「やっと来たか」
その日上条は朝早くから道路を歩いていた。そいて今目の前には300台近くのパワードスーツが取り囲み武器を構えていた。
「こんな朝早くからやるのかよ、軽く散歩がてらに歩いてたんだけどな」
軽く手を前に出し大剣を握っていた。その長さは7mもあり一振りで5台以上壊せるほどのリーチがあるがその重量は1トンを超えていた。
「仕方ないもう始めるか。まだここにいるのはほんの一部だからな」
上条は一瞬で距離を詰め剣を振るいパワードスーツを切り裂いていた。一度振り終えた時にはすでにそこに上条の姿なくさらに奥に進んでいき道路にはいくつもの残骸が転がり気が付けば接近していたパワードスーツが全部壊されていたがそこに今度は未現物質により翼を持ったパワードスーツが空に舞い一斉に振り下ろしてきていた。上条はそれらを全て切り常人離れした跳躍でその高さまで上がり次々と切り裂いていた。その間に光の処刑も並行して使い自分の履いている靴を空気より下位にして空中を走っていたが途中放たれた翼があたりそうなり何度も右手で払い避けていたがそれらは他の機体に当たりバランスを崩し落下していくものが何台もあった。
「数が多いな何度もやっても次々出てくるし正直言ってめんどくさいな」
手に持っていた大剣を消しこんどは切っ先のない西洋剣に変え横に軽く振るった。
「全次元切断術式」
その延長線上にいたパワードスーツが全て真っ二つに切り離され、それから2度3度振るっただけで飛んでいた機体はなくなり上条は近くのビルの屋上に降りていた。
「これで一通り終わったかな、他のやつは大丈夫か?」
「上条の運の悪さって移るのかな、僕達にまさかこんなに来るとは思わなかったんだけど」
「それは移ったんじゃなくて自分でおびき寄せたの間違いじゃないか?」
「そんな事より多過ぎるな、一気に片付けるか」
オッレルス、シルビア、フィアンマは同じ場所で待機していたがそこには2000台のパワードスーツがぞろぞろと集まり接近していたがそれでもいつもの通りの会話をしていた。
「破壊力は必要ない。振れれば壊れるのだから壊すための努力は必要ない」
フィアンマは軽く左手を並行に振るった。それだけで接近していたパワードスーツが全て一瞬にして大破し残骸のみが道中に広がっていた。
「ああ、僕の分がなくなったちゃったよ。
「大丈夫だあんたにはまだ残ってるよ」
後ろを向くとその倍の量のパワードスーツが向かってきており他の2人も応戦の準備を始めていた。
「じゃあ今度は私達だね」
「止めてくれよ、僕の術式は相手から来てくれないと困るんだ」
「なら、壊れたやつだけ投げつけるからそれで問題ないだろう」
「いやいや問題しかないよシルビア。もう少し迷惑かけないやり方はないの?」
「知らないね、じゃああとは頼んだよ」
ちょっと待ってよと叫ぶ声が聞こえてきたが無視しシルビアをパワードスーツの群れに突っ込んで行った。それに対応しようと約1mもあるバールを振るっていたがその前に装甲に穴を開けられ投げ飛ばされていた。聖人には本気を出さなくても音速レベルのスピードが出せるシルビアにとってはパワードスーツが振り下ろしているバールの速さはスロー同然の速度に見え、その間に何度も殴りつけ壊すことが出来た。
「おらおら遅いぞ!もっと来い」
「やばいシルビアがかなりやる気を出しちゃってるよ、これは当分は止められそうにないな」
「別に放っておけばその内治るだろう。それに1人で3000機近くを相手にする必要がある。もうそんな余裕がなくなるかもしれんぞ」
「そうだね、僕も早く終わらせてあのベットで寝たいよ」
などと呑気に話してる内に一機のパワードスーツがが近づいて来た。それに軽く腕を掴み地面に叩きつけた。それだけで機能を失い動かなくなった。それをきに何十台もの機体がオッレルスを潰しにかかって来たが距離や場所関係なく装甲から内側のコンピュータまで均等に破壊しつくされていた。
