BLEACHの世界に最強になって転生   作:アニメ大好き

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お待たせしました。
最近ポケモンにまたハマり始めてしまった為中古屋に行って買ってきたのでそればかりやって手が付きませんでした、すみません!

今回はミストルティンと胡蝶の戦いが始まるところからスタートします。そして最後の最後で胡蝶がピンチに!?

それではどうぞ。


37話 胡蝶危うし 絶望の罠

「アタシを倒す?そんなこと出来るの、アンタにィ〜?それにアタシを倒したらボスが悲しむんじゃないィ〜?」

 

ミストルティンは胡蝶に皮肉粧すように言った。

確かにミストルティンは上級幹部クラスの実力を持っている。その上、部下を大事に思っているデストロイヤーなら部下が死んだら悲しむのも考えられる。

 

「フン、私を甘く見ると痛い目にあうぞ。それにお前を倒す事はデストロイヤー様からは許可を頂いている。だから心配するな」

 

だが全く動じずミストルティンを睨んでいた。

ミストルティンは敵味方問わず無差別に殺すため幽閉された。だからもしその牢から出てきたら構わず倒す事を許可してあったのだ。

 

「あっそ。でもいいのぉ。アンタ1人でアタシを相手にするなんてェ。何ならあそこにいる3人にも手伝ってもらえばいいのにィ〜」

 

「……あの俗物(黒崎一護)とウルキオラの戦いのせいで気づかなかったとはいえ、お前の脱獄を許してしまった。そしてあの場にいた者達も死なせてしまった。これは全て私の責任だ。だから……私1人でお前を倒す!」

 

「ヘェ〜。1人で倒すなんて大きくでたわねェ。でもアンタが私に勝てるとでも思ってるの?」

 

ミストルティンの実力は幹部の中ではトップクラスで、上級幹部に匹敵する程の力は持っている。胡蝶の実力は上級幹部レベルではあるが戦闘面においてはミストルティンの方が上である。

正直言って胡蝶がミストルティンに勝つのは厳しいと言っても過言ではないだろう。

 

「何時迄も昔の私だと…思うな!!」

 

胡蝶は持っていたレピアを強く握り構えるとミストルティンに向かって突撃する。対するミストルティンは蔓のような触手の先端を刃に変える。そして二つの刃がぶつかり合い物凄い衝撃を与えた。

 

 

 

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胡蝶とミストルティンが戦闘を繰り広げる中ルキア達はその光景に釘付けになっていた。

 

「何だ彼奴は?仲間ではないのか?」

 

「分からない。だが見るからに敵対しているようだ」

 

「だがよこれはチャンスじゃねェか?あの姉ちゃんと一緒に戦けェばあいつを倒せるんじゃねェか?」

 

恋次の言葉にルキアと茶渡は驚くが直ぐに考え込む。

今胡蝶と戦っているミストルティンは1最下位といえど十一刃の1人をあっという間に倒してしまったのだ。つまりその実力は十一刃に等しいといえる。確かにここで胡蝶と一緒戦えばミストルティーを倒せるかもしれない。

 

だがもしミストルティを倒したとしても問題はその後だ。

胡蝶はデストロイヤーの従属官にして側近の1人。自分達の敵である立場に変わりはないのだ。かと言ってこのままただ見ていると言うわけにもいかない。どうしたらいいのか。

 

「近づかない方がいいぞ」

 

考えていたら突如後ろから声を掛けられ、ルキア達は後ろへ体を向けた。そこには胡蝶と一緒にいたチルッチと最上級幹部達がいた。

再び敵が現れたと思いルキアと恋次は斬魄刀を、茶渡は腕を構え戦闘態勢をとるがスフィンクスが右手のひらを前に出した。

 

「待ちなさい。別に私達は貴方方と戦いに来た訳ではありません」

 

「何?どういう事だ?」

 

「言葉通りの意味です。私達は戦う気は無いと言っているのです」

 

スフィンクスの言った言葉には嘘をついているようなには感じられなかったので、3人は剣や拳を下ろした。

 

「…ありがとうございます」

 

「だがその言葉を信じた訳ではない。もし変な動きをしたら容赦無く貴様らを斬るぞ」

 

「その時は貴様らの好きにするといい。」

 

「……貴様らに一つ聞きたい事がある。あの白髪の女と戦っている女、あの2人はなぜ戦っている?仲間ではないのか?」

 

「……いいでしょ。教えてあげましょう」

 

スフィンクスはミストルティンが何故胡蝶と戦っているのかを説明した。

2人が戦っているの理由は勿論の事、ミストルティンが幽閉されていた事、その実力の事も説明した。

 

