ヒカリの彼方   作:お互い福

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は、は、初めまして。初めての投稿なので、少し緊張していますが、自分の頭の中にあった作品は、書けたと思っています。下手くそですがよろしくお願いします。


第1話!世界って素敵なもの……?

世界が、変わってほしい…。そう思ったことは、無いだろうか?今生きているこの世界が、息苦しく感じたことは、無いだろうか?僕は、毎日のようにそう思っていた。こんなになんにも変わらない世界が一番嫌いだった。変わらない日常、変わらない人間、毎日楽しくないことを死ぬまでやらされるなんて、苦痛でしかなかった。こんな世界に僕は、存在して良いのだろうか?楽しく生きたいと思って良いのだろうか?そう考える日々しかないこの世界で、僕は何を求めれば良いのだろうか………。

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こんなことしか考えていない僕は、ストレスが隠すことが出来なかった。だって僕は、この世界が嫌いだからだ。

「おーい。カ~ナタ~。一緒に遊ぼうぜ~。」

僕の後ろからそんな声が聞こえた。僕は、歩みを止めて、後ろを嫌な顔をしながらゆっくりと、振り向いた。

「……誰?」そう僕は言った。声をかけた人が一体誰なのかは、自分が一番よく知っているのに、僕は嘘をついてそういった。

「誰とかは、酷いよ~。嘘だってわかってるけどさ~。もう少し他の言い方とかなかったの~?」そう言うと、声をかけてきた人は、僕の肩に腕を絡ませた。表情は、少し悲しげな表情だったが、すぐに笑顔になった。

「ごめん。あまり人と話さないから、余りちゃんと覚えていないんだ。」

「幼馴染みくらいは~、覚えておいでよ~。小学校の時からの~、付き合いなんだから~。」苦笑しながら、僕の友人(一応)はそう言った。

僕は、人の名前を覚えることは、苦手だ。余り生きた気がしないこんな世界に過ごしている、蛆虫みたいなもの達の事なんて、全てが同じに見えてしまうのだから。

そんな人間に、僕はいちいち覚えていないといけない。そう思う必要は、無いと僕は思う。楽しくないことを、死ぬまで続けるなんて、僕にはできない。「社会に後見出来るような人になりなさい。」母親は、よく僕に言っていたが、ちゃんと正しいことをしていた人達が誰にも伝わらずに死んでいったのだから、この世界の後見はする必要が、無いと言える。正しいことをして後見できない。それがこの世界のルール、それに縛られている人間のことなんて、例え名前を覚えていたとしても、同じ人間に見える。

「まあカナタは~、変わらずに~、いるから~、いいのかな~。」友人(一応)は、時々よくわからないことを言う。今だって変わらずにいるからいいなんて言うなんて、おかしいに決まっている。変わらない人間が、この世界に生きていいなんて理屈何処にもとうらない。それが、この世界の仕組みなのだから、偉い人が思った通りにいかなければ、意味がない。それなのに彼は、僕に、変わらずにいるからいいと言う。本当によく分からない。

「君は、本当におかしな人間だね。」

「そうかな~。僕は結構単純な人間だよ~。」

本当におかしな人だ。僕は、友人(一応)のことが本当に、本当にわからな…………。

「?!カナタ!危ない!すぐに戻って!」

「えっ?」

僕はその後の意識がなくなってしまった。

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"……ざ…よ。……"

誰だ?

"目覚めよ。少年。"

「っ!此所は……何処だ。」

"目覚めたか、少年よ。"

声が聞こえるが、周りを見渡しても声の主は、いなかった。空耳か?そう疑うような感じだった。

"周りを見渡しても、私はいない。何故なら、少年、君の頭の中に語りかけているのだから。"

「頭の、中?どういうことだ?貴方は、人間じゃないと言いたいのですか?」

"少し混乱しているようだね。まあ、無理もないか。普通では、あり得ないことを、君は今おこしているのだから。"

どう言うことだ?僕が今あり得ないことを、しているって?

"君は此所に来る前の記憶はあるかい?"

記憶……。確か友人(一応)と一緒に話をして、そして………!

