吾輩は利根である。カタパルトはまだ(整備して)ない   作:上新粉

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お久しぶりです!礼号作戦はまだE-2ですOTZ
E-1の最終形態が全然倒せなくて昨日の夜やっと撃破できたんでちょっと息抜きに執筆をば……ま、まぁザラさんの事別に欲しい訳じゃないし?(強がり)
それと最近何気に艦これ改に嵌っちゃいましたねw
二年延期したにしてはというのはありますが意外とああいうゲームが嫌いじゃない私がいるんですよ~(照)
とまあしょうもない近況報告はこれくらいにして本編の方をどうぞ!

因みに今回は数字を全て漢数字にしました。やっぱり混ざってるのは見づらいかなと……
1234と一二三四どっちが読みやすいですかね?
世界観的には漢数字の方がいいと思うのですが。


やった……ぞ?

 「電探に反応なし……っと。それにしても鎮守府正面海域の哨戒にこの編成はちとやりすぎではないか?」

 

「同期の方が気を使わなくていいだろう?」

 

なんて単縦陣の先頭を走るヴェールヌイは軽く言っているがこの海域にヴェールヌイに浜風に巻雲そしてシオイと俺。更には長門まで出撃とか資源の無駄遣いもいいとこだろう……

 

「確かに獅子は兎を狩るのにも全力を尽くすというが制海権を確保してある鎮守府正面海域の哨戒にここまでしなくても良いのではないか。」

 

「そうですね、流石に過剰戦力だと思います。」

 

俺とシオイの意見に浜風と巻雲は賛同するように頷いていたが、長門はそれを肯定した上で続けて答えた。

 

「過剰戦力なのは一目見れば分かることだ。だがそれを分かった上でこの編成なのだ。ならばそこに何かしら理由があるのだろう。そうだなヴェールヌイ?」

 

「ダー、同期だからと言うのも嘘じゃないけれど実は最近鎮守府近海から正面海域の方にエリート級やフラグシップ級の深海棲艦が流れて来てるという報告を受けたんだ。今の所二隻以下のはぐれ艦隊の目撃情報しかないからそれだけなら今の編成でも何とか撃沈させられると思うからね。」

 

「もし一艦隊丸ごと来ていたらどうするのじゃ?」

 

「その場合は直ぐに第一艦隊に出撃要請をし、その後第一艦隊合流まで敵艦隊の足止めをするよ。」

 

「合流後は第一艦隊と共に敵艦隊を撃滅させるのか?」

 

「いや、損傷率にもよるけど恐らく足止めするだけでも厳しいだろうし第一艦隊なら問題なく撃滅してくれるから我々は鎮守府へ帰投する事になるだろうね。」

 

「うむ、それもそうか……ん?東北東の方向に艦影捕捉したぞ!距離四〇〇〇〇の速度二十ノット!数は四、敵艦じゃ!!」

 

先程まで反応が無かったのに……やはり海中から浮上してきてるのか。

 

「長門さんは水偵を飛ばして艦種の特定を、シオイは潜行して待機。利根さんは他に反応がないか引き続き確認しててくれ。浜風と巻雲は対空警戒を。」

 

「任された!」

 

「潜っちゃいますね!」

 

「承知したぞ!」

 

「了解しました!」

 

「わかりましたぁ~!」

 

長門がどこからかカタパルトを取り出しそこから零式水偵を発艦させていくのを横目に俺は電探の反応を確認していると先の艦隊より手前に一つの反応が現れた。

 

「電探に反応有りじゃ!長門よ、水偵の進行方向に単艦でこちらに向かってくる奴の確認も頼む!速度二十四ノット、距離は二七〇〇〇じゃ!」

 

「わかった、二七〇〇〇だな!」

 

そして電探を確認しつつ五分程経過したあたりで長門が発艦した水偵から艦種が報告された。

 

「艦種が判明した!奥の艦隊は軽巡ホ級を旗艦に駆逐ロ級二隻に駆逐ハ級一隻、恐らく正面海域の主力艦隊だろう。手前にいるのは近海から来たと思われる重巡リ級eliteだな。」

 

「空母はいないか、じゃあ先に合流される前にリ級を沈めようか。全員第一戦速、単縦陣で行くよ…………よし、そしたら利根さんと長門さんはリ級を狙って砲撃を始めてくれ。他は念の為雷撃準備を。」

 

「いいだろう。ビッグセブンの力、侮るなよ。全主砲斉射!てーーーッ!!」

 

四十一センチ連装砲から地響きの様な轟音を響かせ砲弾が放たれる。

俺も敵の回避先を予測し、弾着位置を割り出していく。

 

「弾着位置予測完了。仰角よし、方位角よし。その艦もらったぁ!」

 

長門の砲撃に続き五つの爆音が連続して響いていく。

 

「よしそれじゃあ回避行動に移行するよ。面舵五度、全員船首を東北東方向へ。」

 

ヴェールヌイの声と共に俺達は面舵を切り東北へ向き始める。

それにしてもヴェールヌイはどうやって回避方向を決めてているんだ?耳がいいって言ってもそもそも音より先に弾が来るんじゃどうしようもないよな……ってあれは何だ?