「仲間を平気で殺す上に、十一刃に等しい実力の持ち主…」

 

「そう。だから君達じゃ絶対相手にならないと思うよ。下の方の十一刃や十一刃落ちの連中に苦戦するくらいなんだもんねェ」

 

3人にワイバーンの意見に対して顔をしかめたが事実である。

茶渡は十一刃落ちのガンテンバイン・モスケーダに覚醒した悪魔の左腕(ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアブロ)によって勝利したが、それがなかったら難しかっただろう。ルキアは第9十一刃アーロニーロと相打ちに終わり、恋次に至っては第8十一刃のザエルアポロに石田と2人掛りで挑んだが結果は惨敗である。涅マユリが来なければどうなっていたことか。

そんな中チルッチだけは何か浮かない顔をしていた。

 

「何であいつ(デストロイヤー)はアタシにそんな奴の事黙ってたのよ」

 

「それは恐らく貴方を想っての事だったのでしょう。何も知らない貴方がもし彼女(ミストルティン)に会ってしまったらどうなるか、今の話を聞いてわかる筈ですよ」

 

もしデストロイヤーの従属官になったばかりのチルッチがミストルティンに出会ってしまったら、間違いなく瞬殺られていただろう。その事は話を聞いてチルッチ自身よくわかっている事であろう。

だがやはり教えてもらってなかった事に納得がいかないようで頬をプクッと膨らませている。

 

「しかし、それなら彼女を助けなくていいのか?」

 

ミストルティンの事を聞き茶渡が最上級幹部達に質問をする。

 

「戦いを見るからに彼女の実力もあのミストルティンという奴に引けを取らないと思うが、(ミストルティン)の実力は十一刃に匹敵すると言った。だったら彼女が危ないんじゃないか?」

 

先程から2人の戦いを見た中で胡蝶の実力も確かだがミストルティンも十一刃に匹敵する実力を持っている。従って1人で戦わせるのは、無謀と言うほどではないが危ない可能性がある。

 

「……確かにそうかもしれません」

 

「だったら「しかし加勢する事は出来ません」ッ!?」

 

下手すればこの戦闘で彼女(胡蝶)が死ぬかもしれないと言うのに加勢はしないと言う。それにはチルッチも驚愕の表情をしている。

 

「ちょっとそれどういう事よ!?あいつ(胡蝶)を見殺しにする気なの!?」

 

胡蝶は自分達の主人(デストロイヤー)の側近の1人であり自分達の上司でもある。そのような者を見殺しするような事に納得がいかないチルッチ。

況してや彼女(胡蝶)が死んだらデストロイヤーが悲しむだろう。そんな悲しむ姿を見たくないのだ。それは勿論最上級幹部達も同じ気持ちだろう。

 

「そんなつもりはない。しかし加勢する事は出来ない」

 

「だったらどうして「何故なら」…ッ!?」

 

「何故ならそれはーーーーーーーーあいつ(胡蝶)の意思だからだ」

 

「どう言うこと?」

 

「…彼女は今回ミストルティンを脱獄させてしまったのは自分の所為だと。だからその責任として1人で戦うと言ったのです」

 

主人であるデストロイヤーが不在の上、もう1人の側近である友子もデストロイヤーと共に現世に出向いている。つまり現在第0十一刃関係の中で一番の権力があるのは胡蝶である。

だからミストルティンを脱獄させてしまった責任を1人で背負うつもりなのだ。

 

「……それでアンタ等はいいのかよ。あの女が殺れちまってもよ?」

 

「勿論その時には間に入るつもりだ。だがそれまでは我々は手出しはしない。デストロイヤー様がいない今は……(胡蝶)が戒律だ」

 

デストロイヤーが不在の今一番権力を持っているのは側近の1人である胡蝶だ。だからその彼女の命令は絶対だと言う。

それはボスであるデストロイヤー本人から言われている事なので他の者達は一切文句を言わない。

 

「そう言う事。だからさ、君達も2人の戦いに水を差すような事をしないでね」

 

ルキア達3人とチルッチ、最上級幹部達は再び胡蝶とミストルティンの戦いに目を向けた。

 

 

 

 

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「クッ……」

 

「あれあれェ〜。さっきまでの威勢はどうしたのぉ?随分息が上がってるじゃない」

 

胡蝶は自身の武器のレイピアで攻撃しようとするがミストルティンは体から伸びるつる状の触手の先を鎌みたいに変形させ斬りつけてくる。胡蝶は躱し続けるがその時、地面からさらに一本の触手が飛び出してきてので慌てて回避したが、直後にミストルティンが目の前に現れ腹に強烈な蹴りをお見舞いした。胡蝶はそのまま砂地に落下し砂埃が上がった。