「ん〜その内自分でも説明できなくなりそうだね、この力は。あれフィアンマ、いつから君は珍獣使いになったんだい?」
隣を見ると片手で剣を握り締めパワードスーツを切りながら空を飛んでいる
「これはある術式を作っていた上で出来た副産物だ。火の属性の魔術を主に使う俺様にとってはかなり有利にるものだ。今出ている不死鳥は俺の意思で動かせる当たったものは全て燃え尽きるたとえ防御術式を展開してもその倍の速度で進行するものだが、その不死鳥の特性も入ってしまったんだよ。死と蘇りを繰り返す不死鳥を特徴を自分に適用して不死鳥が展開されている間は俺は死なん。その場に小さな火種があるだけで俺様の体に傷一つ付かないからな」
「君の反則級の魔術だよそれは」
「貴様の術式も十分も反則だがな」
その頃第七学区の別の場所では風紀委員のメンバーが集まりパワードスーツの群れと交戦していた。もちろんその中のほとんどは能力者だったが少なからず無能力者の人間も混じり少しでも役に立ちたいと頑張っているものがいた。
「いい加減にして欲しいわね、さっきからずっと倒してるけどキリがないわ」
「ここまで多いとこの街を潰そうとしてるようにしか思えないけど。だからってここで諦めたくない!」
「そうですけど御坂さんも加勢しても守るのが精一杯なんですよ。一部は能力が使える機体も混ざってて攻めづらいんですってえ!御坂さん!」
「痛!ああもう嫌になっちゃうわねなんで第2位と第1位の能力が使える機体も出てくるよの第2位ならギリギリ何とかなるけど第1位の方は私じゃ壊せそうにないわ。ああ、何でこんな無力なのよ!!」
「お前があいつにそこまで執着する理由はなんだ?お前はあいつの恋人のつもりか?」
「!!魔神オティヌス・・なんであんたがここにいるのよあの時に消滅したんじゃなかったの?!」
「お前達に凡人に殺される程私は弱くない。それにしても大変そうだなこんなガラクタ相手に」
「うるさい!何も出来ないあんたなんかに言われたくないわよ」
「何も出来ない・・か」
ゆっくりと手に持っていた槍を軽く上げた。その動作だけで周り一体のパワードスーツがシャーベットのように消え去り空を飛んでいた2機のパワードスーツも無くなっていた。
「これでどうだ?結果は出したぞここ一体のパワードスーツが消してな」
「この化け物。まああいつを洗脳したの!」
「するわけ無いだろ、あいつはあいつの生きたいように過ごしてる」
「全く説得力が無いんだけど」
「それでもこの街の選ばれし人間か?お前は人の言うことも信用出来ないのか」
「あんた特に信用出来ないわね」
「そうか。ん?上条からか」
「ああ、わかった。・・こっちを手伝って欲しいだそうだ少しは手伝ってやるぞ」
御坂は悔しさに奥歯を噛み締めたが、ありふれた能力をである御坂に希少なおかつ自分よりも上の能力者である第1位と第2位の能力を持ったパワードスーツに勝ち目はなかった。
「お前の妹も参戦してるみたいだな、あいつの人脈はやはり分からないの一言だな」
その時、そこから少し離れたビルの屋上では遠距離ライフルを構え地上を走行はしているパワードスーツを何百台も撃ち抜いている妹達がいた。
「正面から4台、援護お願いしますとミサカはお願いてみます」
「了解です、とミサカは照準をずらし標的を変えます」
パパパパンッ!銃弾が打ち出され、路上を走っていた機体に命中し対車両用のミサイルでも耐えられる装甲に穴を開け動きを止めた。
「全く急に仕事を頼むのは止めて欲しいですとミサカは愚痴をこぼしながらも頼まれた喜びを感じます」
「この銃もそうですが一体どうやって調達したのか気になりますと興味を示しながらも標的を撃ち抜いて行くとミサカはやる気を見せます」