 

「ヴェールヌイよ、対空電探には反応無いのだが東北東から何か飛んできておるぞ!?」

 

「あれは相手の砲弾だよ。大丈夫、弾着まで十秒はあるから。全員取舵一杯、北東まで向いたら面舵を三度に。」

 

そうか、演習の時は撃つのに一杯一杯だったから気づかなかったけど砲弾はそんな距離から見えるのか。

十秒程してリ級の弾は北東の五キロ程先に着水し派手な水飛沫を上げていた。

 

「どれどれ……うむ、リ級eliteが十ノットまで減速したぞ!取り敢えずは命中したようじゃな。」

 

「そっか、それなら恐らく大破しているだろうね。それじゃあ浜風と巻雲はリ級が十五キロ圏内に入り次第私と共に砲撃を開始、止めを刺すよ。」

 

「「了解しました!(です!)」」

 

四分が経過し遂に十五キロ圏内にリ級を捉えた。

 

「十五キロ圏内に侵入。さて、やりますか。」

 

「砲雷撃戦、開始します!」

 

「へやぁー!ど真ん中命中させますっ!」

 

三人の掛け声と共に砲撃が開始され二十秒の間に合計三十もの砲弾がリ級の方へ向かっていった。

 

「……三斉射目弾着。リ級の反応消失、撃沈を確認。」

 

「やったぞ!」

 

「安心するのは母港に帰ってからにしよう、敵は近いよ。」

 

「うぐっ……そうじゃな。では早速行こうか!」

 

 

 

 その後鎮守府正面海域の敵主力艦隊を何事も無く撃滅し俺達は鎮守府へ帰り始めていた。

 

「うむぅ、無事なのは良いことじゃが流石に呆気なかったのぅ。」

 

余りに呆気なく終わってしまい物足りなさを呟いていると先頭のヴェールヌイから通信が入ってきた。

 

「確かに通常なら一人でも攻略出来る海域だけど全員無事ならそれに越したことはないさ。」

 

「そのとおりだ!何があってからでは遅いからな。」

 

長門とヴェールヌイに言われ自分の言ったことが軽率であったと反省していると突然電探に反応が現れた。

 

「ヴェールヌイ!後方より艦隊接近じゃ!距離三〇〇〇〇、速度二十四ノット。数は五じゃ!」

 

「これは不味いかもしれないね……長門さん!」

 

「分かった!」

 

そう言いながら長門から水偵が四機発艦されていく。

暫くして一機だけ水偵が帰投し、その妖精さんから情報を聞くと長門の額から冷や汗が流れ落ちた。

 

「艦種が判明した!駆逐イ級三隻に軽母ヌ級elite一隻、そしてヲ級flagshipだ。そろそろ敵艦載機が来るぞ!」

 

「反転して輪形陣を組んだら両舷原速!巻雲は右に浜風は左、利根さんは後ろからイ級を少しでも早く撃破してくれ。」

 

「う、うむ。任された!」

 

「長門さんは中央に、それと三式弾に換装しておいてくれ。シオイはイ級の射程圏内に入らない程度に先行して利根さんがイ級を三隻撃破後にヲ級flagshipに雷撃を行なってくれ。」

 

「わかった!」

 

「はい!いってきますね!」

 

「も~!利根さんがあんなこと言うからですよぉ~!?」

 

「すまなかった!それについては反省しておるが、だから現れたという訳ではあるまい!?」

 

「利根さん、巻雲さん。今は言い争っている場合ではありません!集中してください!」

 

「す、すまぬ……そうだな、気合入れ直さねばな。」

 

「わかってますよー!こんな無理ゲー、油断したら直ぐやられちゃうし。」

 

俺と巻雲が浜風に叱られている間にもヴェールヌイは鎮守府へ応援要請を行なっていた。

 

「…………ああ、解った。それまで何としても持ちこたえよう……全員に通達だ、三時間後には第一艦隊が到着するそうだ。」

 