遠距離と近距離の両方を得意とするミストルティンに対し胡蝶はあまり遠距離戦は得意でないため、完全にミストルティンの方が部があるのだ。

 

「所詮アンタは口だけの奴だったてことね」

 

「まだ勝負は始まったばかりだ」

 

胡蝶はレピアを構えるとその先からイナズマが発生し収縮されていく。収縮されたエネルギーは丸く黄色いボールのような形になった。

 

「『ライトニング・ボルト!』」

 

そしてレイピアを前へ突き出すと、電気のエネルギーはもの凄い勢いでミストルティン目掛けて発射された。

その威力にルキア達は驚愕する。流石側近だけあって威力も桁違いである。だがミストルティンは涼しげな表情で余裕そうであった。

 

電撃がミストルティンに直撃する瞬間、砂地から無数の茨の蔓が出現しミストルティンを守るかのようで盾みたいに電撃を受けた。

 

電撃は蔓が盾になったためミストルティン迄には届かなかった。戦闘スタイルだけではなく相性も悪い為胡蝶が明らかに不利である。

 

「そうね。そうでなきゃ面白くないわよねェ。もっとアタシを楽しませてよ」

 

盾になった無数の蔓が一斉に胡蝶に襲いかかった。胡蝶は躱しながらレイピアで蔓と次々と斬り裂いていく。

だが斬られればミストルティンが新たに蔓を出し再び攻撃してきた。

 

「くッ(キリがない。このまま続けていても遊びに体力を減らすだけだ。ここは一気に間合いを詰めるしかない)」

 

砂地に足をつけると胡蝶は意識を集中させると、レイピアから電撃が走りそのままレイピアに纏わせた。そして構え直し狙いをミストルティンにへと定めた。

 

「『ライトニング・アタック!』」

 

胡蝶は砂地を思いっきり蹴り、そのまま蔓の中にへと突っ込んだ。ミストルティンは胡蝶を返り討ちにしようと無数の蔓を伸ばす。しかし電撃を纏ったレイピアの威力に蔓は返り討ちに合わされドンドン飛ばされていく。

 

そして蔓を全ての消し飛ばしミストルティンにレイピアを突き立てようとするが、再び触手の先を鎌に変形させて攻撃を受け止める。だが受け止めたとはいえ威力が強いせいか、完全に受け止めなれない為次第に後退りし始めた。

 

ミストルティンも顔に余裕が無くなったのを見て胡蝶は“よし、いける“と思った。

 

「な〜んていくと思った?」

 

しかしそれは間違いだった。ミストルティンの口がニヤリと笑った瞬間もう一本大きな蔓が出現し胡蝶を吹き飛ばした。

 

そして追撃をかけるようにミストルティンの背後に、無数の先が尖った紅い根っこのようなものが現れ、一斉に胡蝶目掛けて放たれた。

 

空中でバランスが取れない状態のため防ぐことができず攻撃をモロにくらってしまいそのまま砂地に落下した。

 

「確かに以前のアンタに比べたら強くなったわ。そこは認めてあげる。でもォ〜、アタシからすればそんな大差はないのよ!」

 

「くっ」

 

砂埃が上がる中胡蝶はレイピアを突き立て何とか立ち上がったが、体からは血が流れ息が上がっていた。

 

「これで終わりにしてあげる」

 

ミストルティンは何かを砂地へ吹き飛ばすと、そこから巨大な花の蕾が現れた。そしてその蕾は胡蝶目掛けて襲い掛かってきた。

胡蝶はマズイと思い上空へと回避するが花は器用に軌道を変え、そのまま胡蝶を包み込んでしまった。

 

「何だ!?あのデケェ蕾は?」

 

ルキア達は驚いている中恋次が声を上げた。それを見たミストルティンは不敵な笑いを浮かべ口を開いた。

 

「あれはねェ、絶望の蕾よ」

 

「絶望の…蕾」

 

「あの中には絶望しか存在しない。自分が最も恐る絶望を見せるのよ。でもねェ、それはアタシが幻想で見せているわけじゃないの。自分の奥底に眠っている絶望なのよ」

 

「あの蕾に閉じ込められたら最後、自分の絶望に押し潰されて勝手に潰れてくれるって訳、ハハハハハ」

 

ミストルティンは無邪気な子供のように高笑いをする。その笑い声が静寂した虚夜宮に響いた。




戦闘シーンを書くのは本当に難しいです。締め切り間近な作家の気持ちがわかるような気がします。

絶望の蕾に閉じ込められてしまった胡蝶の運命やいかに!次回を待つのだ!

あと1話くらいは今年中に投稿したいと思っています。
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