吾輩は利根である。カタパルトはまだ(整備して)ない   作:上新粉

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今回は台詞とそうでない部分を一行空けてみましたが、こっちのほうがよみやすいですかね?
こちらの方が読みやすければ前の話も編集するときにでもなおそうかとおもいます。


この程度では吾輩は沈まん!

 「……というわけなのじゃ。」

 

工廠に着いた俺達は波止場でのいきさつを明石に話していた。

 

「うーん……そうでしたか。艤装の方メンテナンスは問題ないと思うのですが……」

 

利根の艤装を点検しながら聞いていた明石は原因が分からず頭を抱えていた。

 

「すみません、現状ではどうしようも……」

「過去に前例もないのでは仕方あるまい。お主が気に病む事はないぞ!」

 

そういって明石を励ましているが、自分に能力がないからじゃないかと考えてしまい俺の心はすぐそこの海のようにブルーだった。

俺がここにいる意味ってあるのだろうか…………

なんて後ろ向きな思考に囚われそうなっていた所でシオイがなにか閃いた様に手を叩いた。

 

「そうですよ!分からなければ色々試してみればいいんです!」

「しかし……一体何を試すというのじゃ?」

「ですから、利根さんの艤装が使えないなら他の方の艤装をつければいいんですよ!」

「だが、艤装そのものが使えないという可能性の方が高いと思うのだが……」

「そうだね、立ち止まっているよりはましだとは思うけど……」

 

シオイの案に俺とヴェールヌイは否定的であったが夕張と明石はその手があったかとでも言わんばかりに二人で顔を合わせていた。

 

「明石さん!私、今試したいことができました!」

「奇遇ね夕張!私も試したいことが今できたところなの!」

 

そして理解が追いついていない俺達に二人は声をそろえてこういった。

 

「「艤装がないのならつくればいいじゃない!!」」

 

は?

 

 その後二人から丸々三時間艤装の講義を聞かされたがまとめるとこんな感じだ。

 

魂をいわゆる具現化したのが艤装でそれを扱うために工廠妖精によって形作られたのが艦娘だと朝聞いた話だが、どうやら工廠妖精の話では魂が込められて作られたものならだいたい姿を形作ることはできるということらしい。

それなら俺の魂から艤装を作り出す事もできるかも知れないということだ。

 

「うむ、それは試してみる価値がありそうじゃな!」

 

もしそれが可能ならどんな艤装になるか楽しみだな!あ、でもあまりでかいのはやめてほしいな……

 

「それでは工廠長に確認してきますね!夕張、提督を建造ドックまで案内してあげて。」

 

そういうと明石は工廠長の方へ走っていった。

俺は夕張に案内され建造ドックの前へとやってきた。

建造ドックは少し大きな日焼けサロンみたいなカプセル型をしてて、同じような機械が四つ横に並んでいた。

 

「あ、さっきは案内してなかったけれどここが建造ドックね。まぁ今回以外で利根さんが利用することはもうないと思けどね。」

 

確かに秘書官はヴェールヌイだし現在利根である俺が使うことはないのだろうな。つか、さっきから普通に提督って呼ばれてたな。まぁだれも無いのを知ってていっているんだろうしいいか。

と、そうこうしているうちに明石が工廠長と思われる妖精とともに戻って来たようだ。

 

「おまたせしました、出来るそうなので建造ドックの中に入っちゃってください。」

「うむ、わかったのじゃ!宜しく頼むぞ工廠長よ。」

「わたしたちにおまかせをぉ~」

「さっそくとりかかるのです~」

「せんとうかいしです~」

「ますいをしますねぇ~」

「ゆっくりおやすみください~」

 

妖精さんたちは各々に喋りながら作業を始めていった。

 

「どれくらい……ふぁ…………かかるのじゃ?」

「わかりません~」

「はつたいけんなのでぇ~」

「じゅうななふんからはちじかんのあいだにはできるとおもいますぅ~」

 

幅広いな……まぁいいか…………ああ……楽しみだ……。

俺はおちていく意識の中、まだ見ぬ艤装に期待を膨らませていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……………い……」

「……て…………さい~」

ん~……何かが聞える……

「おきてください~。」

「おわりましたぁ~」

「んむぅ……おわったのか……あれからどれくらいたったのだ?」

「けんぞうじかんにじかんごじっぷんですぅ~」

「ただいまふたまるまるまるです」

 

二時間五十分か……結構かかったな。艦種はどうなったんだろ?

