「ふぅ疲れた。今日はここまでにするか」
上条は手足に付けていた重り外し地面に座って休んでいた。第七学区の大部分を巻き込んで起こった騒動が終わって2日が経ったていた。あれから怪我をした体で復興の手伝い続け一通り終わり目処が立っていた。木原龍二は警備員が駆けつけたことには消えており、残っていたのは最後に放ったブレスで空いた穴とその後に吐血した血だけが残っていた。
「まだ痛みは抜けないか、包帯を取るのはまだ先になりそうだな。ん?電話か一体誰だ?」
まだ朝の7時近くでほとんど歩いている人も少ない時間に来たのを不思議に思ったがすぐに聞いていた。
『上条君かい朝早くすまないね』
『あ、校長先生なんでしょうか?』
『いや、あなたに話があったんだけど今から来れるかしら?』
『はい、大丈夫ですけどそこまで重要な事なんですか?」
『まあ、重要ですね。では待っていますよ』
それで切れすぐに向かった。男子ではまず入る事は出来ないがこれまで生徒を守ってきた功績などが挙げられ外にいる警備員も顔を見るだけで通れるようになっていた。すぐに校長室に向かい軽くノックをして入っていた。
「失礼します、上条当麻です」
「そこまでかしこまらなくてもいいですよ。どうぞ座ってください」
「はい」
軽く会釈をして座った。
「それで、話というのは一体なんですか?」
「そうね、もう一度教師をやってもらえないかお願いしたいんだけど」
「・・今回は短期間だったからそこまで気にしていませんでしたけど、一年間となると最低でも教員免許がないと難しい気がしますが。それに俺を恨んでるかそれとも名を上げようとしてる人がここに侵入してくる事もありますから」
「それでもお願いしたいんです。生徒からもまだいて欲しいという意見も出てきてますし、長期の教師の仕事もこちらから上に掛け合って相談してみます。それにあなたのような立派な男性は他にはそうそういませんからね。いたとしても気持ちの面でここの生徒に負けてしまう人もいるかもしれません、でしたら一番知っている人で頼りになる人はあなた1人になってしまうんですよ」
「・・・自分を入れるとしてなんの学科にする考えですか?」
「それはあなたが決めても構いませんよ。出来ないものをさせるのは迷惑をかけてしまうので。ですがある程度の知識は必要あるので教材で勉強はしてもらいたいと思ってます」
「分かりました」
それから上条は体育の学科を選んでいた。へんに他の教科を教える事にはなるとかえって成長を遅くしてしまいそうなのでそこはあっさりと諦めていた。
「さて、これで終わったか。どうしても俺には面倒ごとが寄ってくるな。さてもう少し走ってくるか」
それからまた10分程走り部屋に戻った。出迎えてくれたのはつい2日前に告白されたた
「あ、当麻君おかえりなさい」
「ああ、ただいま。っていつの間に起きたんだ」
「ついさっきだけど、当麻君以外に起きてる人が居なかったんだよ。だから軽く作っておいたんだ」
「ふぁ〜おはようアリサ」
「おはようシャットアウラちゃん、朝ごはん出来てるけどもう食べる?」
「顔を洗ったらすぐに食べる。待っててくれ」
「うん、いいよ」
アリサはすぐに皿を用意している中、上条は着替えのため部屋に戻りまだ寝ているオティヌスと芹亜を起こしに行っていた。
「おい、オティヌス起きろ。もう朝だぞ」
「ん、もう少し寝かせろ。どうせまだ休みなんだ」
「なら、飯抜きにするぞ」
「分かった起きる。はぁ眠い」
フラフラとしながらも起きていたが魔神が朝に弱い事が気になったがそれを聞くとありがたく拳が飛んできそうなので言葉に出さずに出て行った。
「芹亜、起きろ朝だぞ」
「う〜ん優しく起こして欲しいんだけど」
「はぁ、これをやると他の人にねだられそうな気がする」
そう言って上条は芹亜を抱き締めていた。
「はふ〜幸せなんだけど」
「あの、いつまでこうしてればいいんですか?」
「もう少しお願い・・」
「雲川先輩それ以上は許しませんよ」
いつ間にか部屋の前に来ていたアリサに睨まれ芹亜は渋々離れた。
「はぁ、もう少し堪能したかったけどやはり無理か。よし起きるか」
「出来れば最初っから起きてくれると助かるんですけど。ってアリサ、なんで抱きついてくるの!」
「・・だって私も当麻君にしてもらいたいから」
「……四六時中は無理だけど言ってくれればするぞ」
