とある時空の世界大戦   作:委員長@バカ犬

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第3話「楽園の素敵な巫女」

色々な事態が立て続けに起きたため始終騒がしかった雛見沢も今はひぐらしの鳴き声だけがカナカナと響くのみと静けさを取り戻していた。

 

そして、その中の古手神社には圭一達部活メンバーと当麻とインデックス、そしてリムジンでやってきた詩音と葛西が集まり、お互いの自己紹介を初めていた。

 

「俺は上条当麻、でこっちのちっこいシスターさんがインデックスだ」

 

「むっ!その言い方は失礼なんだよとうま!」

 

「本当の事なんだからいいじゃねぇか!」

 

「はいはい落ち着いて落ち着いて、夫婦漫才はそこまでねー」

 

このままだと喧嘩になりかねないと判断した魅音は二人の間に割って入って二人を仲裁をした。

 

「んじゃこっちの自己紹介ね、私達はこの雛見沢の住民で、私は園崎魅音。

学校では部活の部長を勤めてるから「部長」って読んでもいいよー」

 

部活って何の部活だ…?と思っているであろう当麻の思考は完全無視で魅音は話を進めた。

 

「俺は前原圭一。ここらじゃ「口先の魔術師」なんてあだ名で呼ばれてるぜ!」

 

「え!?魔術師!?」

 

圭一の「魔術師」という単語に当麻も身体だけ僅かに反応したものの、インデックスは声まで上げて反応を示してしまった。

 

「そして私はトラップマスターこと北条沙都子と申しますわ!」

 

魅音の自己紹介から徐々に部活メンバー達の自己紹介が変な方向へと傾いているような気がするが、そこは気にしないでおこう。

 

「………」

 

沙都子の隣で、梨花は1人何かを考えるような仕草をしてボーっとしていた。

 

「梨花、梨花も挨拶しないといけませんわよ?」

 

「えっ?…あ、ボクは古手梨花と申しますですよ♪にぱ~♪」

 

沙都子の言葉ではっと我に帰った梨花は瞬時に先ほどまでの強張った顔から朗らかな表情へと変わり、天使のような笑みで当麻達に挨拶した。

 

「フレデリカ…?」

 

「古手(ふるで)梨花なのですよ?」

 

「あ、ごめんね。聞き違いみたいだったよ」

 

梨花の名前にインデックスはふと別人の名前が出てしまったようだ。

 

「か……か…かかか…」

 

「おい、レナ。お前も何ボーっとして…って…」

 

圭一はその隣でプルプル震えていたレナを見て驚愕した。

レナはインデックスをその眼中に捉え、まるで獲物を狙うかのような視線をインデックスに向けていたのだ。

圭一はそのレナを見た瞬間に「マズい」と感じた。だが…

 

「はうぅ!インデックスちゃんかぁいいよぉー!お持ち帰りぃーっ!!」

 

レナは興奮状態、俗にいう「かぁいいモード」でインデックスに向かって突進を繰り出してきた。

 

「インデックス!危ない!!」

 

レナの豹変に気付いた当麻は咄嗟にインデックスの前に立ち、レナに対して右手を突き出した。

 

その様子を見た魅音達は思わず目を閉じた。

かぁいいモードを発動したレナは戦闘力が通常の3倍以上に跳ね上がり、「かぁいいもの」の前に立ちはだかる障害は残さず排除しようとしてくるのだ。

それを知っていた部活メンバーは「これは血が見れる」と直感して目を閉じたのだった。

 

しかし、恐る恐る瞳を開けた部活メンバーが見た光景はあまりにも意外な物であった。

 

「はうぅ?」

 

レナが繰り出す音速の拳「レナぱん」はなんと当麻の右手により受けとめられていたのだった。

 

 

 

 

 

その後、レナの両手両足を拘束する事によってなんとかかぁいいモードを封じる事に成功した。

 

「はうぅ…お持ち帰りしたいよぉ…」

 

「アイツは竜宮レナ、ご覧の通りあんな奴だ…」

 

悲しげに泣くレナの隣で圭一はレナを紹介してやっていた。

 

「あぁ…何かおんなじ感じの奴を見たことあるから慣れてるよ」

 

当麻はどこぞの変態テレポーターを思い出して圭一に返した。

 

「しっかしさぁ…レナのかぁいいモードをああやって止める人なんて、おじさん初めて見たよ~。

どうやって止めたの?」

 

そこに当麻に興味を持った魅音が当麻に問いかけた。

 

「あぁ、それはこの右手が…」

 

「ちょっとあなた達!!」

 

当麻が魅音に答えようとした時、突如聞き覚えのない少女の声が響き、当麻達は一斉にその声の元に振り返った。

 

そこには紅白の巫女服を纏った巫女さんらしき少女がいかにも機嫌が悪い様子で当麻達を睨んでいた。

 

「なあ園崎、誰だあいつ?」

 

「おじさん達も知らないよー?」

 

巫女さんを見た当麻は魅音に聞くのだが、ここにいる人達は誰も知らないようだ。

 

「どこの神社の巫女さんなのですか?ここは古手神社なのですよ?」

 

そんな時、梨花が巫女さんに対し話し掛けた。

 

「はぁ?何言ってんのよ。ここは博麗(はくれい)神社、そして私はここで巫女をやってる博麗霊夢(れいむ)よ!

