第二話
え、まじかよ。俺の目が腐ってなければあれはチルノだ。
うそだぁ。サイン欲しい。とりあえず何か言わなければ…
まずい。俺のコミュ障スキルが発動してしまった。こうなってしまってはもう動けない。
「え?チルノじゃん!なんで!?」
沈黙を最初に破ったのはコーキだった。やべぇ、こんな時だけは羨ましい。いや、恨めしいか。
「??なんであたいの名前知ってるのよ?あなたたち見ない顔だけど?」
それもそうだ。画面という壁は誰も超えられない。……はずだよな。
俺達はチルノにここへ来た経路などすべて話した。
「ふーん。そういうことなのね」
適当な相づちだ。本当にわかってるのかこいつは。
「つまりあなたたちは人間なのね!」
理解したのはそこだけかよ。まぁ、チルノだしな。これでも凄いほうなのか。そろそろコミュ障スキルが薄れてきたな。
「ってことはここは幻想郷で間違いないのか?ならまずは紫のとこへ行くのが普通だよな?ん?博麗神社か?」
自分で何を言っているのかわからないがとりあえずまとめておこう。整理整頓は大事だよな。うん。
「そうね。ここは幻想郷よ。あなたたちはスキマ妖怪のところへ行くべきね。それか霊夢のところへ行くといいわ。」
こいつ絶対俺の真似しただけだろ。
「じゃあチルノ、俺らを紫のところへ連れていってくれないか?」
「いいわ。このスーパー優しいあたいに任せなさい!」
頼りになればいいけどな。。。
「あれ?ここ幻想郷だよね?ってことはみんな能力を持っているはず…。僕らもなにか出来るのかな??」
好奇心満々の様子でマアサが言った。確かにそうだな。空くらい飛べんじゃね?実際霊夢だって空飛んでるしなぁ。まぁ、あれも能力か。
「空くらい飛べるんじゃない?霊夢とか飛んでるし。あ、でもあれは能力として持ってるのか。」
またこいつ(コーキ)だよ!なんなのほんと?俺の思考見えてるの?怖いよもう!泣いちゃうよ?そこら辺のなまはげに追いかけられて泣いてる子よりも泣いちゃうよ?
こんな雑談や雑談をしながら、俺達は紫のいるところへ向かった。
しかし、そこに紫はいなかった。
「人間の匂いがする。橙。」
「はいっ!藍しゃま!おいお前たち!何者だっ!」
藍と橙だ。やばい橙可愛い。…おっと失礼。
とてつもなく警戒されている俺たちに代わってチルノが話をしてくれた。
「大丈夫だよ橙!こいつらはさっき出会ったあたいの友達よ!」
「そーなの?じゃあ大丈夫だね!」
おいおい大丈夫なのか?いいのか簡単に信用しちゃって。まぁでもチルノがいてくれてよかった。