「じゃあ今すぐにお願い!」
「はいはい。ほら」
後ろから抱き付いてきたアリサを上から抱き締めたアリサは満足そうに幸せそうな顔を浮かべて離れてた。
「日に日にみんなが甘えて来るのは気のせいか?」
フィアンマが帰ってから1日しか経っていないが、自分たち以外に上条に甘える人がいないのか、わざと遅く起きたりしてくる人も出ていた。
「まあ、全員が満足してるみたいだしいいのかな?」
そんな疑問を持ったが考えても仕方がないと思い、リビングに戻りアリサが用意してくれた料理を食べていた。初めて食べるが普段からやっているのか、かなりの腕だった。
「美味しかったよ、よしじゃあ行ってくるな」
上条は食べ終えた食器を軽く洗いそのまま外へ出て行った。
「忙しそうだね、当麻君」
「まあ、今修復してるのはほとんどがあいつが壊したものだからな」
「そう言うシャットアウラちゃんも少し壊してるよね」
「し、仕方ないだろ。まさか1人にあんなに来るとは思わなかったんだ」
「まあ、これからずっと修復することに変わりわないだろうな。別に当麻がする必要はないと思うけど」
「自分のやった事には責任を持つくせがあるからな、別にそれくらい指先を軽く動かせば一瞬で直せるんだがな。面倒事が嫌いな私ならそっちを使うが」
「え、それって」
「私にとっては些細ことだし言っても問題はないか。私とあいつは人間から外れたようなものだからな」
「え、じゃあ人外並みの強さはそのせいなのか?」
「まあそうだが、あのスピードの戦いを当たり前にやってきたあいつにはこの世界の人間の攻撃は意に介してないな」
「それじゃあなんであそこまで怪我をする、いつもなら傷一つなく戻ってくるだろう」
「自分にはこれくらいが丁度いいって言ったきり普通の人間と同じ肉体レベルにしてる。本気になればこの世界は一瞬で潰せる力を持っているが、どうもあいつはまだ上を目指してるみたいだ」
「当麻君ってなんでそこまで強くなりだがるのかな?だってあれでも十分なくらいなのに」
「簡単だよ、守りたい奴がいるからもっと強くなりとでも考えてるんだ」
オティヌスは暇つぶしに自分の事を話していた、途中シャットアウラが切れかかりアリサが抑えることもあったがそんな事を気にせず喋り続けていた。それから時間が経ち昼を挟んでからは4人でショッピングに行き服などの買い物を楽しんでいた。その時、一番背の低いオティヌスは着せ替え人形のように何度も着替えさせられ遊ばれていた。
その一方上条はひたすら資材運び、瓦礫の運び出し、道路の修復を手伝っていた。
「少しやり過ぎたかな」
「どう考えてもやり過ぎじゃん、もう少し手加減して欲しかったな」
「でも、ここまでやらないと終わらせられなかったんですよ。そのせいで怪我もしましたけどね」
「学生ならもう少し遊んでくるじゃん」
「そう言う黄泉川先生は酒を飲みすぎて羽目を外してますけどね」
「何か言ったじゃん?」
黄泉川は上条の後ろに回り首に手を回してしめてきた。
「え、ちょそれはやめてくだい・・!」
上条は後ろに仰け反ってやられていたが力任せに前に引っ張り黄泉川を地面に倒していた。
「すごい馬鹿力じゃんよ。いててて、他のスポーツでもやったらどうだ。例えばバスケットとか」
「授業以外だとやりませんね、放課後は基本駆り出されてるので」
「じゃあ今からでもやるぞほら来い」
「え、って襟首を掴まないでください。うぐっ!く苦しい」
上条は半ば強引に連れて行かれ、教師同士の試合に強制的参加するとこになった。
「支部にもこんな場所があったんですねって言いたいところですけどなんでいきなり試合に出る事になるんですか!」
「軽い息抜きには丁度いいし、ほら頑張ってくるじゃん」
「って黄泉川先生は出ないんですか?」
「いや私は女の子だしな、出るのは悪いじゃん」
「女の子って・・これ以上は言わないほうがいいな。すいませんよろしくお願いします」
「いやいや、そんなにかしこまらなくてもいいよ。じゃ始めるか」
コートの中には自分を除いた9人が入っており元からチーム分けされ人数の少ない方に入って行った。それからすぐに試合が始まったのかボールが上げられそこから取り合いが始まった。上条は点を取りに行くのにパスを受けに行くがマークを何度も付けられ受け取れずにいた。上条は受け取れないなら取ればいいと考え相手のパスコースを先読みし奪っていた。