更にそこから離れた場所では白と黒のそれぞれ翼を携えた2人の人と翼を広げたパワードスーツが地面を這い回るパワードスーツを鉄屑に変えていた。
「おい、バカ面!もう少し頑張れ俺と同じ能力なんだからもっとやれよ」
「無茶ゆうな!ついさっき乗ったばっかりりなんだぞ。それに空中だから操縦しにしくいんだよ」
「だったらさっさと慣れて手伝え、それでもダメならここでスクラップにするぞ」
「落ち着いて下さい一方通行。そんな事を言っても減りませんよ」
「チッ分かってるよ。だがここまでくると面倒くさいの一言なんだよ」
一方通行達は空中から一斉に翼を振り下ろし一度に何十台も破壊しているが、それでも絶えず現れていた。
「そろそろ、自分達もやるしか無いですね」
「ああ、そうだな」
「ちょっ待てお前の笑い方恐怖以外の何も感じないぞ」
「いいから早く殺るぞ。足引っ張ったら第四位に言いつけるからな」
「やめて、それだけはかんべんしてくれ!」
「なら手伝え、どうせ黙ってここまできたんだろ」
「怒られるなら早めに行く方が最善ですよ」
「俺、絶対に激怒されるじゃん!」
浜面が叫んでいる間に垣根は6枚3対になっている翼を更に広げ振り下ろしていた。翼は斬撃出来るように鋭くなりそれを上から落とし切り裂いた後に、地面近くまで降りあたり全体に水平に打撃に設定した翼を放ち、吹き飛ばしていた。そこへ一方通行が垣根の倍以上の出力の翼を投下して粉々にしていた。その反対側でも出力の自体は低いものの装甲に大きな亀裂を入れられるほどの真っ白な翼を振り下ろし薙ぎ倒していた。
「よし、一番倒せなかったやつが飯おごりな」
「了解です」
「いや、ちょっと待て。あんた達有利すぎるだろ」
「いえ、こちらは体力も必要なのであなたほど楽では無いですね」
「どう考えても俺の方が不利だろ」
「うるせいぞ!ガタガタ言ってると先にテメェから愉快なオブジェにしてやるぞ!ああん!」
「はい、すいません。頑張らせていただきます」
こうして無能力者の浜面は超能力者の2人と絶望的な勝負をする羽目になっていた。
その様子を研究所の中でパソコンで見ながら戦況を確認していた。
「いや〜思ったよりも損害が大きいね。もう少し抑えられると思ったんだけどまあ想定内だし問題はないな」
「幻想殺しのデータを集めるのが目的なんだけどこれじゃ全然集まらないな。やっぱりあのくらいのスペックじゃ無理か」
そんな事をぶつぶつと喋っていると扉が少し開きその間からゴールデンレトリバーが入って来た。その背中には小型のアームの入ったバックを背負い、軽い足取り龍二の前まで来た。
「おや、龍二君何をやっているんだい」
「あ、脳幹さんお久しぶりです」
「いや、そこまで改まらなくても構わんよ。それで今この街にあのガラクタをばら撒いてるのは君かい?まあ無理に答えなくても構わないよ、言っておくが君に彼は倒せない、幻想殺しはあの時から変わっているからね、いくら君の多重能力でも本気を出させるのは無理だ。もしかしたらお遊びかもしれない程度の本気かもしれないからな」
「ですが彼の能力はただの異能の力を打ち消すだけのものだったはずです。それが今では測定不能なレベルまでに強くなっているんですよ?」
「人はみんな予想どうりになるものじゃない、君は彼を除いた能力者なら一瞬で倒せるだろう。だが神同然のちからでも倒せないものはいるそれは頭に入れておくんだ」
言い終えたのか脳幹はすぐにその部屋を出て行き、部屋に残っていた龍二は1人残されていた。
「殺るに決まってるでしょ、モルモットの心配はしなくていい俺は俺のやり方でやる」
その瞬間龍二の体は消え去りビルの外を歩いていた。するとその前には見覚えのある学生がこちらに向かって歩いていた。
「やっぱりここにいたか探すのに手こずったな」
