それだけです。
何か休日もあってか、とても早く終わりました。
ジャイロは早苗の奇跡の力により復活する。
その前、ジャイロは地獄にいた。
そこで、これまで罪から判決を受けることになる。
俺は闇のなかをずっと歩いていた。
先は暗く、地面には赤い花が光り輝いている。これは・・・昔に習った中に出てきた彼岸花というやつか?
俺はただ、その空間を歩くことしかできなかった。
少し歩くと、川のせせらぎが聞こえてくきた。
そこに人影が見える・・・誰だ?
「お?次運ぶのはお前さんかい?」
赤い髪の女。服はこの世界の着物に近い。手には大きな鎌を握り、こちらを見るとすぐに声をかけてきた。
彼女の後ろには数人が乗るので一杯になりそうな小さな船が川岸に引っ掛かっていた。
「ここはどこなんだ?それにお前は」
「私は小野塚 小町。そしてここは地獄だ」
俺はなぜか納得してしまった。
俺が地獄に来てしまった理由を・・・。あれだけの人間をこの『罪を償わせる鉄球』で殺してきたのだ。
この長旅で、たくさんの人間の人生を狂わせた。それは敵だけではない。ジョニィもだ。もしあのとき、ジョニィが鉄球を触らなければ・・・。
「連れてってくれ、地獄に。今度は俺が罪を償わなければならない」
「待ってくれ。お前さん一人乗せてもなぁ?ちょっと話そうじゃあないか」
小町はどうやら、暇潰しに地獄に来た死者の霊と話すのが好きで、またその死者の話を聞くことで、閻魔様である四季というものに死者の情報を伝えるという仕事をしているらしい。
「なるほど、つまりその鉄球が人を殺してきたと」
「あぁ。この鉄球は元々、罪人を殺すためのものだ。この回転で罪人を楽にさせるというのが仕事だった」
「つまり、私たちの先に罪を下すものなんだ」
小町は船に乗ると、川岸の杭から紐をほどく。
「どうやら、お前さん以外の霊が来たようだ」
俺はそれを聞き、後ろを振り返る。そこには白装束の男女数名が歩いてきていた。
「普通、地獄ってのはこういう格好でくるもんだ。そんな服装で来たのはとてもおかしいことなんだよね。まぁ乗りな、そんなこと言っててもね」
俺は船に乗る。そして先頭に近いところに座った。
船に乗っている間、俺はとても静かだったという。
閻魔のところに行くのは、とても簡単なもので判決もすぐに出るという。
四季という閻魔の能力は白黒をはっきりするもので、裁判官の能力とすれば、とてもすぱらしいものだった。
もしも、マルコがこんな人間に裁判をされていれば、死刑なんて刑罰は出なかっただろう。
「私がお前の判決をするものの四季映姫だ。すぐにでも決めたいものだが、とても面倒くさいことになってな。普通なら黒と言いたいが、幻想郷のとある偉い人から彼の魂を返してほしいなんて言われたからな」
「・・・まさか」
真っ先に出てきたのは紫だった。
「お前にはまだやることがたくさんあるらしいからな。まぁ精々、ここにまた来ないことだな」
四季の横にいた小町は四季の指示で、俺を地獄から出すように働いた。
また三途の川を戻り、彼岸花咲く暗い道を通ると、そこには大きな門がズシンと構えていた。
「よかったな、お前さん。奇跡ってものもあるんだねぇ。ま、地上で頑張りな」
「おう、少しの間だがありがとな」
俺は重たい門の扉を開けると、その先の光へ向かって歩き始めた。
そして・・・
気がつくと、永遠亭のベッドの上でそこの緑髪の巫女の顔が見えたということだ。
「あの大男はどうした?」
「確か、もう退治されたみたいですよ。確か、地底にいる鬼人に」
緑髪の巫女はそう言い、ベッド近くの机に置かれた俺の帽子を手渡す。
「もう出るのですか?」
「あぁ。どうやら、ジョニィがこの世界に来たらしいからな」
「へぇー。ジョニィさんも」
「?・・・知ったような口を聞くな?何か知っているのか?」
「その前に、私は東風谷 早苗。早苗でいいですよ」
「俺は・・・言わなくてもわかるか。で、ジョニィの居場所を知ってるのか?」
「詳しくは知りませんが。恐らく、地底のどこかにでも、迷い混んだかと思います」
