僕と思い人の召喚戦争   作:くの514

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第4問

 Dクラス戦のあった次の日起きたら時計は8時15分を指していた。8時30分までに教室にいないと遅刻になってしまい、俺の家から学校までは普通に走っても10分はかかる。そこまで一瞬で考えた後俺は急いで着替えバッグをつかんで家を飛び出した。いつもならあきらめて遅刻していくんだが今日は違った。雄二に今日は遅刻するなと言われていたし、今日はBクラス戦のための補充試験をしなければならないし、なにより一番まずいのが昨日櫻井さんに『明日学校に早く来てほしい』と言われていたのだ。何かほかにもいわれていた気がするが思い出せないから会ってから聞けばいいと思い、俺は学校に向かってもうダッシュをした。

 

「はぁ、はぁ」

 俺は本気で走ったことで10分を切るという自己ベストを出したが、それでも着いたのが時間ギリギリという事実は変えようがない。どうやって謝ろうか考えていたら後ろからちょっと怒っていそうな声がした。

「浩輝く~ん。ずいぶんと遅いご到着ですねぇー」

 どうするか少し迷って、言い訳せずに素直に謝ることにした。

「ごめんなさい。寝坊しました」

「ん。まあ走って急いで来たようなので許してあげましょう。で、きちんとお弁当は持ってこなかったですね?」

「弁当?作ってる時間なくて持って来てないけど、どうして?」

「……はぁ。浩輝君」

 ちょっとムッとした声で櫻井さんは言う

「何で早く来てほしいと頼んだか覚えていますか?」

「………もちろん覚えてるよ。勉強教えてほしかったからだろ」

 危ねー、ギリギリで思い出せた

「まったく。今の今まで忘れていましたね?まあ結果的には頼んだとおりになってますし怒らないでおいてあげますよ」

「いいの?勉強教える時間なくなっちゃったけど」

「いいですよ。それはまた今度教えてもらいますし。……それにそっちは本題じゃないですしね」

 最後になにかいってた気がするが小さくて聞こえなかったな

「何か言った?」

「いいえー、何も言ってませんよー。それより早く行かなくていいんですか?もうそろそろチャイム鳴りますけど」

 それはまずいせっかく間に合ってるのに遅刻にされたくはない!

「じゃあ俺は急いで行くけど櫻井さんはいいの?」

「ええ、私は荷物置いてありますしね」

「そっか、じゃあまた後で教室でね」

「うん。遅刻になんないようにがんばってねー」

 そこまで聞いて俺は教室に向かって走っていった

 

 結果から言うと俺は遅刻した。走っている最中に昨日Dクラスに勝ったから教室はDかなとか思ってしまったのが運のつきだった。Dの教室に行くとDクラスの面々がいて話を聞くと1つ言うことを聞く代わりに設備交換なしになったと言うのを聞いた。その後急いでFクラスに向かったら先生が教室に入るところだったため遅刻になってしまったと言うわけだ。そのことをなんで俺に昨日メールしてたときに言わなかったと聞いたら『したぞ』と言われ、携帯を見たら俺が寝た後に返信が来ていてそのメールに書いてあり、雄二のせいにすることもできなかった

 その後午前中いっぱいテストを受けてお昼の時間になった。今日はお弁当を持ってきてないから購買に行って何か買ってこようと思って立ち上がったら櫻井さんに話しかけられた

「どこに行くんですか?浩輝君」

「あ、櫻井さん。ほら今日お弁当作ってないから何か買ってこないといけないんだよ」

「昨日の約束、ちゃんと思い出したんではないんですか?」

「え、だってお弁当をくれるのは勉強を教えるお礼だったんでしょ。教えれてないからもらえないかなと思ってたんだけど」

「教えてもらうのはまた今度って言ったじゃないですか。前払いだと思って受け取ってください。それに私一人では二つも食べれないですし」

「そういうことならいただきます。ありがとね!勉強はAクラス戦後にでもいい?」

「うん。いいよー。じゃあ感想聞きたいし一緒に食べよ!」

「わかった。どこで食べる?」

「屋上とかどうかな?…かな!」

「いいんじゃないかな。今日は天気もいいし。じゃあ早く行こ!」

 

