竜の力を得たもの   作:生存者

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第27話

「久しぶりに病院の世話になったな。にしてもこのメガネ全然似合わないな」

上条はいつの間に自分用に度の強さが調整されたメガネをカエル医者から受け取りすぐに掛けて歩いていた。ちなみに平日のまだ昼近くの時間であり、ほとんど学生は歩いていなかった。

 

「顔だけでも出しに行こかな。また、補修になるのは勘弁して欲しいしな」

 

「そういや、今日って宿題ってあったかな」

また補修は勘弁して欲しいな〜と思いながら歩き昼の少し前には到着することが出来た。

 

 

「かみやん結局、今日は来てないみたいだやな。吹寄達が教えに行っけどまた怪我をして入院してたみたいやし」

 

「また今日も行ってみるか?もしかしたら退院してるかもせれないぞ」

 

「そうだにゃ〜また浜面でも誘って行くぜい」

 

「ふー少し我慢し過ぎたかな」

 

「おー浜面、またかみやんの見舞い行こうぜい」

 

「ん、大将ならさっき廊下歩いてるときにあったぞ。なんか職員室に行ってたな。書類みたいのを出しに行ってたみたいだけど・・」

 

「はいはい、みなさん席に着くのですよ〜」

 

「って月詠先生来たしあとにするか」

 

「それではSHRを始めるのです」

 

「あ、すいません小萌先生遅れました」

その時、号令が掛り全員が立とうとしていた時に上条が入って来た。半分の人は退院があまりにも早いことに驚いていたが、もう半分はメガネを掛た上条の姿に見惚れ顔を真っ赤にしていた。

 

「え、上条ちゃん?どうしたんですかそのメガネ」

 

「その先週、目を負傷して視力が低下していまったので付けてます。って大丈夫ですか?顔が赤いですよ」

 

「え、ああ大丈夫なのですよ!気にしないので欲しいのです」//

 

「はぁ分かりました」

 

「いやーかみやん大変そうやな。全身筋肉痛のあとは視力の低下なんて」

 

「本当は視力の低下じゃなくて失明した目を無理に直したせいで視力が落ちたんだけどな。それにメガネ邪魔なんだよな」

 

「まあ、かみやんがメガネを掛けるのも新鮮で面白いにゃ〜」

 

「やめてくれ、これから1カ月は確実にこれを付けて生活しなきゃいけないんだそ」

 

「そうや、かみやん。またクラス全員で飯食べに行かないか?」

 

「面白そうだな、これからは午前だけだし十分に時間はあるしな」

 

「なんなら、上条の部屋でやるのはどうだ」

 

「やるのはいいけど、この人数があの部屋に入りきると思えないけどな」

 

「まあ、そこはうちの部屋も貸すからそれでなんとかなるだろ。どうせ隣なんだしな、あとは場所さえ教えれば来るだろ」

 

「そうなるとあとは食材の調達と予定日の確保だな。それに当日料理をしたり、配膳する人も決めておく必要もあるな」

 

「ツッチー、吹寄に相談してみたらこのあとクラス全員を残して、担当とか決めるの手伝ってくれるみたいや」

 

「お前、こういう時は行動が速いな。それに吹寄が乗るのも意外だけど」

 

「なんか面白そうだからって乗ってくれたで」

 

「さいですか、じゃあ俺も部屋を片付けておかないとな。

あとは飲み物を多めに確保しておくか」

 

「細かいことはこれから決めるからまだそこまで考えなくてもいいで」

 

その後、SHRが終わったあと上条のクラスは打ち上げの予定を話し合っていた。実施日は丁度学校の終わる木曜日にされた、途中一方通行は当日の部屋を使用が可能か黄泉川に聞きに出ていた。すんなり了承されたのか数分で戻ってが黄泉川先生も一緒に入る事が条件で入る事が出来るようになった。

 

「以外とすんなり進んだな、もうちょっとかかると思ったんだけどな」

 

「吹寄さんがうまく話を進めてくれましたしね」

 

「それにしても目の方は大丈夫なの?目を負傷たって言ってたけど、目を撃ち抜かれて失明したって姫神さんから聞いたけよ」

 

「ああ、失明したよ。その後すぐに修復して見えるようにしたけど、視力までは戻せなくてこのざまだよ」

そう言って自分が掛けているメガネを指差していた。

 

「まあ、他に犠牲が出なくてよかったよ」

 

