竜の力を得たもの   作:生存者

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ネタがなかなか浮かばなくて投稿が遅れましたすいません


第26話

「ん?見慣れた天井だな」

上条はふと目を覚ますといつもの病院にいたが、全身に痛みが走り起き上がることが出来なかった。

 

「あれ、体育館で寝ていたはずなのになんでここにいるんだ?」

 

 

「もう起きたのかい。いつもならもう少しゆっくり目覚めると思ったんだけどね」

 

「え、どのくらい時間が経ってるんですか?」

 

「そうだね〜約10間くらいかな、あくまでこれは手術が終わってからだけど。君が運ばれたのは昏睡状態になってから約2時間経過してからなんだよ。本当なら死んでいておかしくはない状態で、手術をしてもう起きていることに驚いてるよ」

 

「え、そんなに重症だったんですか?」

 

「まあ、いつもに比べたらそこまで酷くはないけど、肺の一部と腎臓の一部の臓器が焼けて完全に壊死していたし、全身がなぜか筋肉痛になっていたくらいかな。それに1リットル近い出血をしてるから治療するのも一苦労したよ」

君の体は不思議だね〜と呟きながら後遺症がないかを確認し、健康状態も一緒に見ていた。

 

「見たところ後遺症はないみたいだし、面会拒絶は解いておくよ。今のところは正常に回復してるから今日中には退院できそうだね、筋肉痛の痛みは完全には取れるか分からないけど動ける状態までは治るから」

 

「これが今日中に治るんですか?まだ起き上がることすらできないのですが」

 

「でもそこまで痛い訳じゃないだろう。じゃあ僕は出るよ、もう面会者が来たみたいだからね」

 

「面会者って大体今何時だよ」

すぐに時間を確認しようと思ったが何故か病室には一切時計類がなくまた寝始めようとすると、いつものメンバーが入って来ていた。

 

「おーっすかみやん元気かにゃ〜」

 

「かみやん元気か?昨日は出血した状態で寝てたからびっくりしたで」

 

「とりあえず元気だよ。全身筋肉痛でまともに動けないけどな」

 

「まあ、そうなるだろうな。つーかもう動けるじゃねえか?」

 

「まだ動かすたびに痛むからあんまり動かしたくないけどな」

 

「それでどのくらいで退院出来るんや?」

 

「完全に痛みが取れる訳じゃないが日常生活を送れる程度には回復するみたいだから今日中には退院出来るらしい」

 

「そうか安心したにゃ〜、血まみれ状態でかみやんを運んだ時にはどうなるか心配したぜい」

 

「そうやな、いつも怪我をしてることを見た事があるけど今回は大丈夫か心配したで」

 

「すまねえな迷惑かけちまって」

 

「気にすんな、下手をすればここがガラクタの山になる可能性だってあったんだからな」

 

「じゃっかみやんが元気になったのも確認できたし僕は帰るで」

 

「あっ俺も滝壺とデートの時間になるからそろさろ行くな」

 

「おおじゃあな」

 

「さて3人とも行ったしかみやんに質問タイムだにゃ〜」

 

「質問ってどうせくだらないことだろ、特にお前が考える質問なんてロクな事しかないだろうしな」

 

「まあ、そこは置いといて真面目な質問だ。かみやん今回の襲撃で使ったあの術式は一体どこで使えるようになったんだ?」

 

「何時からだろうな、俺もわからねーよ」

 

「とぼけるな最低でも去年の12月の初め頃には使えるようになってるのは気づいてるんだぞ。それが答えられないなら、なんの術式が使えるか教えろそれだけでいい」

 

「なんでそこまで知ろうとするんだ?」

 

「これでもかみやんを守るためだぜい。今のかみやんは禁書目録と比にならないほど狙われてるから対処が大変なんだぜい」

 

「……ああいいぞ。面倒くさいからざっと言うぞ。まずは天罰、聖母の崇拝、光の処刑、第3の腕くらいだな」

 

「………中々癖のある術式ばかりだな。まともに使えるのか?」

 

「そうでもないぞ。日常じゃまず使わないし、使う場面さえ考えれば効果が出るしな」

 

「そんなに使ってるのかにゃ〜?」

 

「まあな、家の周囲に天罰術式をちょっといじったやつを展開したりしてるぞ」

 

「なるほどにゃ〜、かみやんの住んでる周りにやたり魔術師がうろうろしてたのはそのせいか」

 