「僕は、死んだのか……?」

"どうやら記憶はあったようだね。そう、君はもう、元の世界では、肉体は、死んでしまった。信号を無視した車によって。"

「そっか、死んだ…のか……。はははっ…。何か呆気なかったな。結局、僕みたいな人間は、こんな終わり方が、一番お似合いだったって事なんだろうな。」

"………どうしてそう思うの?"

「だってそうだろう。僕は、世界が嫌いなんだから、どんなことをしても、好きになれなかった。……僕は生きているって……思うことが出来なかった。こんな人間、いない方が、いいに決まっている……。そう思っている奴なんて、沢山いたんだから。」

"………それが、君が思っていた闇か。誰にも伝わらずに、君のことを、思っている人がいない。ずっとずっと独りぼっち、孤独に生き続けなければならない。そんな事を、思っていたんじゃないのかな?"

声だけの存在は、僕が生きていたときに思っていたことを、言い当てた。そう、僕は変わらない日常が嫌いだった。ずっとずっと同じ道を、走り続けなければならない。そんな決められた日常が、好きになれなかった。そしてその同じことを、絶対に間違いだと思う人がいなかった。僕みたいな人間は、存在しなかった。変わらない事が、まるで当たり前だと言っているようだった、何で当たり前だと言えるの?生きたいと思わないの?自分の人生は、決められたルールの中にあるの?そんな事しか思っていなかった。でも、もう思う必要がない。だって、僕はもう、シンデシマッタノダカラ。

"君は、本当に生きる価値がないって心から思ってしまっているようだね。君が思ってしまっていることは、誰にも変えることはできないだろうね。変わらない日常、変わらない人間、そんなものしか存在しない世界、それが、君にとってどれだけの苦痛だったのか、私には、わからない。わかることができない。でも、君の事を思っていた、人の気持ちは、痛いほどわかっているつもりだよ。"

「……僕の事を、思っている人なんて、いるわけがない。」

"そんな事はない。少なくとも、君の友人や、君の家族は、君の事を思っているよ。"

「僕に、家族なんて……。」

"知っているよ。君の家族は、君を置いて、居なくなってしまったことを、だから君は、変わらない日常が嫌いなんだ。家族が居たら、君は、日常を好きでいられたはずだということを、私は、知っているよ。"

そう、僕は小さい頃、家族が、ちゃんと存在していた。その時はまだ、こんな気持ちでは無かったと、思う。だって、日常が変わらないってことは、家族がそこにいるって事なんだから。でも、現実は、僕を苦しめる方に、進んでしまった。旅行先で、事故がおきてしまい、僕は奇跡的に生きていたが、家族は、そのまま僕を置いて、居なくなってしまった。その時から僕は、変わらない日常が、嫌いになってしまった。

"君の心が、なくなってしまったのもその時だってことも、私は知っているよ。だって、私はずっと君の側にいたのだから。"

「それって、どういう意味…。」

"………今は、まだ言えない。君には、やらなければならないことがあるのだから。"

「何を、言っているんだ。僕は、死んだんでしょ。だったら、やることなんて、何も出来ないじゃないか。」

"確かに、君は、死んでしまった。もう、同じ世界に戻ることは、出来ない。でも、別の場所に行くことはできる。人間は、生まれ変われるのだから。"

「生まれ、変わるだって。」

そんな事、出来るはずがない。変わることなんて、出来るわけが、

"出来る。君は必要な人間だ。この世の中必要の無い人間なんて、存在しないんだ。"声だけの存在が、そう言った時、僕の前に、何か光が見えた。それは何故か、暖かく感じた。

"君は、もう一度生きていることに、喜びを感じて貰うために、再び、人のいる所に行ってもらう。そこで知ってほしいんだ。人は、君が考えているものだけではないことを、そして君の、産まれた意味を。"

「どう言うことだよ。うっ!眩しい!」

"君の、存在は、どのような、願いが込められているか、その目で見に行ってもらうよ。君が、住んでいた世界とは、現状が、似ても似つかない場所で、そこで、君が、どんな決断をするのか、見させてもらうよ。"声だけの存在が話しているうちに、光が僕を包んで行った。

声だけの存在が、話している事は、段々と聞こえなくなってきたが。最後の言葉だけは聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"君の人生に無限の可能性があることを、願っているよ……。彼方………。"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、僕の新しい人生が、始まっていったのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

気が付いた時、僕の周りには、おかしなものが沢山あった。まず始めに、言わせてほしいことがある。

「此所は……何処だ?」

何で、よくあるサスペンスドラマに登場しそうな、場所にいるのだろうか。まあそこは、別に構わないが、構わないのだか…………。

グォオオオオオオオオオオン!