 

「吾輩の艤装はどうなったのじゃ?」

「これがかんせいしたぎそうですぅ~」

 

と言って妖精さんが持ってきたのは二つの拳銃とM.I.Bの方々がかけてそうな黒のサングラスであった。

一つは手のひら程の大きさしかない銀色の銃口が二つ付いた小さな銃。

レミントン・モデル95・ダブルデリンジャー

そして一つめとは対照的に拳銃にしてはかなり大きい黒い回転式拳銃。

S&W M500

 

「ふしぎなぎそうですぅ~」

「めずらしいのです~」

「おぬしらがつくったのではないのか?」

「わたしたちはかたちにしてるだけです~」

「どうなるかはそのたましいによってさまざまなのぉ~」

 

そうか、だから俺が向こうの世界で俺が気に入ってた銃がでてきたわけか。

でもなぜあれじゃなっかったんだろう?

デリンジャーよりあっちの方が好きなんだけどなぁ。

 

「まぁそれはいいんじゃが、これは深海棲艦にはこうかはあるのか?」

「それはだいじょぶです~」

 

「でりんじゃーはすいていがにきつめます~」

「さんぐらすはしゅういのてきのいちがしかくかされてひょうじされますぅ」

「ふむ、サングラスは電探みたいなものか。それと水偵は二機しか積めぬのか……少し心もと無いのぅ。」

「えむごひゃくはごじゅうこうけいにじゅうごーてんよんせんちほうそうとうですぅ~」

 

25.4センチ砲?たしか艦これには実装してなかったはず。

 

「25.4センチ砲はここにはあるのか?」

「のせているかんむすがみつかってなかったのです」

「ちしきだけじゃつくれません」

「でもじつぶつみれたのです」

「もうつくれるのです」

 

妖精たちはとても楽しそうにM500の設計図らしきものを見ていたがもしかしてこれが25.4センチ砲としてさいようされてしまうのだろうか……マグナム構えながら海を駆ける艦隊とか想像したくない……。

 

 

 暫くしてヴェールヌイたちが戻ってきた。どうやら夕食を摂っていたようだ。

 

 

「おわったようだね、調子はどうだい?」

「うむ。好調だな!」

「それで!一体どんな艤装ができたんですか!?」

「わたしも気になる!みせてよ?」

 

やっぱりというか明石と夕張は興味津々だな……まあ折角だし装備して見せるか。

装備するのは利根の艤装よりも簡単だった。ホルスターに銃をセットしてサングラスかけるだけだしな。

直ぐに準備を終わらせ明石達の前へでた。

 

「ふふん、どうじゃ!これが吾輩の艤装じゃ!」

 

そういって俺はくるりとその場で一回転したが、この艤装じゃ回転する意味ないよな……

必要はないがきっとその時の俺は自分の艤装に舞い上がっていたんだ……許せっ!

そんなことお構いなしに明石と夕張は俺の艤装である二丁の拳銃を手にとって眺めていた。

 

「これはすごいわよ夕張!シリンダー式の弾倉を砲塔に接続することによって単装砲の集弾率を保ちながら連装砲並みの総合火力を出せるようになっているわ!それに加えて25.4センチ砲の相当の威力なんて上手くいけば大和型でさえ昼戦で大破させられるわね!」

 

「こちらもすごいですよ明石さん!搭載数こそ少ないですが射出方法が蒸気圧式ではなく電磁力により超高速で機体を射出できるみたいですよ!!」

 

へ、へぇ……そんな強いのかこれ……

 

「ち、筑摩の奴よりつよくなってしまったな!」

「あんまり調子に乗っちゃだめよ!」

「これらは()()()!癖のある装備なので気をつけてください!」

 

「まずこちらのM500の方ですが、大和型を昼戦大破できるといいましたがあれは至近距離の場合です。一応酸素魚雷と同じ射程からでも可能ですが、射角の調整が通常の単装砲などと違い妖精さんのがいないのでを自分で行わなければなりませんからその分技術を必要とします。」

