竜の力を得たもの   作:生存者

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第31話

「こうやって2人で食事をするのも久しぶりね」

 

「そうだな、こっちも忙しくて会えなかったからな」

 

「それにしても最近、どこも騒がしわね。今日もテロリストの襲撃があったり」

 

「確かに最近どこも物騒なんだよな」

 

「まあ、いつか顔出して来そうだしその時にでも叩けばいいんじゃないかしら?」

 

「でも、取り返しがつかなくなるまでに終わるといいな」

 

「出来ればあなたに終わらせてもらいたいんだけどね。けど情報も少ないし手の出しようがない状態なのよ」

 

「仕方ないだろ、公に動くテロリストなんていないんだから」

 

「そうね、じゃあ私は戻るわ。暇になったらまた会いに来てちょうだい」

 

「正直気軽に行ける場所じゃないんだけどな」

食べ終わった上条とリメエアは同時に席を立ち、会計をしたあとリメエアを送り届けその後、1人でふらふらと歩いていた。

 

「どうする人間、潰しにいくのか?」

 

「普通のルートで見つけられないやつをどうやって探すんだよ。来た時と同じように観光でもして時間を潰せばいいだろ」

 

「なら、ロンドンの時計台にでも行かないか?」

 

「お、いいな俺も行って見たかったし行くか。前は来れなかったしな」

歩いて行くに少し距離があったがのんびりと行くには、ちょうどいい距離だった。

 

「まだ見えないか、思ったより長いな」

 

「今までにもっと長い距離を歩ききっただろ。それよりかは短いと思うが」

 

「でもあの時はヒッチハイクとかしたからできたからもう楽に行けたんだよ・・少し裏道はいるか」

 

「気づいてたか、しかも今度は2人以上尾行してきてるな」

 

「俺は観光すら出来ないのかよ。まあ、少しくらいは相手をしてやるか」

上条は大道理から少しずつ人気のない道へと入って行くとさっきまで尾行して来たと思われる女が前に現れた。

 

「お前か、さっきから付け回してるのは」

 

「何のこと?偶々よあなたの後ろを歩いていたのは」

 

「そんな言い訳は何度も聞いた事があって飽きたんだよ、もう少し変わった言い方はないのか?」

 

「そう、ならこんなのは初めてかしら?」

そう言って服の内ポケットに入れてあった銃を抜き取りこちらに向けていた。

 

「おお、確かに初めてだなこんなやり方は。けど一般人にそんなもの向けていいのか?」

 

「今は許されているのよ。あなたがテロリスト組織の一員じゃないかって目をつけられてるからね」

 

「はぁ、いつからあんなもの入ってる事になってるんだよ」

 

「もしかして、違ったの?ならごめんなさい、こちらも焦っていたから」

 

「つまりあんたは、俺がテロを実行した人間の1人だから接触して情報を聞き出そうとしてたのか?」

 

「まあ、ざっとそんなところね。よく分かっじゃない、余計に怪しくなってきたわね」

 

「そうか」

それだけ呟き。すぐに目の前にいる女に近づいた。

 

「ちょちょ何で近づいてくるの!下がって撃つわよッ!」

女が引き金に手を入れ発砲しようとしたがすぐ横を通りそのまま歩いっていった

 

 

「面倒な連中に目をつけられたな人間。これはさっさと終わらせたほうがいいぞ」

 

「わかってる、けどその前にどこかに座ってすこし休憩して行くか」

それから少し歩いて行った場所にあったスイーツ店に入った。それから注文が済んだのか外にある、テラス席で座って頼んだケーキを食べていた。

 

「あ、美味しいなこのケーキ。今度作ってみるか」

 

「それより、私にも一口くれないか?」

 

「はいはい、あんまり汚すなよ」

ケーキの一部を取りオティヌスは上条の服に隠れて一緒に食べていた。

 

「ん、確かに美味いな。休憩には一番いいかもしれない」

 

「そうか、でも心までは休められないぞ」

 

「ん?どうかしたのか」

 

「少し静かにしてろ」

 

「すいません、相席してもいいですか?」

 

「どうぞ、構いませんよ」

中年より少し若いスーツ姿の男性が目の前に座ったが急にテーブルのしたから銃を突き付けてきた。

 

「何のようですか?」

 

「分かっているだろ、私達も君に邪魔をされて迷惑なんだよ。出来ればあの時に始末しておきたかったけどまさか生き延びていたとは思わなくてね、直接来たんだよ」

 

「それはお疲れ様それでどこに連れて行く気だ?」

 