っといきなり僕の目の前に、とても早い勢いで、大きな羽ばたき音と、雄叫びのような声が聞こえた。

「何で……!何で……!空想上の生物が!此所にいるんだーーー!」

見渡す限りにある。とても僕が、いた世界とは違う。綺麗で、まるで絵に描いたかのような、空想上の、ファンタジーの世界に、僕はいたのだった。

「確かに、前いた世界とは、似ても似つかない場所ではあるが、よりにもよって、ファンタジーの世界とか、あり得ないだろ!馬鹿なのか!阿呆なのか!」

はあ~。落ち着こう、僕。別にファンタジーの世界が嫌だとか、そう言うのはたぶん無いだろう。でも、そんな急に、変わらなくても良いのではないだろうか?変わった日常なのだから、あの声の人は、とても僕の事を、考えてくれたのだろう。でも、此所に生活すれば、きっとまた変わらない日常になってしまうのだろう。楽しいと、思えるのは、きっと最初だけなのかもしれない。慣れてしまえば、きっとこの世界も、好きでは無くなってしまうのだろう。

「いろいろな事を考えるには、まだこの世界の事がわからないから、とにかく情報収集が、必要だね。」そう言って、僕は自分の身の回りを、見た。まずは、僕の格好、確かこの世界に来る前の時は、制服だった覚えがあったけど、今はきっとこの世界での、普通の格好なのだろう。(余り前の世界と、変わらないが。)まあ、この服は案外動きやすそうだし、良いのかもしれない。次に、僕の荷物だが、前の世界にあった、携帯等といった、電子機器は持っていなかった。別に無くても生きては行けるが。まあそこは置いておこう。今僕が、持っているものは、少しの食料や、この世界での通貨、後、剣である。これだけのものがあるのだから、そんなに簡単に、くたばることは、無いと思うが。

以上の事から、今僕の身の回りにあるもので、情報を、てにいれることは、そんなに簡単ではないのかもしれない。

「ハアー。まあ気長に、頑張りますか。どうせすぐに、好きじゃなくなると思うから、この世界も。」そう言って、僕は腕を組んだ。腕を組んださきに、何故かがさがさという、音が聞こえたため、音の発信源に手を、触れてみた。そこには、ポケットがあり、中には、一枚の紙が入っていた。

「何だろう?これ?」広げてみると、そこには文字が書いてあった。僕はその書いてあった文を読んだ。

"少年よ。この手紙を読んでいる時、きっと世界を越えることができたのでしょう。此所は、アルカディア、君達の世界で言う、ファンタジーの世界と言うものだ。この世界では、君が知っている、空想上の生物や、人が沢山いるだろう。どんな時も冷静で、普通の、変わらない日常が、嫌いな君には、ピッタリの世界だと思う。ただ、忘れてはいけないことはある。この世界にも、君達の世界と同じように、ルールがある。それは、皆で楽しく生きていくこと、それがこの世界での、ルールだ。簡単なことでしょ。ただただ、楽しく生きれば良いのだから。さて、ルールを、教えたから、この世界に住んでいる、人種を紹介しよう。

一つ目は、人類、つまり君と同じ存在だね。彼らは、ほとんど、君のいた世界と、変わらないが一つだけ違う。それは、彼ら一人一人に特殊能力があるのだ。誰かが、特殊な人間ではない、むしろ皆が特殊な人間なんだっと言う意味がこの世界にあるみたいだよ。

二つ目は、悪魔、彼らは黒い尻尾と黒い角が生えた存在だよ。悪魔は、人類より寿命が長く力がとても強い。殴られればたぶん、世界半周は出来ると思う。ちゃんと足で軸をとっておかないと。悪魔は人類を見下してはいない。むしろ、正直に自分の気持ちを伝えられる人類に尊敬をしているそうだよ。

