「ふー疲れた。やっぱりこれを使いこなすのは難しいな」
この時上条の右手は竜の顎になっていた。これを使っている間は体力ではなく、集中力を削って出すのでいまだに数十分出すのが限界であった
「もっと使っていくしか慣れる方法はないか。それにしてもまだ右手から出る力が理解できないな、これは一体なんなんだ?」
そんなこと言いながら、自分の家に帰っていった
「もう2月か、はやいもんだな。まあ、相変わらず変なやつが付いてくるけど」
「それはかみやんだから仕方ないにゃ〜。なんと言っても8人しかいない超能力者の1人なんだぜい」
「それなら一方通行も同じだろ」
「オレはとっくに研究者に目を付けられて能力のデータをくれてやったからほとんど来ることはなくなったな。まだ俺を倒そうとするやつは少なからずいるけどな」
「俺なんか稀に木原一族の人間が来たりするから面倒なんだよな。全部断ってるけど」
「そりゃ大正解だな、あいつらに渡すくらいならそこらへんの研究者にやったほうがましだな」
「そうだよな、毎日データを提供しろってメールが来てうるさいんだよな、こっちだって忙しいのに」
「かみやんが忙しいのはそこらじゅうでフラグばっか建てるからや」
「俺がいつフラグなんて立たんだよ。それに忙しいのは黄泉川先生の手伝いをしてるからだよ」
「アンチスキルか、こりゃ犯罪者達も運が悪いな」
「え、大将がアンチスキルやってるのかよ。この頃、裏路地が妙に静かになったと思ったらこういう事だったのか」
「仕事自体は大変だとは思わないけど、その後が結構きついんだよ、終わったら黄泉川先生に居酒屋に連れ回されて、酔い潰れたら俺が家まで送ることになるし」
「ああなるほど、よく酔い潰れた状態の黄泉川をよくこいつが連れてくるから何かと思ったら、随分と大変な仕事を押し付けられてるな」
「つまりかみやんはあの黄泉川先生の胸を堪能しながらいつも帰ってるってことかいな」
「なんでそうなる」
「なん言ってるんだ青髪、かみやんはそんなことをしなくてもラッキースケベのおかげでそんな体験を何回もしているにゃ〜」
「ほんまにくやしいわ、なんでかみやんだけあんなことが出来るんや!」
「うるさい馬鹿者、静かにしなさい!」
青髪は吹寄の鉄拳により沈められたがそれだけでは気が済まなかったのか、その場にいた上条たちも一緒に沈められていた
「これだけ見てるとあの2人が超能力者とは思えないな」
「まあ、そうだよな。上条はいまでも特売に行ったりしてるし、同じ人間にしか見えないな」
「そうだよな、相変わらずクラス女子には人気があるな」
「そこだけは憎たらしいな」
「そう言えばアリサさんが路上ライブまたやるみたいだぜ」
「何!久しぶりにあの歌を聴けるのか。よし絶対に行くぞ」
その後上条はいつもの日常を過ごしていた
「あ、御坂さんこっちですよ」
「佐天さん、声が大きいですよ」
「いいじゃない初春、いつものことなんだから」
「お待たせー。ごめんお遅れちゃって」
「いいですよ、御坂さんだって忙しいのは私達も知ってますし」
「ありがとう、黒子はもう少し遅れるけど後で合流するみたいだから、先に行きましょう」
「まったく何回問題を起こせば気がすむんですの」
「知らねーよ、こいつらが突っかかってきたんだ、俺は関係ないんだよ」
「これだから類人猿は、これからお姉様と一緒にショッピングに行こうとしていたのに、お願いですからこれ以上仕事を増やさないでくださいですの」
「わかったよ、俺はもう行くからな」
そう言って上条は路地から出て行きどこかに歩いていった
その頃、御坂達はセブンスミストで買い物がひと段落し、ファミレスで休憩していた