「幻想殺しか君には3万近くの機体をプレゼントしたはずだけど全部壊されちゃったみたいだね」
「ああ、いちいち相手にするのが面倒だったよ、おかげで筋肉痛になりそうだ。あとはお前を倒せば終わるはずだ」
一瞬でその2人は至近距離でぶつかり合った。あたりにいくつもの衝撃波が飛ばされビルのガラスがそこらじゅうに飛び散った。上条は両手から出ている火のブレードで龍二は反射を手に起用し受け止めていたが反射ですらその勢いを止められず押し切られそうになっているがその顔は笑っていた。
「面白い力だねどうやってるんだいそれは」
「別に聞いても面白くないぞ、まあ言うつもりもないけどな」
上条はそこから更に力を込め後ろに仰け反らせブレードを真横に振り切断しようとするが反射に弾かれただ吹き飛ばすだけになってしまった。龍二は着地せすに上条の真横まに現れ、首の根元に向け蹴りを叩き込み体勢すぐさま直しそこへ音速を超えたビームが何十発も飛ばしたが全て受け流されそれに気づいた時にはそこへ空中から一直線に上条に向かい地面に当たる寸前で未現物質で出来た翼を振り下ろし押しつぶそうした。だが直撃の瞬間に上条の方が先に翼を掴み横に思いっきり引っ張り軌道を強引に変え、がら空きになった腹にアッパーぎみの拳で振り上げ反射の壁をごり押しで通り抜け龍二の腹に刺さりボコン!と音が響きわたり、その浮いた龍二に向け余った右手で殴り飛ばし隣のビルへ叩き込んでいた。
「出力十倍に射程を二倍に」
上条は自分の手から出るブレードを長さが倍の40mになり威力を十倍にしてそのビルを切断するように横に振るい龍二をビルの中から引きずり出た。そこへもう一方のブレードで上から振りかざしたがそれはテレポートで避けられ反対側に現れていた。
「いや〜危ないじゃないか。もう少し地面で染みになるところだったよ」
「そんな笑顔で言われても全然死にかけたようには見えないが。まあいい反射で常に守ってるのだけでもわかっただけでも十分だな」
「君もよくあの蹴りを受けて血が出るだけで済んでるんだい?本当なら切り離したはずなんだけどな。まあいい今日くらいは盛大にやろう」
すると背中から新しく見覚えのある翼が生えた。9月30日に風斬氷菓というAIM拡散力場を媒体とした少女が出したものと同じだった。
「言っておくけど今の君の力では僕の体には傷一つつかないよ」
「アドバイスどうも、じゃあやるか」
すると龍二はほんの一瞬だけ笑った。その時上条の右腕と左足が切断され、ぼとりと腕と足が地面に落ちたが上条の顔に苦痛を色は無かった。その目はただ龍二を見続け睨んでいた。上条の手足を切ったのはオジギソウと呼ばれるナノサイズの粒子であり、特定の周波数を組み合わせ使用することにより人体を切り落とす刃物な兵器にもなる物だった。
「これでも続けるかい?僕は構わないよ君が戦えるならね」
「続けるに決まってるだろ。それ以外に道がないんだからな。それにここまできたらセーブする必要もないな」
「ほう、やっと出してくれるのかい本気を?」
「お前は魔術師から魔術を教わって体に入るはずのダメージを被害者の人間達に均等に入るようにしてるのか。そしてそれは自分の身体能力と能力にも適用して規模を広げてるんだろ」
「どこでわかった」
「何となくだ。常人が出せるスピードには限界があるだがお前は軽々と超えているんだよ、何の動作もなくな」
「そうだね、でもそれがわかったところで君が勝てるのかい」
「誰が勝つなんて言った。俺の目的はお前を倒すだけだ、それに俺1人で倒すとは一言も言ってないぞ」
そう言って残った左手で向かいの通りを指すとついさっきまでパワードスーツの相手をしていた。オッレルス達や一方通行や垣根帝督それにまた別の場所で戦っていた。第4位の麦野沈利やスーツをきているシャットアウラも来ていた。
「以外と人脈が広いんだねでも僕の相手はこいつらの後でね」
