「ん〜結構料理に関するような本があるけど大概は俺に作れるか怪しいな」
その日上条は常盤大の図書室で1人で本を読みふけっていた。一度は興味本位で見始めていたが、料理のパートを増やしたいと考えるようになり、かなり読み込んでいた。
「やっぱり作ろうとしてる料理のレベルが全然違うな。俺が作れるのは一般的な家庭でも作れるようなものだけだし、他はオルソラから教わったものくらいしか作れないしな」
そんな事を呟きながら上条は読んでいると後ろから聞き慣れた声が聞こえて来た
「上条ちゃんしっかりやっているのですか〜」
「え!小萌先生なんでここに?」
振り返るとそこにはクラス担任の月詠小萌がいた
「いやー上条ちゃんが先生をしっかり出来てるか確かめに来たのですよ〜」
「あれ?じゃあどうやって入ってきたんですか?」
「ちょっと綿辺先生に頼んで入れて貰ったのです」
「ああ、あの人ですか。でも、この後は特に授業は入ってないですよ」
「いいのです、上条ちゃんが頑張ってるのは先生方から聞いたので大丈夫なのですよ。それにしてもまた、料理本を読んでるのですか?」
「まあ、料理のパートの増やしたいと思ってずっと読んでますね。出来ればここの設備を使ってすぐにやりかったんですけど、ここのところずっと予定が入ってるみたいで使えないんですよ」
「えーと、それはしょうがないのです、別の機会に使えばいいのですよ〜」
ちなみにその日はバレンタインの2日前でもあり、ほとんどの女子生徒がチョコを作るのにやっきになっており、受験生である3年生でさえ勉強よりもチョコを作ることに力を入れていた
「それにしても上条ちゃん、生徒さんに人気みたいですね。ここに来る途中に何度生徒さんに会ったので上条ちゃんのことを聞いてみたら、結構親しまれているみたいだったのですよ〜」
「そうなんですか、そこまで親しまれてるとは思いませんでしたけど」
「もー上条ちゃんは自分のことを謙遜しすぎなのです、もっと自信を持っていいと思うのですよ〜」
「ありがとうございます、そろそろチャイムが鳴るんで職員室に戻りますけど、先生はどうしますか?」
「先生は上条ちゃんの様子を見に来ただけなのですぐに戻りますよ〜」
「分かりました、ではあいつらことはお願いします」
「みんなのことは先生がしっかり見るので大丈夫なのですよ〜」
上条は放課後まで残った時間を校門の掃除や廊下の掃除をしながら時間を過ごしていた。
「えっと、これで一通り買えたかな。あとはシャーペンの芯買っておくか、あと少しなくなりそうだし」
上条は晩御飯の食材を一通りカゴに入れ、文房具売り場に行ったが、途中お菓子売り場が少し覗くとチョコを買いに来た女子生徒達が群がっていた
「うわー結構密集してるな、まあここら辺で一番安いスーパーだし、これだけ来るのも普通か」
「どうしたのよ上条そんなところに立ち止まって」
「吹寄か、いやちょっと向こうにやたら人が集まってるから何かあるのかな〜と思って見てただけですよ」
「ああ、あの集団ね。まああれだけ集まってれば上条でも気になるわね」
「あれ、吹寄は何を買いに来たんだ?」
「私は夕飯の材料が足りなかったから買い足しに来ただけよ。もしかして上条も?」
「そうだよ、夕飯に使う野菜が少し足りなかったから買いに来たんだよ」
「相変わらずここのスーパーに来てるのね、あんたならここじゃなくてもうちょっと高いところでも十分買えるんじゃないの?」
「まあ、買えるけどあんまり合わないだよな。それに何か買い行こう思うといつもこっち来るしな」
「そう、あっごめん姫神とアリサさん待たせてたから先に帰るわね」
「おーまた明日な」
「さてと、俺も買う物をさっさと買って帰るか」
上条はすぐに買い物を続けようとしたが後ろから知り合いの声が聞こえ振り返るとアリサと姫神が立っていた
「あ、当麻君吹寄さん見なかった?」
「ん?吹寄ならお前と姫神を探しに向こう側に走っていったぞ」
「私も一緒にいたけど忘れてた」
「うおっ!姫神もいたのか。それにしてもアリサ達は何を買いに来たんだ?」
「私と姫神さんはチョコを買いに来たんだけど当麻君は?」
「俺は夕飯の買い足しかな、もう少ししたら帰るつもりだったけどな」
「なら、一緒に帰らない?」
「いや、家の方向違うだろ」
「途中までいいからお願い当麻君」
「お願い上条君。一緒に帰ってくれない?最近誰かからずっと見られてるみたいだから」
その時上条は前に初めてアリサと出会った時に魔術師やら学園都市の人間に追われていたこと思い出していた
「わかった、どうせだから家まで送っていくよ」
「ありがとう、じゃあ吹寄さんも呼んで4人で帰ろうよ」