「あ、御坂さん最近面白い噂が立ってるんですけど聞いてみませんか?」
「また噂って佐天さん好きよねそういうの」
「いや〜これは御坂さんも気になると思いますよ。ほら初春あのサイト出して」
「む〜人使いが荒いですよ佐天さん」
そんな事を話しながらもすぐに見つけたのかサイトの一部を見せてきた
「ここの部分ですよ」
「えっと、どんな高位能力者でも素手で倒し、どれだけ攻撃を受けても無傷で帰ってくる最強の警備員がいるか」
「いや〜御坂さんならがっつきそうだと思ったんですけどどうですか?」
「まあ素手で能力者を倒せるやつは知ってるけど、無傷で帰ってくるのは聞いたことが無いわね。しかも警備員となるとなおさら」
「御坂さん、心当たりがあるんですか?」
「まあ1人だけいるけど、高校生なのよねあいつ」
「あいつ?もしかして御坂さんの彼氏ですか!」
「な、なんでそうなるのよ。ベ別にあいつと私はそんななかじゃ・・・」
「いや〜この話しで御坂さんをいじると反応が可愛いね初春」
「ダメですよ佐天さんそんなに追求するのは」
「でも初春だって気になるでしょ」
「確かに気になりますけど」
「すいません遅れましたのってお姉様どうしたんですの!顔が赤くなっておりますけど何かありましたの?」
「は!いや何でも無いのよ黒子。本当に何も無いから」
「あ、白井さんお疲れ様です。それにしても遅かったですね」
「ええ、ちょっと来る途中で仕事が出来てしまいましたの」
「大変ですね、風紀委員の仕事って。私にはそうゆう経験がなくて分からないですよ」
「それにしても最強の警備員なんているですかね。私の中では黄泉川先生ぐらいしかいないんですけど」
「確かに強いですけど、無傷でって言うのが気になるだよな」
「そうですよね。あ、今度黄泉川先生に会った時聞いてみればいいじゃないですか」
「まあ、本職の人に聞くのが手っ取り早いわね」
「そう言えば御坂さん、新しいレベル5の人ってどんな人か知ってますか?」
「知ってるわよ、毎日そこらじゅうで人助けをしてるようなやつだけど」
「そうなんですか?てっきり自慢ばっかりして人を見下すような人かと思ったんですけど」
「まあ、騒動を起こされるせいで私達の仕事も増えますけど」
「でも一回くらいは会ってみたいですね、どんな人か気になりますし」
放課後になって上条、土御門、青髪、浜面、一方通行の5人は珍しく仕事がなかった上条とゲーセンに来ていた
「いや〜こうやってかみやんと遊ぶのは久しぶりやわ。にしてもほんまに運の悪さだけは変わらんな」
「それがかみやんの代名詞だぜい」
「いいところまでいくけど毎回本体が故障するなんてことがあるのかよ」
「まあ、しょうがないだろ俺たちじゃ機械の故障までは直せないんだし」
「はぁ不幸だ。何で俺が使ってるやつだけ故障するんだよ!」
「まあ、叫んだって変わらないんだから諦めて他の所でやるにゃ〜。これはもしかしたら今日のおごりはかみやんになりそうだぜい」
「まあ、他のやつでも同じことが起こりそうやし、これはかみやんの負けやな」
「ああ、わかったよ俺の負けでいいよ。どうせ、他のやつでも結果は同じだろうしな」
「じゃあゴチなるぜかみやん」
「俺は行く途中にATM寄ってくけどいいか」
「いいんじゃねえか、どうせならここにいるやつは全員で行ってもいいだろ、暇だろうしな」
「確かに暇だし一緒に行くにゃ〜」
「まさか、ここにくることになるとは思わなかったな、他のコンビニのATMが全部故障してるなんて」
「運が悪いとかそう言うのを超えてる気がするな」
「自分でもわかってるから言わないでくれ」
