タイトルですがあまり浮かばなくて…。ごめんなさい。
それではどうぞ。
その頃上空の一箇所では……
「お前は…」
「よぉ、久しぶりだな小僧」
日番谷は表情には出さないがズィーの登場に驚いた。何故なら前にグリムジョーが率いて来た破面との戦闘中に割り込まれ、その上敗北置きした相手なのだ。
「あの時よりは少しは強くなったみたいだな。だが如何に強くなろうとこの俺の敵ではない」
「…そいつはどうかな。ソイツにも言ったが俺達の力を嘗めるな。」
どんなに強くなろうと自分には勝てないと言うズィーだが、日番谷はそんな挑発には乗らず聞き流す。
「フン。…ハリベル、あの小僧は俺がヤる。手出しはするな」
「…好きにしろ」
ズィーの我儘わハリベルはあっさりと承諾。
「前のみてェにはいかねェぞ」
「この俺の敵ではない事を思い知らせてやる」
今ここに2人の因縁(?)の対決が始まろうとしている。
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「デリャァーー!」
白はデストロイヤーのもう一人の従属官ブルラテスと戦闘を繰り広げていた。白は「キック」と叫びながら蹴り技を、ブルラテスはブルステッキを盾変わりにして攻撃を防ぎつつカウンター攻撃をしてくる。
白が思いっきり飛び蹴りを繰り出しブルラテスがブルステッキに力を込め振り払う。吹き飛ばされた白は回転しながら上手く着地する。
『ヒョ〜、お爺ちゃん結構やるね』
「フン、まだまだ若い者には負けんわい。食らうがいィ、【シャボンバー】!」
ブルステッキを振るうと大量のシャボン玉を飛ばす。これがブルラテスの必殺技【シャボンバー】、シャボン玉一つ一つが武器になっており攻撃の他にも色んな能力を持っている。
白は複数のシャボン玉に臆するこのなくお得意の蹴りやパンチでシャボン玉を全て撃ち落とす。
『チッチッチィ〜、そんな攻撃痛くも痒くもないよ』
「ならこれはどうじゃ!ダイヤモンドの10倍の硬さの【シャボンバー】じゃ!!」
先程より大きめのシャボン玉を放つと何と石に変化した。このシャボン玉は最大でダイヤモンドの10倍の硬さまで変えることも出来る。
白は同じようにパンチや蹴りで対抗するが、最も硬い鉱石ダイヤモンドの10倍の硬さ、一つ目は弾いたが二つ目で対処が遅れバランスを崩し残りの攻撃を受けて吹き飛ぶ。
「ブハハハハ、どうじゃ」
『やっぱり見掛けによらず凄いねお爺ちゃん。よぉ〜し、こうなったら私も全力で行っくよォ!覚悟してね、お爺ちゃん』
「さっきからワシの事を「お爺ちゃん」と呼ぶでないわ、小娘が。良かろう、ならワシも全力で相手をしてやろうゾ」
ブルステッキから大量のシャボン玉を放ち、白はその中に飛び込んでいく。
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拳西の方はデストロイヤーと拳と拳での戦いをしていた。
拳同士がぶつかり合う瞬間風圧が発生し互いに後方へと飛ぶ。
さらに拳西は持っていた解放していたコンバットナイフ型の斬魄刀を振るい、風を細い糸のようにして飛ばしてくる。
ヤバイと判断したデストロイヤーは瞬時に【怒臨気波】を展開し防ぐ。
「…やるな。さすが0の事だけはある」
「其方も、隊長格をやっていたのは100年以上前も言うのに衰えはいないようですね。…ところで貴方は先程の仮面を付けないのですか?あの白タイツの子はずっと付けたままなのに?」
そう言われて下の方に視線を向けると、未だに仮面付けながら戦っている白の姿を確認して声を掛ける。
「白、そろそろ仮面を外せ。此奴相手に付けたままはかなり体力を消耗する。一度外して付け直せ」
『ブ〜、拳西ってばバッカだ。私が本来どれくらい虚化出来ると思ってるの?15時間だよ15時間。このまま夜中までだっていけるよ」
「…白」
拳西は己の力を過信し過ぎている白に呆れる。
「それにしても貴方まだ本気出してませんよね?」
その言葉に拳西は真剣な表情でデストロイヤーを見る。