「・・でも護衛としては全く守ることが出来ませんた。逆に守られる側になってしまいましたし。これじゃなんで護衛なんかやってるのか分からなくなってきました」

 

「そうね、護衛として何も出来なかったし。仕事のせいで上条さんの見舞いも行けなかったし」

2人は自分の実力不足で護衛のするべき上条を守る事ができず、更に怪我をさせてしまった事を悔いていた。

 

「気にするな、俺が冷静になってれば良かった事だし。浦上と対馬が後悔することじゃない。それに来れなかったのは俺の後始末をやってたからだろ、わざわざありがとな」

上条は2人に近づき頭を撫でていた。恥ずかったのか少しずつ頬を赤く染めていた、それと同時に悔しい気持ちが出てきたのか、涙目になったと思ったと時にはもう声を出して泣いていた。

 

「参ったな、これは収まるまで時間が掛かりそうだ」

それから2人が泣き止むまで上条は頭を撫でていた。それから10分ほどたったあとようやく泣き止んだが、自分達が何をしていたかを思い出し顔を真っ赤にした。

 

 

「あれ、開いてるな。誰か来てるのか?」

 

「え、誰も来る予定はなかったはずですけど」

少し悩んだが中に入らないと休む事すら出来ないので入ると、何故か天草式のメンバーの内の10人が集まっていた。

 

「おお、帰ってきたか。心配したぞ人間」

 

「普通に溶け込んでるな。そう言えばオティヌス、なんで建宮達がいるんだ?」

 

「2人の様子を見に来たらしいぞ、ついでにお前のご飯を食べに来たみたいだ」

 

「あー、そう言えば前に誘ったな。よし、今から作るけど待っててくれ」

 

自分の部屋に行き着替え、キッチンに向かった。メニューは考えていなかったがいつも冷蔵庫の中身を見てから決めていたのですぐに調理に取り掛かっていた。

 

「いや〜お疲れ様なのよな浦上、対馬。ってどうした、そんなに涙目になって」

 

「いえ、ただ自分が無力だと改めて思い知らされただけです」

 

「護衛として来たのに何の役にも立ちませんでた。上条さんには無理しなくてもいいと言われましたけど、逆に守らればかりで悔しさしか感じませんでした。やはり上条さんは私達とは違って才能がありますよ、女教皇と同じような」

 

「・・・はあ、お前さん達は何か勘違いをしてるのよな。

あいつは努力してあそこまで強くいられるんだ。お前さん達が護衛に行ったあと、この資料をある人物から渡されてな正直目を疑ったのよな」

 

「あの五和でも絶句したのはびっくりしたっすね」

差し出された資料を対馬は受け取り目をとうしていた。読み始めてから数分が経って頃少しずつ手が震え始め、立っていられなくなったのか、床に座り込んで読んでいた。

 

「まあ、普通はそうなるな。あの人の底が知れないよ俺達には」

その資料に書かれていたのは病院の資料であった。上条が学園都市に来てからいままでに病院に運ばれた怪我の原因や容態が詳しく書かれていた。

 

「あいつは才能がある訳じゃない、努力を積み重ねてあそこまで強くなったのよな。まあ、今回は仕方ないといえばそれまでだが天使を相手に出来るような人間はこの世界に一握りしかいないと思うし、今回ばかりは仕方がないのよな」

 

「また、一緒に鍛錬しましょう浦上さん対馬さん」

 

「ええ、そうね。頑張るわ」

 

「やっと元気が出てきたのよな。それであの人とはどこまで進んだなのよな?」

 

「えっと、とりあえずお風呂に入るまで行きましたね」

 

「ちょ浦上なんで言うのよ、恥ずかしいからあのこと思い出させないで!」

 

「え、何かあったんすか?」

 

「私は途中から見に行ったんだけど、風呂上がりの対馬さんを上条さんが押し倒してましたね。恥ずかしくて気絶してましたけど」

 

「何!それは見ておくべきだったのよな・・」

 

「教皇代理、いますぐにサンドバックされたいですか?上条さんにみっちり鍛えて貰ったので、力を込めて殴ればコンクリートの壁でも壊せることが出来ますけど」

 

「ちょやめてくれ、そんなもの受けたら怪我どころの騒ぎじゃ無くなるのよな」

 

「大丈夫ですよ、怪我したらすぐに治してあげますから」

 

「怪我が治っても心に傷がつくのよな。香焼、牛深、野母崎助けてくれ」

建宮の必死の助けも実らず対馬に外に連れて行かれ、数秒後に断末魔が聞こえてきた

 