そう言って上条は自分の口座から必要な分の費用を引き落としていた
「まあかみやんのことだし、もしかしたら銀行強盗でも起きるかもしれへんな」
「そうゆうことは言っちゃダメだぜい、本当に起こるかもしれないぜよ」
「いやそれはないだろ、ここら辺じゃ警備が一番硬い場所なんだぞ。わざわざそんな所に来るやつはいないだろ」
「いや〜かみやんの運の悪さをなめるのはダメぜよ。これでも長くかみやんとつきあってるんだぜい、大体のことはわかるにゃ〜」
「おい、噂をしたら本当に来ちまったぞ」
3人は一方通行が指差す方向を見るとそこには武装した青年が7人入ってきたところが見えていた
「これじゃ軽くどんぱちやる羽目になるぞ。大丈夫かよテメェらはよお」
「わいは勘弁やで、学生の喧嘩とは違うから下がるわ」
「俺も武器があれば何とかなるかもしれねーけど無理だな」
「武器が欲しいならこれ貸してやるよ」
一方通行はどこからか出した拳銃を浜面に渡した
「え、今どっから出した!まあとりあえず受け取っておくな、にしても一体どんな装備してるんだよ」
「見た感じは学園都市製の装備だにゃー、発条包帯は全員付けていそうだぜい」
「こいつら本当に銀行強盗か?かなり怪しぞ」
そう言っている間にぞろぞろと入ってきた男達は店内にいる客全員を壁際によるように脅迫し、金を奪っていた。
「…一方通行、今なら片付けられるぞ」
「ダメだ、俺らがやったら確実に殺しちまうぞ、しかも他にも一般人がいるんだ、特に俺の場合はこんな狭いところで使うような能力じゃねえ」
「だよな、それにしても大将は何やってるんだ?」
「向こうで同じ事をことになってるにゃー」
「あ、本当だ。にしてもなんで動かないだ?大将ならすぐに片付けられそうだけどな」
「もしかしたら、店から出た瞬間に襲うつもりかもしれないぜよ」
「いや、それはねえな。足元を見てみろいつの間にやったか知らねーが1人片付けたみたいだぞ」
「まじか!しかも他のやつは気づいてないし。なあ俺らも動いた方がいいのか?」
「いや、今はやめといた方がいいな。まだ他のやつは警戒を解いてないからな」
そう言ってる間に1人の男が現金の入った袋を取り外に出て行き、それに続いて他の5人も出ようとしたが上条は出て行こうとしたの男達のうち3人の装備全てを破壊し、言った
「浜面、青髪、土御門こいつらをやってくれ、一方通行はこっちを手伝ってくれ」
それを聞いた4人は少し笑いそれに応じた
「「「「了解」」」」
その瞬間に浜面は2人の男の足に銃弾を撃ち込み、怯んだ隙に青髪と土御門はそれぞれ接近し、青髪はラリアットを土御門は膝蹴りを叩き込み一撃で倒し、その後ろにいた男に同時に殴り掛かったが2人の間を縫うように避けられナイフを取り出し、切られそうになるが後ろから来た浜面の全力の右ストレート受け壁際まで飛ばされ気絶していた
「あの3人結構息が合ってるな」
「まあいつもばかやってようなやつらだから自然と息が合うんだろ」
そう言って一方通行はチョッカーのスイッチを入れ、目の前の男に近づき壁に投げ飛ばした、その時偶然なのか上条も反対側から投げており、空中でぶつかり、さらに上条と一方通行は互いに右拳で殴り飛ばして片付けた
「これで中にいる連中は全員終わったな。で、外に行ったやつはどうするんだ」
「まだ気づいていないみたいだし俺達でやるか?」
「はあ、だり〜な俺がやるから少し下がってろ」
一方通行は足元にかかるベクトルの向きを変え一瞬で外に停めてあった車に着きドアを引き剝がしそのまま男を引きずり下ろした
「チッいちいち手間かけさせやがって、さっさと寝てろ」
その男は一方通行からのデコピンを受け10m近く飛ばされ気絶した