「ほう、元からこうなると分かっていたのか若いのに大変だね。では付いてきてくれないか。ああ、そのケーキを食べてからで構わないよ。どうせ最後の食事になるんだから」

 

「お気遣いどうも」

ほどなくして食べ終わり、中年の男に案内され車に乗せられていた。

 

「この中でやってもいいんだが、また騒ぎが起こると困るからね、場所を変えよう。出してくれいつもの場所に行ってくれ」

それから2時間近く車に乗せられて少し離れた郊外の住宅街にある工場につれて来られた。普段はそんなに時間がかかることはないが上条の不幸がこんなところでも発生してしまい、交差点に入る度に信号が赤になっていた。着いた場所は全く土地かんのない上条には一体何処にいるのか分からなかった。

 

「ほら、降りろ。こっちだついて来い」

それから工場の奥へと案内されて行くが途中、別の男達が人が入れるほどの大きなバックを代車に乗せて外に持っていくところを見かけたが、特に不審に感じなかったのかすぐに前を向いて歩いた。そのから数m歩いたところにあった扉の前で止まり中に入っていった。

 

「やあ、久しぶりだねあの時は散々にやられて参ったよ」

中には数ヶ月前に生徒を救出に行ったとき現れた、面倒な男だった。

 

「まだ、こんなことやったのかよ」

 

「いやいや、計画をぶち壊されるとこっちが迷惑なんだよ。前は人質を取ってだけと簡単にやられてしまったからね」

 

「なら、なんで俺の前にのこのこと現れた。邪魔ならさっさと始末すればいいだろ」

 

「んーまあそうしたいのはやまやまだけど、こんなちっぽけな物じゃ殺せないのはわかったから。もう少し大きな物を持ってきてるかそれまではそこで待っててくれ」

 

「また待つのかよ、なら壁に沿いで寝てていいか?」

 

「あはは、構わないよ。その時になった起こすからそれまでは自由にしててくれ」

そう言って上条は横にあった壁に座り込み目を閉じた、それでも警戒は解いていないのか銃口は向けられたままだった。だが、実際上条は寝ておらず位相を使い部屋中の資料を漁っていた。

 

「はぁ、時間を掛けずにやればいいのに」

 

「こんな所まで来て、殺されそうになるお前もなかなか不幸だな。で、ここで集めた情報は何処に送るんだ?」

 

「そうだな、レッサー達に流しておくか。あいつはイギリスの為に動いてるとか言ってたしな」

 

「それよりどうやって抜け出すんだ?また、自力で出るのか?」

 

「それしかないだろ、あの人数なら日本刀の峰打ちか直接、殴り飛ばす以外にないしな。でも最後に言ってのが気になるな」

 

「街のど真ん中にヘリを飛ばせるくらいだからな戦車とかヘリでも持ってくるんじゃないか?」

 

「こんな所までそれを持って来れるとしたら相当な金持ちにバックアップをしてもらってる可能性があるな、あの金髪野郎とかな」

 

「あいつか、記憶にとどめる必要もないにどうしても残ったやつか。まあそれはいい、どうだ見つかったのかリストらしき物は」

 

「ああ、やっと見つかったよ。あの資料の山から探すのは大変だったな。まさか最後に来るとは思わなかったよ」

その山は紙だけで高さ2m以上ある物が5つも並んでいた。

 

「おい、準備が出来たみたいだぞ。起きてあいつらの相手をしてやれ」

 

「分かったよ、大体1日に何回危険な場所に行かなきゃならないんだよ」

自分のいた元の世界にもどり目を開けると手足を椅子に固定され動けなくなっていた。

 

「さて、用意もできたしあと死んでもらうだけだね。出来れば、軽く痛めつけたかったけど上からの命令には逆らえないからね。じゃあさようなら〜」

置かれていた場所はさっきまでいたところではなく、入って来た入り口付近まで出ていた。しかも殺す方法はヘリに搭載されている機銃を使っての射殺だった。合図とともに何百発もの鉛玉が撃ち込まれ、とどめると言わんばかりに最後にはミサイルを撃ち込んでいた。これだけ撃たれれば普通の人であれば肉の破片すら残らない威力だが煙が晴れると無傷の少年が普通に立っていたのだ。

 

「・・やるなら、寝てる間にやれよ。いちいち大体タイミングを合わせなきゃいけないだからよ」

口ずさむくらいの音量でしか言わなかったが、それでも周りの人間を脅かすには十分な声量だった。

 