軽く指を鳴らすと空から何人かが地面まで降り立ちって来た。それは人間にも見えたがうまく作られたロボットだと上条は見抜き残った右足で踏み切り近づいて何も無いはずの右手を振るった。腕を根元から切られ距離は10m以上あったが上条の腕には不可視の手が伸びていた。
「!!!」
その瞬間上条の右手の延長線上を見えない斬撃が通り龍二の体に爪で引き裂かれたような跡が残り血が噴き出していた。
「何時までも同じ事をやると思ってんじゃねえぞ。少しくらいは本気を出してやる、せめて楽しませろよそんな天使もどき程度で俺を倒せるとでも思ったのか?」
少し動揺した間に距離を詰められ上条の左腕が龍二の腹を貫通し腹を引き裂いて後ろに投げ捨てていた。
「さっさと立てよ、未現物質でどのくらい回復できるか楽しみだな」
言い終わった頃には上条は目の前から消え無いはずの左足で上空まで蹴り上げ追いかけていた。
上条が龍二を追い掛けて空に飛んで行ったあと下で一部始終を見ていた他の面々は近づいて来た得体の知れないロボットを見ながらもこの状況でも楽しんだいた。
「いや〜怖いね怒るとあんなに危なくなるのか」
「そんな呑気な事を言ってる間にあの人間達を俺達で何とか片付けるぞ」
「もっと楽しめるのかい?今日はラッキーだね」
「チッ今度は人間型のポンコツの相手かよ。あーいらつくこれが終わったら浜面に罰与えないとな」
「また来たのかよ、これで終わりならすぐにスクラップにしてぇな」
「油断はダメですよこれだけどは限らないんですから」
「やはりあの機体は置いてきて正解だったな。さてドライブあとの運動を楽しむか」
その場にいたもの全員で一体ずつ相手にしていたがなかなか歯応えがある敵だったのか全員が本気になり潰しにかかったため長くても20分程度で全て壊していた。ちなみに一番早かったのは垣根、遅かったのはシャットアウラだった。その間上空では人間離れした戦いが起こり衝撃波だけで真下にあったビル全体にヒビが入り倒壊しかけていた。
「お前にその翼は似合わないな」
「なら君の翼の方は君の心の中でも表してるのか?随分真っ黒な色をしてるけど」
「確かに心の中だけなら真っ黒だろうな。だが今はそんなことは関係無い」
気がつけば後ろまで移動され翼を目元から不可視の斬撃で切り落とされ地上まで落下していた。途中何度かまた出そうとしたが出したそばから切り落とされ結局一度も速度を落とせずに落下した。
「くっ痛!ああきついなダメージ大き過ぎると負担できないか」
「おい、何時まで休んでるんだまだ終わってないぞ」
「ッ!!」
先に落ちて来たはずの龍二よりも先に上条は戻ってニッコリと笑っていたがあまりにも似合わないな笑顔に寒気を感じていた。
「ほら立てよ、俺を始末したいんだろ。それじゃレベル6になるって言ったのは嘘なのか?まあ、普通の人間から見ればそう見えるけどそんなに強くは見えないな」
「・・・言ってくれるな」
その瞬間上条の背中にメキメキの鈍い音が聞こえた。上条は肘を思っ切り後ろに引いたがその前に感触は消え龍二の拳が目の前まで迫っていた。上条はそれを勘でギリギリで避け殴り掛かったがその前には消え真横に移動されいた。
「・・予知能力と瞬間移動と肉体強化を並行して使い続けてるのかトールとまでは行かないが十分厄介だな」
上条と龍二はお互いに仕掛けては避け、避けたそばから攻撃を仕掛けているが一切当たらず何十分もこの攻防を繰り返していると、自分達の分のパワードスーツを全て壊したのか御坂や白井などの風紀委員の面々が現れ横槍をさしてきた。龍二は一旦上条から距離を邪魔に入ってきた風紀委員が気に入らなかったのか軽く手を上げてい御坂達に向けると地面から高さ30m以上の巨人が三体地面から這い出てきていた。それぞれが火、氷、雷を全身にまとい風紀委員の人間達へとゆっくりと歩き始め前進していた。