「そこまで連れていってくれないか?」
「んー。無理ですかね」
緑髪は外へ出ると、持っていた棒のようなもので北西の方角を差す。
何かあるのかと、俺はその方向を見るが、その先に見えるのは竹ばかりで、他は全く見えない。
「あっちの方向で何か起こりそうですね。確か、その方向にあるのは・・・白玉楼かな?」
「妖夢に何か起こってるの!?」
傷だらけの優曇華は立ち上がると、早苗にこえをあらげ、問いかける。その姿からその妖夢というのはとても大事な人だというのがわかった。
「落ち着いてください。ただ、起こりそうと言っただけです」
「行きましょう、ジャイロさん!白玉楼に!そこまでの道は私が教えます!」
ジャイロは支度を済ませると、馬に乗り、すぐに永遠亭を出た。
「やっぱり本物を生で見るのはすごいな。紫さんを初めて見たときと同じ感じだ」
その頃、白玉楼では・・・
「あの・・・どちらさまで?」
「君は、天国に行きたいと思わないかね?」
「はぁ・・・」
妖夢のところに、一人の男が現れた。
白髪の坊主頭に十字架のような形の描かれた服。
「えっと、変な宗教の勧誘ならいりません。帰ってください」
「待ってくれ。ここは一番、天国に近い場所だと聞いた」
妖夢が門を閉めようとした次の瞬間、男はその門に指を挟む。
「だ、大丈夫ですか!?」
「気にすることはない。このくらいの痛み、DIOに比べてみれば、何てことはない」
「ごめんなさい!すぐに手当てしますので、中に入ってください」
「ありがとう。白い髪の少女」
男は不適な笑みを浮かべる。そして、この男もまた異世界から紛れ込んだ悪だった。
「私の名はエンリコ・プッチ。君は?」
「私は魂魄 妖夢です。あ、すぐに手当てしますから、ちょっとここで待っててください」
そう言い、妖夢はプッチを縁側に座らせると、屋敷の中に入っていった。
妖夢がプッチから離れると同時くらいに、屋敷の奥から幽々子がやってきて、プッチの横に座った。
「どこから来たかわかりませんが、あなたからは嫌な感じがするわ。あなたはここに来てはいけない人物ね」
「ふふふ。面白いことをいいますね」
プッチはそこから立ち上がる。
どうやら幽々子はプッチの持つスタンドのオーラを見抜いていたらしい。
「人と動物の違いとは、何か・・・?わかりますか?」
プッチは手を大きく広げると、
「それは天国へ行きたいと願うことだ!」
そう言い、スタンドを出した。スタンド、ホワイトスネイクの拳は油断した幽々子を直撃する。
そして幽々子の頭から溢れた記憶のDISCをプッチは拾う。
「これが、君の記憶か。貰っておこう」
「幽々子様!」
それを見ていた妖夢は幽々子に近づく。気絶しているのか、幽々子は妖夢の声で起きなかった。
「プッチさん、それを返してください!」
妖夢は鞘から刀を抜く。
「今、幽々子様の頭から出たのはわかりました。それは大事なものだというのもわかりました。今すぐ返してください」
プッチは刀を握る妖夢に少しずつ近づいていく。
プッチから放たれるどす黒い悪のオーラは妖夢を圧倒し、どんどん押し出される。
負けじとオーラを切ろうとするが、切れそうにない。
「このスタンドは進化している。ホワイトスネイクの能力に加え、CーMOONの能力も所得している。とてもすぱらしいものだ」
プッチのスタンドは左拳で妖夢を殴ろうとするが、妖夢はそれを刀で弾こうとする。
次の瞬間、刀は裏返されてしまう。刀を裏返すというのもおかしいが、現にそうなっているのだ。
それは言葉に表せない、異形なものになっていた。
「パンチは一発だけだ!」
妖夢が呆気にとられて刀を見ていると、プッチは妖夢の目の前から消え、妖夢を後ろから右拳で殴る。
「ホワイトスネイク、CーMOONの能力だけでなく、メイドイン・ヘブンの能力も持っているのか。格好はホワイトスネイクその物だが、この能力の多さ。まさしく、『完全体』だッ!」
「誰か・・・助けて・・・」
妖夢は力尽きてしまった。
そして屋敷の庭園に響くのは、妖夢の持っていた刀の折れた音だった。