「あれ、建宮と対馬はどこに行った?さっき悲鳴が聞こえたけど大丈夫か?」

 

「まあ、大丈夫っすよ。気にしないでください」

 

「そうだ、ちょうど一通り終わったから料理を運んどいてくれないか?」

 

「はい、わかったっす。すいません料理が出来たみたいなんで運ぶの手伝ってくれないすっか?」

内心作り終わる速さにびっくりしていたが頑張ってスルーし、声をかけた。それに反応した5人天草式のメンバーが皿を配ったり、料理の配膳をしていた。さすがに飲み物まで用意してもらう訳には行かなかったのか自分達で事前に用意していた。それから数分後、全員分の食事が用意出来でき全員で座っていた。

 

「今更だけどこの人数がよく入ったな。それより大丈夫か建宮、顔が腫れてるけど」

 

「だ、大丈夫なのよな、とりあえず食べるか」

全員で手を合わせてから食べ始めていた、数日間全く家事をしていなかったが料理の腕は一切鈍っていなかった。

 

「そう言えば上条さん、どうしてメガネなんて掛けてるんすか?」

 

「・・説明しずらいから簡単に言うと、目を遠距離狙撃霊装で撃ち抜かれたあと無理矢理治したんだけど視力までは戻んなくてメガネを付けてるんだよ」

 

「結構似合ってますね。ちょっと写真撮ってもいいっすか?」

 

「まあ、いいぞ。そんな俺の写真なんか欲しがるやつなんていないと思うしな」

 

「五和大丈夫か?さっきから箸が進んでないぞ。もしかして味が合わなかったのか?」

 

「い、いえ違います。ただ、そのメガネ掛けてる上条さんがカッコよくてつい見惚れてました」//

 

「ありがとな、お世辞でも嬉しいよ五和」

それを聞いた天草式の男性一同は上条の変わらない鈍感さにため息を付いていた。五和本人はお世辞じゃないですよ、と小声で言いながらしょんぼりと食事を続けていた。

 

「にしてもなかなかの腕なのよな。これは五和と同等ぐらいの実力はあるのよな」

 

「しかも前よりも腕が上がってる気がするっす」

 

「家事が出来て喧嘩も強くて気配りが出来る。これだけ見たらかなりいい男性に見えるのよな。けど鈍感ところが一番だめなのよな」

 

「あの鈍感さ、どうにかならないんですかね」

 

「無理だろうな、向こうで普通に食べ会ってる時点で」

 

「「「え」」」

男性一同は一斉に上条の方を見ると、上条は女性陣と食べ会ってるところが見えていた。浦上や五和も恥ずかしがりながらもやっていたが、それ以上に上条が恥ずかしがっていたので余計に楽しませていた。

 

「上条さんはい、あ〜ん」

 

「か、上条さん私のも食べて下さい」

 

「もう、やめてくれ恥ずかしから。オティヌスのんびり食べてないで助けてくれ」

 

「それぐらい自分で何とかしろ、大体お前なら何でも解決できるだろ」

 

「何でも解決できる訳ないだろ!俺はそこまで万能じゃねえよ」

 

「・・今のお前が言うと嫌味にしか聞こえないぞ。まあ、全員の好意を素直に受け取っておけ、そうすれば収まるだろう」

 

「はぁわかったよ、なんてなるか!簡単に出来る訳ないだろ」

上条しばらく抵抗していたが五和らの圧に耐え切れず、諦め大人しく食べていた。それからすぐに食べ終え皿洗いを始めていた。

 

「これでまだ2時か、暇だし軽く運動してこようかな。あ、あと買い出しも行ってこないと、さっきのでかなり減ってるからな。えっと確か今日は5時くらいからだったな」

 

「あのー上条さんこの後稽古して貰ってといいっすか?」

 

「いいぞ、俺も丁度動きたいと思ってたからな。あと、少しで終わるから待っててくれ」

 

「了解っす」

それから数分後に香焼と一緒に行こうしたが全員に頼まれ、1人で10人を相手にすることになった。それから近場の河川敷でやり始めたが超人並みの身体能力で相手にして来る上条に長い間対抗できる人間はおらず反応するだけで精一杯なっていた。

 

「ふぅ疲れた。いや〜これだけの人数を相手にするのは大変だな。連携も上手くて崩し辛かったしな」

 

「・・・これは辛いのよな」

 

「まさか、術式が完成する直前に妨害を受けるとは予想もしてなかったな」

 