「やれ、殺すんだ」

その声に反応した人間が自分の持っていた武器で襲いかかったが行った人間から順番に壁に吹き飛ばされたり地面に叩きつけられていた。

 

「さてとこれで大方終わったし、今度はそのデカ物で勝負するのか?」

 

「舐めるなよ、若造が!!」

それと同時に機銃が火を噴いた。コンクリートで作られた外壁が軽々の粉砕され、工場内はほとんど瓦礫だけになっていたが、それでもちっぽけな少年の体に傷一つ付ける事が出来なかった。

 

「速くて弾幕の隙間が小さいし、避け辛いな。でもあと少しで終わりそうだしそれまでは我慢するか」

そんな事を言いがならも軽々と避け続け、気が付けば銃弾が飛んでこなくなっていた。

 

「ふう、やっと終わったか。なかなかいい運動になったな。で?今度は俺の番かな」

 

「やってもいいけど、この高さまでどうやってくるだ?いくら常人離れした身体能力を持っていてもここまでは来れないだろう」

 

それに対して上条は行動で示した。上条とヘリまでの距離は高さだけで30m以上あったが、その高さまで軽々と飛んで操縦席から

 

「ッ!!なに」

その後は単純に操縦桿がある先端部に自分の拳で穴を開けた。たった一撃でヘリはコントロールを奪い、空中で回り始めていたが上条はその中へと入っていた。

 

「ほら、速く降りるぞ。さっさとそのベルトを外せ」

 

「何をするつもりだ?テメェも死ぬぞ」

 

「お前らには正しく罪を償って貰うんだよ。その為にはここからまずは生きて出るつもりだ」

 

「若造、俺達は刑務所に入ったところで20年以上は出てないだぞ。それぐらいだったらこの場すぐに死んだ方がマシだ」

 

「良いじゃないか、それで全ての罪を償なえるんだから。ほら、速く外せ子どもかお前は」

 

「ふん、言ってくれるな。でどうやって降りるんだ?まさか馬鹿正直に飛び降りるとか言うんじゃないよな?」

 

「そのまさかだ。捕まれ、少し荒く降りるからな」

中にいた、操縦士2人とすでにぐずついてるリーダーらしき人間を担ぎ上げそのまま飛び降りていた。着地した瞬間には何かが爆発したような音が響いたが、運良く道の真ん中に着地する事が出来た。

 

「無事に着いたな。じゃあ、拘束させてもらうぞ」

 

「別に逃げるつもりはない。さっさと縛れ」

 

「わかってる。それと一つ聞きたいんだけど、今回の騒動を起こす計画をしたやつは誰なんだ?」

 

「・・命を救われた身だ、いいだろう。主犯はイギリスで精密機器でトップシェアを誇る製造会社の社長だ。ブリテンザハロウィンと同じくらいの事をしたくてやっみたいだ」

 

「随分詳しく知ってるんだな」

 

「それでも、あの人の移送をやった事があるからなこのくらいの情報は知ってる」

 

「で、その社長ってこんなやつか?」

写真を差し出し見せると、すぐに頷いていた。

 

「ん、ああそうだよ。この人が主犯だ、いつもは本社のあるイギリスにいるが、偶に工場のあるフランスに行ってるよ」

 

「なるほど、これで全部か知ってるのは。無いならすぐに帰るが」

 

「ああ、あるとすれば人質に取った少女フランスに連れて行ったって言う事くらいかな」

 

「容姿はどんな感じだった」

 

「金髪でかなり手足が細かったな。あと年齢は12歳くらいだった気がするよ」

 

「・・そうか。ありがとう、じゃあ俺はもう行く」

そう言って背中を向け、一歩踏み込んだ時には上条の姿が消えていた。

 

「なかなか、面白いガキだな」

上条の行ったであろう方角を向いて呟いていたがそれから数分たった頃には警察が到着し刑務所へと連れて行かれた。

 

その時、上条はすでに宿泊するホテルに到着しベットで寝っころがりくつろいでいた。

「なあ、オティヌス。あいつらが言ってた人質ってもしかしたらパトリシアじゃ無いか?」

 

「それは無いだろ。イギリスでも5本の指に入る魔術結社のボス守られてるんだぞ、しかもかなり妹思いの姉からな。それは考えすぎじゃないか?」

それから何分か2人はベットに座りながら備え付けのテレビを見ていると、ドアをノックする音が聞こえ出てみると。パトリシアの姉である、レイヴィニアバードウェイが来ていた。

 

「おい、上条!私の妹を見なかったか?」

 

