ハイスクールD×D 煌く竜の勇者 更新停止中   作:ELS@花園メルン

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3話 吸血鬼の大特訓

「ふ~、おいしかったです!」

 

 

ギャスパーは空腹を満たし、一息つく。

 

 

「それは良かったよ。・・・さて、ギャスパー、君に聞きたいんだけどこれからどうしたい?」

 

 

ユーマはそんな問いをギャスパーに投げかける。

 

 

「え?」

 

「君の主であるリアス・グレモリーはここ最近君の元を訪れていない。それが原因で君自身の食糧もなくなってしまっている。今回は祐斗の頼みで君を助けたけど、本来僕たちは悪魔とは敵対している」

 

「で、でも、木場先輩や小猫ちゃんは悪魔なんじゃ・・・?」

 

「今はもう悪魔では無いよ。僕も搭城さんもすでに悪魔をやめた」

 

 

祐斗の言葉にギャスパーは驚愕する。

 

 

「だから君に選んでもらいたい」

 

「選ぶ?」

 

「悪魔としてこのまま生きるのか。もし、その選択をするなら、いずれ僕たちは敵同士だ。

もう一つは、祐斗の様に僕たちの仲間になるか。この場合は、悪魔と戦うことになるかもしれないが、君を歓迎し、君がずっと悩んできた神器の制御にも協力しよう」

 

「・・・僕、実は3人の幼馴染がいたんです。三人とも神器を持ってて、そのうち一人は神滅具を持ってたんです。

でも、二人の幼馴染が行方不明になって、もう一人は城に幽閉されました。さらには僕も危険だからと追われることになりました。

その時に、部長に出会い、三人を助けるために悪魔になりました。

僕が、みなさんに付いていけば、三人を助けられることができますか?」

 

 

ギャスパーはそう訴える。

 

 

「助けられるように最大限協力するよ。でも、助け出すのは君自身の仕事だ、ギャスパー」

 

「分かってます。だから、僕が神器を上手く扱えるように鍛えてください!」

 

 

こうして、ギャスパーが仲間になり、ギャスパーの神器の特訓を開始した。

 

 

「ギャスパー、最初に聞くけど、君の神器の特徴ってどんなもの?」

 

「僕の神器は結界系の神器で視界内のモノなら大抵は止めることができます。

でも、僕自身が神器の制御ができていないので、関係ないものまで止めたりしてしまうんです」

 

「それなら、先ず制御ができるように力を抑えつつコントロールしたり、君自身のスペックを上げるのがいいかな。匙」

 

「ん?どした?」

 

「ギャスパーにラインをつなげて力を吸収してくれる?力がありすぎると、ここら一帯を止めかねないから」

 

「おう。じゃあ、ヴラディ、腕出せ」

 

 

匙の言うとおりに腕を差し出し、そこにアブソープション・ラインをつなげる。

 

 

「あ・・・。何か、力が吸われてる感じがします」

 

「これである程度抑制されたから、その状態で神器を使ってみよう。

先ずは、この魔力弾を止めてみてくれる?」

 

「は、はい!!」

 

 

ユーマが5発の魔力をギャスパーに放つ。

 

 

「・・・!」

 

 

ギャスパーは集中して、神器を発動させる。

すると、魔力弾5発の内、4発は静止するが残り一発がギャスパーの前に着弾する。

 

 

「4発か・・・。もう一度、行くよ」

 

 

そうやって何度か魔力弾を止めていくと、1時間が経過するころには10発同時に止められるようになっていた。

 

 

「じゃあ、ちょっと難易度を上げよう。

ここに線を引くから、様々なタイミングで放つから全部の魔力弾をこの線上で停止させてみて」

 

 

そういうと、ユーマはタイミングをずらしながら魔力弾を放つ。

 

 

「うぐ・・・」

 

 

最初に止めた魔力弾が、最後の方になると集中力が途切れ、再び動き出し、ギャスパーに直撃する。

 

 

「これは集中力を鍛えた方がいいかな?」

 

「なあ、イルバーン?こんなチマチマしたやり方で本当に力が制御できるのか?」

 

 

暇そうにしていた匙がユーマに尋ねる。

 

 

「まあ、制御だけならこれでいくらかマシにはなるよ。けど、一番成長に繋がるって言えば、やっぱり実戦かな?そうだ、匙。ギャスパーの相手してもらっていい?」

 

「俺がか?」

 

「そう。でも、攻撃はラインによる力の吸収と魔力弾だけ。近接攻撃は禁止ね。

勝利条件は匙はギャスパーの力を吸い取り切って戦闘不能にさせる。ギャスパーは制限時間の間、神器を上手くコントロールして匙の攻撃を防ぎきって戦闘不能にならなければ勝ち。

これでいいかな?」

 

「神器と魔力弾のみか・・・。ま、練習になるか。行くぞ、ヴラディ!」

 

「は、はいぃ!!」

 

 

ギャスパーVS匙の模擬戦を開始した。

 

 

ギャスパーは開始直後に匙の体を止め、距離をとる。

 

 

「これが、止められた時の感覚か・・・。でも、神器は使えるぜ!!」

 

 

匙は無数のラインを腕の神器から放ち、ギャスパーを追いかける。

 

 

「と、止まれ!!」

 

 

神器を発動させ、ラインは動きが止まるが、直ぐに動き出す。

 

 

「じ、実力が違いすぎますぅぅぅ!!」

 

 

動き出したラインにからめとられ、ギャスパーはみるみる体力を吸われていき、力尽きる。

 

 

「も、もう動けません・・・」

 

 

ギャスパーは地面にへこたれる。

 

 

「匙、ギャスパーから吸い取った力をギャスパーに戻してくれる?」

 

「おう」

 

 

匙はラインをギャスパーにふたたび繋ぎ、ギャスパーの失われた体力を回復させていく。

 

 

「さあ、ギャスパー、これを後、最低5セットはやるよ」

 

「は、はいぃぃぃぃ!!」

 

 

腹ペコ吸血鬼ギャスパーの特訓はどんどんエスカレートしていく。

 

 




今回のギャスパーは臆病、ではなく、腹ペコきゃらにしました。

にしても、匙の神器ってだいぶ便利だと思います。

吸収した力を譲渡できるなんて、二天龍の劣化番に近いなと改めて思いました。

感想、アドバイスお願いします!

そろそろ、アンケートの締め切りは近づいてます
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