「!なるな、まさかパスを奪いに来るなんてな」
「これしかボールを持つ方法がないんですよ・・」
上条は重心を左右に振った瞬間急激にスピードを上げて抜き去りゴール下についてから高校生離れした跳躍で飛びダングシュートを決めていた。それを見た隊員からは驚愕したような目で見られていたが気にせずプレーを続けていた。相手も負けじとカウンターでいっきに攻め込み決めに来るがそれも先に戻っていた上条にブロックされパスを回していた。
「よく動くな、まさかこんなに動けるやつだとは思わなかったぞ」
「集中しろ、まだ経験は浅いんだしっかり見切れば取れる」
だが、その創造の上を上条はいっていた。上条はバスカットをしてボールを持っていると2人がカバーに入ってきた。が上条は後ろに飛びながらゴールに向かって思いっきり投げ入れていた。普通ゴールに向かって一直線で投げても上から放物線を描いた山なりのシュートくらいしか入れる事は出来ないがゴールの両側のふちにぶつけ勢いを消して入れていた。ここまでくると完全に怪物のように見られどんな時もマークが付けられたが、それもすり抜けパスを受け取りゴールまで進んだが先に守りに入っていた人に鉢合わせだがそれを分かっていたのか正面を向いたまま後ろにいた仲間にパスを回してシュートを入れてもらっていた。点を取られてすぐに真反対にあるゴールに超高弾道のシュートを決めたりと人間離れしたプレーを繰り返し、終わった時には100点以上の差がついて終わった。
「はぁ疲れた、やっぱり慣れない動きはするもんじゃないな。あれ、どうしたんですか黄泉川先生?」
「いや、まさかあそこまで強いとは思えなくてな驚いてたじゃん」
「そうですかね、技術で負けてる分スピードとかで補ってただけなんですけど」
「普通はそれだけでも難しいじゃん」
上条は帰るために荷物を取りに更衣室に入っていると、さっきまで試合をしていた人と鉢合わせしていた。
「お疲れ様です」
「おお、お前なかなかやるな。なあ、俺達と今度ある試合に出ないか?」
「それはいいな、来週あたりに隊員だけの球技大会があってな一緒に出てみないか?」
「そんな大会あったんですね。まあ、予定が入ってなければいいですよ」
「そうか、ありがとういや〜助かったよ人数が少なくてどうしても困ってたんだよ」
「そんなに少ないんですか?」
「まあ、人数が少ないのもあるんだけど。うちはここら辺じゃ弱くてな上の方に行けないんだよ。支部によっては元バスケット選手とかもいるからね」
「それで自分を選んだんですか?」
「まあね、でも出来れば自分達だけでやりたいと思ってるよ」
上条は話を聞き終えると家に帰り夕飯の支度を始めていた。オティヌス以外はまだ出掛けているのかいなかったので特に要望は聞かないで嫌いなものが重ならない物を作っていた。
「教師の球技大会か、まっ軽い息抜きでやるか」
「なんだ、また厄介ごとに巻き込まれたのか?」
「いや、違う興味があったから出ようと思ったんだよ。てか、いつからいたんだ?」
「ついさっきからだ、お前が教師の球技大会かってところからだな」
「最初からじゃねえか。まあ、別に普通の人が相手だからそこまで疲れはしなかったし問題ないか」
「それで今日の晩御飯はなんだ?」
「今日は偶々安売りしてたタケノコがあるから、タケノコご飯と肉野菜炒めだ」
「作ってるものは普通なのになんで女性が凹むほどの腕があるんだ?」
「知ってたら、言うかもしれないけど分からないんだよな。気がついたらこうなってたし。もしかしてあの無限の地獄の中で上がったのかな」
「そんなに料理をしてるところを見た覚えはないんだけどな」
「これでもしてるんだよ。餓死しかける事はよくあったけどそれでもやってたわ!」
「そんなに怒るな、こぼすぞ」
上条は料理に方に再び集中していると、アリサとシャットアウラの2人がランニングの後なのか息を切らしながら入ってきた。
「シャットアウラちゃん早いよ、・・もう少し走る速さ落として」
「これぐらい走れないでどうする、歌い続けることなんで出来ないぞ」
「もう少し甘くしてもいいんじゃないか?シャットアウラみたいに体力があるわけじゃないんだし」
「がだこのくらいは動けるようにならないと困ると思うが」
「そんな急にやらなくても少しずつでもいいだろ。ってアリサ大丈夫か?」