「どうしたんだよバードウェイ急に来て、まあ見てないけど何かあったのか?」

 

「妹が拉致されたんだ、ちょうど論文発表が終わって戻って来るからって言ったきり連絡途絶えたんだよ」

 

「なら、探索術式でも使えばいいんじゃ無いか?それで居場所が分かるだろ」

 

「それはすぐにやった。でもいつの間にかフランスまで連れてかれてたんだよ」

 

「あの時すれ違ったのがそうか。バードウェイ、お前はここで待ってろ

 

「今の私によくそんな事を頼めるな。その代償はなんだ適当な物だったらこの場で火炙りにするぞ」

 

「無傷のパトリシアを連れてくるでどうだ。その間このリストに載ってるやつを全員牢屋にぶち込んでくれ」

 

「場所は分かってるのか?」

 

「仲間の人間から教えてもらったよ。フランスにある工場だ。その気になれば一瞬で壊滅できるけどそれじゃあいつらの為にはならない」

 

「なら教えろ、私が代わりに行く。この手で直接始末してやる!」

 

「なあバードウェイ、パトリシアが見たいのは目の前で人を無残に殺すお前の姿じゃ無い。姉として堂々としてるお前だ、それは分かってるだろ」

 

「・・・ならお前が始末するのか」

 

「俺がわざわざそんなことをすると思ってるのか?全員牢獄に打ち込むに決まってるだろ」

明らかに上条の態度が変わっているのに2人とも気付き、目を見ると目の一部が青色に変色していた。

 

「俺が助けに行く、こっちは頼んだぞ」

そう言って、洗面台の方に移動していた。バードウェイも渋々だが行動に入っていた。待機させていた。部下を部屋に入れ、作戦を立て始めていた。オティヌスは留守番と言う事になっていたが、本当の意味はこの部屋に入って来た、刺客を片付けてもらうことだった。それから2分くらいした後上条が出てきたが、さっきとは服装が変わっており全身が真っ黒のレザーの服に変わっており、メガネをはずしサングラスを掛けていた。(バイオハザード5のウェスカー参照)

 

「変わった服だな」

 

「暗闇に隠れるならこれで十分だ」

話しながらも何処からか出した3つアタッシュケースをベットに置き開いていた。そのなかには銃が入っており、1つ目は長距離用のボルトアクションライフル、2つ目は大口径のマグナム、3つ目は警備員として働いている時に使っている物の同じ物だが、マガジンの弾数が増やされている物だった。

 

「じゃあ頼んだぞ。今日中には戻ってくるから、待ってろ」

 

「あんまり騒ぎになるようなことだけは避けろよ」

それを聞くと無言で部屋を出て行った。それから上条はフランスに一番近い岸まで移動して場所を確認していた。常人では暗い風景しか見えないが、目に少し負荷を掛けて視力を一時的に上げ、遠く離れたフランスの海岸にいる人の顔もくっきり見える程になっていた。

 

「あそこか、海沿いだと助かるな撤収するのも楽になるな」

出発しようと立ち上がると、誰かに手を引かれていた。

 

「レッサー手を離せ」

 

「なんで1人で行こうとするんですか私も連れて行ってくださいよ。あ、なんでここにいるのがわかったって顔をしてますね。そりゃ私もあの部屋の内容を聞いてましたから」

 

「なら、バードウェイの手伝いをしてろ」

 

「何言ってるんですか。私も手伝いますよ」

 

「そうか・・」

 

「え、ちょっとここでそうゆう事は」

上条はレッサーに近づき、左手を首の後ろから右肩にまわし手を当てるとそのまま右手で腹を殴り、膝たちの状態にしていた。

 

「え・・何故・・ですか」

 

「レッサー、お前はこっちで待ってろ。今、同僚を呼んでおいたからそれまでここで寝てろ」

気がつけば、上条の姿はなく同僚のベイロープが来るまでは目を開けたまま倒れていた。

 

レッサーを置いていき、上条は目標の工場がある近くのビルの屋上に来ていた。近くと言っても工場からは500m以上離れていたビルの屋上でライフルを構えていた。

「見張りは5人、中には武装した人間が10人か。普通の工場とは思えないな。まずは1人」

ためらいなく引き金を引き、見張りの人間を倒していた。それから2人、3人と倒していったが、やはり不審さに気づかれたが、そもそも狙撃してきた場所すらわからない人間に対応すら出来なかった。

 

「これで終わりか。さてとこれは形を変えておくか」

見張りの全員を片付け、弾切れになったライフルを日本刀に変え背中にさしていた。

 