三つ目は、エルフ、彼らは耳が長く、緑色の目をしているそうだよ。彼らは特に、知識が豊富で沢山の事を知っているよ。身体能力は、人類と同じだが、耳や鼻が良いと言っていたよ。(彼ら自身が、そう言っていた。)彼らは自然とお喋りが出来ると言っていたよ。

四つ目は、天使、彼らは金髪で青い目をしているよ。翼も生えているが、隠したりしているから、髪の色で判断してね。(人類に、金髪はいないよ。)彼らは、ほとんど悪魔と同じだけど、悪魔と違って、彼らは空を飛ぶことが出来る。だけど、時間制限があるが。

五つ目は、巨人、巨人はその名の通り、体が大きく力の強いもの達が、多い。彼らは、体自体が、頑丈なためどんな攻撃にも耐えられるそうだ。そして彼らは、人類が、とても大好きなのである。彼らの夢が、人類と同じくらいの大きさになることだそうだ。

そして最後に六つ目、竜族、彼らは人間と竜になることが出来るのである。彼らは、他の全ての生物よりも優れており、とても強い存在だよ。彼らは空を飛ぶことができ、天使とは違い時間制限がなく、飛び続けるかとが出来る。彼らの成長は早く生まれて二週間のうちに、全ての言語をマスターするほどである。また彼らは、気に入った相手には、忠誠心が強く、決して裏切らない。

とまあ、こんな感じで、この世界の種族を説明してみたが、どうかな?少しは、楽しいと思えるような世界かな?楽しいと思ったら、きっとこの世界は、君にあっているのかもしれない。でも、忘れないで、君には、やるべき事があると言うことを。全てが、終わったらまた会おう。その時は、君の話を聞かせてね。彼方………。"

何で。彼方って字を知っているんだろう。まあそこは、いいか。多分手紙に書いてあったことは、事実だと思うから、後は、自分でなんとかしてみるか。

「僕は、この世界に、必要な存在に慣れるのかな?また、嫌いにならなくてすむのかな?」そんな独り言を呟いていたとき、後ろに気配が、感じられた。何か、少し懐かしい感じがしたのでとても嫌な顔をして後ろを振り向いた。そこにいたのは、とても綺麗な、白い髪をした少女だった。

「貴方は、誰ですか?」その少女は、僕の事を、怯えた目で見つめてきた。僕は、何故怯えられなければならないんだ。なにもしてないでしょ。

「人の事を聞く前に、まずは自噴の事を話したら……。まあ、喋れないのは、わからないわけでと無いけど。」

「すみません。」少女はそう言うと、本当に申し訳ない顔で僕を見た。やめてくれ、まるで僕が泣かしたみたいなふいんきになってしまったではないか。

「わかった、わかったから。そんな顔をしないでくれ。」

ハアー、何なんだこの子は?よく分からない子に会ったな……。

「あ、あのー。大丈夫ですか?」

「うん?ああ、大丈夫だよ。えっと、僕の名前はカナタ、見ての通りの、人類?まあ、一応人間です。」

きっと生まれて初めての、自分からの自己紹介だろう。余り自分から自分の事を、話したことはないから。そもそも、人に、僕の事を知ってもらおうなんて、ミジンコほども、思っていなかったから。だから、今、自分から自分の事を言うなんて、考えられないだろう。

「………カナタさん、で良いのですね。」

「えっ、あっまあそれで。えっと、君は、なんと呼べば良いの?」

急に何も繰り返さずに、僕の名前を、言ってきたことに、多少驚いたが直ぐに、少女がどのような人物なのか気になったので、質問をしてみた。だが、僕が質問をしたら、少女は、少し寂しい顔をした。その表情がまるで、前の世界にいた小さい頃の自分に見えた。

もしかしてこの子は………。

「すみません、わからないんです。気がついたら此所にいて、何で此所にいるのか、自分の親が、どんな人なのか、名前も思い出せないのです……。唯一、わかることは、私は、竜族だと言うことです。それだけしか知らないです。すみません。」

そっか、この子も僕と同じで、独りぼっちなのか。

「聞いていいかな?……君は、変わらない日常は、好きかい?」僕は、聞いてみたかった。もしかしたら、僕と同じ考えを、持っている子なのかもしれない。そんな事を考えながら。