いつの間にか動いていたアリサはソファに横たわり休んいた。
「相当疲れたみたいだな。どのくらい走ってたんだ?」
「6、7キロは走ったな、仕事がてら体力がいるからこのくらいは慣れてる」
「普通はそんなに走らないぞ」
「そう言う上条はどのくらい走ってるんだ」
「どのくらいって軽く学園都市を10周くらいだな。ん、何か問題でもあったか?」
「あいつと比べる時点で間違ってる」
「ん〜そうかな、毎日走ってるとそんなに辛くないぞ。よし、出来た。あとは炊き終わるのを待てばいいのか。アリサ少しマッサージでもしようか?」
「お願い当麻君、今動けそうに無いからこの体勢でやってるれない?」
「別に体勢はあんまり気にしなくていいよ」
上条は横になっていアリサの足を重点的にやっていたが途中やりにくさを感じて、部屋からマットを出して床に敷いていた。
「アリサ、少し動かすぞ。よっと」
えっとアリサは言ったがその前に上条はマットに移動させ続きを始めていた。力加減を上手く出来ているのかやっている途中で寝てしまっていた。
「終わったぞアリサって寝てるのか。もう少しでご飯炊けるけどな、しょうがない」
そう言って上条はアリサにキスをしていた。キスと言ってもただ口づけをしているだけでただ息苦しさで起こそうとしていた。それから1分が経った頃目を覚ましたが、顔を真っ赤にして自室に駆け込んで行った。
「なんであんなに慌ててるんだ?おっご飯が炊けてるな、早く皿分けしておくか」
「な、ななんで当たり前のように出来るだあいつは」
「別にそんなに恥ずかしがることでも無いだろ。私も起きるのが遅かった時にやられたからな、かなりの確率で起きるな。恥ずかしさが無い分かなり楽に起きられたよ、どうした、やってもらいたいのか?」
「無理無理、あんなやられたら恥ずかしすぎて死ぬ。大体なんで普通にしてられるんだ!?」
「それだけ構ってもらえてると思えばそんなに恥ずかしいことじゃない」
少し悩んだが結論を出す前に上条は食卓の準備を終わらせ呼んでいた。アリサもそれでようやく出てきたがまだ恥ずかしいのかずっと顔を真っ赤にしながら食事を続けていた。上条は顔を真っ赤にしているアリサを不思議そうに見ていたが、それが分からず食べ続けていた。
「さて、俺も風呂に入ってくるか」
一番早く食べ終わった上条はシンクの中に皿を入れてすぐに風呂に入っていたが傷口に水が浸みて痛むのか数分で出ると偶々遅く帰って来た芹亜と鉢合わせした。
「おお、芹亜遅かったな」
「いや、それよりその傷はどうしたんだけど」
「別に気にすることじゃない。大半は去年にできものばっかりだからな、いとことで言えばただの古傷だよ」
「・・これは古傷なんてレベルじゃないんだけど」
「芹亜が心配することじゃない、俺にとってはこの程度の傷はたいした物でもないし、あったところで特別なとも思ってない。ああ、そうだ夕飯はまだ残ってるから急いで食べてきた方がいいぞ、アリサがどんどん食べちまうからな」
上条はそのまま立ち去ったが芹亜は1人落ち込んでいた。裏の世界で上条を見ていた芹亜はどこまでも戦場に身を投じることをただ生きて帰ってくるのを待っていることしか出来ない者の1人でもある彼女には傷だらけの体でそれでも笑顔を作っている上条を見るのは闇に染まっている芹亜でも心が痛んだ。
「上条なんでそこまで笑顔で居られるんだ。・・駄目だ完全に心を掌握されてるんだけど、いくら天才なんて呼ばれてもたった1人の男に振り回されてる」
芹亜はもやもやしながら湯船に浸かっていた。その時上条は外で走っていた。まだ体力が足りないと四肢に自分で作った一つ80kgある物を着けて走っていた。毎日限界を超えられなければ意味がないと考え終わった頃にはいつも地面に倒れていた。
「はぁはぁ疲れた。結構くるなこれ、今日はこんなもんでいいな。よいしょっと」
振りつきながら起き上がり部屋に戻った。自室に入ってからはすぐにベットに入り寝始めようとしていたが、布団にはいってから数分後に手足に違和感を感じて起きると両手を芹亜とシャットアウラに取られていた。2人とも少し恥ずかしいのか顔が赤く染まったまま寝ていた。揺らして起こそうと考えていたがしっかり手を掴まれ動かすことが出来ず諦めてまた寝始めた。
翌朝、起きた時に2人がアリサから羨ましがられたのは言うまでもない。
やり過ぎると性格が少しずつ変わってしまっている