「多分そうだろうな、てかなんで俺っちの家の近くに来てたんだ?」

 

「いや〜偶々近くにゲテモノメイドが売ってる店があってだ少し寄ったんだぜい」

 

「そうか、っとすまんトイレ行って来るな」

 

「俺もそろそろ帰ろうと思ってたところだし、肩は貸してあげるぜい」

 

「ありがとな土御門」

 

「気にするな、ほらいくぜ」

上条は土御門に手伝ってもらいベッドからおりゆっくりと歩いて行った。その時、まだ治りきっていないのか片足を引きずるように歩いていた

 

「はぁースッキリした。にしてもこの後どうするか、また暇になるし屋上に行こうかな」

ゆっくりと上条は歩き出し屋上へと向かっていると、急に後ろから肩を叩かれ振り返ってみるとニッコリと笑いながらこちらを向いていた黄泉川先生とその後ろでおどおどしている鉄装先生がいた

 

「よう上条、随分と暇そうじゃん。ちょっと話があるから来て欲しいじゃん」

笑顔で聞いているが目が笑っておらず、少し身の危険を感じたがすぐに会話を続けた

 

「一体何の話ですか?」

 

「あの昨日、上条君が暴れた時に使っていた能力が書庫に登録されていないものだったから調べ直せと言われたんですよ」

 

「あー見てたんですか。でも使ってるのは同じものですからそのまま報告していいですよ」

 

「え、でも」

 

「はあ、もう一組お前に用があるからその時に一緒に聞くじゃん」

 

「…それはずるくないですか」

 

「いや〜私もお前の能力に興味があるじゃん。それに小萌も気になってるみたいだからデータを取るのに丁度いいじゃん」

 

「そのごめんなさいこの黄泉川さん止めるのは私には出来ないので」

 

「ほら、こっちに来るじゃん」

上条は黄泉川先生になす術なく連れて行かれた、いまだ回復しておらず抵抗することも出来なかった。

 

移動した部屋は少し大きめの会議室のような場所になっており先に入っていた、初春、固法さらに偶々途中で会った佐天が中で待っていた。

「あ、来たみたいですね。ってなんで佐天まで何でいるんですか?」

 

「いいじゃん。元から今日は遊ぶ予定だったし」

 

「なるべく、邪魔はしないようにね」

 

「おー連れてきたぞ。ほら上条、さっさと座るじゃん」

 

「痛!あの…これでも怪我人なんでもう少し優しく扱って下さい」

 

「ああすまん、お前相手だといつも力が入るじゃん。まあそれはいいとして質問に答えるじゃん」

 

「はぁわかりました。で俺に聞きこととはなんですか固法さん」

 

「そうね、まずはこの写真に出てるものは全部幻想殺しでやったのかな?」

 

「そうですよ」

 

「…具体名にどうやって出したのかは教えてくれないかしら?」

 

「すみませんが無理ですね、自分の能力の詳細を人にペラペラ話すつもりはないです。それで聞きたい事は終わりですか?」

 

「え、でも・・・」

そう言いかけた時急に上条が目の前の机を窓側に蹴り飛ばした。その直後一台の車がガラス窓を割り入ってきた、その衝撃で大量のガラス片が飛び散ったが先に上条が蹴った机により、ほとんどが防がれ怪我を負った人間は誰もいなかった。

 

「まだ残党がいたか。昨日のうちに片付けておけば良かったな、おまけに重装備で突入して来たのか」

 

「随分しぶといな、昨日の戦闘で動けなくなったと思ったんだかな。いい迷惑だ」

 

「悪かったな、大体よく普通に入れたなそこが気になってしょうがねーよ。しにてもよくイタリアからここまで来る気になったな、俺もさっさと休みたいしすぐに終わらせるぞ」

 

「気づかれたか、だがこっちもお前に致命傷を与えられればいいだよ」

彼らは持っていたライフルを構えすぐに引き金を引いた。6人の魔術師がいっぺんに上条を狙い、さらに銃弾1つ1つに属性を持たせる術式を施していた。対して上条は両サイドにいた固法と黄泉川先生に足払いを掛けていた。

 

「優先する。人体を上位に、銃弾を下位に」

そう言いながら右手で自分の体に触れていた。その瞬間には火や電撃を纏った銃弾が身体に当たったが、ガラスが割れるような音が響き、当たった銃弾は跳ね返り床にどんどん散らばっていたが、そんなことを気に止めず上条は前に進んでいた。