 

「そしてこっちのダブルデリンジャーだけどまず搭載数が少ないのと今のところar196改と紫雲位しか発艦出来そうな機体がないしそれらでも加減を間違えれば空中分解を起こす恐れがあるのよ。それにここにはその二機も配備されてないわ。」

 

「す、すまなかった……精進しよう。」

 

二人の威圧に耐え切れなくなったのもあるがそれ以上に俺なんかがこんな物を使いこなせるのか不安になってきた。

 

「応援しているよ。だがその前に水上に立てるか確認するべきじゃないかい?」

「ぬ、それもそうじゃな!さっそくいくとしよう!妖精さんたちよ、世話になったの!」

「「「「「がんばってください~」」」」」

 

妖精さんたちにお礼をいい明石とも別れ、俺達四人は再び波止場へと向かった。

 

 

 「こっちはおっけいですよ~!」

 

シオイに海中に待機してもらって俺は心の準備を整える。

溺れても大丈夫とはいえやっぱこえーなぁ……

先に海に降りているヴェールヌイ達は俺の抜錨を静かに見守ってくれている。

 

「よしっ!利根、出撃するぞ!とりゃぁ!」

 

俺は覚悟を決め勢いよく飛び降りた。

足が海面とぶつかると同時に大きな水しぶきが上がり…………

 

「ぬぅ……?おおっ!やったぞ、立ったのじゃ!」

「おめでとう、これで晴れて君は艦娘だ。」

「やったわね!これからもっと大変だけどがんばってね!」

「おめでとうございます!やりましたねぇ!」

 

静かな夜の海にパラパラと拍手の音が響く中、俺は初めての海を満喫していた。

 

「それじゃあ時間も遅いし今日はこれくらいにして、明日から本格的に訓練していこうか。」

「うむ、そうじゃな。すまなかったのう、こんな時間までつき合わせてしまって。」

「私は問題ないよ。秘書艦として当然のつとめさ。」

「提督のお役に立てるなら、シオイがんばっちゃいます!」

「まぁ、私は近いうちにその艤装をじっくり観察させてもらえればそれでいいわ。」

 

ああ、なんて優しい子達なんだ!嬉しくてないてしまいそうだ!!

出来るなら彼女達を守れるようになりたい。

そんなことを思いながら俺は彼女達と帰路についた。

 

「おつかれ、明日は0700迄に艤装をつけて波止場に集合だよ。」

「0700じゃな?了解したぞ!さらばじゃ!」

 

 艦娘寮の前でヴェールヌイたちと別れ別棟の俺が使っている部屋へ帰ってきた。

電気は通ってるが明かりはないのでシャワーだけ浴びてから寝ようと風呂場で衣服を脱ぎ始めていると何やら後ろに人の気配を感じた。

こんな時間に誰だと思い後ろを振り向くと…………

 

 

 

 

「こんばんわ、()()()()()()。」

 

 

 

 

  




はい、まだ彼の長い一日は終わりませんね。あんまり詰め込むと話が尽きそうで怖いですね

因みに今回登場した拳銃は私がエアガンで買ったやつです。
レミントンのデリンジャーは安かったので勢いでかったやつですが、S&WのM500は別のを買いに来てたのですがたまたま見つけたときひとめぼれしてしまって即購入しちゃいましたw

でかい拳銃ってかっこいいですね!



おまけ


利根<生永> Lv1

艦種   装甲巡洋艦

ステータス
耐久 47 火力 53
装甲 40 雷装 0
回避 24 対空 19
搭載 2  対潜 0
速力 高速 索敵 68
射程 中  運  20

  最大消費量
燃料 55 弾薬 80

艦載数   装備
 0   S&W M500
 2   未装備
 0   サングラス
 0   装備不可

備考
電磁カタパルト ダブル・デリンジャー搭載
艦載機制限(紫雲 ar196改)
昼戦・夜戦最終砲撃時のみ火力・カットイン発生率上昇(x2.0)

装備込みのステータスに変更しました。
サングラスを装備欄に追加しました。

S&W M500 火力+10 命中-2
サングラス 索敵+8  回避-1

その他一部セリフ追加、変更しました。
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