「100年以上経っているとはいえ隊長格だった者がこの程度の筈はありませんからね。貴方の全力を見せてくださいよ」
「…いいぜ、ならこっからが本番だ」
拳西は決心を付け斬魄刀を構える。
「卍解、【鐵拳断風】」
拳西の周りに風が逆巻くと、両腕に風神の羽衣のような装甲を纏い手にテャクラムのような刃物を持っていた。
「それが卍解と言うものですか。では此方も。【フォース・チップ、イグニション】!」
上空から八角形のチップが出現にデストロイヤーの背中にへと入り込む。デストロイヤーの両腕に部分に緑の宝玉が埋め込まれている紫のブレードが出現する。それは前にノイトラとの戦闘で使った武器ーー
「【バーテックス・ブレード!】」
「…こりゃあ結構大層な武器じゃねェか」
「それはどうも。でも気をつけてくださいね。この
デストロイヤーは一気に駆け出しぶつかり合い竜巻が発生する。
その中でブレードとチャクラムがぶつかり合う度に「ガン、ガン」と衝撃音が響く。デストロイヤーは大きブレードを振り下ろすも弾かれるが、もう片方のブレードを向け、その先に霊圧を貯めていきーーーー
「虚閃」
バギューーーン
ーー黄緑色の虚閃を勢いよく発射させると同時に竜巻も吹き飛ぶ。
拳西、今の虚閃直撃は免れたようだが掠ったようで左腕から煙が出ている。
「…スゲェ、威力だ」
「伊達に0の数字を持っている訳ではありません。威力もスピードも他の十一刃に劣ろいてはいませんよ」
ドカーーーン
突如大きな爆発音が響き渡る。音がした方を見ると緑色の巨大な結界に罅が入っており、中に爆煙が舞い上がっている。
「どうやら仲間の1人はヤられちまったみたいだな」
「…いや、まだですよ。よく見てみない」
言われた通り再び結界の方へ顔を向けると、中から紫の霧が爆煙を一瞬にして覆い尽くし罅の隙間から漏れ出す。さらに結界の中から骨の腕が出て結界を吹き飛ばすと顔の左側が欠けたバラガンが姿を現わす。
拳西は信じられないものを見るような目で見る。此処に居るの破面は十一刃のトップ4ーーしかも皆元は最上級大虚級。並み程度の相手ならヤられていただろうが4以上の者は致命傷は負ってもまだヤられはしないだろう。
だがバラガンは有昭田鉢玄の策により自身の力によって朽ち果てる。それでも体を動かし滅亡の斧を持ち上げる。
『儂と共に死ねェ!』
そして最後の力を振り絞り投げ飛ばす。しかし投げ飛ばした相手した相手は有昭田鉢玄ではなくボスである藍染だった。
バラガンは嘗て虚圏の王として君臨していた。だが藍染の出現により配下の者達を倒された上に王冠を真っ二つに斬られ、虚圏の王の座を奪われたのだ。
そしてその日から藍染への復讐のために生きてきた。己の手で藍染を倒し再び虚圏の王に返り咲く為に。
つまりバラガンを駆り立てていたのは藍染への忠誠心ではなく、復讐心だったのだ。
『貴様は殺すこの儂の手で必ず。儂に力を与えた事を後悔するがいい』
『儂は王、儂は神、永久に死なん。未来永劫貴様を狙い続けるのだ…藍染惣右介ェ!!』
だが滅亡の斧は藍染に届く前に砕け散りバラガン本人も王冠を除いて朽ち果てる。
藍染はその光景を無表情で見ていたが何事も無かったかのように再び視線を戻す。
残された王冠はゆっくりと落下して行き地面にぶつかると、同じく朽ち果てて消滅した。
「まさかバラガンさんが…(知っているとはいえ、やはりなんか切ないですね)」
愛川羅武、鳳橋桜十郎と対峙するスタークは大量の狼を出現させ2人に重傷を負わせた。そしてそのまま2人にトドメを刺そうとした瞬間、京楽が己の斬魄刀【花天狂骨】の力によって影の中から刀を突き刺した。
そのまま追撃を掛けようとするも先程の狼達がそれを阻止する。
京楽は【花天狂骨】の能力で攻撃を仕掛けるがスタークはそれを逆手に取り霊子を剣の形にして斬りかかる。だがそれは京楽の作戦で己の影に剣を突き立てられダメージを受ける。
続けて行こうとしたが背後に気配を感じ見ると狼達がいた。そして狼達はそのまま京楽の影に入り込み大爆発を起こした。