「今は一七〇〇じゃな……では二〇〇〇までもち堪えろと云うことじゃな?」

 

「ならば視界が悪くなる前にヲ級flagshipは中破まで持って行きたいものだな。」

 

「そうだね、その為にはイ級を早く倒さなければならない。頼んだよ、利根さん。」

 

「お、おうなのじゃ!」

 

き、緊張してきた……落ち着け俺!落ち着くんじゃ俺!!と、取り敢えず敵の位置を確認しよう。

……えっと……距離二六〇〇〇……速度…………船首の向き……ここがこれで…………よし!落ち着いてきたぞ。

深呼吸をしてから……大きくいきを吸い込んで。

 

「その艦……もらっったぁぁああ!!!」

 

俺は掛け声と共に三秒間隔で一分間撃ち続け合計二十をも越える砲弾が放たれ、敵艦隊目掛けて飛んでいった。

 

「ど、どうじゃ……やったか……もう手が痺れて暫く撃てそうにはないが。」

 

「シオイ、そっちはどうだい?」

 

「はい!こっちはそろそろ雷撃出来る位置まで到着しますよ!」

 

「そうか、そしたらイ級撃破を確認次第作戦に移ってくれ。」

 

「来たぞ、敵艦載機だ!」

 

「利根さんは艦載機に気をつけながら対空対艦両方の電探の確認を行なっていてくれ。他は対空迎撃を開始するよ!」

 

「「「了解!!」」」

 

「照準よし!三式弾てーっ!!」

 

長門の三式弾により六十近くいた艦載機は半分程は体液を撒き散らし墜落していったが残った半分は散弾の雨をくぐり抜けこっちに向かってきていた。

 

「すまない!半分残してしまった。」

 

「よくやってくれたよ、後はこっちの役目だ。二人共……全機撃墜だ、良いね?」

 

「一匹たりとも逃しません!」

 

「巻雲は夕雲姉さんに再び出会うまでやられたりしないんだからぁー!!」

 

「ウラァーーー!!」

 

三人の怒涛の機銃掃射により次々と敵艦載機が蜂の巣となり墜落していく。

 

「これで最後だ。」

 

と言ってヴェールヌイが最後の艦載機を撃墜した。

俺はその姿に見惚れつつ対空電探で第二派がまだ発艦していない事を確認していた。

 

「うむ、他に艦載機の反応は無いようだの。それと先の吾輩の砲撃が当たっていたみたいでイ級は三隻とも撃沈したぞ。」

 

「……そうか。」

 

ん?何やらヴェールヌイが難しい顔をしているがどうしたのだろう?

 

「な、何か良くないことでも起こったのか?」

 

「ん?ああいや、何でもないんだ。よくやってくれたね利根さん。」

 

「いやいや、あれだけ撃ったのだ。当たらなかったら流石に凹むぞ?」

 

「なに、そんなに謙遜することない。重巡であの距離を当てるとは大したものだ!」

 

おお、練度に差は無いとはいえまさか世界のビッグセブンに褒められる日が来るとは!流石に気分が高揚します。

 

「そろそろ第二派が来る頃だな……」

 

「対空電探に反応あり、数は二十四じゃ!」

 

「少ないな……シオイがやってくれたか。」

 

と長門が呟くと通信器から元気な声が聞こえてきた。

 

「何とかヲ級を中破させましたが魚雷が無くなっちゃいました!これからそちらに合流しますね。」

 

「よくやってくれた、気を付けて戻って来てくれ。」

 

「かなり視界が悪くなってきたの。」

 

「そうだね、見逃さない様に注意していこう。敵機襲来、対空迎撃開始!」

 

ヴェールヌイの合図と共に機銃音が響き渡り、一機また一機と爆散し体液なんかを吹きながら海の中へと沈んでいく。

 

「これで止めだ!三式弾、てーっ!!」

 

長門の主砲が再び放たれ、当たりは轟音に包まれた。

 

「やりましたぁ!?」

 

「煙がひどくて確認出来ませんね。」

 

爆煙により視界が遮られているので対空電探の反応を見るが爆散した敵機の破片の所為で確認出来なくなっている。

仕方なく爆煙の方に視線を戻したその瞬間、上方から敵艦戦がヴェールヌイ目掛けて突っ込んでいくのが見えた。

 

「ヴェールヌイ!!」

 

直上から突如現れた艦載機に流石の彼女も反応しきれていない。

なら俺が守らなければ!全弾装填済みだ、計算なんてしてる暇は無い!

