ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中 作:ELS@花園メルン
誠二はあの後、一人で自宅へ帰宅していた。リアスや朱乃も帰りたがっていたのだが、ソーナからサーゼクスたちの要請がかかり、学園に戻ることになった。
(何だったんだよ、木場のヤツ。いきなり変なこと聞いてきて…。)
誠二の家の前に差し掛かった時、家の玄関前のセンサー式ライトに灯りが灯っていた。
(こんな時間に誰かいるのか?)
誠二は少しずつ家の前に近づいていく。
そこには白いローブの人物がインターホンを押そうか押さないかと迷っていた。
「はぁ~。誠二君に会いたくて家まで来たのはいいけど、こんな時間に来てよかったのかな?ああ!?でも、一刻も早く誠二君に会いたいし…!」
「…何してるんだい、イリナ?」
「ハッ!!この声は!…誠二く~ん!!」
白いローブを纏った少女、紫藤イリナは丁度帰ってきた誠二を見つけると、抱き付いた。
「会いたかったわ、誠二君!!ああ、神よ。この再開に感謝を!!アーメン。」
「うっ…」
イリナが喜びのあまりに神へ祈るとそれに反応し誠二が痛がりだす。
「せ、誠二君!?…あれ?なんで?どうして誠二君が悪魔に…?」
イリナは悪魔となった誠二に戸惑う。
しかし
「でも、誠二君は誠二君だものね!悪魔だろうと人間だろうと関係ないわ!!」
そしてイリナは再び誠二に抱き付く。
「おい、イリナ?何をやっている?」
そこへ一人のイリナと同じ格好をした少女がやってきた。
「ゼ、ゼノヴィア?」
「急に居なくなったかと思えば――なぜ悪魔と共にいる?」
ゼノヴィアの雰囲気が急に変わり、目つきが鋭くなる。
「(な、なんだよ、原作のゼノヴィアはこんな強くないだろう!?)や、やあ。僕は兵藤誠二、リアス様の悪魔の赤龍帝さ。君は?(魅力、発動!!)」
誠二の目が妖しく光り、その眼はゼノヴィアを見つめていた。
「(?なんだ、今の感じは?何かが私に入り込んできそうな感じがしたが…。デュランダルの加護で防げたのか?)ほう?貴様が赤龍帝か?随分と実力の低い赤龍帝がいたものだな?貴様がグレモリーの悪魔で無ければここで斬り捨てていたぞ?」
「ちょ、ちょっと待ってよゼノヴィア!誠二君は私の幼馴染なんだよ!勝手に傷つけようとしないでちょうだい!!」
イリナは誠二を庇うようにして立つ。
そんなイリナを見てゼノヴィアは踵を返す。
「貴様がイリナの幼馴染でグレモリーの悪魔でさえなければ切り落とせたものを…。帰るぞイリナ。」
「う、うん。それじゃあ、誠二君!また明日ね!!」
イリナはゼノヴィアの後についていく。
「何だったんだよ。ゼノヴィアのあの力…!それにまた魔法が効かなかった…。」
誠二はもし、イリナが居なかったらと思うと、身震いした。
――――――――――――
「な!?祐斗、お前キルマリアと戦ったってのか!?」
昨日の話をしてゼストは驚く。
「そうなんだけどね…。歌を使われてからは動けなくて一誠君が来なければ負けていたよ。」
「しかし、彼女の歌を何とか此方側に引き込めたら教会戦力を大いに削れると思うんだけどね…。」
「ゼスト、アーシアで説得できないのか?」
一誠は二人に問う。
「はぁ?俺なんかがアイツに会いに行けばハチの巣にされるわ。」
「私は話でしかキルマリアさんのことを聞いたことありませんが、何とか説得してみます。」
ユーマがふと、窓から校門の方を眺めると見慣れない服装の3人組を見つけた。
「はは、噂をすれば何とやらって、かな?キルマリア他二名を発見したよ。」
キルマリアたちはソーナに連れられ旧校舎の方へと向かっていた。
「グレモリーに滞在の許可を得に来たのか?…祐斗と白音が部室に行けば、やつらから話を聞けるんじゃないのか?」
「そうですね。一誠先輩の言うとおりです。祐斗先輩行きましょう。」
「そうだね。じゃあ、部室に行って話を聞いてくるよ。…キルマリアさんに出会ったらまた戦いが勃発しそうだな…。」
祐斗と小猫は部室に向かう。
ユーマたちは教室で二人を待っていた。
部室に入ると、ソファにリアスが座っておりその後ろに誠二と朱乃が立っており、その向かい側にイリナ、ゼノヴィア、キルマリアが座っていた。キルマリアは祐斗の顔を見ると少々顔を顰めた。
「あら、祐斗、小猫。ごめんなさい。連絡するのを忘れていたわ。」
「いえ、別に気にしてません。…いつもの事ですから。」
小猫はリアスに対し、少々きつい言葉を贈る。それにより、リアスは顔をムッとする。
「彼らもあなたの眷属ですか?」
