ヒメゴト   作:紅遊 黥

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どーもです。久しぶりに投稿させていただきます。前回も連続で出そうとしたのですが続きが思いつかなくなりどちらも一話で断念という情けない形になっちゃいました。今回こそ連続小説がんばっていこうとおもいます


幸運の雛人形

ひな祭り。女の子が主役となる日。ひな壇が出され、人形が置かれ、歌が流れ…そんな何でもないただのひな祭りが今年もやってきた。

冬の寒さがまだ残る青空の下、私は学校へむかっていた。あと少しで長期休暇に入ると思うと残りの学校が面倒になり、ため息が出てくる。

「頑張るしかないよね」

そう呟き、自らに喝を入れ、学校へと走っていった。

 

「…で、この事件がきっかけで……」

退屈な授業が続く。話を聞くのが嫌になり、外を眺めた。

窓から見えるいつもの校庭…に誰かがいる。こんな時間にだれだと思い、じっくり見ようとするといつの間にか居なくなっていた。なにやら気味の悪いものを見てしまったかのように少し背筋に寒気がはしる。

 

授業も終わり、昼休みが始まる。私はいつもの友達と一緒に弁当を食べていた。

「ねぇねぇ、知ってる?」

突然、ニヤニヤしながら友達は言った。

「どうしたの?あ、怖い系はダメ!」

私は身構え、そう言った。

「大丈夫だよ!怖い話とかじゃないからさ!聞いてて損はないよー?」

これは諦めて聞くしかないと思い、耳を傾け、聞く態勢になった。

「そうこなくちゃね!で、教えたいのは最近有名な雛人形なんだ!それが、なんと願いが叶っちゃうっていう噂つきの人形でさ!」

「まーた、そんな噂信じて。ただの噂でしょ?」

私は少し呆れ、ため息まじりにそう言う。

「まあ、そうなんだけど。その人形可愛いんだもん。噂があるないに関係なく持ってて損はなし!ねぇねぇ、私の家にあるから見にこない?」

友達は目を輝かせ、体を私に近づかせ言った。

「うーん、今日はなんもないからいっか!見に行くよ」

そう言うと友達は喜び、遊ぶことが決まった。

予鈴が鳴り、午後の授業が始まる。

 

「楽しみにしてなー。絶対可愛いっていうから!」

「はいはい、わかったから。それしか言わないじゃん」

私たちは笑みを見せながら歩いていた。陽は傾き、山へと姿を隠しそうになっている。冷たい風が私たちの身体を包み込む。

「今日さ、やけに寒くない?」

「ん?そうかな?私は普通だけど?」

これで寒くないっていうのが不思議でたまらなかった。手袋をつけていても指先が冷たくなり、少し痛みが出てきているのに…そうこう考えていると友達の家に着いた。

「さあさあ、あがったあがった!」

本当にどこからそんな元気が出てくるのか。お邪魔しますと言ってから家にあがる。そのまま友達の部屋に入りると人形を取ってくるといいすぐに出て行った。部屋は少し荒れていたが、友達の性格を考えると常にこんな状態なのだろうと勝手に決めつけ、待っていた。

 

「ほら!これだよ!」

友達が持ってきた人形は可愛いといえば可愛い。そんな人形で、雛人形と呼べるのかどうかはわからない。

「可愛いとは思うけど、雛人形なの?これ」

率直に疑問をぶつけてみた。

「雛人形だよー、どっからどう見ても!」

「んー、そうかなぁ」

「まあ、わからなくはないよね。雛人形って可愛いイメージないしね」

私たちはこの後もずっと楽しく話し続けていた。

そんな時、ふと友達が言った。

「そうだ、この人形の噂もあるしさ、今日1日持って帰ってみない?幸運の人形だよー?」

「えー、いーよ、なんか悪いしさ」

「気にしないの!友達じゃん。別にいいって」

友達のものを借りるのはあまり好きではなかったが、あまりに押されたので持って帰ることにした。

 

片手に人形を持ち、我が家へと帰る。道中はとても綺麗な真っ赤な夕焼けだった。

 

 

友達は死んでいた…

私がその事を知ったのはずっとあとのことだった。




いかがでしょうか。この後の展開を、お楽しみにしててください!閲覧していただきありがとうございました。
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