 

「あったれぇぇええ!!」

 

敵機目掛けM500を連射するがもう少しの所で当たらなかった。

 

「当たれ当たれあたれあたれあたってくれぇ!!」

 

何度も何度も引き金を引くが既に撃ち切られた弾倉からは何も出ず、金属同士が衝突する音だけを響かせていた。

 

「沈みなさい!」

 

「あたってぇ!」

 

巻雲も浜風も機銃で応戦するが落とすまでには至らず、敵艦戦は彼女の下まで辿りついてしまった。

 

「ぐぅっ……!」

 

艦戦はたたましい轟音と激しい爆炎でヴェールヌイを飲み込んだ。

 

「ヴェールヌイ!?ヴェールヌイィィ!!」

 

「くっ……!簡単には沈まんさ。だけど、流石にこれは恥ずかしいな。」

 

確かにヴェールヌイの服は所々焼け落ちておりその白く綺麗な素肌も煤汚れてしまっているが、それよりも装甲でも守りきれず彼女の腹部の辺りが赤い液体が滲み出している事が心配でしかたない!

くそっ、俺が当てられていれば……もっと早く見つけられれば!今すぐ自分をぶん殴ってやりたいが今はそれどころじゃない。今はすぐに撤退してヴェールヌイを治療して貰わなければ!

 

「ばか、そんな事言っている場合じゃないだろ!とにかく下がるぞ!長門、これより旗艦大破により撤退する。旗艦代理として撤退指揮を頼む。」

 

俺の意見にヴェールヌイが息も絶え絶えに口を挟んできた。

 

「ダメだ……もう少しで……ぐぅっ……第一艦隊が到着する……から……それ……までは。それに……()()()()なら解るだろう……旗艦は沈まないんだよ。」

 

「もう少しで来るなら尚更だ!ここで無理する意味は無い!」

 

それに幾らなんでもそんなゲームの中のご都合主義をはいそうですかなんて信じられる訳ないだろ!

直ぐに撤退する為に第一艦隊と連絡を取ろうとするが、誰が旗艦なのか知らないので恐らくいるであろう筑摩と連絡を取ることにした。

 

「筑摩!聞こえるか!?」

 

「利根さん!ご無事でしたか?」

 

「吾輩は大丈夫だ。それより筑摩よ、お主は今こっちに来ておるのか?来てるならそっちの旗艦に伝えて欲しい。」

 

「利根さん?はい、今そちらに向かってますが……どうしましたか?」

 

「こっちの旗艦ヴェールヌイが大破した、だから吾輩たちはこれより撤退する。許可を頼む!」

 

「…………わかりました、旗艦の榛名さんには私から伝えておきます。私達の位置は分かりますね?」

 

「む、南西の方におる単縦陣の艦隊か?」

 

「はい、ではそちらに向かって撤退してきて下さい。」

 

「わかった、これからそっちに向かわせてもらう。恩に着るぞ筑摩よ。」

 

「お気になさらずに、では後ほど。」

 

「うむ、ではな……よし!では我々はこれより第一艦隊と合流しにいくぞ!吾輩はヴェールヌイを曳航しつつ電探にて水上艦と航空機の索敵を行う。しおいと浜風は対潜警戒を、長門と巻雲は念の為対空警戒は厳にしてくれ!」

 

「ああ、次こそは一機たりとも通さん!」

 

「こんな暗いのに対空警戒とか結構無理ゲーな気がするし。」

 

「わっかりました!シオイ潜っちゃいます!」

 

「了解しました、対潜警戒開始します。」

 

「全艦!誰一人として沈まずに帰るぞ!!」

 




このまま続けると一万字越えそうなのと展開が広がり過ぎそうなので一旦切ります。
鎮守府正面海域の主力艦隊なんてなかったんや!

轟沈ありのタグは一応ついてますが作中で轟沈させる予定は無いと思います。
その辺りの取り扱いが私には難しいので……読者様に不快な思いをさせない様に持っていくのが……ただこの先どうするかは確定はしていないのでタグはそのままにしておきます。
それでは礼号作戦の方へ行ってまいります!

追記:内容には関わりませんが一部言い回しを変更しました。

おまけ
今回の編成メンバー
旗艦  ヴェールヌイ Lv110
随伴艦 利根     Lv6
    長門     Lv22
    巻雲     Lv16
    浜風改    Lv21
    伊401   Lv26
こんなんでフラヲ艦隊と戦闘とか絶対にやりたくないですねw
第一艦隊でも大破撤退させられるのに……
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