「え、吹寄も一緒かよ」
その後すぐに会計を済ませ、吹寄を含めた4人で帰っていた途中何度か視線を感じることがあったがすぐに無くなり無事に全員を送り届け上条も自分の家に帰っていたが、帰り途中事故に何度かあい少し制服が汚れていた
「はぁーやっとついた、以外とあそこから遠くにあるなここ」
「あ、お帰りなさい上条さん」
「おーただいま、あれ浦上はどうした?」
「今はオティヌスさんと一緒に風呂に入ってるわよ」
「えっちょっと待て、今オティヌスと風呂に入ってるって聞こえたのは気のせいだよな」
「いえ、気のせいじゃありませんよ。私達が学校に行ってる間に元の大きさまで戻る術式を考えてたみたいですし」
「ああ、なるほど。にしても前に渡したあの槍でずっとそんなことやってたのかよ」
「はい、今はどのくらい持つか試験してるみたいですけど」
「ちなみに今の時点で何分くらい経ってる?」
「そうですね、だいたい20分くらいですかね。昨日は22分くらいしか、いかなかったみたいですけど」
「そうか、とりあえず俺は夕飯作ってるから休んでてくれ」
すぐに上条は夕飯の調理に入り、どうやったのか約10分で出来上がり、食べ終わった上条は風呂に入った
「はぁー上条さん相変わらず何でも1人でやろうとするわね」
「しょうがないですよ上条さんはあの性格ですから、他人に迷惑は掛けたくないんですよ」
「あいつは自分に出来ることは全部自分やろうするやつだしな、それに大概のことはあいつが善意でやっていることだ」
「善意って、そしたら全部含まれますよ。家事全般をやって貰ってるうえに、天草式の仕事の一部まで手伝ってもらってるのに」
家事のなかでも、洗濯と料理は上条が9割以上やっており、料理については元から腕が高く問題無かったが、洗濯に限っては、始め上条が自分達の下着などを洗うのにお互いに抵抗があったが今では何のためらいもなく
「それに上条さんの護衛としての自信が無くなりそうね、もう少しここに長いたら私ニートになりそうな気がするわ」
「・・そこまで行かないけど結構上条さんを頼ってる気がしますね」
「手伝えるだけましだ、私はそれすら出来ないぞ」
「それでも、上条さんに渡すチョコは作ったんですね」
「仕方ないだろ。これでも、あいつには救われた身だ、これくらいは返せないと気が収まらないんだ」//
「…魔神にフラグを立てられる人って居たんですね」
「しょうがないわよ、女教皇にもフラグを立てた人ですから」
「そう言えば上条さんって彼女はいるんですかね?」
「さあ、ここでは見た事はないけど。オティヌスは知ってる?」
「・・・私は知らん」
「あの〜やたら間が長い気がしたんですけど、もしかして心当たりでもあるんですか?」
「いや、ないが」
「でも、さっきの間の長さはおかしいですよね」
「少しぼーっとしていて反応に遅れただけだ」
「本当ですか?それにしては顔が少し引きつっていましたけど」
浦上はオティヌスに何度も追求し始め、きりがなくなっていたが、対馬によってすぐに収まった
「そんなに気になるんだったら、本人に聞いたら?それとも告白してみる?」
「え、無理無理恥ずかしくて死んじゃう」///
「そうだな、この際玉砕覚悟で行ってみるのもいいじゃないか?」
「玉砕覚悟でって、恋をしたこともない人に言う言葉じゃないと思うけど」
「その言い方だと、一回は好きな人でもいたことがあるのか?」
「まあ、数年前の話だけどいたわ。けど振られた、でもその時の理由があまりにも恥ずかしかったわね」
「どんな理由だったんですか、対馬さんスタイルもいいし家事も出来て問題ないと思いますけど」
「そうじゃないわ、ただ一言で貧乳とは付き合いたくないって言われたのよ。あの時ほど男に殺意を向けた事はなかっわね」
対馬はさりげなく浦上の胸に視線を向けため息をついた。
その時、ちょうど風呂から出てきた上条が近づいて来ていた
「ん、どうしたんだ2人とも元気がなさそうだけど」
「お前が気にするようなことじゃない」
「そうなのか?」
「聞いても鈍感なお前じゃ理解は出来ないからな」
「これでも、理解してるつもりなんだけどな」
「お前が女心を理解できる頃にはみんな死んでるぞ」
「なんか俺が人の好意にいつまでも気付けない鈍感野郎みたいな言い方だな」
上条はため息をつきながら自分の部屋に入っていった。まだ夜の9時近くで寝る時間にはまだ早かったがここ最近上条はいつもこの時間には部屋に入っていた。
「はぁー人間、もう少し他人からの好意を受け取ったらどうだ。あの世界を踏みにじってこの世界に戻ってきた罪をお前が全て背負う必要はないぞ」
最後だけ変にシリアスになってしまいました