「一騎討ち?」
「ああ。Fクラスは試召戦争として、両クラス間の代表同士の一騎討ちを申し込む」
俺、雄二、櫻井さん、明久などなどいつものメンバーでAクラスに来てる。もちろん宣戦布告のためだ。
「うーん、何が狙いなの?」
現在雄二と交渉してるのは木下優子さん。秀吉の双子の姉だ。ほんとに秀吉とそっくりである。
「もちろん俺たちFクラスの勝利が狙いだ」
まぁ訝しむのもわかる。てか何も思わなかったら逆に驚く。1番得意な科目を目いっぱい頑張ってせいぜいBクラスレベルの成績しか取れないであろう雄二と、全科目トップクラスで学年ダントツ1番の霧島さんが戦うと言っていて、その上勝てると思ってるんだからなにか罠があると思われて当然だろう。
「面倒な試召戦争を簡単に終わらせられるのは嬉しいけどね、だからといって無用なリスクを冒す必要もないかなって」
「ああ、賢明だな」
予想通りの返事だ。普通に戦争をすればまず間違いなくこちらの負けだからな。
「Bクラスとやりあう気はあるのか?」
「Bクラスっていうと…昨日来ていた
「ああ。あれが代表をやってるクラスだ。まだ宣戦布告はされてないようだがどうなることやら…」
「ねえ、櫻井さん。」
交渉事は雄二のが得意だから雄二に任せて話を聞いてたら、知らないことを話し出した。たぶんBクラス戦の後帰っちゃってからの戦後対談で出た結果だと思う。だから櫻井さんに聞いてみることにした。
「ん?どうしたの?」
「アノとか、あれとかってなんのこと?」
「あ、そっか。浩輝くんはあの日先に帰っちゃったから知らないんだよね。…知らないほうがいいかもしれないけど」
そう前置きして櫻井さんが話してくれた。簡単にまとめると、根本の制服を欲しがった明久のために根本を女装させてAクラスに行かせたらしい。櫻井さんがずっと苦い顔をしていたからよっぽどみにくいものだったんだろうと思う。
「うーん。けどBクラスと戦うのは手間なだけなのよね。そのためにリスクを背負うのは…どうしようかしら」
「なら、一騎討ちの五本勝負にして先に3本取ったほうの勝ちとするのはどうだ?」
木下さんが悩んでいたら、後ろからひょっこりと小さい男子生徒が出てきた
「それなら雄二が何か企んでたとしても負けることはないと思うんだが?」
「おぉ~!蓮じゃん!ひさしぶりー。おまえはやっぱりAクラスだったか」
この小さい男は西条蓮。俺の友達だ。英語が得意で数学が苦手。俺と真逆な成績してるやつだ。ちなみに小さいことを気にしてるから言うとめっちゃおこる。
「浩輝だってテスト受けてればAクラスだっただろうが。テストの日に寝坊とかバカなことして」
「いや、だってネトゲで激レア出ちゃったんだもん。そのまま試し切りに行って朝までコースだったからなー。ちょっと仮眠とったら昼だったよ」
「ちょっと!蓮君、浩輝君!今はクラス間の交渉中なのよ。余計な話をするなら外でお願い」
「あ、ごめんなさい」
「悪かった」
蓮と話していたら少しうるさくしすぎたようで木下さんに怒られてしまった。
「それでFクラス代表さん。五本勝負ならどう?」
「んーそうだな、それなら科目選択権はこちらにくれ。それでどうだ?」
「……受けてもいい」
「ぅわっ!」
突然現れた凛とした声。その持ち主の霧島さんがいつの間にか近くに来ていた。
「代表!ほんとにいいの?」
「……うん。その代わり条件がある」
「条件?」
「……うん」
「……負けたほうは勝ったほうの言うことをなんでもひとつ聞く」
「…………(カチャカチャ)」
「ム、ムッツリーニ?!まだ撮影の準備ははやいよ!というか、負ける気満々じゃないか!」
なんか明久たちがまたバカなことをしだした。大方あの噂を信じて姫路さんか櫻井さんの貞操の危機とか思ってるんだろうけど。
「じゃあ、こうしよう。選択権のうち3つはそっち。残り2つはこちらで決めさせてもらう、それでどう?」
さすがに全部は得られなかったけどもらった3つで確実に取れば勝てるしいい妥協案をもらった。
「交渉成立だな」
「ゆ、雄二!何を勝手に!まだ姫路さんたちが了承していないじゃないか!」
「心配すんな。絶対に二人には迷惑をかけない。」
「……勝負はいつ?」
「そうだな。10時からでどうだ?」
「……わかった」
「よし交渉成立だ!いったん教室に戻るぞ」
「そうだね。みんなにも報告をしなきゃだしね」
交渉がまとまったということで俺らはいったん教室に戻ることにした
―ただ、俺はこの交渉中に負ける可能性に気づいてしまっていた
書く時間があまり取れず1回戦の内容まで書くつもりが交渉で終わってしまいました
次からはもっと長くかけるよう努力します