「さてと、あとは助けに行くだけか」

ビルの上を飛び移りながら、近づいていきあっという間に施設のある敷地まで入っていた。それから一歩踏み込んだ途端、何台ものスポットライトから光を浴び何やら警告をされたがそれで止まるつもりは無く、素早く銃を抜き取りスポットライトを全て撃ち破壊して、施設の中に入っていった。中に侵入してからは銃を撃ってくる者、金属バットやナイフで襲いかかって来ている人間がいたが全て一撃で仕留め、それを受けた全員が呻きながら床で這いつくばっていた。それから奥まで行き、会議室のような部屋に入ると銃を持った人間が6人こちらを向き構えていた。その中には1人椅子に座ってただこちらを見ている老人もいた。

 

「来ることも想定されてたのか」

愚痴をこぼしてる間に銃弾は目の前まで迫っており、体勢を一気に低くし右側にいた方に狙いを定めて一瞬で移動した。慌てて銃を上条に向けて撃とうとするがそれを上条は左手で右側に払いその勢いで体全体を回転させ、回り蹴りで後ろ蹴り飛ばし、その後ろにいた人間も巻き込み壁にふつかっていた。そこに隣から飛んできた銃弾を仰け反って避け、そこから無理矢理体を横回転させながら跳び上がり着地点にいた男を踏付け、床に叩きつけた。それと同時に銃を抜き取りながら振り向き、真後ろで銃を構えてこちらを向いている人間よりも早く引き金を引いて撃っていた。目の前の人間が一度引き金に手を当てる前に上条は3度も撃っており、同時に3人の男も倒れていた。

 

「それでお前は一体なんなんだ?」

声を掛けたのは、中央で椅子に腰掛けていた老人だった。

 

「襲撃されると聞いていたが随分若い奴が来たな。まあ、目的はある少女の救出と言ったところか」

 

「だからなんだ、お前に用はない」

 

「そうか・・そこの扉から地下に行ける、早く助けに行け。あと忠告しておく、何人か刺客がいるからな、気をつけるんだぞ若いの」

老人の横を通り過ぎようとした時、ささやくような声で何かを呟いていた。

 

「大人相手に麻酔弾だけで攻めて来るとは君は随分甘いんだな」

 

「・・・」

無言で入っていくと階段があり、所々錆び付いていたが一番下まで降りドアを開けるとそこには実験施設の様に整備された場所に出ていた。

 

「こんな所もあったのか」

その中を歩き回って散策をし始めていたが、周りは全てコンクリートで固められ薄暗くなっていた。中央には大きな通路がありその両端にはいくつのも扉が付けられ、中には種類別で製造用の工作機械が並べられていた。

 

「一様は製造出来るようなものは置いてあるのか。見た感じは製造工場だな、ただそこら中にパワードスーツがいなければまだ良かったんだけどな」

足を止めると、影から20台ものパワードスーツが出て来た。外に出しているものは中で使っているものよりもスペックを3、4段階落とし出しているはずだが。ここにある物は中で使っている物以上の運動性能が出ていた。

 

「まさか、誰か技術を外に流してるのか。まあ、今はそんな事はいい目の前の敵に集中するか」

そのまま向かって来たがそれよりも早く、上条はまだ使っていなかったマグナムを取り出し、照準を合わせ撃っていた。ボンッ!とありえないほどの大きな音が空間に響き渡り、パワードスーツ一台の装甲を突き抜け更に重なるように後ろにいたものも貫き更に後ろにあった壁に大きな穴を開けていた。素で対戦車ライフルやミサイルを耐えられる装甲を、その弾丸が直撃したパワードスーツは当たった直後はあまりの速さに穴しか出来なかったが遅れて壊れ始め最終的には完全に壊れていた。

 

「残りほ半分か」

その後も残り一発になるまで撃ち続け、半分まで減ったそれでもまだ残ったパワードスーツが襲いかって来たがそれも身を屈めたり左右に飛んで避けていた。その中、背中にさしていた日本刀を構えて一台ずつ斬り裂き残り一台になったところでしまい、最後は助走をつけ一気に近づいたあと跳び蹴りを真正面から叩き込み壁まで一緒に突っ込んでいった。装甲は完全に凹み修復不可能なまでに壊れていた。これからまだこんなことになるのかと思いながら更に奥へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 




一度も持った事のない遠距離ライフルを軽々と使っている。しかもここで使ってるマグナムの威力が計り知れない。
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