 

「剣をこの手に、服装を制服に」

上条は手に剣が現れすぐに姿勢一気に落とし、常人離れした速さで真横まで行き剣の平面部分で薙ぎ払った。だが大の大人6人をまとめて剣を振り抜いたせいか、腕に反動が伝わり腕を少し痛めていた。

 

「はぁいったい残りはあと何人いるんだよ。てかさっき制服に変えといてよかった」

そう呟きながら、外に出ると手を縛られたアリサ、吹寄、姫神と数十人の魔術師が待っていた。

 

「何の真似だ?」

 

「見ての通りだよ、上条当麻。すまないがこいつらは貰っていくよ」

 

「余裕そうな発言だな、まあ俺は身体がボロボロだからなんとも言えないけどな。でなんで俺のクラスメイトを連れて行くんだ?」

 

「お前はこいつらを知らないのか、このアリサとか言うのは聖人の可能性が秘められてる存在だぞ。それにこっちの貧相な身体のやつは吸血殺しの力を持ってるんだ、前から一部の人間から吸血鬼の排除に手間が掛かってたから丁度良かったよ」

 

「・・それだけ聞いてると、その2人しか関係ないんだけどな」

 

「ああ、この巨乳の女か。なかなかいい体つきをしてるから持ち帰って楽しませてもらうんだよ」

そう言いながら、その男は吹寄の胸を触り始めていた。吹寄は必死にもがいているがきつく縄を縛ってあり、ただ見ている人間を楽しませているだけになっていた。一方上条はそれを哀れんだ目で眺めていた。

 

「はぁ魔術師ってのはこんな変態しかいないのかよ」

 

「なんだ、助けに来ないのか?世界を救った英雄も随分薄情者だな」

更に激しくおの男は吹寄の胸を触り、下の方まで手を伸ばしていた。その時上条は友人に手を出されている事で我慢の限界にまで達しており、手出そうとするとグチャという音が響きその瞬間に目の前が真っ暗になった

 

「はは、狙撃者がいることにも気づかないのかよ。にしてももう終わりだな、目が見えないんじゃ攻撃のしようがないもんな」

そう上条は狙撃により目を射抜かれ、完全に失明していたのだ。だが上条はそれでも不敵な笑みを浮かべ潰れた目で真っ直ぐに男を見ていた。

 

「……そんなに早く片付けて欲しいのかよ」

 

「ん、なんだこの状態でも反撃できるのか?はは随分世の中を甘く見てるな、いつまでも同じところに俺らがいるとでも思ってるか」

 

「そうだな、そんなことは思ってないけど。とりあえず、・・死ねよ」

すると、急に後ろでバタバタと音が聞こえ慌てて男は振り返るとさっきまで普通に立っていた同僚が倒れていた、しかも手はピクリとも動かず、瞳孔を大きく開いていた

 

「ちょなんなのよこれ上条あんた一体何をやったのよ」

 

「何ってうじゃうじゃいて邪魔だから少し人数を減らしたんだ。それにそんの男に触られるなんていやだろ?」

 

「確かにこんな気持ち悪いやつに触られるなら、上条に触れた方がマシだけど」

 

「ねえ、上条君。これってもしかして私が受けたやつと同じもの?」

 

「気づいたか、まあ姫神は実際に受けたから分かるよなこれが一体なんなのか。まあ人数も減ったし、狙撃者がいるのもわざわざ教えてくれたしさっさと片付けるか」

 

「その見えない目でどうやって倒すん・・!」

気づいた時には上条の拳が目の前まで迫っており、避けようとするが先にその前に拳の方が当たり、そのまま殴られ後ろに後ずさりした。威力はそこまでなく大きくのけ反りしたもののすぐに立て直し、まだ目の前にいた上条に蹴りを放ったが、体をすり抜けていった。それ同時にゴスッ!と後頭部に鈍い音がはしった。

 

「残像なんかに蹴りをしてどうするんだよ」

即興で目を修復し、上条は蹴りが来る方向とは逆の方向から後ろに回り込み後頭部に回し蹴りを叩き込んのだ。その衝撃で前に大きく前に耐性が崩れいた。しかもこの二発で男は意識のほとんどを刈り取られ目の焦点もあっていなかった。

 

「これでアリサと姫神の分だ」

その声が聞こえる方向を見るといつの間に移動し、腕を振り上げている上条が待っていた。振り上げた左腕は吸い込まれるように、腹に入りメキメキの鈍い音が聞こえ、少し身体が浮き上がり足が地面から離れていた。