「邪魔をしないでくれるかな、いまは幻想殺しと楽しくやってるのに」
「よくあんなの作れたな」
「怒りは人間の限界を超えるのに一番早い方法なんだよ」
それからまた上条と殺し会いが始まったが、長年当たり前のように戦闘を繰り返して出来るようになった前兆の予知で息を吸うレベルでこの程度を避けられるようになっていたがそこへスピードとパワーを上乗せされた攻撃になり少し手を焼いたがものの数分で感覚を掴み、自身の出せる最高速度で相手をしていた。龍二は擬似的に全能神トールを再現していたがあくまで擬似的であり精度は遠く及ばず速度で上条はそれを上回り龍二が先読みし殴るものは全て速さで出来た残像でありその前には上条の拳が龍二の体を捉えたがあまりダメージの通らない肩や足だが、その時龍二の姿を見失い慌てて後ろを振り向くと真っ黒な翼を広げ上条に放ちその翼は目の前まで迫っていた。
「ゴファッ!!」
上条はそれをまともに受け地面に叩きつけられ体のいたる場所から血が噴き出し臓器の一部は潰れていたが、それでも上条は立ちあがりいつの間にか足は元どうりに生えていた。
「良くやるな、さすがは第1位その名は伊達じゃ無いな」
「ふん、この程度でくたばれるなら俺は楽な人生を送ってない・・」
上条は何も無い右手をに竜の顎を携えまっすぐに見据えていたがその目は真っ赤に変色しいた。その瞬間何の予備動作もなく上条は目の前まで迫りただ水平に腕を振るった。それだけで体は吹き飛ばされ100m以上地面に引きずられ止まった時には上条の左腕が顔の前まで迫っていた。
「!!クソッ」
無理矢理首を捻り避け、横に転がりながら距離を取ったが無理に捻ったせいで首に激痛が走ったが無視し体勢を整えていた。上条はゆっくりと地面に刺さった拳を引き立ち上がった。
「もう少し楽しめると思ってけどそれは俺の間違いだったな。もう一度やり直してこい、あとここまで頑張ったお礼だ少し本気を出してやる」
そう言って上条は逃げようとした龍二を蹴り飛ばし、道路の真ん中に倒した。その時上条は龍二の真上まで飛び竜の顎を構えていた。
「竜の息吹」
その言葉が言われた瞬間に右手から出ていた竜の口から真っ赤なブレスが放たれ龍二の体を貫きクレーターが出来ていた。それを受けた龍二は口から大量に吐血し意識が途絶えた。
「・・なかなか楽しかったよ。また来い」
それだけ言い上条はその場を離れ巨人たちの元に走って行った。その時には右手は元どうりに直りその手には電話が握られていた。
『オティヌス、いま巨人はどこまで進んでる』
『あと少しで今逃げてる人間達を踏み潰すな。私がやるか?』
『いや、お前の存在がばれるのはまずい俺がやる』
『なら、早く来いあと数分で全員が潰されるぞ。何人も対抗してるやつはいるが再生能力が高いみたいだな。全く効いてない』
『なら足止めをしてくれあと数秒で着く』
『分かった、早めに来い』
上条は電話が着るとビルの屋上まで跳び上がりビルの上を走っていた。
その時電話を受けたオティヌスは槍を軽く上げ巨人の足元にそれぞれの属性を弱める術式を貼り動きを止めていた。
「ちょっとあんた足止めじゃなくて倒せるでしょあれくらい」
「うるさいな、もう少しで応援くるからそれまで黙ってろ」
「応援って一体誰よ」
「教える義理は無いそれまで待ってろ。いや、もう待つ必要は無いな」
オティヌスは片目しか無い目で空を見上げるとそこには純白の翼を広げた上条がいた。
「え、まさか応援って」
「そのとうりだ小娘、もう少し下がれ吹き飛ばされるぞ」
その時上条は一言を呟いて翼を振り下ろしていた。
「・・浄化」
振り下ろされた翼は巨人にあたり、その巨大な体は一瞬にして消え去りその体の破片すら余波のみで消えた。そのまま翼を広げながら降り立ち着地した時にはその翼はきえていた。
