「んーとりあえず許可は取れたけど人選はどうするか」
上条はずっとそれについて考えながら時間を潰していた。ちなみにこの件を校長に提出したところ、構わないと即答された
「御坂は無理そうだし、食峰も無理だよな」
「どうしたんですか上条さん」
「ん、湾内さんか。実はイギリスにいる知り合いから内で課外授業でもやらないかって誘われて人を集めてるんだけどなかなか集まらなくてな」
さすがにここで英国王室からとは口が滑ってもいえなかった
「え、イギリスですか?」
「ああ、その知り合いもなかなか豪快な人で困ったけどな」
「そうなんですか、あの考える時間をいただいてもいいでしょうか?」
「いいぞ。無理に今決めてもらうつもりはないし、ゆっくり考えてくれ」
そう言って上条は離れて行った。
「時間をあけたら結構集まったな、御坂も来たけど」
「なんで私は誘わないのよ!」
「まず学園都市からそうそう出れないだろ」
「じゃあなんであんたは簡単に出れるわけ?」
「さあ、俺にはわからん。すまないが出てくれないか御坂」
「なんで私だけなのよ!」
「そんなに怒るなよ、御坂も自分の立場をわかってるなら
ここは引いてくれ」
「・・わかったわよ」
御坂は渋々その部屋から出て行き。上条は説明を始めていった
「そうだ学校にも当日公欠にしてもらわないと俺もみんなも大変なことになるから聞いてこないと。あれ?メールが来てるな」
その時来たメールの内容は、次にこちらに来ることがあったら新たなる光の仕事を手伝ってやれと言うものだった
「まあ、暇になるし手伝うか、いやな予感しかしないけど」
その数日後
「とりあえず着いたな。あれ全員固まってるけど大丈夫か?」
「あのここってバッキンガム宮殿ですよね」
「ああ、そうだけど。ここだと邪魔になるからまず入るぞ」
そう言って上条はなんの躊躇もなく入っていき、それに続いて生徒達も恐る恐る入って行った
「おー遅かったな幻想殺し。もう少し早く来ると思ったが」
「すいません、飛行機の中で少し騒動に巻き込まれしまったんですよ。あと、幻想殺しじゃなくて名前で呼んでください」
「はは、すいまないこっちの方が呼びやすくてな、ついつい忘れてしまう」
「そうですか。あ、すいませんこれからレッサー達の手伝いがあるので生徒達をお願いします」
そう言って上条は走って行った
「相変わらず忙しいやつだな。もう少しゆっくりしていてもいいんだが」
「彼に仕事を頼んだのはあなたのはずですが」
「まっそれはいいとしてお前達には楽しんでもらうぞ」
「楽しんでいただくのは結構ですが特にあなたは羽目を外さないでください」
「何を言っている騎士団長、先に楽しんだものがちだ。ほら早くいくぞ」
「だから、羽目を外すなって言っただろ!」
その後、生徒達はエリザードを騎士団長が力ずくで抑えている場面を見て苦笑していたが、すぐに起き上がったエリザードから城の案内などの貴重な体験をしていた
「なあレッサー案内してくれるのは助かるけどいつまで腕に捕まってるんだ」
「いや〜こうしていないとはぐれてしまうかもしれないんですよ」
「ほんとかよ、それで俺は何を手伝えばいいんだ?」
「そうですね、私達と一緒に仕事をしてもらえればいいですよ」
「それだけでいいのか?」
「え、他にも頼んでいいですか?なら一緒にホテルに行きませんか?」
「おい、レッサーまた説教受けたいか?今なら時間をたっぷり使ってやってやるぞ」
「すいません、冗談ですからそんな冷めた目で見ないでください」
「なら、言うな!まったくそれがなければ、普通の可愛い女の子なのに」
「え、今なんて言いました」
「だから、余分なことを言わなければ普通に可愛いって言ったんだよ」
「本当にここなのか?」
「そうですよ、だいたい分かりやすくしてる訳ないじゃないですか」
「確かにな、それで普通に入っても大丈夫だよな」
「大丈夫ななきまってるじゃないですか、ほら入りますよ」
「わかったからあんまり押すな」
そう言って家のドアを開けて入ったが中にいた、フロリスに急に殴り飛ばされた
「レッサーなんであいつがここに来てる訳」
「え、聞いてないんですか?彼と一緒に仕事をするって言ったはずですけど」