 

「これが吹寄分だ。それと二度と俺の友人に手を出すな!!」

宙に浮きがら空きになった顔を右手で全力で振り抜いていた。男は勢いに押されコンクリートの壁に激突し、前に倒れ伏した。

 

「さてと、あとは狙撃者はこれでいいか。これで終わったしこっちは拘束してこくとするか」

 

上条は狙撃者を第3の腕のによる遠距離で片付け、アリサ、姫神、吹寄の縄をほどき地面に倒れていた魔術師の手を縛っていた。残りの縛れなかったものはどこからか出てきた手錠を1人ずつに掛け全員が終わった頃に、何かを呟いた。するとさっきまでピクリとも動かなかった魔術師達が一斉に息を吹き返した。

 

「これで終わりしよかな、無理やり目を治したせいで視力が一気に落ちたし、身体中がまた痛くなってきた・・」

パタリという音とともに上条はその場に倒れ、それと同時にさっきまで中にいた黄泉川や固法が出てきた。

 

「上条!おい、しっかりしろ」

 

「吹寄さんまずは上条の手当をしよう。あの倒れ方、揺すったくらいじゃ起きそうにないよ」

 

「吹寄さんは誰か呼んできて。アリサさんと私である程度までは引きずっていくから」

 

「おい、早く運べ。まだこいつの傷はまだ治りきってないじゃん」

 

「は、はい分かりました。って重い」

 

「ほら、こうするじゃん。反対側も持て」

黄泉川は上条の脇の下から手を回し肩を持ち上げた。アリサもそれを真似するように持ち上げ病院内まで運んでいた。

 

「やっぱり上条君は無茶ばっかりしてる」

今までにも上条に助けられ、その度に自分に出来ることはわかっていた姫神は大人しくその場で待っていた。

 

「ん、また来たのかい。全くいつも怪我をして来るね君は」

 

「それはいいから早く治療をして欲しいじゃん」

 

「分かってるよとりあえず、その台に乗せてもらえないかな。どこを直せばいいかもまだわかってないから。それにしても毎回すぐに怪我をするね〜。しっかりと治したはずなのに戻ってくるから自分の腕に自信が持てなくなるよ」

 

「ん〜相変わらず君の体は不思議だね。つい数時間前まであった肉体へのダメージはなくなっているよ」

 

「あの先生、当麻君の目は治るんですか?」

 

「表面的には治ってるけど、視力までは治ってるか確証はないからね。彼が起きてから聞いてみないことには分からないよ。それにあの状態じゃあと、数日はベットで安静にしてないとダメだね」

 

「ああ、君。彼をいつもの病室に運んでくれないか」

 

「はい、分かりました」

偶々近くにいた看護婦さんはすぐに上条をストレッチャーに乗せているとカエル顔の医者がさりげなく爆弾発言をした。

 

「なるべく早く着替えさせておいてくれないか?いつも彼の体をペタペタ触ったりしてみたいだからね」

それを聞いた看護婦は慌ててその部屋を出て行き上条を運んで行った。

 

「え、それってどうゆう事ですか?」

 

「ん、君は知らないのか。実は彼、うちの病院内のほとんどの看護婦にフラグを立てちゃったみたいでね。彼が寝てる間にやたら体を触る人がたくさんいるんだよ」

 

「まあ、最近やっと彼女さんも出来たみたいだけど、まだ鈍感なところは変わってないから後ろから刺されることもありそうだね」

じゃあ僕は行くねと言い残し、カエル医者は診察室を出た。それから2日後に上条は目を覚ましが無理に目を修復したせいか、視力は著しく低下しメガネをかけて生活する事になった。上条はその日中に出来る程になりすぐに病室を出るために準備していると、いつもの医者が入って来た。回復するのに一ヶ月以上掛かる事を聞かされ、また面倒なことになったなと1人ぼやいていた。

 

 




少し遅れましたが能力の解説
竜の息吹・・威力、規模は上条個人が自由に設定可能。属 性は4種類あり、火、電気、氷がありどれも学生の能力の威力とは比べものならないほどある。最後の1つは無属性だが最小の出力でも半径1kmを焦土にするほどあり、めったに使う事がない。
竜の翼・・飛行する事も可能だが、強風を起こす事も出来る。これを使った場合の移動速度には上限が存在しない。

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