それよりあなた達、賽銭入れないんならとっととここから出て行きなさい!!」

 

霊夢と名乗る巫女さんは不機嫌そうな表情のまま当麻達に向かって叫んだ。

 

「博麗霊夢さん…でしたわね?あれを良く見てくださいな」

 

沙都子は神社の境内を指差しながら霊夢に向かって言った。

そこには堂々と「古手神社」とはっきり彫り込まれていたのだった。

 

「えっ…何よこれ、どういう事ーっ!?

あ、そう言えば…博麗大結界が誰かに壊されて…」

 

独り言のようにボソボソと頭を抱えながら呟く霊夢の近くで、霊夢の独り言が聞こえた当麻とインデックスは「しまった」と感じた。

 

「なあインデックス…もしかして博麗大結界とかいう奴って…」

 

「うん…多分とうまが壊した結界の事だよ」

 

二人も霊夢のように小声で話し合うが、霊夢の独り言が聞こえていたように、彼らの話も霊夢の耳へと入ってしまった。

 

「ほほう?あなた達が結界を壊した犯人って訳かしら?」

 

霊夢の背後からは凄まじきどす黒いオーラが放たれている。

 

このままではマズい、そう感じた当麻は霊夢に対して必死に弁明の言葉を模索した。

 

「違うんです違うんです!!何か妖怪だとか名乗ってた女に謀られたっつーか…!!」

 

「妖怪…?名前とか聞いてない?」

 

当麻の弁明の一つに心当たりを感じた霊夢は当麻に詳しく問いかけた。

 

「あぁ…確か…八雲紫って言ってたはずだ!」

 

「なんですって?…はぁ…一体何の目的でこんな事したかな…」

 

困ったような表情を見せる霊夢を見た当麻は霊夢に気になる事を問いかけた。

 

「なあ、その博麗大結界ってのは直す事は出来ないのか?」

 

「そうねぇ…出来ない事はないけど、今は出来ないわ」

 

「どういう事だ?」

 

「…まずは幻想郷から話す必要があるわね…」

 

 

 

 

 

霊夢の話を纏めるとこのようになる。

 

遥か昔、この世界には様々な魑魅魍魎(ちみもうりょう)や神々などのような人の域を超えた存在が世界中で溢れかえっていた。

そんな時、霊夢の先祖に当たる魔術師がその魑魅魍魎や神々を一カ所へと集め、それを異世界へと封印した。

その異世界の名が「幻想郷」であり、その世界とこの世界を隔離するための大規模魔術の名称が「博麗大結界」であり、博麗の巫女が代々その結界を守っていた…という内容である。

 

「はあ…未来に来てしまったと思えば今度は異世界からの来訪者…こんなので俺達は元の雛見沢に帰れるのか…?」

 

「はうぅ…みんなと学校で部活したいよ…」

 

圭一達はこの変わってしまった運命をそれぞれ嘆いていた。

 

「まだ話は終わってないから黙ってなさい。

その博麗大結界なんだけど、もう一度幻想郷に妖怪や神とかを戻してから結界を張らないと意味が無いの。

そのためには、この場所に幻想郷の住人達を集める必要があるわ。

でも、多分住人達は世界中に散り散りになってしまってると思う。

だから、あなた達に頼みがあるわ。」

 

霊夢は当麻達だけでなく、圭一達にまでその頼み事をするらしい。

 

「そこのツンツン頭は結界を壊したから当たり前よね?

で、あなた達は多分紫が境界をいじった影響でここに来たんだと思うから、紫さえ見つければ帰れるかもしれないわ」

 

ツンツン頭とはどうも当麻の事らしい。

 

「それなら私達も協力いたしますわ!」

 

「絶対にいつもの雛見沢に帰るのです!」

 

沙都子と梨花、もちろん他の部活メンバー達も元の世界に戻るという目的のため、霊夢への協力を承諾した。

 

「あなたは強制だから、異論は認めないわよ?」

 

ギロッと当麻を睨みながら霊夢は当麻に告げた。

 

「ちくしょう…またも不幸だ…」

 

「仕方ないよとうま」

 

インデックスもうんうんと頷きながら今回ばかりは当麻を慰める事にした。

 

「さて、決まった所で早速出発よ!」

 

そう言って霊夢は独り神社の石段を降り始め、それに続くように当麻達や部活メンバーも続いていった。




今回の登場人物(☆は初登場)

▼とある魔術の禁書目録
・上条当麻
・禁書目録(インデックス)

▼ひぐらしのなく頃に解
・前原圭一
・竜宮レナ
・園崎魅音
・園崎詩音
・古手梨花
・北条沙都子
・葛西辰吉

▼東方project
☆博麗霊夢
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