最狂の道化魔導師 作:スク・エニー
「殺す?これまた物騒ですねぇ。ぼくちんまだな〜んにもしてないでしょ?」
「ほぅ...ウチのアイズたんをボコボコにしたんはカウントせぇへんと、そういうことなんか?」
「アイズたん?誰だそれ、知らねーよ」
「そんな事よりぼくちん、此処が気に入ったよ。神の気配が複数感じられる...」
「神が複数いるなんて当たり前じゃないか」
ケフカは物凄い奇抜な格好をしたロリ巨乳がいる事に漸く気付いた。
「神が複数?三闘神の事か、そいつらは全部この私ィ!!が吸収したよん」
「三闘神?なにゆーてんねんお前」
「はぁ...つまり、神はこの俺様だけで良いと言う事だよォォオオオオ!!」
「!?」
右手からサンダガを突然放ちロリ巨乳を吹っ飛ばした。おそらく死んではいないだろうが重症を負ったことに違いないだろう。
「お前らとお喋りするためにココに来たんじゃないんだよ、死ねぇ!!」
「コッチも元々そのつもりや!」
ケフカはサンダガを辺り一帯に撃ちまくるが一向に当たらない。相手の神は目にも留まらぬ速さで自分の周りをヒュンヒュン跳ね回って飛び回って魔法を回避している。
「全くすばしっこいエモノですね〜...スロウ!!」
ケフカを中心として魔法陣が半径3mの範囲で広がった。その範囲内にいたロキは直ぐに自分の身体に起こっている異変に気付いた。
「何やコレ、体が思うように動かへん。その魔法...動きが遅くなる魔法か!」
「スロウを
「くっ...クソ!!」
「フレア」
ロキを中心に膨大な魔力が収束していく。まさに今発動する、といった時...
「もう知らん、どうにでもなってまえ!!」
正真正銘、天界でのみ振るうことができる全力をロキは解放した。
力を解放した時の余波で収束していた魔力は吹き飛び、魔法フレアが発動することはなかった。
「本気を出した所で同じ事!!無意味なんだよ!!!」
「それはどうかな、自分の目で見てみ、ホラっ!!」
ロキの手から無数の星の形に魔力を圧縮した触れただけで切れそうなブレードが辺り一面に広がり空中で待機している。空を覆い尽くす程の星の量になった時、遂に其れ等は放たれた。しかしケフカは避けようともせず、先ほどの位置から全く動こうとしない。
「舐めすぎや」
ドスッドスッドスッ
相手に当たったのか、何かが刺さるような音が何度もして当たらず地面に衝突したブレードは砂埃を舞い上げている。
「本気出してもうたな〜、これはもう地上に行くことはできんくなるかもなぁ〜」
今もまだ続いている自分の魔法に背を向け吹き飛ばされたヘスティアの元に歩いて行った。
「全く一緒に来てくれたけどお前何の役にも立ってへんやん、まぁええんけどな」
気を失っているヘスティアを肩に担ぎ、その場を立ち去ろうとした時であった、
「ホワーッハッハッハッハッ!!」
甲高い笑い声が辺りに響きまさかと思い振り返る。
「面白い、高密度の魔力ブレード!以前の俺ならば重症だっただろう」
「だがしかーし、今のぼくちんはムテキ!!だからキキマセーン」
徐々に砂埃が消えていき、地面は確かに穴だらけなのに相手は全くの無傷の状態で魔法を放つ前と変わらず尻を掻いて空中浮遊していた。
「はぁ?!お前、ウチの全力を受けて無傷やと...そんなんありえへんやろ!!!」
「あの程度が全力か、笑わせてくれる」
「なんやと?」
「あの程度が神の全力だというのなら、この街にいる神全員を相手にしてもこの俺が勝つ」
「そんな馬鹿な事...」
「メテオを止められたのは紛れか?」
あの隕石の事だろうか。アレは天界の神と地上の神が協力してようやく止めたものだ。アレが敵の持ちうる最強の魔法で、魔力はほとんど空になっている筈だ。そう神々で結論付け二人で相手を確実に無力化するという話だった。全力は解放してはいけないが、限定解除であれば許可するという話にもなっていた。
「メテオを本当に止められたのか不安になってきたな...もう一発撃っとくか」
は?今こいつはなんと言った?
「今、なんてゆーたんや、よう聞こえんかったからもう一回言ってくれるか?」
「はあ?難聴何じゃないのキミ。メテオをもう一発撃ち込むかって話だよ!」
「メテオってあの隕石の事やんな」
「それ以外に何があるのですくわ?」
巫山戯た応え方に言いたいことはあれど今はそんなことよりも、メテオと呼ばれるあの隕石を落とす規格外の魔法を何度も撃つことが出来るのか、そんなことは出来ないハッタリだと信じたいが聞かねばならない。そう決心してロキはピエロ服の男に問うた。
「メテオは、1日に二回使えるんか?」
「は?何寝ぼけたこと言ってんだテメェ、何発でも打てるんだよ!あんな物」
それを聞いた時のロキの顔は酷いものだった。いつも閉じられていた目は開かれ、神でありながら目の前の恐怖に震えてしまいその場にへたり込んでしまった。
「アレ?あの魔法ってそんなにヤバイものだった?すーみーまーせーんw」
「またメテオでこの世界を破壊するっていうのもツマラナイな...」
一人で目の前のピエロが悩み出したが、ロキにはもうそんなことはどうでもよかった。目の前の存在の魔力を見るに、あの規模の魔法を何発もポンポンポンポン打てるはずがないと思い込んでいた。
しかし、実際はどうだろうか。そんな事は全くなく、1日に何度も使えるという。
「地上どころか、天界も終わりだ」
流石にそんなことはないと何時もの冷静さならわかっていたはずなのだが追い込まれ絶対に負けると思い込んでしまっていた。
「よし、キーメタ。お前達の汚い心とこの汚い世界をこの私が
「使ったことないから発動までに時間が掛かるな」
尻を掻きながら浮いていて巫山戯ているようにしか見えないが、
先ほどのスロウとは比べ物にならないほどの広範囲に魔法陣が広がっている。此れでこの世界は完全に終わるだろう。ロキにはそうとしか思えなかった。
「そんな事...させない」
そう言って現れたのは、自分が守るべき