「………好きだって言ったら、嘘になります。嫌いかは、わかりませんが、今の現状を思う限り、好きでは、無いのだと思います。」

ああ、この子も僕と同じで、変わらない日常が、嫌なんだ。寂しい、苦しい、そんな感情が強いのかもしれないね。

「僕と一緒だね。………僕も、変わらない日常が好きじゃないんだ。だって、変わらないからこそ、僕は、生きている感じがしなかったんだ。でも、君はまだ、そう思っては、いないよね?君には、まだ、 可能性があるんだ。どんな事があっても、この世界は、君を、見捨てるようなことは、しないよ。だって、全てが君の敵になることが、無いのだから。」

「……私は、……幸せになっても良いのでしょうか?」

少女は泣きながら僕に、聞いてきた。僕もわからないことを、少女は聞いた。そんな事は、答えられる筈がないのに僕は、言葉にもうでていた。

「それは、これから自分で見つければ、良いんじゃないかな?僕は、この世界に自分が生きて良いのかを、知るために、変わらない世界を、好きになれるかどうか、答えを探そうと思う。だから君も、諦めずに答えを見つけよう。ね?」

これが答えになっているのか、わからなかったが、何故か口から言葉が出ていた。自分でも驚いている。だって僕は、自分からこのような、明るい答えを、口から出すことができたのだからだ。本当に、僕が言ったのか、不思議だったが、僕自身が思っていたことだったので、訴える事が出かなかった。

「そうですか……。私自身で、見つけないとだめなんですね。」そう言って少女は、何か決めたかのような顔をした。その顔は、さっきまでとは違い、とても綺麗な笑顔で、まるで未来を見据えたかのような、顔だった。 「有難う御座います。カナタさんのお陰で、私の進む道が見つかった気がします。」

「いや、僕はなにもしてないよ。僕だってまだ、答えを探していこうと決めたばかりなんだから。」

「それでも、カナタさんの言葉で、私が勇気をてにいれたのは、変わりません。本当に有難う御座います!」

人に感謝慣れをしていない僕にとって、とても気恥ずかしかった。すぐに、此の場を離れたい一身だった。

「じ、じゃあ、ぼ、ぼ、僕はこれで、失礼するよ。」

そう言って少女から、離れようとしたが、後ろから、

「……!ま、待ってください!」との声が聞こえた。ちょっと恥ずかしかったが、ゆっくり、少女方に向き直ってみると、少女は、いきなり近づいて。

「わ、私も一緒に行っては、だめでしょうか?」

「えっ?」

「カナタさんと一緒にいれば、答えが見つかるような気がするので。お願いです。私も一緒に、行かせてください!」……予想していなかったことに、僕は驚いた。この子は、こんな僕と一緒に、行きたいと言うなんて、おかしすぎる。

「……良いの?僕なんかと、一緒に行くなんて。もしかしたら、答えが見つかることの無いまま、終わって仕舞うのかも知れないよ。それでも、一緒に、一緒に、行くって言うの?」僕の質問は、少女に、どのように届いたかは、わからないが、少女は、迷い無く「はい!」と力強く言った。こんなことを、言ってくる子に、僕は、断ることが、出来なかった。断れなかった。

「……わかった。一緒に行こう。答えを探しに。」

「はい!有難う御座います!」そう少女は笑顔で、僕にこう言った。

僕が、この世界を、好きになれるかは、わからないが、きっと、前よりも、前向きに生きられる。そんな気がした。何故なら、今は、独りぼっちっと思うことの無いような、眩しい子が、近くに居るのだから。

「そうだ、一緒に旅に出るのだから、君の名前を、決めないとね。」いつまでも君って訳には、いかないからな。

「そ、そんな私には、名前なんて。要らないですよ。わ、私みたいな、暗い存在に……。」最後の方は、小さくて聞き取りにくかったが、どうやら自分の事を、低く見すぎる癖がある、という事だけは、わかった。まったく、こんな所まで一緒なんて、何か似た者同士という言葉が一番、僕達に似合う気がする。

「そんなに自分の事を、低く見すぎないでよ、君は、素晴らしい存在なんだから、勇気を出して。答えを見つけようとしているのだか。もっと自身を持って良いんだよ。」僕は、笑顔で少女の頭を優しく撫でた。少女は、一瞬驚いた表情をしたが、顔を少し赤くしながら、「そうでしょうか。」と呟いた。