「おお、やるな。もう少し手こずると思ったんだがちゃんと調節は出来たんだな」
「当たり前だ、失敗したらこの街ごと吹き飛ばす事になるんだぞ」
その時上条は完全に気を抜いていたのか、後ろから来ていた最後のパワードスーツのバールに心臓を貫かれた。それを見ていた人間は何人も悲鳴を上げていたが上条はそのバールを引き抜き、振り向きざまに腕の部分を掴み背負い投げで地面に叩きつけ、腕力のみでその装甲を引き千切り投げ捨てた。
「これで全部終わりか。オティヌス早く帰って飯にするぞ」
「この状態でよくそんなことが言えるな。まあ、お前らしな」
そのまま2人は離れようとしたが後ろから来た御坂に止められていた。
「あんたまずは病院に行きなさいよ。心臓が刺されたんでしょそれにその出血量じゃ死ぬわよ」
「心臓ならとっくに治ってる、それにこのくらい出血じゃ人間は死なない。じゃあな御坂」
そう言って上条は自分の部屋まで歩いて戻っていた。途中来ていた一方通行に終わったと報告し家に戻っていた。話している途中そいつの写真も見せろ!と声が聞こえたのでついで撮っておいた写真も送っていた。着いてからはオティヌスに軽く手当てをしてもらっていたが一切のこちらの事を考えずに進めていた。
「痛っ!やばい少しやりすぎたかな」
「やり過ぎだバカ。あれだけ疲労が溜まってる状態でよくあれを出したな」
「何となくかな。だから痛い!絶対にこっちの事考えずにやってるよね!」
「黙ってればすぐに終わる。それまで文句は受け付けないぞ。フンッ」
「痛い!いや我慢できる痛みじゃねえよ」
「だったら血まみれの状態になるな、臓器は自分でどうにか出来てるみたいだが蓄積してるものは取り除けてないみたいだな。よしこれで終わりだ」
「痛すぎてマジで死ぬかと思った」
「私もこんなに包帯を巻いたやつは初めてだな。そうだ、騒ぎ出したら今度から傷口に指を突っ込んでみるか」
「やめろ、マジで発狂するから」
そんな茶番をしていると誰かが帰ってきたのか玄関の扉が開く音が聞こえ見てみると丁度フィアンマ達が帰宅しており、少し疲れたような顔をしていた。
「いや〜あんなに来るとは思わなかったよ」
「その割には一番壊してたな」
「どれだけ壊してもいいなら手加減する必要は無いからね、術式がちゃんと使えるようになったのか確かめるのにいい機会だったよ」
「私も力が入り過ぎて途中から解体してたな」
わたから見ればおかしな会話だが気にせず話に入って行った。
「お疲れ、その服は脱いだ方がいいんじゃないか?かなり汚れてるぞ」
「そうだね、じゃあお願いするよ。ああ、疲れたもう布団で寝たい」
「まだ寝るには程遠い時間だぞ」
「それよりまずこの疲れを取りたいな、服は予備があるからどうとでもなる」
「なら銭湯にでも行くか。前に行ったことのある場所だけど、結構疲れが取れるぞ」
「銭湯か、一回は行ってみたかったし行くか」
「つまり、魔神を合法的にいじることもできるのかい?いいね」
「いや、そこまで言ってないけど出来ないことはないね」
「俺にしがみつくなオティヌス。別に女同士だから問題ないだろ」
「これくらいはいいだろ」
「・・これが一度世界を壊したやつなのか?本当に疑いたくなるな」
それからゴタゴタし出発するのは10分ほど遅れたが、着いてからは完全に緊張感が解けたのか男性陣は湯銭につかり疲れを取っていたが隣の女湯ではシルビアが無理矢理オティヌスの体を洗おうとし、襲いかかり悲鳴じみた声が聞こえたが上条は気にしたらヤバそうだと思いすぐに忘れ傷を癒すことだけを考えていた。それからのんびり浸かっていると、垣根や浜面も入って来て一緒に入り時間を過ごした。その後家に帰る途中来客にあったがそのまま家まで送りって行った。
また、少し片鱗が出てきましたね。ここからどこまで強くなるのか楽しみです