「さてと、お片付けも終わったしもう行くか?」
「いや、まだ起きるかもしれへんし今のうちに縄で縛ったおいた方がええんじゃないか」
「そうだな、まあとりあえずやるか」
上条達は倒れた青年の手足を縛り、約束どうり土御門達とファミレスに向かった
「いや〜軽く動いたあと飯はうまいにゃー。これが舞花の料理だったら最高だぜい」
「お前はよく飯に文句つけるな。まあ舞花の料理が美味しいのは認めるけど」
「かみやんの料理もなかなかうまいが舞花には敵わないぜよ」
「まあ、頭が悪かった時の唯一の特技やしな。うちのクラスでも一番料理上手やし」
「俺は家事しか取り柄がないみたいな言い方だな」
「まあ、それいいとして今月はバレンタインデーがあるんだぜい」
「もう、そんな時期になるのか。上条さんには関係ないことですけどね」
「…青髪、かみやんを無性に殴りたくなったのは気のせいかにゃー?」
「いいやツッチーの意見に賛成や、わいもかみやんを無性に殴りたくなったで」
「ちょっと待てなんで俺だけなんだよ!」
「あれだけフラグを立てて置いてなにが関係やと、冗談でも言わんでくれ」
「そうだにゃ〜。浜面はともかくかみやんは彼女すらいないのにその発言はしてはいけないぜよ」
「まあ、俺は滝壺から貰えれば十分かな」
「オレは別にいらねえよ」
「俺は舞花から貰えれば十分だにゃ〜」
「うおー!!俺も今年は一つくらい欲しいわー!」
「叫けぶなうるさいぞ」
その後、5人とも別れ家に帰っていた。その夜、上条はオティヌスと一緒にベランダで佇んでいた
「なんでだろうな、今の日常は楽しいのに何故か満足出来ないし、何より今あるこの力を使ってみたいという願望もあるな」
「おい人間。お前が今ある力を全力で振るったらどうなるかわかってるのか?」
「正直言って分かんないな。前の俺の限界はいやって言うほど分かっていたけど。今の限界はまったくわからないなし自分の力をまったく理解出来てないからな」
「まったくお前は、相変わらずそんなことで悩んでいるのか。確かにそれだけの力を持っていたら試したくなるのも分かるが、大き過ぎる力を持つのも考えものだな」
「お前が言ってるとあんまり説得力ないけどな」
「…もう一回あの世界を作ってやろうか人間」
「やめてください、もう一回あれ見たら本当に罪悪感にのたうち回ることになるから」
「はぁー多分お前くらいだぞ、あの世界を望んでいるのは。大概のやつは自分の欲にまみれた世界しか想像しないだろうし、なにより今の私に以前と同じ事は出来ない」
「それでも結局俺はあの世界を捨てでも自分の生まれた世界にもどりたがってたけどな」
「まさか、他人の為にではなく自分の為に戦いに来るとは思わなかったぞ」
「はは、こっちだってまさか俺の住んでいた世界を復元してくれるとは思わなかったよ」
「別にいいだろ、次の世界を行こうと元の世界に戻そううと私の自由だったんだ」
「じゃあなんで元の世界に戻そうとしたんだ?」
「ふん、それくらい自分で考えろ私からは教えるつもりは無いからな」
そう言ってオティヌスは近くにいた猫の背中に乗り部屋の中に入ったいった
「あいつもなんだかんだ言って今の生活に慣れてるな。さて、俺もそろそろ寝るか」
「にしても最近修道服を着たやつをよく見かけるな、一体何が目的なんだ?また面倒事に巻き込まれるのは勘弁してくれよ」
「とりあえずここに着いたな。あとは霊装の準備だけか、かなり時間を要することになるがさっさとやるぞ。幻想殺し・・きさまは神の力ガブリエルを消滅させたみたいだが、天使長であるミカエルを倒せるかな」
そろそろハーレムの要員を増やしたいと思います