「そうだよ。君は、自分の意思で自分の進む道を、見つけたのだから、誰も悪く言うはず無いよ。」

「やっぱり。カナタさんは、すごい人です。」そう言って少女は、自分の頭の上にあった僕の手を、両手で握りしめ、僕に微笑んだ。僕は、その表情を見て、一瞬ドキッ!としたが、直ぐに、その少女に微笑み返して、「ありがとう。」と言った。

「そうだ!カナタさん、私に名前をつけてください!」

「えっ。イヤイヤイヤイヤ!それは、ダメだって!名前はこれから先ずっと名乗っていく、その人にとっての宝物だよ。それを、まだ会ったばかりの人間に、決めてもらうなんて、そんなの、ダメだよ。君の事をちゃんと見てくれている人じゃないと。」

「嫌です!私は、カナタさんに決めてもらいたいんです。カナタさんは、私に自分の進むべき道を、示してくれた、大切な人なんです。だからそんな人に名前をつけてほしいんです!………ダメ、ですか…?」そう言っている少女の目には、うっすらと涙が見えた。そんな表情で僕を、見ないでください。

「わかった、わかった。僕が君に名前をつけるよ。う~ん、そうだな~。よし!君は、今日から、ヒカリ!うんそれが良い!」

「ヒカリですか。ちなみにどういう意味でしょうか?」

「君は、どんな時も笑顔で、楽しく生きていくことが出来る、そういう人………て言うのは、おかしいかな?とにかく!どんな時も笑顔で、楽しく生きていってほしい。そう願って考えたんだ。どうかな?」

「ヒカリ……。気に入りました!今日から私は、ヒカリです!これからよろしくお願いします。カナタさん!」

ヒカリは、そう言って僕の手を大きく縦にふった。僕は、ヒカリに、「改めてよろしく、ヒカリ。」そう伝えたのだった。これからどんな時も、ヒカリと一緒にいれば、越えられる。そんな気がした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世界が変わってほしい…。そう思ったことは、無いだろうか?僕は、いつもそんな事を思っていた。変わってくれれば、僕の人生も、少しは、良くなるのではないか、だけど、実際に今まで住んでいた世界と、全く違う世界に立ってみたら、案外怖じけ付いてしまう。そんなようなものだった。それに変わったからと言って、その日常が当たり前になってしまったら、前の世界と、同じように、世界が嫌いになってしまうのかもしれない。変わらなければならないのは、きっと、僕自身の、心なのかもしれない。友人が言っていたが、変わらずにいてくれるから良い、それは変わりかたさえ変えれば、変わってしまっても良いと言うことなのかもしれない。友人はきっと、僕の事を心配していたのだろう。僕が、僕自身の気持ちを封じ手まで、前いた世界の、風潮に飲み込まれてしまうことを。だから、あんなことを言ったんだって僕は思う。僕は、転生を、することができて良かったって、きっと感じられる日が、来るのかもしれないな。そう感じるためにも、まずは、自分のやるべき事を、見つけよう。そしたらきっと、答えが自然と出てくるはずだから。僕は今から、新しい人生を、スタートさせます。どうか、答えが見つかりますように。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

"君の旅の始まりは、きっと素晴らしいものになっていく。私は、そう信じているよ。だって君は、私にとって、とても大切な存在なのだから。私の夢なのだから。私は、君がどのような決断をするのか、わからない。でも、どんな時も、私は君を見守っていくつもりです。だから、自分の信じた未来を、突き進んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼方という名前に恥じぬようにどうか生きて。"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初めまして、お互い福といいます。この度は、初めての私の小説を読んでいただいて。誠に有難う御座います。本当に感謝しても仕切れ無いほど、皆様に感謝します。この話を、ばねにしてもっと、もっと、上手く小説を書けるよう、努力していこうと思いますので、皆様どうかよろしくお願いします。
最後になりますが、この話を制作中にいろいろなアドバイスをしてくださったかたに、感謝して、ここで終了させていただきます。
これからもよろしくお願い致します!
あっ!次からは、この話に出てくる、キャラクター達に、このあとがきコーナーに出したいと思いますので、よろしくお願いします。
では、また次の話で会いましょう!さようなら!
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