「聞いてないわよ!だいたいなんであいつとやるのよ」
「いや〜上からそれでやれと言われてしまって変更できないですよ」
「ああもう!やればいいんでしょ。ほら、さっさと入って依頼の確認をするわよ」
「…いちいちそうなに反応しなくてもいいのに」
「なんか言ったレッサー?」
「なにも言ってないですよ。あれ?あの人がいないですね」
「どっか行ったんでしょ。そのうち来るわよ」
「遅いですね〜、一体どこに行ったんでしょう?」
「それより、もう始めてもいいじゃない?時間ももったいないし」
「そうね、ランシスはくすぐったさに襲われてるけど」
「今日もローマ正教の魔術師の掃除が3つですか、あれからずっと増えてますね」
「まあ、やることは変わらないしさっさとやるわよ」
そう言って4人は立ち上がり移動した
「ねえ、静か過ぎない?罠もはってないし足音も聞こえなけど」
「もう少し奥まで入れば1人くらいは出てくるでしょう」
「そう…ですよね」
「レッサーとランシスは何か見つけたかしら」
「さあ、とりあえずあとはここだけね」
そう言って扉を開けて入ったがそこには縄で手と足を縛られた魔術師達と静かに寝息を立てながら寝ている上条がいた
「・・・これはどういう状態なの?」
「まあ、片付け終わってる状態だと思うわ。とりあえず起こしますか、ほら起きてちょうだい」
「あ、すいません。ふあーまだ眠いな、時差ボケがまだ抜けない」
「あんたは仕事中に寝るな!」
「ちょっ危ない、俺を見るなりすぐに殴りかかってくるな」
「だいたい、なんであんたがここにいるのよ」
「いや、お前に殴られたあと偶々通りかかった車に引きずられてここまで来て、その後こいつらが襲いかかってきたからとりあえず気絶させて、休んでただけだ」
「後の方の話はわかったから良いとして、ここまで車にひかれてよく無事だっわね。ここまで大体1キロぐらいあるけど」
「少し痛かったけど特に怪我はないぞ。正直フロリスに殴られた方が痛かったけどな」
「へえーなら眠気覚しにもう一回殴ってあげるけど?」
「勘弁してくれ、それでこいつらはどこに連れてくんですか?」
「ネセサリウス教会に任せればいいでしょ。どうせ暇人が多いんだし」
「そこは大雑把なんですね」
「別に良いでしょ、レッサーとランシスが来たら次の仕事に行くから一緒に来てなさい」
「元から一緒に行くつもりですけど」
「いや〜結構早く終わりましたね」
「早過ぎだけどね、まさか移動時間の方が長くなるとは思わなかったわ」
「あの人はほとんど屋根の上走って移動してましたけど」
「それより、最後の依頼で建物の下敷きになった時、何かあったの?って言いたそうな顔で瓦礫の中から出てきた時はさすがにびっくりしたわ」
「そうか?俺はそれに近い経験がよくあるから気にならないけど」
「「「「いやいや、気にするでしょ」」」」
「ん〜そんな気なるもんなのかな」
「この人に聞いたのが間違いな気がしますね」
「確かに、ランシス言うとうりね」
「なんか、扱いが酷いな」
その後レッサー達と別れ、上条は1人ふらふらと歩いていた
「結構時間が余ったな。このあと特にやることもないしお土産でも探そうかな」
「お土産って言っても結構たくさんあって迷うな」
上条が入っているのは去年家族旅行でも寄った店だったがいざ買う時になって、財布にお金が足りない事に気付き近くの銀行まで来ていた
「これくらいあれば十分かな、早く戻って次の店でも探すか」
そう言って上条は移動しようとしたが入口から武装した数人の男が入ってきた
「全員死にたくなければ両手を上げて床に伏せろ!」
「さっさと、床に伏せろ!」
声を荒げながら男達はぞろぞろと現れ、そのうち1人は受付に行き金を寄越せと職員にライフル突きつけを脅していた。
その時上条は初めて銀行強盗の実際の現場を見て1人で新鮮な気持ちになっていたが、すぐに気持ちを切り替えどうやって男達を倒すかを考えていた。すると入口の近くにいた男性が隙を見て逃げようと一歩足を出した瞬間、銃弾が足に直撃しその場で倒れ激痛にもだえていた
「うがああああ!!」
「俺達が行くまでそこで這いつくばってろ」
容赦ないし、隙がないな。どうやってあいつらを沈めるかと考えていると、1人の男が近づいてきた