「ええ、そうよ。そろったことだし話を始めましょうか。」
「ああ。…まず、先日ヴァチカン及び正教会に保管されていた聖剣エクスカリバーが奪われた。」
「ちょっと待ってもらえる?まだ悪魔なりたての私のかわいい眷属がいるから聖剣の話を少ししておきたいの。…誠二、エクスカリバーってわかる?」
「まあ、大体は。(原作で知っているから聞かなくてもわかるけど。)でも、エクスカリバーは本来一本ですよね?」
「そうよ、誠二君。かつての大戦でエクスカリバーは折れてしまったの。今はこのような姿になっているわ。」
リアスが答える前にイリナが答え、その後、傍らに置いていた布がまかれた物体を取出し、その布を外す。
中からは一本の剣が出てきた。それを見て誠二は体中に寒気が走る。
「これが私が教会から渡された聖剣エクスカリバーの
イリナは自分の武器を紹介し、能力を使い、聖剣を腕輪にしたり刀にしたりする。
「…イリナ。あまり能力をペラペラしゃべるものではありませんよ。」
「ご、ごめんなさい。で、でも誠二君は信用できるし、何より誠二君はともかく悪魔の皆さんには能力が知られたからって負けはしないもの!!」
とキルマリアに怒られて一瞬へこむがすぐに話し出す。
「そうでしょうか?私にはそうは思えませんけどね…」
とキルマリアは祐斗をちらっと見ていう。
(なんだ、彼女は?原作には出てきてないぞ?しかも、ここから木場が殺気を放ちだすはずなのに…)
誠二は先ほどからキルマリアと祐斗に訝しむ。
すると、リアスが話を再開する。
「……ところで、なぜ奪われたエクスカリバーがこんな地方都市と関係があるのかしら?」
「奪った堕天使がこの地域に潜伏しているからだ。」
「私の領地は出来事が盛りだくさんね…。にしても堕天使に聖剣を奪われるなんて失態どころでは無いわね?」
「まあ、相手が相手だ。並みの教会の者では手が出せんだろう。」
「奪った堕天使の名は?」
「…コカビエル。堕天使の幹部だ。」
「へぇ、中々の大物が来ているのね。」
「…それだけか?」
「ええ。こちらには最強の赤龍帝がいるもの。ね?誠二。」
とリアスは誠二に呼びかけ、誠二は無言でうなづく。
「その男がそこまで強者とは思えないのだが?…まあいい。こちらの要求を伝えよう。今回の件、悪魔は一切介入しないでくれ。」
「あら?そちらはたったの三人よ?協力してくれと頼むのかと思ったわ。」
「フ、バカを言うな。仮にも魔王の妹だろう?我々と手を組んだと知れ渡れば三大勢力の三すくみに影響が出るのは明白だ。」
「こちらが魔王の妹と知ってるのなら話は早いわ!私たちは介入しないわ。堕天使とも組まないし、貴方たちにも手を貸さない。降りかかる火の粉は振り払うけどね。」
「それだけ聞けたのなら十分だ。…さて、そろそろ帰らせてもらうとしよう。」
「あら?もう帰るのかしら?お茶くらい飲んでいけばいいのに。」
「いらない。」
ゼノヴィアたちは席を立つ。
「ねえ、ちょっと待ってよ。」
「ん?」
誠二がゼノヴィアたちを呼び止める。
「たった三人で戦うんだ。どれくらいの実力か見せてもらいたいな。」
「はっ!貴様程度の赤龍帝で私に勝てるのか?」
とゼノヴィアは皮肉を誠二に投げかける。
すると、誠二loveのリアスは怒り、
「誠二を侮辱するというの?私の眷属をバカにするのは許せないわ!!」
「ほう?なら、強気を吐けるだけの実力がある、と?」
「「当然だ(よ)」」
リアス、誠二が同時にゼノヴィアに返す。
「なら、少し模擬戦をしようか。イリナ、お前はどうする?」
「私もやるわ!誠二君がどんな強さか知りたいもの!!キルマリアはどうするの?」
「私は遠慮しておきます。(それに、あなたたちではあの二人には勝てませんよ。)」
「二人ね。なら祐斗!あなたも参加しなさい!!」
とリアスは祐斗に命令する。
一同は朱乃が結界を張った旧校舎近くのグラウンドに集まる。
勝負は祐斗&誠二VSゼノヴィア&イリナの戦いになった。
「祐斗先輩、大丈夫ですか?」
「まあね、問題ないよ。ゼノヴィアって人はなかなかだけど、もう一人はそこまで強くなさそうだね?」
「そうですね。ゼノヴィアって人はデュランダルを使うつもりは無さそうですが、
「恐らく兵藤君は突っ込んで即負けだろうね。」
「でしょうね、実質1VS2でしょう。」
「まあ、キルマリアさんと戦わないだけまだマシかな…。」
祐斗と小猫は片隅で話し合っていた。
そして、試合を開始するために祐斗はグラウンドに向かう。
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