爆発が起きるとスタークはリリネットの名を叫ぶが狼まだ3匹残っていた。その事に安心していたが「黙ってろ」と声を荒げる。
しかし心の乱れにより京楽が目の前にいるのに気づかなかった。だが残っていた狼達がスタークを守るように前に出て身代わりとなり攻撃を受け爆発が 起きる。
「ッ!ブルラテスさん!」
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ブルラテスはデストロイヤーの声に応えるようにブルステッキを縦に突き立てると、爆発の起きた煙が紫色の光となってブルラテスの周りに集まる。その光をまるで虫を取るかのようにブルステッキにへと回収する。
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「よし、これで大丈夫でしょう」
「お前、今アイツに何をさせた?」
「そんなに警戒しなくても、別に貴方達に害になる事はしていないので安心してください」
その後スタークと京楽の激闘の末、スタークは敗れ地上にへと落下した。
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「竜霰架!」
日番谷は剣を突き立てズィーを氷の中に閉じ込めるが、ズィーはそれを力付くで最も簡単に壊す。
「どうした?前より強くなったんだじゃないのか?これでは話にならんぞ」
この口振りからしてズィーにはまだまだ余裕がありそうである。拳に力を込め日番谷を吹き飛ばす。
日番谷は霊圧で足場を作り体勢を立て直すと【氷輪丸】で氷の龍を飛ばす。ズィーは右手にホッケースティックを出し一振りで氷の龍を破壊した。
お返しとばかりに氷の塊を出現させスティックを振り上げ勢いよく振り下ろす。ズィーの必殺技ーー
「【デビル・シュート】!」
物凄いスピードで迫る氷の塊に回避が間に合い事を悟り空かさず氷の翼で防御する。だがあまりもの威力で翼には皹が入り始める。それでも羽に力を入れ上空にへと軌道をズラした。
「ほぉ、俺のデビル・シュートを防げるまでには腕を上げたようだな。だがその程度では俺には勝てん!」
ズィーは駆け出しアイススティックと日番谷の剣がぶつかり合う。
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藍染はスタークが倒された後残ったデストロイヤーとその従属官、そしてハリベルの戦いを見ていたが突如「辞めにしよう」と言い出し瞬歩でハリベルの所まで移動する。
「藍染…様…?」
ハリベルは藍染がいきなり自分の近くまで来たので戸惑いを隠せなかった。相変わらず無表情の藍染を黙って見ると、刀に手がかかる。それを見て何をする気か悟ったがもう既に遅し藍染の剣は引き抜かれ自分に斬りかかる寸前であったが、間一髪デストロイヤーが間に入り込み【バーテックス・ブレード】で受け止めてた。
「…どういうつもりかな?デストロイヤー…」
「それは此方のセリフですよ、藍染様。…何故ハリベルさんを斬ろうとしたのですか?」
「簡単な事だよ。君達の力では私の目的を達成するには不可能だと判断したまでの事だ」
「それはバラガンさんとスタークさんが殺られたからですか?確かにハリベルさんはあの2人より階級は低い、それは事実です。でも2対1で不利な状況でありながら互角の戦いをしていたじゃありませんか。それなのに何故殺す必要があるのですか?」
藍染はその質問させも顔色一つ変えず聞いているが返答はない。
「でも貴方はハリベルさんを殺そうとした、それには変わりないですよね?」
「……その考えで間違ってはいないよ」
「そうですか。ならーーーーーーー貴方を完全に敵とみなします」
デストロイヤーは敵意をむき出しにしながら【バーテックス・ブレード】を藍染にへと向ける。
次回からかなり原作ブレイクします。それと原作主人公の黒崎一護ですが、現世に向かわせましたが藍染と戦わせないかもしれません。(どうか許してください、すみません)