、木場!!」
しかし、祐斗を誠二が呼び止める。
「なんだい?兵藤君。」
「お前は最近なんで僕たちを避けるんだい?同じ眷属で友達なんだからもっと仲良くしようじゃないか。」
「友達?誰と誰がだい?」
「へ?僕とお前だよ。何言ってんだよ?」
「そうなんだ。…僕は君の事は友達とも何とも思ったこと無かったよ。ただ、同じ眷属にいるというだけさ。…それじゃあね。」
「(あの話を出してみるか。)お前、前に家で写真を見てからおかしいぞ?」
「なら聞いていいかい?…君は、
「は?な、何言ってるんだよ?俺は兵藤誠二だ。おかしいぞ祐斗。」
「君は弟がいたそうだね?」
「ああ。そうだけど?」
「その弟と写真は撮ったことがあるかい?」
「そんなの、
祐斗は確信する。
「…そう。それだけ聞けたらもう十分さ。じゃあね。(やっぱり、こいつは。)」
「あ、おい!祐斗!」
祐斗は誠二の声を無視し、帰宅する。
いかがでしたか?
今回で祐斗が大きく誠二についての疑問を進展させました。
次回から祐斗やシャイニング・フォースの面々にどんな展開が訪れるか…
感想、アドバイスお願いします。