「いつ来る、分からないから余計に大変っすね」

上条に1時間半みっちりしごかれ、疲れ果てた天草式のメンバーは地面に倒れて休憩をしていた。いつも相手にしていた浦上や対馬も今の速度に対応できず簡単に倒され休んでいた。

 

「浦上達がこんなのをやっていたのは想像がつかなかったのよな」

 

「これでもまだ楽な方よ、2人の時は術式を組み立てようと考えた時にはもう崩されてたわ」

 

「そうですね。毎回、効率よく組み合わせる方法を考えるのが大変でしたよ。そのせいで無意識に術式を組み立てられるようになってましたし」

簡単そうなことだがそれが出来るまで相当な時間と努力が必要だったかは明確だった。もちろん簡単な術式なら考えなくても行えるまでになっているが、規模の大きくなると自分の意思で行うほうが早く組み立てられるようになっている。

 

「さてと、そろそろ時間だけど建宮はどうする?俺は特売があるからもう行くけど」

 

「明日にはまた仕事になるから、荷物を取り行って今日中には帰るのよな」

 

「そうか、また稽古の相手になるぞ」

 

「それはありがたのよな。あと、護衛はあと3日になったのを伝えてらしいのよな。俺が言うともっと延ばせ!って抗議が来そうだからおまえさんから言ってくれ」

 

「そうかもうこんな時期か、色々世話になったな浦上と対馬には。偶に過激な行動出て対応に困ったけどな」

 

「お前さんも色々と立場が危ういが一時的には護衛はなしになる。自分の実力の過信することは無いだろうけど怪我をしないように気をつけるのよな」

 

「ああ、わかってる」

それから上条だけ買い出しに行き、残ったメンバーは対馬らと荷物を取りに戻っていた。

 

「こんなもんで十分かな、打ち上げの時に使う食材は前日か当日に買えばいいし問題ないか」

 

「そうだな、でも私を心配させるのは問題なんだけど上条」

 

「あ、先輩久しぶりです・・ってあのこの場所で急に抱きついてくるのは恥ずかしいのですが」

真正面から来た芹亜をそのまま受け止めていた

 

「私を心配させた罰だけど」

 

「心配を掛けたのは悪かったけど人前でするは止めてくれ」

 

「それぐらい心配したんだけど。それにいつも私以外の女に相手にしていてつまらないんだけど」

 

「これでも、接し方は変えてるんだぞ。まあ、満足しないならもう少し変えるけどその方がいいのか?」

 

「・・やっぱりそのままでいいけど。私の前だけ態度を変えられるのは困る」

 

「わかったよ。それでその荷物はどうしたんだ?」

 

「あ、その今日お前の部屋に泊まりたいと思ってたんだけどだめか?」

芹亜に上目遣いで頼まれ、断れなくなっていた。頼んだ芹亜の方も恥ずかしくなり顔を真っ赤になりながらもしっかりと言い切っていた。

 

「…いいけど、今は少し散らかってるぞ」

 

「お前の部屋に泊まれるなら特に気にしないけど」

それを聞いた後すぐにレジ会計を済ませ、芹亜と手を繋いで帰っていた。着いてからはすぐに掃除を始めていたがある程度は先に帰ってきていた浦上と対馬がやっいたおかげでそこまで時間はかからなかった。

 

「これで綺麗なったな。あ、芹亜の使う部屋はこっちだ」

 

「あ、ありがとうなんだけど」

 

「大体7時くらいなったら夕飯にするからそれまで自由にしてていからな」

 

「自由と言っても特にやる事もないし、リビングでくつろいでるけど」

 

「わかったよ、じゃ待ててくれ」

それから約20分程時間が経った後夕飯の時間になり4人で食べ始めていた。上条と浦上、対馬は昼間にかなり食べていたため軽いそばを食べ、芹亜にはハンバーグを台出していた、ちなみにオティヌスは元同僚のトールに呼ばれ外に出ており夕飯はなくていいと書き置きが残っていた。それから経ち先に食べ終えた上条は自分で使用した皿を洗い、風呂に入っていた。もちろん後から浦上らが侵入してきたためゆったりと入る事は出来ずひたすら理性を抑えていた。

 

「はぁ風呂で疲れるなんて思わなかった。もう寝るか、さすがに病み上がりの後であの動きは正直きつかったな。明日はまた向こうか変な目で見られそうだけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




病み上がりで10人相手ってかなりきついな
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