 屋上の扉を開けると気持ちのいい風が吹き抜け、雲ひとつない真っ青な空が出迎えてくれた

「んー。いい天気!」

「ホントだね」

 俺らはフェンスに寄りかかってお弁当箱を開けた

「おおっ!おいしそう」

 思わずそんな声が漏れた。から揚げにハンバーグなど定番だけどおいしそうなおかずがぎっしり詰まっていた

「はい。あとこれがおにぎり」

 と二つのおにぎりを渡された

「ありがとー。というかこんなにたくさんいろんなもの作って大変じゃなかった?」

「んー、そうでもないよ。いつもより少し早く起きただけだよー。それに一人分も二人分も手間はあんまり変わらないしね」

 しばらく談笑していたら急に扉が開いて明久たちが入ってきた

「天気がよくて何よりじゃ」

「ほんとだねー、って浩輝じゃん。ここにいたのかー」

「ん、なんだ俺を探してたのか?」

「うん。Dクラス戦の後にね、みんなで話してたら姫路さんがお昼作ってくれることになってね、今日作ってくれたから浩輝たちも一緒に食べないかなと思って探してたんだよ」

「なるほどな。けど悪いが俺はこの弁当があるから俺はいいよ。悪いな姫路さん」

「あ、いえ大丈夫です。あ、あとシートもってきましたので座って食べましょう」

シートを引いてみんなで足を投げ出して座る

「じゃあ雄二には悪いけど、先に-」

「…………(ヒョイ)」

「あっ、ずるいぞ。ムッツリーニっ」

 明久が食べようとしたのを脇からムッツリーニがさらっていった。そして流れるように口へと運び-

 そのままの流れで顔から豪快に倒れ、小刻みに震えだした。

『えっ』

 明久たちと顔を見合す

「わわっ、土屋君!?」

 倒れたムッツリーニが震えながらも起き上がり

「………(グッ)」

 姫路さんに親指を立ててみせる。あれはいったい何を伝えたいのだろうか。すごくおいしかったと伝えたいのだろうか。ならなぜあいつはガタガタと震えているのだろうか

「あ、お口に合いましたか。よかったです。まだまだあるので皆さんいっぱい食べてくださいね」

 秀吉と明久がアイコンタクトで会話している。多分こいつの処理をどうするか話し合っているのだろう。その間に俺は姫路さんにこの弁当をどうやって作ったか聞くことにした

「おい、姫路さん。これどうやって作った?」

「ええっと、普通にレシピを見て作りましたよ」

「隠し味にとか思って何か入れなかったか?」

「え、食べてないのにわかったんですか!酸味を加えるために塩酸を少々」

 は?………こいつ今なんて言った?料理に塩酸を入れただと。明久は気遣って何も言わないだろうから少し忠告しておくか

「ええっとな姫路さん。普通は隠し味だとしても塩酸みたいな化学薬品とかはいれないものなんだよ。それと体重を気にしてだと思うが味見をしないのもよくないことだぞ。自分の分ならともかく他人に、特に好きな人に食べさせるならおいしいものを食べさせたほうがいいだろ」

「ええっとそうですねってわ、私は別に吉井君のことが好きってわけではないですよ」

 姫路さんは手をジタバタさせながら必死に言ってくる

「あれー。浩輝君は別に明久君のこととはいってないよー?」

 櫻井さんも気づいたようで二人でいじり続けた。姫路さんはいじるととてもてんぱった反応を返してくるので面白かった。

「それに明久はレシピ通りの基本的な味付けが好きだから下手に隠し味とかつけないほうがいいぞ」

 しばらくいじった後俺は一言言っておいた。こう言っておけばこれからはまともなものを作ってくれるだろ

 その後は姫路が明久たちに謝って弁当を処理し改めてご飯を買いに行きお昼の時間いっぱいまで使ってみんなで楽しくご飯を食べた。

 午後もすべて使って試験を行い放課後。俺たちは次の戦争の予定や作戦を聞くために雄二の下に集まっていた

「そういえば雄二、次に攻めるクラスってBクラスなの?」

「ああ、そうだ」

「えーなんで?めんどくさいしもうAクラスに挑もうよ」

 明久が駄々をこねる

「黙れ明久。少しは自分で考えてみろ。多分浩輝はわかってるぞ」

「えっ!ほんとに、浩輝?」

「予想ならついてるぞ。BクラスをAクラスに攻め込ませて連戦にするということを盾に一騎打ちでも挑む気なんだろ」

「さすがだな、浩輝。ほとんどあってるぞ」

「なんでそないな面倒なことをするのじゃ?」

「秀吉君、それはね私たちじゃAクラスと普通にやっても勝てないからだよ」

「そのとおりだ、櫻井。Aクラスには総合点で姫路レベルが3,4人、単科目なら数人500点レベルのやつがいるからな。勝てそうなのは浩輝の理系とムッツリーニの保体、あとは櫻井の社会くらいだけだろ」

「じゃあ一騎打ちで三人の誰かに出てもらって勝つってこと?」

「それじゃとAクラスも負けるかもしれないし受けてもらえないじゃろ」

「それに期待されてるとこ悪いが数学だと純粋な点数勝負だと俺は万年二位だからな」

 一位の奴はAクラスにいる。負ける気はないがどうしても点数で上に立てないんだよなー

「え、じゃあ浩輝も負けるかもなんじゃん!」

「バカ久、勝手に勘違いすんな。一騎打ちには俺が出る。受けてもらうための策も勝つための策もいくつかあるからそれはAクラス戦の前にでも説明してやるよ。それより今はBクラス戦が先だ」

「そうだな。ここで負けたら意味ないもんな」

「…………(コクコク)」

「そこでだ、明久。Bクラスに明日の午後から試召戦争をすると伝えて来い」

「いやだね。もうだまされないからな」

「攻撃されることを心配しているならば今回は大丈夫かもしれないぞ。なにせBクラスには美少年好きが多いからな」

「なら安心だね。じゃあ行ってきまーす」

 明久は走って出て行った

「あいつはどうしてここまで騙され易いんだろうな」

「仕方ないよ、それが明久君だから」

「あやつの将来が心配になるぞい」

「…………(コクコク)」

 

 少し待っているとボロボロになった明久が帰ってきた

「…………言い訳を聞こうか?」

「予想通りだ」

「純粋無垢な僕をまた騙したな」

「騙されるほうが悪い」

「そもそも今回は大丈夫だと明言しておらぬからのう」

「そんなことよりきちんと宣戦布告してきたな」

「してきたよ!」

「よし!ならいい。作戦は明日皆の前で発表するから今日はもう帰るか」

 明久の文句を軽く流し俺らは帰ることにした

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