「おい、そこのツンツン頭その場で立て」
「なんでしょうか?」
「お前日本人か?」
「そうですけど何か」
「ふっ丁度いい、俺達と来い」
そう言って男は上条の後ろにまわりに手錠を掛け連れて行こうとしたが
「はぁこっちは観光気分で来てるのに・・・テメェらいい加減にしろ」
上条はすぐに掛けられた手錠を引き千切り、真後ろにいた男の鳩尾に肘を入れて沈めた。それに気づいた他の男達は一斉に上条に発砲したが、一瞬で屈み目の前にいる男まで音速をしのぐスピードで近づき殴り飛ばした。
「っ!!この野郎」
その真横にいた男は慌てて上条の顔に向け発砲したが上条はすこし首を捻って避け、持っていた銃を右手で握り潰し左足で店の外まで蹴り飛ばした。もう1人はその後ろからナイフを出し上条の脇腹に切り掛かったが後ろを見ず片手で受け止められ、もう片方の腕でもその男の腕を掴み、背負い投げの容量でその男を投げ外に置いてあった車に叩きつけた
「チッ!手間かけさせやがって、こいつらがどうなっていいのか!!」
2人の男がほぼ同時に近くにいた一般人を人質にとり、少し距離をとっていた。その時、上条は下に落ちていた拳銃を取り弾丸を1つだけ取り出し拳銃を床に置いた
「なるべる騒ぎは起こしたくなかったんだけどな」
そう言って上条は片方の男の目の前まで一瞬で移動し顔面を殴り、もう片方の男にはさっき取った弾丸を足に向けて投げ、その痛みで怯んだ隙にもう一度右手で殴り飛ばした
「ふーこれで全員片付いたみたいだな」
上条はすぐにそこから離れ、その後、日が暮れるまで1人でお土産を探していた
「いや〜夢中になって探してたらもう夜になったな。結構冷えてるし」
のんびりと歩きながら上条は生徒のところへ戻っていると、急に横に停めてあった車が爆発した。運が良かったのか車の周りには上条しかおらず、怪我人は出なかったが問題は、そこへ完全武装をしたテロリストらしき者たちが大勢集まって来たのだ
「おい、はやくこいつを連れて行け。さっさと撤収するぞ」
「まずいです、もう警官が来ました」
「何人だ」
「3人です、いずれも武装はしていません」
「そうか。よし半分は足止めでもう半分は撤収しろ」
「了解しました」
そう言って上条を回収しようとしたがそこにはおらず彼らの後ろに立っていた
「はぁーまたか、やっぱり不幸だ。どこに行っても何かしらの事件に巻き込まれる」
「ふん、知ったことか。それにしてもよく俺達の邪魔をするな」
「何のことだ。あ、もしかして昼間の銀行強盗のことか?」
「なんだわかってるじゃないか。まさか、あれで生き残るとは思わなかったが、とりあえず死ね」
そう言って男達は上条に向けて発砲してきた
「まったく、退屈しないな」
「聖母の慈悲は厳罰を和らげる」
「優先する・・刃の動きを上位に 空気を下位に」
上条は左手を軽く振るうと空中から無数のギロチンが現れ男達に襲いかかった。半分は攻撃するためにもう半分は逃げ場を無くすために放たれ、一撃で倒しすぐに離れた。
「俺も幻想殺しとこいつを使いこなせるようにならいとな」
「おー戻ってきたか上条、生徒が心配していたぞ」
「あ、呼び方変えたんですね。まあ、帰ってくる途中でテロリストもどきの人達に数回襲撃されただけですよ」
「なるほど、どうりで遅くなった訳だ。そうだ、あいさつくらいはして来い。もちろんキャーリサとリメエアにもしてくるんだぞ」
「あの〜部屋に行ったら絶対になんかされるきがするのですが」
「まあ、そのくらい大丈夫だろ、お前の彼女達なんだ、その時はしっかり責任はとるんだぞ」
「あんた絶対に楽しんでるだろ!」
「ん、なんことだ?」
その後、上条は2人の部屋に寄ってから寝る事になったがすぐにその部屋から出ることはなかった
「あの男の詳細は分かったか?」
「はい、学園都市に住む学生で8人しかいない超能力者の1人のようです」
「能力の詳細はあるか?」
「僅かではありますがありました。ですが彼の能力は異能の力を消すだけのようです」
「そんな学生に倒される程の貧弱なメンバーしかいなかったのか。まったく今日は運が悪いな。明日中にこの男を始末しろ」
「了解しました」
次回は上条さんにあるものを使って貰います